この画像を大きなサイズで見る罪の償い方はその国の方針により様々ある。北欧などでは、犯罪者が罪を犯すのは社会的環境にあるとし、「誰が犯罪をおかしてもおかしくない」「自分と犯罪者は同じ人間に過ぎない」という考え方から人道的で寛容な処置が取られるが、一方で、運が悪ければその場で命を落としてしまうような過酷で危険が刑務所が公然と運営されている国もある。
「彼らは罪を犯したヤツなんだから、今そんな目に遭ってるのは当然の報いだ」と考えるのは簡単だ。しかしひどい施設に閉じ込められている囚人の中には無罪の人々がいることを考えて欲しい。国家によっては反論の余地を一切与えられず、罪とは言えない罪で投獄される場合もある。
囚人の大半は裁判中だが、最後までその行方を見届けられなかったり、二度と自由になれずに終わる人々が大勢いる。囚人だけでなくその配偶者や子供も一緒に収容施設や居住地などに送る国もある。
以下に紹介するライカーズ島の囚人達は公判前もしくは短期服役中にある。ベネズエラ、シリア、ロシア、トルコ、グルジア、タイ、ルワンダ、そしてベナンの刑務所にいる囚人はいずれも公判前か既決重罪犯、もしくは政治犯だ。
10.ライカーズ島 / アメリカ、ニューヨーク州
この画像を大きなサイズで見る10の留置所があり、常に12,000人の囚人を抱える有名な島で、最大収容人数は17,000人。ニューヨーク市で逮捕された犯罪者にとってライカーズ島は、州立刑務所に入る一歩手前の立ち寄り所になる。ここでは囚人による様々な事件だけでなく、複数の刑務官による暴行、そして殺人も同じだけ起こっている。
ある看守は囚人らの戦いを「ファイトクラブ」と称し娯楽にするのを認めていた。ここ十年ほどで、看守達が過度の暴力で送検されるという不祥事が何十回も起きている。政府は看守達の報告書を調査し、虐待をごまかすためにいくつかの記録を改ざんしていたことを明らかにしたが、正確な人数については特定が困難なままだ。囚人らは乱暴な看守達に警戒しながら、それぞれ互いに警戒しなければならない。ギャングが荒々しく横行するライカーズの過酷な独房棟は依然として危険極まりなく、無事に過ごせる者などいない。
9.サンテ刑務所/フランス、パリ
この画像を大きなサイズで見る1867年に開設されたフランスの首都パリの中心部に位置する刑務所。厳重警備下にあるこの施設の歴史を垣間見た観光客は、本当にここは愛の都なのか?という気分になるだろう。ここは悪名高き虐待の歴史を長く持つ刑務所だ。第二次大戦の間は戦犯と一般の犯罪者を収容した。今もなお侵入を許さない要塞であるこの刑務所は、記録によると開設以来脱出したのはたった3人しかいないという。
8.Petak アイランド刑務所/ロシア
この画像を大きなサイズで見るロシアに安全な刑務所はほぼないと言っていいだろう。北西ロシアのベロエ湖にあるPetak・アイランドは国内最悪の囚人を入れる留置所で、厳重に警備されている。塀に隔てられて孤立するその施設は、すきま風が入る大きな要塞で、周りはヨーロッパで最も大きな湖ベスト10に数えられる広大な湖に囲まれている。
囚人達が訪問者に会えるのは1年に2日しかない。その孤立感と空調設備の無さから、その島で過ごす者の多くは刑期を完全に終える前に発狂すると言われている。この地域の冬の寒さは極めて厳しく、1月の平均気温は-12℃で、ひどい時には-40℃にもなる。自然環境が囚人達の寿命を縮めてしまうのだ。
7.バンクワン刑務所/タイ
この画像を大きなサイズで見るタイの中でも最も厳しい刑務所の一つは首都バンコク市から数マイルの所にある。厳重に警備されているこの施設には大勢の外国人の囚人が収容されている。全囚人の刑期は最低でも25年で、約10%が死刑囚だ。一般的な囚人は拘束具をつけられて刑期の最初の3ヶ月間を過ごすが、死刑囚は拘束具を外されることはない。
食事は野菜を添えたボウル1杯のご飯が1日に1度だけ与えられる。囚人が必要な食品や品物を購入できる雑貨店はある。大半は栄養失調になったり、予防可能な病気に苦しむ。この刑務所には水が無く、下水設備がかろうじて機能している程度で、厳しい過密状態にある。
6.サバネタ刑務所/ベネズエラ
この画像を大きなサイズで見る悪名高いこの刑務所にぶち込まれたベネズエラ人は、シャバに戻る前に死ぬ可能性が高い。ウーゴ・チャベス前大統領はこの刑務所を「地獄の入り口」と称していた。過密状態のうえに資金も人手不足しているのだ。
ほぼ管理者不在状態の施設内はギャングが実権をにぎり、暴行は恐ろしい習慣の一部となっており常に死と隣り合わせという環境だ。暴動は日常茶飯事で、殺人もありふれている。2012年に591人の囚人が殺された。2013年9月、16人が死亡する事件が起きたことから施設に捜査が入り、囚人達が隠し持っていた大量の武器が発見された。看守達は22,000発の銃弾や拳銃にライフル、そしてマリファナとコカインを貯蔵するための地下トンネルを押収した。
5.ディヤルバクル刑務所/トルコ
この画像を大きなサイズで見る1980年開設したこの施設も厳重な警備体制が敷かれており、地域のクルド人に「地獄」呼ばれ恐れられている。犯罪者や政治犯の留置する施設はひどい過密状態にあり、その壁面に血塗られた歴史がうかがえる。開設以来、何百人もの囚人が拷問で死亡し、何十人もの囚人がその残忍な行為から逃げようと自らの体に火をつけている。現在このディヤルバクルを含めたトルコ内の刑務所には13歳から17歳の少年少女が350人以上も服役している。
4.グルダニ刑務所/グルジア
この画像を大きなサイズで見るこの刑務所の恐ろしさはインターネットの普及により明らかになった。囚人への暴行や鞭打ち、そして拷問の動画がネット上に現れたため、旧ソビエト連邦はこの刑務所の調査に乗り出すハメになった。
録画されたビデオには、看守達が計画的に警棒とほうきの柄を囚人の尻の穴に突っ込む様子が映っていた。動画が世界中に流れたため、グルダニの環境は良くなった。政府は動画に出ていたその看守達を逮捕ならびに起訴し、有罪判決を下した。
3.コトヌー民間刑務所/ベナン
この画像を大きなサイズで見るベナンは西アフリカのトーゴとナイジェリアの隣に位置する小さな国だ。首都コトヌーの刑務所には、400人が限界の狭い場所に建っているにもかかわらず、およそ2,400人の男女と子供達が収容されている。言うまでもない超過密状態のため、シフトを組んで寝る囚人がいる一方で、睡眠中に窒息死する囚人もいる。
彼らの90%以上が裁判中だが、その手続きは裁判所の仕事が滞っているために数年はかかる。刑務所の環境の悪さは意図したものではなく、国の資金不足がもとになっている。国際的な援助があるものの、未だに多くの囚人達は予防できるはずの病気にかかって死亡している。
2.タンドール刑務所/シリア
この画像を大きなサイズで見る無情な砂漠の中にある血塗られたシリアの刑務所には、政治犯と一般の犯罪者が一緒に監禁され、全員が平等に拷問を受ける。2001年にその設備は閉鎖されたが、2011年にわずかな改良を経て復活し、さらに大勢の囚人達を収容している。
看守達はやり放題し放題の野放し状態で、本やテレビ、ラジオもない刑務所では拷問が定番の娯楽となっている。
1.ギタラマ中央刑務所/ルワンダ
この画像を大きなサイズで見るルワンダはかつて恐怖を経験している。ルワンダ虐殺によってこの国が引き裂かれ20年が経つが、ギタラマの刑務所には未だに恐怖が生き続けている。施設内は超過密状態に加え、資金も足りず、撲殺されなかった囚人達はいずれ飢えか病気で死ぬ。中には生き残るために他の囚人を殺して食べる囚人までいると言われている。
この画像を大きなサイズで見るおよそ信じ難い話だが、その刑務所は人間の根底にある本能と適者生存に支配されているのだ。そこに独房は無く、多くはベッドの下やむき出しの床、または廊下で眠らざるを得ない。定員500人の施設内に平均5倍以上の囚人が収容されている。
















こんな環境にいたら更生もできないよ。
余計歪んでしまう。
ライカーズ島の囚人服なんかドナルドみたいなカラーだな
有名なシリアルキラーが投獄されて、こ ろされたとか、
別の者は逆に暴れて…とか聞いてはいたが、なんだか理解できるような刑務所が多いな。
鉄条網が凶悪な形をしてる・・・!
日本の刑務所は待遇が良過ぎるな
そりゃ日本の刑務所が介護施設化するわけだよ
リアルプリズンブレイクどころじゃないな。こんなとこに冤罪で入れられたらたまらない。
刑務所が天国だったらアカンやろ?
地獄でちょうどいい感じ。
疑わしきは罰せよ。
犯人を逮捕して事件を終わらせることこそが法治国家としての責任。
※9
疑わしきは罰せよと言うがあんたが警察の検挙率アップのための餌になってはいかが
すでに死刑場だなこれは
まあ刑務所環境が過酷つってもねー
収容されてる連中のやってる犯罪が日本なんかよりはるかに脂っこくてハードコアな国が多いから、ある意味適材適所なんじゃないの
なんのための刑務所だよ
過激な意見が多いな・・・と思ったが、刑務所を苦しませる施設という認識しかないのならむしろさっさと死刑にして殺処分してしまってはどうか
本来の役割を果たせない刑務所なら意味が無い。被害者も囚人も社会も損失を被る
※12
ですよねー
社会見学にはうってつけだな
色んな意味で
袴田さんこういう所に入らなくて幸運……ではなかったな
ただどうだろ盛ってる部分もありそうな記事だ
パリのサンテ刑務所といえば“人を食った男”佐川一政氏が収容されていたことでも有名ですね
バトルロワイヤルというか、蟲毒の壺というか・・・。
殺処分とか最近の子供は恐ろしい言葉使うなぁ
こんなところいたら、看守も頭おかしくなる。
せめて公判前の人はこんなところ入れるなよ。
>>北欧などでは、犯罪者が罪を犯すのは社会的環境にあるとし、
冤罪は言語道断だが、かと言って犯罪の原因の
全てを社会のせいにするのは如何なものかと思うがね?
ネットで刑罰の話題になると、その仕組みの大前提が全くといっていいほど理解されてないよね。
何時ぞやの裁判シミュレーションで「よくわからないから死刑にしました」って小学生居たけど、あのレベルの連中がうじゃうじゃ。
受刑者の適性をみて、刑務所のタイプを変えれるのが理想なんだろうな。
根が体育会系のやつとか、記事みたいな刑務所に入れば短時間で公正しそう。
日本もこういう刑務所用意して更正させる必要のないゴミクズ犯罪者を死ぬまで入れておけばいいよ
※22
その考え自体がもう法治国家を否定してるんだけどな・・・
※22
大賛成!
全て本人の責任にするあなたの考え方よりは、北欧の考え方のほうがまし。
まぁ、一部ほんとどうしようもないのもいるが
やりたいことやってこうなったんだし仕方ないだろこの結果を迎えたのは、今更後悔だの抜かす権利は無いって言う意味だろ
人間って、結局やはり残酷な生き物なんだよね・・。
刑務所を見れば国が国民をどう捉えているのかわかるね。
二度と入りたくないって思わせるには良い
※28
日本の刑務所でも普通の生活送ってきた人間なら、二度と入りたくないと思うよ。
あまりに環境が過酷過ぎるから、次は死んでも入りたくないって警官と銃撃戦とか
までして逃げようとするんだろうな。死刑の手間が省けるって思う人もいるかもしれ
ないけど、警官や巻き添えとかの被害考えたら、そうはいえないかと。
うわうわうわ。。
大陸の人間こええ
ゴミは一生刑務所暮らし
※30
イイネ~♪
北欧の「誰しも犯罪者予備軍」という考えは非常に理解できるが、北欧の刑務所はあまりにも極楽すぎるだろう。刑務所は罰が主目的ではなくあくまで更生施設であるべきなんだが、快適すぎるのでは反省もできない。バランスが難しい。ただ、日本の刑務所はもう少し更生に力を入れる必要がある。
自分もこういうところの看守になったらいずれ虐待を楽しむ人間になっていくと思うよ・・・
育つ環境が悪かったんだろうな。
仮に日本で何の教育もナシに食える物は奪って食えと
地域全体で放置したら、似たような結果になるだろう
>地下トンネルを押収した
すごいなどうやってやったんだ
こういう環境でも生き残っていける奴ってスゴい
こういう刑務所を作れという人は、作るための税金を納めてくれるんかねー。
※38
税金は出資とは違うと思うが、コメントの意図がイマイチ汲み取れん
ロシアの奴ってGガンダムの刑務所のモデルなのかな
痛めつけるだけじゃなく、道徳やモラルについて学ばせる事も必要だろう
ルワンダの刑務所 想像をはるかに超えてきたな
北欧の刑務所はものすごく快適そう 演奏できるスタジオあったな
罰ではなく更生のためーなんて言って、人を殺そうが数年で出てこれて、戻った方が楽だからってまた罪を犯す奴がいる日本と大違いだね。
確かに刑務所は更正する場所なんだから、日本みたいに軽すぎるのは問題だ。だが、
逆にこの記事に載ってる刑務所のように厳しすぎるのも問題。
刑務所とは囚人を生かさず、殺さずという場所であるべき。出た後もできるだけ
健康な状態に保たなければ、更正しても意味がない。
刑務官や看守が物理的に虐待をしたり、事件を観察するなんてもってのほか。
それでは犯罪者と何も変わらないではないか。もはや更正の余地がないやつには
ここほどとは言わんが厳しくすべきだがな。適材適所。これが一番大切。
日本じゃ「金がなくて食べられないから軽犯罪起こして刑務所で過ごす」
なんつーニュースもあったくらいだからな…
ここに載ってるのと比べて極楽かよ
殺人や性犯罪の場合はこういうところでもいいんでは…とは思ってしまう
冤罪が怖いけど。
ミサイル・・・と言うか大型ダンプで壁に穴を開けて、
全員脱獄させてやったら、退屈な日常が刺激的になるな
※52
こういう刑務所はむしろ日本に必要。
こうゆうの見ると刑務所なら脱出しようと試みるやつらを心から応援したくなっちゃう
秩序の番人であるべきはずの看守がやりたい放題ってのが酷すぎる
入っても中で悔い改め心から本当に反省し更生できる人間には、救いの光くらいあってもいいだろうと思った。
刑務所から出てきて被害者家族を煽るような奴は別として
※55
じゃあ、自腹で運営したら?