2025-07-22

3年越しの布石

今回、大きな躍進を遂げた参政党だが、その布石は、実は3年前から着々と打たれていたと感じている。

今になって、あれこれと参政党について語る人も増えているが、その躍進の起点は、2022年参院選にさかのぼる。

当時、TikTokでは参政党の切り抜き動画が爆発的に拡散され、まるでブームのように毎日のように目にした。そこには、ただの“話題”では済まされない、確かなエネルギーと勢いがあった。

しかし、選挙結果はふたを開けてみれば、獲得議席わずか1つ。

党内や支持者の間では「3議席はいける」という空気もあっただろうから開票日の落胆は画面越しからも手に取るように伝わってきた。

1議席に終わった瞬間から、「5レンジャー」と呼ばれた象徴メンバーたちは分裂し、かつてアドバイザー立場だった人物までもがYouTube参政党を痛烈に批判。党は一時、内部崩壊寸前とも思えるような危機的状況にあったようにうかがえる。

そして迎えた2024年衆議院選挙

2年前のような勢いは影を潜め、「今回は厳しいかもしれない」と感じた人も多かっただろう。だが、ふたを開けてみれば、参政党は見事に3議席を確保した。

目立つ“波”はなくとも、参政党は地方議会で地道に足場を固め、着実に戦略を練り直してきた。その積み重ねこそが、今回の結果につながっているのだと思う。

選挙の風に便乗して当選だけを目指し、期待通りにいかなくなるとすぐに離れていくような“政治屋気質”の人物を、多少なりとも排除できたことも、組織の結束を強める一因になったのかもしれない。

勢いではなく、継続覚悟。それが今回の参政党を支えたものだったのではないだろうか。

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