コンテンツ・デリバリ・ネットワークの略で、ウェブコンテンツの配信を最適化するネットワークの仕組み。複数のウェブサーバーを分散配置し、目的のウェブサイトを場合により一時保存、利用する各ユーザーを適切に振り分けることで、利用者にとってはコンテンツの高速化および安定化、運営者にとってはサーバーの負荷の分散をもたらす。
動画などのメディア配信、また非常に多数の訪問者を抱えているなど、大規模、大容量のアクセスがあるサイトで採用される。
✅この記事では、2025年11月18日に発生したCloudflareの大規模障害の「本当の原因」を整理します。技術的にはかなり難しい話ですが、できるだけ専門用語をかみ砕いて、「結局なにが起きていたのか」を順番に追いかけていきます。 そもそも何が起きていたのか(おさらい) 要点まとめ:Cloudflareが明かした「4つのポイント」 なぜ「サイバー攻撃」だと思い込んだのか 本当の原因:権限変更→設定ファイル肥大化→ソフトが落ちる 1. 発端は「データベースの権限を変えた」こと 2. 「デカすぎる設定ファイル」でネットワークソフトがクラッシュ 3. 5分周期の謎:良いファイルと悪いファイルが“コイ…
✅この記事では、2025年11月18日に発生したCloudflareの大規模障害でX・ChatGPTなどが一斉にアクセス不能になった問題を、最新の公式情報をもとに整理します。表側では「500エラーが出た」というだけの出来事でしたが、裏側ではインターネットの基盤レイヤーがクラッシュするインシデントが起きていました。 今回のCloudflare障害で実際に何が起きていたのか(最新版) Cloudflareは何をしている会社?(ざっくり) なぜここまで影響が広がったのか?(技術背景) 1. あまりに多くのサービスが Cloudflare に依存しているから 2. 認証&セキュリティレイヤーもClou…
Xが繋がりにくくなったので、またXが不具合を起こしたのかと思っていました。 CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)のCloudflareの不具合ということで、かなり広範囲にネットワーク上で影響があったようですね。個人的な問題としてはXからの情報に依存していたため、不具合の原因を知るのにタイムラグは発生しました。 普段から気をつけていたつもりでしたが、SNSへの依存がかえって必要な情報収集を妨げる場合があることを改めて実感した次第です。情報収集という観点からは、個人的には教訓になった事案かなと思いました。ランキング参加中雑談ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ
こんにちは、東証プライム企業で情報システム部のセキュリティ担当をしている城咲子です。 私の信条は「情シス部門は経営の片腕」です。技術は目的ではなく、ビジネスの成長と継続性を支えるための手段に過ぎません。 さて、現代のWebサイト運営において、「サイトが重い」「アクセス集中でサーバーが落ちた」という問題は、もはや単なる「技術トラブル」ではなく、深刻な「機会損失」であり、企業の信頼性を揺るがす「ビジネスリスク」です。 この問題を解決する鍵として「CDN」という言葉を耳にする機会が増えました。しかし、CDNは単なる高速化ツールなのでしょうか? 「導入すれば本当に速くなるのか?」 「SEO(Core …
はじめに:なぜ「WAF/CDN」選びは難しいのか? 【3強WAF/CDN】Akamai vs AWS vs Cloudflare 徹底比較 中小企業が「Akamai」と「無料版Cloudflare」を選んではいけない理由 1. なぜAkamaiはダメか? → 「オーバースペック」で「高すぎる」 2. なぜ無料版Cloudflareはダメか? → 「ビジネス」を守れない Cloudflare (DOMOプラン)が中小企業の最適解である3つの理由 1. 【コスト】「初期10万+月額1万」という圧倒的な料金の予測可能性 2. 【機能】「CDN」「DDoS対策」が最初からコミコミ 3. 【導入】面倒な…
1. DDoS攻撃の脅威(基礎知識編):なぜ「分散」すると防御困難なのか 1-1. DoS攻撃とDDoS攻撃の根本的な違い 1-2. 攻撃のメカニズム(1):攻撃基盤「ボットネット」 1-3. 攻撃のメカニズム(2):攻撃力を増幅させる「リフレクション攻撃」 1-4. 【重要】企業の「社会的責任」:加害者(踏み台)にならないために 2. DDoS攻撃の体系的分類(技術分析編):L3/L4攻撃とL7攻撃 2-1. なぜレイヤ(L3, L4, L7)での分類が重要なのか 2-2. L3/L4 (ネットワーク/トランスポート層) の攻撃 2-3. L7 (アプリケーション層) の攻撃 【まとめ】DD…
statics.teams.cdn.office.net とは何か? Microsoft Office 365 のCDNドメイン なぜリファラーとして記録されるのか? 想定されるアクセス経路 なぜ teams.microsoft.com ではないのか?(技術的考察) このアクセスをどう捉えるべきか? 1. スパムや攻撃の可能性は低い 2. ポジティブな兆候:「クローズドな場」での共有 まとめ アクセス解析(Google Analyticsなど)をチェックしていると、時折「statics.teams.cdn.office.net」といった見慣れないドメインがリファラー(参照元)に記録されているこ…
はじめに こんにちは、@きょーです!普段はデリッシュキッチン開発部のバックエンド中心で業務をしています。 AWS の CloudFront は CDN としての基本的な機能があるだけでなく「エッジで処理を実行できる」機能もあることをご存知でしょうか? CloudFront には主に 2 つのエッジ実行機能があります。 CloudFront Functions - 軽量・高速な処理用 Lambda@Edge - 複雑な処理用 この記事では、CloudFront Functions を初めて使った際に遭遇した「JavaScript の制約」について、実体験を基に詳しく解説します。特に const …
「DDoSはもう解決できない」と思っていたあなたへ正直なところ、私はDDoS攻撃は解決できない“厄介な問題”だと思っていました。 なにしろ、個人でも簡単に実行できるし、年々その手口は巧妙になっています。 かつてのDDoS攻撃は、どこが狙われているのか比較的明確なものが多かったのですが、最近では“攻撃対象を特定することすら難しい”ケースも増えてきました。 そして怖いのは、インターネット上で公開しているすべてのサービスが攻撃の対象になる可能性があるという点です。 そもそもDDoS攻撃とは? DDoS(分散型サービス妨害)攻撃とは、複数のコンピュータやデバイスから一斉に大量の通信を送りつけ、特定のサ…
これはフェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar2024 23日目の記事です。 こんにちは!NILTOチームでインフラエンジニアをしている太田です。 先月、NILTOの開発の中で、FastlyというCDN1を導入しました。Fastlyでは、エッジサーバー2で動くプログラムをRustというプログラミング言語で書くことができます。 個人的にも(そして、おそらく会社的にも)初めてRustを業務で利用した事例ですので、少しでもその経験をアウトプットしておきたいと考え、今回の記事のテーマとしました。…とはいうものの、趣味で個人的にRustを書いていたこともあり、それを業務で活かせ…