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雪国・山形の古民家で蓄電池を使って1年経過のリアル 走行充電器や新ポタ電も試す
- 提供:
- EcoFlow Technology Japan
2025年11月17日 09:00
災害に関するニュースを耳にする機会も増えていて、停電への備えとしてポータブル電源の導入を考えている人も少なくないでしょう。実際に災害時の備えとして導入する家庭は増えていますが、サイズ的には1,000Whクラスまでのモデルが多いようです。ただ、現行のポータブル電源の中には、家庭で使用する電力をカバーできるくらいの大容量システムを組める製品もあります。
とはいえ、実際にそうした蓄電システムを導入しているユーザーはまだまだ少数派。実際のリアルな体験談を目にする機会は多くないと思います。ですが、e-bike WatchにはEcoFlow(以下、エコフロー)の家庭用蓄電システムを導入している仲間がいます。それが動画を担当している映像クリエイターの斎藤 詠士氏。山形で営むライダーハウス(オートバイや自転車などでの旅行者のための宿泊施設)の電力を蓄電システムでカバーしています。導入から1年で、どんな苦労があったのか? どれほど電力をまかなえているのか? リアルな体験談をお届けします。
家庭用蓄電池&ソーラーパネルを中心に電力を確保 雪国でのトラブルは?
斎藤氏が拠点としているのは山形県上山市にある築約50年の古民家。ライダーハウスとしてのプレオープン中です。蓄電システムのメインとなるのはエコフロー「DELTA Pro 3」。家庭用の配電方式として一般的な「単相三線式」の入出力を備えているのがポイントで、分電盤を介して家庭内の配線に接続すれば家電をそのまま動かすことができます。この機能に対応していないと、蓄電池本体からタコ足配線を伸ばすことになるので、家庭用の電源として活用するうえで重要な機能といえるでしょう。
単体でも4kWhと大容量ですが、2基のエクストラバッテリーを接続することで合計12kWhの容量を確保。出力はブースト機能で5,100Wまで対応できるので、エアコンなどの消費電力が大きい家電も複数同時に使うことが可能です。
この強力な蓄電池に充電するため、合計2kWのソーラーパネルを屋根に設置しています。晴天時には、それだけで使用する電力をまかなうことができるくらい発電してくれるとか。ただ、1年間使ってみると冬は雪が積もってしまい、屋根に上って雪を払う必要があったそうです。
また、冬の間は曇りの日が多く、日照時間も短くなってしまうため、今年の2月からは商用電源を確保するための電力会社を夜間電力が安い会社に変更。次の日の電力が足りなくなりそうな場合に夜の間に蓄電池に充電する方向に。
「電力は基本的に蓄電池から供給しているので、不足が心配なときに追加で充電するだけなので夜間電力の単価が低い会社を選びました。いつ、どれくらい充電するかもアプリで設定できるので便利ですね。次の日が曇りの予報だと、ついつい多めに充電してしまって、次の日になって晴れていると残念な気持ちになることもありました」(斎藤氏)
メインで使用している「DELTA Pro 3」とエクストラバッテリーの蓄電システム以外にも、エコフローのポータブル電源を活用しています。映像クリエイターとしても活動しているため、編集などの作業を行なう部屋には卓上用電源として「RIVER 3 Plus」とエクストラバッテリーを設置。また、貸し出し用のe-bikeやエアコンを動かすための補助電源として「DELTA 3 1500」も導入しています。
「3種類の電源をRIVER 3 Plus→DELTA 3 1500→DELTA Pro 3という順で階層的に数珠つなぎして、減りが早い製品から次の蓄電池に頼る構成にしてあります。容量がなくなると瞬時に次の電源に切り替わってくれる俊敏性も信頼できますね」(斎藤氏)
また、「RIVER 3 Plus」と「DELTA 3 1500」にも、それぞれ400Wのソーラーパネルを用意していて、個々に充電できる環境を作っています。
「電力会社とは売電契約はしていないので、たくさん発電できても売電できるわけではありませんが、電力の地産地消を考えるのはおもしろいですね。多く発電できた日は、消費が多いIHクッキングヒーターやケトルを中心に作る料理をしたり、他の蓄電池のほうに電力を回したりとバランスをとって消費しています。はじめのうちは充電が50%を切らないように節電を心がけたりしていましたが、使っているうちに残量は気にしなくなりましたね。晴れた日がくれば発電してくれますし」(斎藤氏)
クルマで効率的に充電できる環境も確保「Alternator Charger」
蓄電池以外にも斎藤氏は多くのエコフロー製品を活用しています。除草や除雪の作業の際にはソーラーパネルで発電できる「EcoFlow Power Hat」を着用。卓上の作業中は「RAPID Magnetic Power Bank (5,000mAh)」をスマホスタンドのように常用しているとか。ガレージや屋外での作業で、暗くなってきた際には「三脚スタンド付きライト」も活用しています。このライトは、ライダーハウスの利用者や仲間と芋煮会をする際にも活躍しているとのことでした。
そんな製品の中でも、活躍する機会が多かったのが「800W Alternator Charger」です。これはクルマのバッテリーに接続すると、シガーソケットとは比べ物にならない速さでポータブル電源を充電できるというもの。普段からe-bikeの運搬や車中泊をしながらの出張などの際に活躍しているホンダの「N-VAN」に装着して使用していました。移動中に効率的に充電できるので、主に「DELTA 3 1500」を接続して充電していたとか。
「0%の状態で出発しても数時間で満充電になるので、太陽光よりも早く頼もしい存在です」(斎藤氏)
そこで、登場したばかりの新製品「Alternator Charger Plus 1000」を実際に数日間しっかり使ってもらい、その感想も聞いていました。
実際にさまざまなシーンで走行しながら充電を試してもらったところ、多くの場面で800~840W程度の入力で充電できていたとのこと。山形市へ出かける際には、下道を中心に走って約2時間30分で0%から満充電となり、高速道路中心に走ったところ約2時間10分で満充電を達成したとか。
「軽自動車でオルタネーターの容量が低いせいか、900Wを超えるのは下り坂でエンジンブレーキをかけたときか、アクセルを踏み込んで高回転まで回したときくらいでした。とはいえ、800Wの製品はそれより発電量は少なかったので、移動中の充電がさらに高速でできるのはありがたいですね」(斎藤氏)
充電が高速化されただけでなく、細かい部分の使い勝手も向上しているとのことです。まず、壁面などに設置するためのネジ穴が「800W」は上部にしかなかったのが、左右で固定できるようになったので固定力が強まっているとか。また、充電ケーブルやコネクタの形状も見直されているようで「本体への抜き差しが抜群にやりやすくなった」と斎藤氏の評価は上々でした。
新ポータブル電源「DELTA 3 1000 Air」を試す
エコフロー製品を使い倒している人なので、新製品の「DELTA 3 1000 Air」も試してもらいました。1,000Whクラスの製品としてはコンパクトで持ち運びやすいのがメリットです。片手で持ち運びやすいので、野外での作業などには使いやすいという印象だとか。また、利用者の集うリビングスペースに設置しておけば、スマホの充電などに使ってもらいやすいだとろうと斎藤氏は話していました。
もう1つ、斎藤氏が話していたのが「これならバイクの荷台に積んで運べるかもしれない」ということ。ライダーハウスには多くのツーリングライダーが訪れますが、彼らの悩みは電源の確保だとか。ナビゲーションなどでスマホを利用し、カメラで動画を撮影していたりするので、充電場所を確保するのはツーリングライダーには必須です。コンパクトなモバイルバッテリーを持ち歩いていることがほとんどですが、充電のためにキャンプではなくライダーハウスを利用する場合もあるようです。容量が1,000Whあれば、そんな悩みも解決しそう。そこで、オートバイのキャリア部分に積んでみることにしました。今回は新製品発表会後にそのまま「DELTA 3 1000 Air」を預かってきたので用意できませんでしたが、ツーリングに出かけるなら防水性のあるバッグなどに入れたいところです。
取材で1泊2日、斎藤氏の運営するライダーハウス「ツルハギ」で過ごさせてもらいましたが、とても居心地のいい空間に仕上がっていました。そして、その間斎藤氏はちょくちょくスマホのアプリで各蓄電池の状況をチェックし、充電の計画を立てていました。
「エコフローのアプリはスマホだけでなく、他のデバイスのアプリでも共有できますし、各種操作や設定ができて直ぐ同期されるので、 シームレスに扱えるのがいいですね」(斎藤氏)
エコフローの蓄電池を活用すれば、電力の地産地消に一歩近づけるだけでなく、電力の見える化を図ることにもつながるのだと実感しました。
EcoFlowの公式オンラインストアでは12月1日までブラックフライデーを開催中。新製品「DELTA 3 1000 Air」が45%OFFなど、本記事で紹介したアイテム以外にもさまざまなEcoFlow製品がセール価格から、さらに5%OFFでお得に購入できるチャンスとなっている。
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(提供: EcoFlow Technology Japan)




























