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┃ 「日経サイエンスメールニュース」第563号[2025-11-25]
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今月の特集「深部流体」とは聞き慣れない言葉ですが,地下深くから地表へ向かって上がってくる大量の水のことを言います。「へえ,地下水の上昇か。地味だなあ」と思うなかれ。地上に降る雨が地滑りや洪水といった災害を起こすように,深部流体は直下地震や火山噴火を引き起こすのです。
地上の雨と異なるのは,直接目で見えないこと。まさに災害の“黒幕”ともいえる深部流体ですが,近年の研究でその具体的な動きがわかるようになってきました。豊富な図版と共にたっぷりのボリュームで解説記事をお届けします。読み終わる頃には,あなたの足元からはるか数十キロメートル下で起きているダイナミックな深部流体の動きがイメージできるようになるはずです。
もう1つの特集は「気候変動の経済学」。気候変動といえば「温暖化をどう食い止めるか」を考えようというのがお決まりのフレーズでした。しかし実際には温暖化の進行に歯止めがかかりません。気候変動は「どうやって適応するか」を考えるべき段階に入っています。
舞台は静岡県。ミカンの産地として有名な同県は今世紀末にはミカンの栽培に適さない環境になると予測され,これに対処するプロジェクトが始まりました。また,気候変動への様々な適応策はそれ自体が新たな社会問題を生む恐れもあり,それを事前に防ごうとする経済学の研究も進みます。気候変動への「適応」は「食い止め」よりもまだなじみのない概念ですが,すでに始まっている国内の取り組みの数々にぜひ触れてみて下さい。
日経サイエンス編集長 出村政彬
◆◇━INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇
1. 日経サイエンス2026年1月号 -11月25日(火)発売!-
特集:深部流体に迫る
特集:気候変動の経済学
げっぷするブラックホール
グリーンランド100万年 氷の下から過去の地球を掘り起こす
短期集中連載:定説が覆るとき ほか
2. 好評の新刊
3. 編集こぼれ話
4. ご購入方法,退会などの手続き,お問い合わせ先など
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1.日経サイエンス2026年1月号
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11月25日(火)発売の日経サイエンス2026年1月号 定価1650円(税込)の
おもな内容をご紹介します。
★「特集:深部流体に迫る」の1
地震・噴火の黒幕が見えてきた!「地下の大河」から湧き上がる水
日本列島の下に沈み込んだ海洋プレートから地表に向けて膨大な量の水が上昇してきています。地震や火山活動に深く関わっている,この「深部流体」の振る舞いが,海底に設置された新しい地震観測網や革新的な地下探査のアプローチによって浮かび上がってきました。
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★「特集:深部流体に迫る」の2
深部流体の“豪雨”がもたらした 有馬・能登・松代の群発地震
深部流体はいわば地下から降る雨。大雨で洪水が起きるように,大量の深部流体が豪雨のように一挙に上昇してくる現象が時に起き,大地を鳴動させる群発地震や大きな被害をもたらす直下地震を引き起こしているようです。
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★「特集:気候変動の経済学」の1
アボカドはミカン農家を救えるか 産地と企業の生き残り戦略
温暖化は,日本各地の名産品にも影響を及ぼします。現在ミカンの産地となっている地域の多くが今世紀末には栽培適地から外れる見通しです。一体どうするのか? 打開のカギは「森のバター」こと,アボカドにあるようです。
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★「特集:気候変動の経済学」の2
温暖化対策の見えざる壁 「適応格差」とは何か?
温暖化が進んでも,それに適応する技術があれば問題がない……話はそう簡単ではありません。温暖化の影響を抑える技術の利用が,却って私たちの社会の格差を広げてしまう恐れもあるのです。気候変動への適応には,経済学の視点が欠かせません。
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★げっぷするブラックホール
超大質量ブラックホールに近づきすぎた恒星は引き裂かれ,一部は降着円盤を形成します。このときフレアが発生しますが,フレア発生はこの1回だけとみられていました。最近,最初のフレアから数年後に再びフレアが放出される例が報告されています。恒星を呑み込んだブラックホールは“げっぷ”することがあるようです。
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★グリーンランド100万年 氷の下から過去の地球を掘り起こす
陸地の大部分を氷に覆われたグリーンランド。温暖化で急変しつつあるその未来を知る手掛かりは,厚い氷の下の岩盤に残されていました。
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★「短期集中連載:定説が覆るとき」
科学史には,旧来の定説が覆って新境地が開けた例がいくつもあります。社会のなかで科学がパラダイム転換に至る例を,今月号から7回にわたって考察します。
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★このほかにも魅力的な記事がいっぱいあります。
\挑戦者求ム/
◇パズルの国のアリス:不思議の国でのサミット代表者選挙
エレガントな解答をお寄せいただいた方々に抽選で素敵なプレゼント!
◇SCOPE:「iPS細胞から受精卵」研究を容認/想定を上回る小惑星の貯水量/水素に育まれた地下生態系/ウナギは陸でも狩りをする
◇ADVANCES:海水淡水化は深海で/苦味の真相/省スペース計算/不安定な安定陸塊/毒液マリネ/水銀汚染を生物で浄化/腸内細菌がPFASを排除/自滅する惑星
◇From Natureダイジェスト:休眠がん細胞が目覚めるとき/デング熱とエルニーニョ現象
◇The UNIVERSE:月が大きく見えるとき
◇パズルの国のアリス:不思議の国でのサミット代表者選挙
◇グラフィック・サイエンス:核融合の夢
◇ヘルス・トピックス: 愛と哀しみのベーコン
◇ブックレビュー特集:
意識と無意識の脳科学 金谷啓之
量子力学と計算理論の源流から未来を眺める 御手洗光祐
AI時代だからこそ手に取りたい 生態系を独自の目線で捉えた5冊 藤井一至
<連載>森山和道の読書日記
◇サイエンス考古学
◇中高生が学ぶサイエンス講義
◇Information
▼詳しくは,日経サイエンス2025年11月号のページまで
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2.好評の既刊
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◆別冊日経サイエンス283◆
『昆虫王国をゆく 小さな知恵者たちの生き様』
日経サイエンス編集部 編 定価2,420円(10%税込)
かっこいいカブトムシやクワガタに,色彩豊かなタマムシ。彼らの魅力は巧妙で美しい外見だけではありません。異なる種の虫がアリの巣の中で “社会”を形成したり,樹木にうまく命令を出して自分の“マイホーム”を作らせたり。彼らの巧みな生き方が明らかになった背景には,研究者たちによる,「そこまでやるか!」という現場密着型の研究の進展があります。研究者を魅了する小さな知恵者たちの姿をたっぷりお届けします。
▼詳しくは
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◆別冊日経サイエンス282◆
『グラフィック サイエンス
眺めてキレイ,読んで楽しい 実例で学ぶ科学のつたえ方』
日経サイエンス編集部 編 定価2,420円(10%税込)
日経サイエンスで14年以上続く人気コラムを1冊にまとめました。医療などの身近なテーマから宇宙,動植物,さらには環境,社会に至るまで様々なテーマを大きなビジュアルで紹介。工夫されたイラストやグラフは美しく,データを正しく伝えます。仕事や学業でプレゼン資料を作る人必携の1冊です。
▼詳しくは
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3.編集こぼれ話
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今月号でへぇーと思った話を3つ。①100年前には風邪の治療(ウイルス撃退)に塩素ガスが使われていた(5ページ)②マラリアの病原体が原生動物であると唱えた医師を最も激しく批判したのは瘴気説論者ではなく,細菌説に固執した科学者だった(96ページ)③地平線近くの月が大きく見えるのは木々や建物など近くの物体と比較しているからだとする説明は誤りである(100ページ)。①と②は昔話ですが,③についてはこの誤った説明を何度も耳にして,深く考えずにすませていました。SNS上のデマは言うに及ばず,根拠の不明確な説には注意が必要なようで……。(神野)
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4.ご購入方法
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各ネット書店でもお求めになれます。
Amazon 日経サイエンスストア
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