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「東京ゲームダンジョン10」レポート(後編)。探索者の身体にいつしかインディー沼の“毒”が回る。中毒不可避!
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印刷2025/11/28 19:14

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「東京ゲームダンジョン10」レポート(後編)。探索者の身体にいつしかインディー沼の“毒”が回る。中毒不可避!

 インディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン10」が,2025年11月9日に都立産業貿易センター浜松町館で開催された。
 レポートの前編では,会場で見つけたユニークな発想を持つ作品や軽やかな作品を紹介したが,後編は予告どおり――“毒”の効いたラインナップをお届けしよう。

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 個人や小規模チームによるゲーム展示会「東京ゲームダンジョン10」が,2025年11月9日に東京にある都立産業貿易センター浜松町館で開催された。今回も前編と後編に分けてレポートをお届けする。前編では,筆者が気になった作品や驚かされた作品を紹介していこう。

[2025/11/21 08:00]

 ランダムチャットで人間関係の毒を吸い,従業員を人ではなく数字として扱い,他人の人生を左右する甘い誘惑に手を出す……。どれもアイデア自体はどこか笑えるのに,あとからじんわり効いてくる。
 「毒にも薬にもならない」という言葉があるが,今回お届けするのは,いい意味でそれには当てはまらない刺激的な顔ぶれだ。
 と,すでに一服盛っておいたので,解毒薬代わりにお付き合いいただきたい。

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三日月遊戯会(@Mi2keynyanyanya)の「メカバレ」。ターミネーターなどのように,スキンの下から内部のメカが露出する感覚に特化した3DダンジョンRPGになるらしい



PAVOnication 〜ランダムチャットに究極のアシスタントがいる生活〜

出展団体名:COR ORDER

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 「究極のサポートAIを駆使して,イマドキ女子の待つランダムチャットに潜れたら…?」
 なんとも毒気のある,いや,夢のある体験を提供することが本作のコンセプトだ。AIをテーマにした作品だが,制作にはAI技術を一切使用していないとのこと。

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 AIを使ってないのに,本作のサポートAIの反応は,チャッピーことChatGPTのような間が生じる。また,相手も検索などしている時は返事が遅れるなど,演出も絶妙だ。

 女の子との会話はある程度自動で進むが,要所要所でLINEのAI返信候補のように複数の返答案が返ってくる。返ってくるのだが……どれも微妙に選びたくないのはどういうことだ?

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ぐわーっ!

 それでも選ぶと,案の定,相手にドン引きされたりされなかったりで,予想外の会話が続いていく。改めて,どういうことだ? と重ねたくなる(笑)。

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会話が流れに乗ると返信内容が自動的に決まる。「可愛がられたい的な」……イマドキってこういう距離感,アリなのか

 聞けば,本作のシナリオライターは,執筆のためにマッチングアプリで1000人以上と実際に会話したという。
 「一見圧が強い人ほど,逆に攻め込まれると弱め」など,経験上うなずける展開もあったようで,筆者も「なるほど」とうなずかされてしまった。(もちろん全員そうではなく,そういうケースもあるだけなのでご注意!)

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待て,早まるな!

 ゲームが非常に面白かったので,会話のアイデアの元になったマッチングアプリも少々気になった。ゲーム感覚で試そうかなとも思ったが,ゲーム感覚で人と接するのはいけないと思い止まる。そう,交際は真剣に。

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練習になるかは不明だが度胸はつくかも?

COR_ORDER@インディーゲーム制作(Xアカウント)
https://x.com/COR_ORDER_Indie


One Song, One Life

出展団体名:C-Route

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 「人生は一曲の歌」。本作は,ネットアーティスト志望の女の子の運命を,あなたの演奏で決めていくリズム&アドベンチャーゲームだ。
 主人公は,推しと同じステージに立つことを夢見る女の子・霧島純恋(きりしま・すみれ)だ。愛称はスミレちゃんのようで,Xのアカウント(@SUMIRE_OSOL)まで用意されている。

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 ゲームとしての遊びはシンプル。曲の「分岐点」で叩くノーツを選ぶことで,曲の雰囲気だけでなく彼女の人生が変わっていく。
 やがて音楽業界の誘惑に翻弄されたり,悪い大人たちに騙されたり……さまざまな闇にスミレちゃんは病んでいくのだが,Stemaの説明欄にはこう書いてあった。

 「気にすることはありません」

 いや,気になります(笑)。人の人生を弄ぶ甘さは,背徳的な毒だ。そしてプレイを進めるうちに,スミレちゃん自身が“自分の運命に干渉する存在”に気づき始める――。

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 制作しているC-Routeのコアメンバーは2人で,会場にいた作編曲家の太田雄大氏(@mlp_ota)は,普段から人気アーティストやコンテンツの楽曲を手がけるプロの音楽クリエイターだそうだ。
 そして彼は,なんとイベント当日の朝まで体験版の楽曲を仕上げていたという。そんなギリギリの熱量が,そのまま曲の勢いになっていたのかもしれない。

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Fire Them All ! 全員解雇

出展団体名:GonbeiGames

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 一人称視点シューティングゲーム「Fire Them All ! 全員解雇」は,発砲と解雇(英語だとどちらもFire)を掛けたブラックユーモア全開の一作だ。
 プレイヤーはパソコン端末を操作し,従業員めがけて解雇メールを発射する。メールがヒットした者は即解雇なので,好き放題に人員整理を進められる。

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 かなり「気の毒」になるシチュエーションだが,実際にプレイしてみるとフラフラと歩き回る従業員たちの動きがじつにうっとうしい。まさか,これが経営者だけに見える社内風景だというのか……!
 作者のGonbei氏(@LHC13xE1XgMQq0r)は,どちらかというと解雇におびえる立場らしいのだが,一度経営側の気持ちを味わってみたかったので,このゲームを作ったのだとか。

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 特殊な弾(花火。すなわちFirework)を使うと従業員たちがどんどん誘爆していく。キレイな花火にしてやるぜ!
 また従業員の密度が高い場所に打ちこむと,フロアをほぼ一掃するほどの誘爆が起こることもある。ああキレイ……。

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 ちなみにスコアは利益や増収ではなく,削減した経費として計上される。鬼ですか?

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What a Wonderful Venom World

出展団体名:ラディアスリー

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 そろそろ毒も回ってきた頃合いだと思うので,ここらで“解毒”といこう。本作は,終末戦争かなにかが勃発し,手に入る食料すべてが毒を持つ世界で繰り広げられる集落繁栄シミュレーションだ。

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 集落の人々が集めてくる食材は,どれもこれも有毒である。それらを「煮る」「天日干し」「土に埋める」など,さまざまな方法で毒抜きしなくてはならない。安全な食料が足りなければ,集落の人口がどんどん減っていく。

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 各食材の解毒方法を当てるだけでもひと苦労なのだが,さらに解毒する期間まで正解しなくてはならない。失敗した方法と時間は灰色で表示され候補から外せるが……なかなか忍耐を試されるプレイ感だった。

 筆者の場合,2か月で人口は100人からほぼ半減,平均年齢は40歳から80歳近くまで急上昇した。耐性の低い子供たちから死に絶えたのか……いやそれにしても平均年齢の推移はおかしい気もする(笑)。このあたりのバランスはまだ未調整らしい。

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 作者(@radiuthree)によれば,本作はひとりで遊ぶことはほぼ想定していないそう。世界はプレイごとに自動生成されるが,シード値を共有すれば同じ世界で遊ぶことができるので,解毒方法を共有することで次第に食料が豊かになっていく。
 会場でも情報共有用のボードが用意されており,そこまでにプレイした人たちの記録がびっしり残っていた。先人たちの試行錯誤が私たちを支えている。なんだか人の営みの本質に触れた気がした……それはさすがに大げさか。

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つべこべ言わずにシェフを呼べ!

出展団体名:Yachiyo Games

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 解毒が済んだあとはこちら。お屋敷に仕える執事が,若だんなからの「シェフを呼べ」という命令を何とかして回避するアドベンチャーだ。

 作者の街八ちよ氏(@Yachiyo_Games)が意図した微妙なニュアンスを理解しきれていないかもしれないが,料理に不備があれば「シェフ」や「女将」を呼べ! と怒鳴りたくなるのは権力を持つ者の常である。
 そんな権力の“毒”から,シェフや若だんな自身を守るのが目的なのだろう(?)。

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 主人公の執事・エリオットは執事らしからぬチャラい話し方をする。しかも若だんなに「あまりシェフとは関わってほしくない」理由まであるらしい。
 なので若だんなを褒めたり,話をそらしたり,黙秘したりしつつ,シェフが帰宅する20:00まで時間を稼がなくてはならない。

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 ただ,若だんなの怒りが限界に達すれば,そこでゲームはおしまい。物語の続きは読めなくなってしまう。

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 何とか乗り切れば,エリオットの心境や,若だんなの意外な背景などが次第に明らかになっていく。一応BLものらしいのだが,試遊した範囲ではこの「謎めいた状況自体」に惹かれてしまった。

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人のいない世界に

出展団体名:夜路地

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 人類滅亡後の荒廃した世界で目覚めたロボットが,人と過ごした記憶を辿って愛を知る……。「人のいない世界に」は,滅びのあとに残された存在が,自らの終わりを見つめるアドベンチャーゲームだ。
 ロボット〈リベラ〉が歩くのは,人の気配の消えた廃墟。記憶を取り戻すほどに,その足取りは静かに,確実に「終わり」へと近づいていく。

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 作者のゆーじ氏(@yuji_ap)は,unityroomなどでも「死」にまつわる作品を発表しているクリエイターだ。なぜ人は死に惹かれるのか。氏はその問いを,いつも追いかけているようでもある。

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 リベラが電源を切る瞬間,そこに去来するものは何なのか。死とは,単なる「終わり」というだけではない。
 本作は,体験版がSteamで公開中だ。筆者はあえてこれ以上言葉を重ねることはせず,実際に触れてみることを提案したい。

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ミステリーアドベンチャー 犯人はメイド

出展団体名:ななにのん

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 「立ち絵が変なポーズの恋愛アドベンチャー」が近日登場予定のななにのんから,またまた固定観念に挑戦するようなゲームが登場する。
 まずメインビジュアルが怪しい。星型サングラスに黒マスクのメイド? しかも会場内のブースには,ほぼほぼそのままのビジュアルで立っているメイドさんたちがいた。

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主人公の声優さんだそうだ
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こちらのメイドさんは音楽担当

 というわけで,今度はフルボイスのコメディタッチ・ミステリーを出すらしい。試遊用のPCもイベントの最後まで途切れることなく賑わっていたようだ。相変わらず作者・伏見のヒナタはん(@hinatagames4)は周到である。

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 ストーリーは以下のとおりだ。

 孤島の館に差出人不明の招待状で呼ばれた7人の客。この館について,「安房吉水の建てた館では必ず殺人事件が起きる」という不気味な噂がある。
 そしてその噂は現実になる──いや起こすことになる。
 容疑者は宿泊者7名。そして,犯人はメイドであり,あなた(主人公)自身だ。なお,デモ版では,プレイヤー自身が言葉を組み合わせて招待状を作成することになっていた。

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文章を選んでいくと楽しい予告状が完成

 プレイヤーは犯人として6人の客を1人ずつ襲撃し,計画を遂行する。ただし,決して疑われてはならない。相手を論破し,自らの正体を隠し通すのだ。

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 犯人「えっ 私が犯人? そんなわけないじゃないですか 壊しますよ」

 ……どうやら,まともな犯人や正しい選択肢は,このゲームの中には存在しないようである。

 遊びのポイントは〈絶体絶命 論破システム〉。疑惑を向けられると選択肢が出現し,釈明の言葉を選んで相手を論破する。要は「どんな無理な言い逃れをするか」を楽しむわけだ。

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 さらに〈読者への挑戦状〉なるものも存在する。館の図面や登場人物の何気ない言動の中に,どこかヒントがあるという。……などとSteamでは説明されていたが,ゲームを進めるうちに前提がどんどん崩壊していくような気配もある。話半分くらいで受け取っておくのがちょうどいいかもしれない。

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 とにかく「自分の選びたい選択肢を選ぶ」ことにフォーカスしているのは前作(近日登場でも前作と言うのか?)から一貫しているようなので,デモ版の先ものびのびと遊べる予感がしている。実は犯人はメイドじゃなくてすでに冥土行き……いやいや,まさかな。

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 前編で見つけた「クセ強な遊び」と,後編で味わった「毒の愉悦」。オンライン上のストアでは得られない何かが飛び込んでくるリアルイベント。東京ゲームダンジョンとは,まさにそんな場だ。
 次回の探索では,またどんな発見が待っているか待ち遠しい。中毒にならない程度に,ほどほどに。いやすでに手遅れかもしれないが。

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 会場では,11月13日に発表された「SANABI」の新DLC,「SANABI: A HAUNTED DAY」もひと足早く試遊できた。ディレクターのユ・スンヒョン氏のお話もきけたので,気になる人はこちらの記事もチェックしてほしい。

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[2025/11/27 08:00]

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