メインコンテンツにスキップ

ザクロやクルミに含まれる天然成分、28日で老化細胞の若返り効果を確認

記事の本文にスキップ

31件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 ザクロやクルミ、ベリー類などに含まれるポリフェノールの一種から生まれる成分「ウロリチンA」に、年齢とともに衰える細胞を元気にする可能性が見えてきた。

 ドイツの研究チームが中高年の被験者を対象に、ウロリチンAを28日間摂取してもらう臨床実験を行ったところ、老化した免疫細胞が若返ったことを確認した。

 この研究成果は『Nature Aging』誌(2025年10月31日付)に発表された。

食品由来のウロリチンAが免疫細胞を活性化

 ザクロやクルミ、ベリー類には「エラジタンニン」と呼ばれるポリフェノールの一種が豊富に含まれている。

 ポリフェノールは植物が自分を守るために作り出す成分で、抗酸化作用や炎症を抑える働きがあることから、健康維持にも役立つとされている。

 ただし、「エラジタンニン」はそのまま体に吸収されるわけではない。

 これらの食品を食べると、消化の過程でまず「エラグ酸」という成分に変化する。エラグ酸は単体でも健康効果が期待されるが、さらに興味深いのはその先だ。

 エラグ酸はそのまま体外へ排出されることもあるが、腸内にいる細菌の働きによって、さらに「ウロリチンA」という天然物質に生まれ変わる。

 このウロリチンAこそ、近年の科学で強く注目されている成分だ。

この画像を大きなサイズで見る
Image by pixabay Erik_Karits

28日間の臨床実験で免疫細胞の若返りを確認

 ドイツ、ゲオルク・シュパイヤー・ハウス(腫瘍生物学・実験治療研究所)の研究チームは、45歳から70歳までの中高年の被験者50人を対象に、ウロリチンAのサプリメントを28日間摂取してもらい、免疫細胞の変化を調べた。

 免疫細胞にはさまざまな種類があるが、今回注目されたのは「CD8+T細胞」だ。

 T細胞は白血球の一種で、体内に侵入したウイルスやがん細胞などの異物を攻撃・排除する、免疫システムの主力メンバーである。特にCD8+T細胞は、敵を直接攻撃する“戦闘部隊”のような役割を果たしている。

 その結果、ウロリチンAを摂取したグループでは、このCD8+T細胞の数が増え、さらにその働きも活発になったことが分かった。

 また、T細胞をはじめとする免疫細胞の中には、「ミトコンドリア」と呼ばれる小さな器官が数多く存在している。

 ミトコンドリアは細胞にエネルギーを供給する“発電所”のような存在で、ここが元気でないと細胞本来の力を発揮できない。年齢を重ねるとミトコンドリアの機能が衰え、免疫力も低下しやすくなる。

 今回の実験では、ウロリチンAを摂取したことで、免疫細胞内のミトコンドリアが新しく生まれ変わり(再生され)、それにより細胞の老化やダメージの原因となる酸化ストレスや炎症も減少したことが明らかになった。

 この新たな研究は、同じ研究機関が2022年に発表した成果に続くものだ。

 当時はウロリチンAがT細胞のミトコンドリアを若返らせ、免疫機能を強化する可能性が示されていたが、今回はその効果が人間の臨床実験でも確かめられたことになる。

この画像を大きなサイズで見る
Image by Istock ALIOUI Mohammed Elamine

健康維持や今後の応用に期待、ただし個人差も

 今回の臨床実験によって、ウロリチンAが年齢とともに弱っていく免疫細胞の元気を取り戻すサポートをする可能性が示された。

 研究チームは、ウロリチンAの摂取が、がんや感染症、加齢にともなうさまざまな病気のリスクを下げる手助けにもつながるかもしれないと考えている。

 ウロリチンAは、筋肉の健康や炎症を抑える働きなどでも注目されており、今後さらに多くの健康効果が明らかになることが期待されている。

  ウロリチンAは、筋肉の健康維持や炎症を抑える働きでも注目されており、今後さらに幅広い健康効果が明らかになることが期待されている。

 一方で、ウロリチンAが体内でどれくらい作られるかや、その効果の現れ方には個人差がある。同じ食品を食べても、腸内環境や体質によって効果に違いが出る場合があり、すべての人に同じような結果が出るわけではない。

 今後は、さらに詳しいメカニズムや長期的な影響についても研究が進められていくだろう。

References: Nature / News Medical / Newatlas

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. 金持ちが喰い漁る為=大量生産の為また何処かで環境破壊が起こるな

    • -8
    1. 金持ちなんて人口の数%しかいないんだから
      そいつらが食い漁ったところで大した量にはならんよ。
      一般大衆が食い漁ると間違いなく環境破壊になるけどな。

      金持ちは自分で食うんじゃない。一般大衆に売りつけるんだ。だから金持ちなの。

      環境破壊は金持ちが起こすのではなく、強欲な金持ちがバカな一般大衆をけしかけることで起きている。
      たとえばテレビとかネット記事とかで「これを食べれば健康に長生きできるよ!」って喧伝してそれを真に受けるとか、な。

      • +2
  2.  腸内細菌叢(腸内フローラとも)のどの菌がウロリチンAをつくるのかはまだわかってないのかな。 これがわかってくると錠剤とかカプセルとかで摂取できるようになるなとか思いました。 あるいは、長寿の人とそうでない人で腸内細菌の種類が違うという話がありましたがこの辺の生成物というか代謝物が違うのかも~とか思ったり、いろいろ研究の発展に期待します

    • +16
  3. そうは言っても脳細胞は毎日10万個ずつ減少し続けているわけで
    肉体だけ若々しいボケ老人とか対処に困るぞ

    • -3
  4. ちょうど今柘榴食べてる
    胡桃もほぼ毎日
    効果はあるのだと思う

    唯、以前柘榴のサプリを試したところ調子が悪い
    肌ががさつき体が重い、あと気分不快
    (私の憶測だが)どうも皮の成分が入っていたようだ
    柘榴の皮は有毒で処理が悪いと混入する

    胡桃は食べ過ぎないことのぼせます
    血圧が高いとか不眠がちの人は少なめに

    • +21
    1. 私はクルミを高血圧予防に摂っているのですが違うのでしょうか

      • +1
      1. iまず私は漢方医ではないので診断は出来ないことを断っておきます

        広く高血圧と書いたことは謝ります 違うというわけではありません
        胡桃は「肺」「腎」機能に効果があります、高血圧に使う方もいるそうです
        (https://www.kampo-sodan.com/yakuzen/yakuzen-2446)

        AIでは『胡桃(くるみ)は体を温める作用を持つ食材(温性)とされており、体質や摂取量によっては「のぼせ」を引き起こす可能性が考えられます。』とか

        のぼせ・ほてりのタイプはいくつかあるそうで、のぼせから高血圧が出ている人は注意しましょうの意味です(https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/koui/201502/540500.html より)

        • +2
      2.  一つ目は「肝火(かんか)」 肝(臓の機能)の過剰
        のぼせ、ほてりなどのほか、いらいら、怒りっぽい、不眠、顔面紅潮などの症候もみられます。更年期の女性によくみられる。

         二つ目は「心火(しんか)」 考えすぎ
        じっとしていられず、焦りを感じ、不安で落ち着きません。悶々として目がさえて眠れません。同時に気血が足りない場合は下半身が冷え、「上熱下冷」の状態になります。

         三つ目は「血瘀(けつお)」 血流の鬱滞
        ストレスや、冷え、体内の過剰な水分、生理機能の低下などにより、この証になります。疾患が慢性化して長引いて血流が悪くなり、この証になる場合もあります。血行が悪くなるために熱が上半身に鬱積し、のぼせやほてりが生じます。逆に下半身は冷え、「上熱下冷」の状態となります。

        • +4
      3.  四つ目は「陰虚火旺(いんきょかおう)」 陰液不足 
        血(液)・津液(しんえき リンパ)・精(せい 気が形を成したもの)が足りず体を冷やせない
        慢性的な体調不良や過労、生活の不摂生、緊張の連続、老化などにより、この証になります。特に午後から夕方、夜間にかけて熱感が生じます。めまい、動悸、怒りっぽいなどの熱証を伴います。

        これは絡み合いまとめて出ることもあります
        「肝火」 「心火」 の症状がある人は胡桃をたくさん食べることは避けたほうがいいようです

        くわしくはご自身で検索を

        *連投失礼しました

        • +4
  5. クルミよりエグ味のないペカンナッツが好きなんだけど、栄養ちがうのかな?

    • 評価
  6. ジムでトレーナーをしてる方たちに”老化にはミトコンドリアが大事”とはよく聞きますし、”NMN摂取がミトコンドリアに良い”ともよく聞いてました

    • 評価
  7. ウロリチンA、、、なんと感情をゆさぶられる物質か、、、

    • +3
  8. なんとなく好きで週に2回ほどクルミ食べてます。クルミは苦味があるので干しぶどうと一緒に食べてますが効果はあるのかな?

    • +4
  9. 毎日スクワットしろ…の方が効果あると思います。
    いいもの食べてても、80歳くらいの老人みたいにトボトボ歩いてる若者が多いからです。

    • +6
  10. 老化による女性ホルモンの低下に、ザクロ成分のサプリメントが売られてるよ
    自分には、飲んでて身体の調子はわりと良かった
    大豆イソフラボンと同じような効き目があったわ
    でも体の調子は人それぞれだから、更年期障害が酷い人には効き目を感じないかも。あくまでもサプリメントだから。

    • 評価
  11. クルミは値段が高いし、ザクロはあまり見かけない、、、

    • +6
    1. ザクロは最近スーパーの紙パック飲料コーナーでジュースがあったよ
      あとスジャータがゼリー出してた
      生のザクロは果物の品揃えが多いスーパーでたまにあるくらいで
      あとは庭木に植えてる人じゃないと日本じゃ入手難易度高いよね

      • +4
      1. 今日、1個450円でした
        50年くらい前は800〜1200円してました
        当時の物価で

        • +6
      2. 庭にザクロの木があって、今年は何個か収穫した
        スーパーの果物は値上がりしてなかなか手が出せないので、そのザクロを大事に食べたよ
        健康維持のためには摂取を続けなければいけないんだろうけどね
        継続して摂るならクルミか、ベリー類の冷凍果物になるかな・・

        • +4
  12. タンニンの先生

    • 評価
  13. クルミは業務用で一袋買って料理に使うけど
    ザクロって 28 日継続して食べられるほど旬なのは手に入らない気がする
    検証だし一日一粒とかなのだろうか

    • 評価
    1. 柘榴の実をばらし粒にして冷凍してるのもありますよ
      まあジュースが一番簡単ですが加糖処理してあるのがネックですね

      • +3
  14. 山のザクロは何見て割れる♪

    • -2
    1. 大阪のオッサンの下品な替え歌でした(^_^;)

      • 評価
  15. 全然関係ないんだがうるおリッチが頭を過って邪魔してくる…

    • 評価
  16. ザクロもザクロジュースもたまにならいいけど毎日継続して飲みたいほどうまくないからサプリにしてほしいわ

    • +1
  17. 先日ワシの飼ってるワンコが皮膚リンパ腫と診断されたんや
    で、調べたら犬用のウロリチンサプリがあったんで早速買ってみるでぇ
    何もしないより何かして良くなりゃ儲けもん、効果がなけりゃまぁ少し高いふりかけやったとでも思うことにするわ
    さんきゅーパルモ! 愛してるよぉぉぉ!

    • +1
  18. ドライフルーツのザクロといえばトルコ産が多い印象

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。