この画像を大きなサイズで見る刺身にしても良し、焼いても良し、干しても良しのおいしいホタテガイだが、最大で目が200個もあることはあまり知られていない。
それらの目は直径1mmに満たない小さなもので、ホタテガイの内臓を覆う表皮「外套膜(がいとうまく)」の縁に並んでいる。
ホタテガイの目は人間の目とはまったく違うしくみをしており、目の奥には鏡のような層があり、光を反射して感じ取っている。
最近の研究では、光の強さに応じて開いたり閉じたりする瞳孔のような開口部があることも確認されたが、その動きがどんな役割をもっているのかは、まだわかっていない。
ホタテガイの不思議な目
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の進化生物学者トッド・オークリー博士によると、ホタテガイの目は「私たちが思っていたよりずっと複雑で、高度に機能している」という。
人間の目は、角膜とレンズで光を集めて網膜に像を結び、その情報を脳に送るしくみになっている。
これに対してホタテガイは、目の開口部から光が入ると、2枚の網膜を通過して目の奥にある反射層に届く。
この反射層は、魚のウロコなどにも含まれるキラキラした「グアニン結晶」という物質でできており、光を反射して網膜に戻す。
網膜の感光細胞がその反射光を感じ取ることで、明るさや動きをとらえていると考えられている。
反射によって生じた信号は神経節に伝わり、ホタテガイの筋肉や内臓の動きを制御している。
つまりホタテガイは、鏡のように光を反射して感知する、独自の目を持っているのである。
この画像を大きなサイズで見るホタテガイの目は光に応じて開いたり閉じたりしていた
アメリカ・サウスカロライナ大学の視覚科学者ダン・スパイサー博士は、ホタテガイの目の構造には長年の謎があったという。
「網膜が鏡に近すぎて、反射した光がぼやけてしまうため、焦点が合わないはずだ」と考えられていたのだ。
しかしその後のスパイサー博士の研究で、ホタテガイの目には光に反応して開いたり閉じたりする“瞳のような部分”があることが確認され、その成果は2019年、『Current Biolog』誌に発表された。
この反応は人間の瞳孔のように一瞬ではなく、数分かけてゆっくりと変化する。
さらにホタテガイの目には人間のような筋肉がなく、角膜の細胞が形を変えることで開閉を行っている。
この形の変化が角膜のカーブを調整し、反射される光の焦点を微妙に変えている可能性があるという。
光を感じるタンパク質は人間の3倍
アイオワ州立大学の視覚科学者ジーン・サーブ博士の研究チームは、ホタテガイの目に含まれる光感受性Gタンパク質共役受容体「オプシン」を調べている。
オプシンは光を受け取って電気信号に変える働きをもつタンパク質で、人間の目には4種類あるが、ホタテガイにはその3倍の12種類が存在する。
それぞれのオプシンがどの波長の光を感じ取っているのか、また外側と内側の2枚の網膜で違うオプシンが使われているのかは、まだ解明されていない。
サーブ博士によると、二枚貝の仲間は何度も別々に「目」を進化させてきたという。
なかには昆虫のような複眼を持つ貝もいるが、その構造や働きはまったく異なる。
研究チームは、さまざまな貝のオプシンを比較することで、どのようにして光環境に適応し、見る能力を発達させてきたのかを探っている。
光から身を守る遺伝子が目を生んだ?
カリフォルニア大学サンタバーバラ校のトッド・オークリー博士とアンドリュー・スワフォード博士の共同研究(2019年のプレプリント)によると、動物の「目を作る遺伝子」は、もともと紫外線などの光によるダメージから体を守るための遺伝子だった可能性があるという。
紫外線はDNAを傷つけるが、その修復を担う遺伝子群が進化の過程で組み合わさり、光を感じる能力へと発展したと考えられている。
つまり、もとは「光を防ぐための仕組み」が、やがて「光を見るための仕組み」に変わったのかもしれない。
その役割はいまだ不明 ホタテガイの目の進化の謎
ホタテガイの目は、鏡のように光を反射して感知するという独特の構造を持ち、光に合わせて形を変える性質も備えていることはわかった。
しかし、その反応がどんな意味を持ち、どの程度「見る」ことに役立っているのかは、まだ明らかになっていない。
ホタテガイの小さくな200近い目のひとつひとつには、光とともに歩んできた進化の記憶が宿っているはずだ。その答えはこれからの研究が示してくれるだろう。
次にホタテを食べるときは、貝殻の縁で青く光る小さな目が、あなたを見つめ返しているかもしれない。
References: What Scallops’ Many Eyes Can Teach Us About the Evolution of Vision
















関西万博にも居た
まじで
意外ときれいだな
ラピスラズリみたいな色
それな
以前なにかの記事で読んだ時には、人間の目と同等レベルのものとあった気がするんだけどそういう訳でもないのか。
(^_^メ)ホタテをなめるなよっ♪
すごい・・・拡大すると目玉だ・・・
ミャクミャクみたい
確かに!
ホタテをなめるなよ
大人にゃ負けないぜ
青い瞳のホタテ
フリオ・イグレシアス「🎤 ホタテェ~~♪」
あなたの瞳のホタテ みつめ返して
貝紐干したの食べたくなっちゃう・・・
そもそもそれを「目」という認識が間違ってることに気づいた方がいい
では生物学的には何と言われているんですか?
最近こいつみたいに研究者を馬鹿にする様なコメ増えたなぁ。
なんで自分がそれ以上の存在だと思ってしまうのか。
「気づいた方がいい」という言い方より、
「これは〇〇というべきだ」と言ってもらった方が(それこそ)いいですね。
あと、その理由も言ってもらえるとありがたい。
イカは脳の処理能力以上の目を持ってるって話しもあったよな
完全にモルボル
千葉県成田市などにある成田層からは
絶滅したホタテ貝、東京ホタテの化石が
採集できます。
千葉なのに「東京ホタテ」?
ホタテって敵から逃げるとき貝を閉じて水の勢いで泳ぐね
光と影を感じて逃げる方向決めてるんじゃないの?
アワビとホタテの目の画像はゾワゾワする食べるの躊躇してしまう
ニーチェ「ホタテをのぞく時、ホタテもまたこちらをのぞいているのだ」
あんな、ホタテガイには二百個の目があんねん
クラゲの目みたいな
同僚はたくさんいるし、機能はよく分からんし サボってる目も多そうだな
目と言われて我々が想像するのが自分たちが見えてる光景なのだろうけども、これは画像処理と認識に極めて高度な脳が必要。
ホタテには脳と呼べる中央演算組織が無いのでせいぜいが所光センサーじゃなかろうか?
ぐるっと周囲を沢山のセンサーで囲んで明るい方、または突然暗くなった方を判断してそれに反射的に対応してるんだと推測。
いやそれにしたってびっくりするくらい高度なシステムなんだけど。
貝ひも食べづらくなるなw