
Ritchie Blackmore and Yngwie Malmsteen February 1985 (Image credit: George Bodnar Archive/IconicPix)
イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)は英Classic Rockの最近のインタビューの中で、
リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)と対面した時のエピソードを振り返っています。
「初めてリッチー・ブラックモアに会ったのはレインボーの時だった。当時、俺はアルカトラスにいて、彼が一人でブースに座っているのを見かけた。まだ19歳のやんちゃなガキだった俺は、彼に近づいて“やあ、今夜演奏するんだ。うちのバンドには、君の昔のシンガー(グラハム・ボネット)がいるんだよ”と言った。彼は俺を見て、今は俺が誰かに近づかれた時にするような表情で“ここで食事してるのが見えないのか?”と返した。
それから約1年半後、リッチーのところに昔いたギターテックを俺は雇った。彼は“リッチーがディープ・パープルでロングビーチ・アリーナで演奏するよ”と教えてくれたので、ライヴを見に行った。その後、楽屋でリッチーに挨拶させてくれないか尋ねると、みんな笑って“リッチーに挨拶する奴なんていないよ”と言われた。
車に戻ろうと歩き始めたら、カメラを持った男が走ってきて、“おい、おい、おい、リッチーが君に会いたがってるぞ! リッチーが会いたいって! 信じられるか?”と叫びながら追いかけてきた。まるで大事件のようにね。彼に連れられてリッチーの楽屋に入ると、リッチーは黒いトレンチコートを着てテーブルの上に横たわっていた。バート・レイノルズみたいに肘をついてね。彼は俺を睨みつけて威嚇しようとしていた。俺は“やあ、どうしたんだい?”と言い、部屋にあったサッカーボールを転がし始めた。すると彼は”サッカーやるのか?”と聞いてきた。
突然、彼はまるで子供のように振る舞った。俺たちは一晩中一緒に過ごし、音楽の話をした。彼は俺に自分のブレスレットを1つくれて“腱鞘炎に効くから”と言っていた。俺の手は腱鞘炎気味だったから。バナナの食べ方とか、ゲータレードの飲み方とか、あらゆるコツを教えてくれた。最高の時間だった。
数年後、彼はまた演奏していた。会いに行ったけど、知らないふりをされた。でも構わない。人は気分次第だから。俺だって、人に話しかけられても乗り気じゃない時がある。だから彼を責めるつもりはない。リッチーは最高だよ。大好きだ」