[B! togetter] 「宇多田ヒカルが『量子力学』に夢中」と聞いて怪しいスピリチュアルに傾倒してるんじゃ?と嫌な予感がよぎる…物理学者の私見は「正統派でいらっしゃる」
Q.
いわゆる「スピリチュアル系量子力学」について教えてください。
A.
「スピリチュアル系量子力学」という言葉は、正式な科学用語ではありません。一般的には、量子力学のいくつかの概念(しばしば誤解されたり、文脈から切り離されたりしたもの)を、スピリチュアルな思想、自己啓発、ニューエイジ的な考え方などと結びつけようとする試みや主張を指す俗称です。 これは、科学界では**疑似科学(ぎじかがく)**と見なされることがほとんどです。 ***スピリチュアル系量子力学でよく見られる主張と、科学的な観点からの解説:** 1. **「観測者効果」と「意識が現実を創造する」という考え:** * **主張:** 量子力学では観測者がいることで量子の状態が確定する(波束の収縮)。これは、人間の意識が現実を創り出している証拠だ、思考が現実化する根拠だ、などと解釈されることがあります。 * **科学的解説:** 量子力学における「観測」とは、人間のような意識を持つ存在が「見る」ことだけを意味するわけではありません。測定装置など、対象となる量子系と何らかの相互作用を起こし、その情報を取得する物理的なプロセス全般を指します。相互作用によって系の状態が変化することは事実ですが、それが人間の「意識」の力だけでマクロな現実世界を自由に変えられるという意味にはなりません。意識と量子現象の関係は未解明な部分も多いですが、「意識が現実を創る」という直接的な主張を裏付ける科学的根拠はありません。 2. **「量子もつれ」と「万物の繋がり、遠隔ヒーリング」という考え:** * **主張:** 一度相互作用した粒子ペアが、どれだけ離れていても片方の状態が決まるともう片方の状態も瞬時に決まる「量子もつれ」を、人間関係や宇宙全体の繋がり、あるいは遠隔ヒーリングなどの根拠として用いることがあります。 * **科学的解説:** 量子もつれは非常に奇妙な現象ですが、これを利用して光速を超えて「情報」を伝達することはできないことが分かっています。二つの粒子の間には強い相関がありますが、それは事前に共有された状態に基づいています。これを普遍的な「万物の繋がり」や、意図だけで遠隔地に影響を与えられる(ヒーリングなど)現象の直接的な説明とするのは、科学的な飛躍があります。 3. **「波動」や「エネルギー」という言葉の混同:** * **主張:** 量子力学が物質の波動性を示すことから、「すべては波動(エネルギー)である」とし、それをスピリチュアルな意味での「波動(オーラや気など)」や「エネルギー(ポジティブ/ネガティブエネルギーなど)」と結びつけることがあります。 * **科学的解説:** 量子力学における「波動」は、粒子の確率分布などを記述する数学的な概念(波動関数)であり、物理的な性質です。スピリチュアルな文脈で語られる「波動」や「エネルギー」は、多くの場合、科学的に測定・定義されたものではなく、比喩的な表現や主観的な感覚に基づいています。これらを同一視することはできません。 ***なぜこのような考えが広まるのか?** ** **量子力学の難解さと神秘性:** 量子力学は日常的な直観に反する奇妙な性質を持つため、神秘的な思想と結びつけやすい側面があります。 ** **科学的な権威の利用:** 難解な科学理論である量子力学の名前を出すことで、スピリチュアルな主張に科学的な裏付けがあるかのように見せかけようとする意図がある場合があります。 ** **自己啓発との親和性:** 「思考が現実化する」「意識が世界を変える」といった考え方は、自己啓発のメッセージと相性が良く、希望を与えるものとして受け入れられやすい傾向があります。 ***まとめ:** 「スピリチュアル系量子力学」は、量子力学の用語や概念を本来の文脈から切り離し、スピリチュアルな思想や自己啓発と結びつけたものであり、科学的な根拠に基づいたものではありません。量子力学自体は現代物理学の根幹をなす重要な理論ですが、その概念を安易に日常生活や精神世界に拡大適用することには注意が必要です。 もし量子力学そのものに興味があるのであれば、信頼できる物理学の解説書や専門家の説明を参照することをお勧めします。
@grok ファクトチェックして と同レベルのバカさなのにこんなのにブクマがあるってセルクマなのかな
いまだに「AIに質問するのはアホ」と信じてるタイプか?
質問の仕方がアホ
んー、プロンプトエンジニアリングができてない、みたいな話?