
[映]アムリタ [★★★]
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自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。その映画は天才と噂される最原最早の監督作品だった。彼女のコンテは二見を魅了し、恐るべきことに二日以上もの間読み続けさせてしまうほどであった。二見はその後、自分が死んだ最原の恋人の代役であることを知るものの、彼女が撮る映画、そして彼女自身への興味が先立ち、次第に撮影へとのめりこんでいく。
しかし、映画が完成したとき、最原は謎の失踪を遂げる。ある医大生から最原の作る映像の秘密を知らされた二見は、彼女の本当の目的を推理し、それに挑もうとするが――。
第16回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作。
なんだこれ気持ち悪い。どうしようもなく気味が悪い。なんちゅーものを書いてくれたんや。
恐ろしく才気煥発で、それ故果てない心の深み。人を狂乱へ陥れる狂気の脚本。そして「天才」最原最早が映画に託すモノ。
電撃はまたすごい新人を手に入れたな……。ホントにあのオチは背筋が凍ったわ。
中盤までは美大生4人による自主制作映画作りの過程で、主人公・遭一から語られるユーモアたっぷりの小粋な掛け合いで軽妙に笑わされながらスラスラ読み進んで行っていました。割と前半から最早が雲の上のような天才っぷりを発揮してくれるんですが、まだそこには「へーすごいなー」程度しか思っていませんでしたね(それでも十分狂気だが)。
そして最語はまあ、読んだ人にはわかるけどすげえよなあれ。腰抜かしそうになった。
この作品を評価するにあたって「気持ち悪い」という表現を用いましたが、別に悪意を持っていったわけでもないし、むしろ褒め言葉として使っているのでご愛嬌。いやマジこれ読んでみないとわかんないから。
最早が映画をもってして読者にもたらしたモノは、きっと許されざることなのかもしれない。
でもこれはきっと彼女の愛なのだろうとも思う。とても偏った愛情の、天才ゆえの表現方法。
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