Excelの「表示」タブを使い倒せ！ 作業がサクサク進む3つの裏技

もし「どのExcelタブを一番使いますか？」と尋ねたら、「挿入」や「数式」、「データ」タブが真っ先に思い浮かぶはず。「表示」タブは、おそらく頭にすら浮かばないかもしれません。

しかし、この「表示」タブこそが、スプレッドシートとの格闘を楽な共同作業に変える鍵になる可能性があります。

幸いなことに、Excelには必要なツールがすでに備わっています。あなたがすべきことは、それらをオンにすることだけです。

1. 「ウィンドウ枠の固定」と「フォーカスセル」：現在地を見失わない

50列、5,000行もあるようなスプレッドシートを想像してみてください。計算結果を確認するために右へスクロールし、データ検証のために下へスクロールすると、当然ながらヘッダーや列ラベルは画面外に消えてしまいます。

確認作業を続けるために、必要以上に何度も何度もスクロールを繰り返す羽目になるでしょう。

Excelの**「ウィンドウ枠の固定」**は、この問題を完全に解決します。特定の行と列を所定の位置にロックし、どこへスクロールしてもそれらを表示し続ける機能です。

設定は簡単、作業効率は劇的アップ

設定方法は次の通りです。

基本的に、「ウィンドウ枠の固定」は選択したセルの上側と左側のすべてをロックします。たとえば、最初の4列と最初の7行を固定したい場合は、このコマンドを適用する前にセル E8（5列目、8行目）を選択しましょう。

2. 「分割」ビュー：離れたデータを並べて比較

一部のセクションを固定するのは非常に便利ですが、固定できる量には限界があります。

ワークシートの遠く離れた2つの領域を同時に見たいとき、「分割」ビューは遥かに便利。

この機能を使えば、ワークシートを分割できます。左右に並べることも、上下に分けることも可能です。

比較・参照が劇的にスムーズに

設定方法は「ウィンドウ枠の固定」と同じロジックに従います。

私が最も頻繁に使うのは、両方向への分割です。

分割したい行の下側、かつ分割したい列の右側にあるセルをクリックするオプションです。1つのシートに4つのペインができることで、絶え間ないスクロールなしで全貌を把握できます。

3. 「ウォッチウィンドウ」：重要な値をリアルタイムで追跡

複数のシートを行ったり来たりするのは疲れるだけでなく、重要なことを見落とす可能性を高めてしまいます。

そこで、行ったり来たりする代わりに、Excelの「ウォッチウィンドウ」を使用できます。これは、複数のExcelシートや複数のブックにまたがって、特定のセルをリアルタイムで監視できる監査ツールです。

リアルタイム監査でミスを防ぐ

Sheet2で数値を更新しながら、Sheet3にあるキャッシュフロー、合計値を監視し続けることができます。作業中もすべてが見える状態を保てるのです。

設定方法は簡単です。

それ以降、これらのセルに加えられた変更はすべて「ウォッチウィンドウ」に瞬時に表示されます。

ワークブック名とシート名、セル参照、現在の値、使用されている数式が表示され、自信を持って作業を監査するために必要な情報がすべて手に入ります。

ウォッチウィンドウは、画面の上部、下部、左、右にドラッグして固定することも、そのままフローティングさせておくことも可能です。

参照先のブックが開いている限り、他のワークブックを参照しているセルも追跡できます。

大規模シートはもう怖くない

これらの機能はそれぞれ異なる種類の可視性を提供してくれます。そして、それらを組み合わせて使用することで、大規模なワークブックを操作する際の認知的負荷を劇的に軽減してくれるでしょう。

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Original article: These 3 Excel views completely changed how I work with large sheets by MakeUseOf