「バルザック」を含む日記 RSS

はてなキーワード: バルザックとは

2025-04-09

菊子さん。恥をかいちゃったわよ。ひどい恥をかきました。顔から火が出る、などの形容はなまぬるい。草原をころげ廻って、わあっと叫びたい、と言っても未だ足りない。サムエル後書にありました。「タマル、灰を其の首に蒙り、着たる振袖を裂き、手を首にのせて、呼わりつつ去ゆけり」可愛そうな妹タマル。わかい女は、恥ずかしくてどうにもならなくなった時には、本当に頭から灰でもかぶって泣いてみたい気持になるわねえ。タマルの気持がわかります。  菊子さん。やっぱり、あなたのおっしゃったとおりだったわ。小説家なんて、人の屑よ。いいえ、鬼です。ひどいんです。私は、大恥かいちゃった。菊子さん。私は今まであなた秘密にしていたけれど、小説家戸田さんに、こっそり手紙を出していたのよ。そうしてとうとう一度お目にかかって大恥かいしまいました。つまらない。  はじめから、ぜんぶお話しましょう。九月のはじめ、私は戸田さんへ、こんな手紙差し上げました。たいへん気取って書いたのです。 「ごめん下さい。非常識と知りつつ、お手紙をしたためます。おそらく貴下の小説には、女の読者がひとりも無かった事と存じます。女は、広告のさかんな本ばかりを読むのです。女には、自分の好みがありません。人が読むから、私も読もうという虚栄みたいなもので読んでいるのです。物知り振っている人を、矢鱈に尊敬いたします。つまら理窟を買いかぶります。貴下は、失礼ながら、理窟をちっとも知らない。学問も無いようです。貴下の小説を私は、去年の夏から読みはじめて、ほとんど全部を読んでしまったつもりでございます。それで、貴下にお逢いする迄もなく、貴下の身辺の事情容貌風采、ことごとくを存じて居ります。貴下に女の読者がひとりも無いのは、確定的の事だと思いました。貴下は御自分の貧寒の事や、吝嗇の事や、さもしい夫婦喧嘩下品な御病気それから容貌のずいぶん醜い事や、身なりの汚い事、蛸の脚なんかを齧って焼酎を飲んで、あばれて、地べたに寝る事、借金だらけ、その他たくさん不名誉な、きたならしい事ばかり、少しも飾らずに告白なさいます。あれでは、いけません。女は、本能として、清潔を尊びます。貴下の小説を読んで、ちょっと貴下をお気の毒とは思っても、頭のてっぺんが禿げて来たとか、歯がぼろぼろに欠けて来たとか書いてあるのを読みますと、やっぱり、余りひどくて、苦笑してしまます。ごめんなさい。軽蔑したくなるのです。それに、貴下は、とても口で言えない不潔な場所の女のところへも出掛けて行くようではありませんか。あれでもう、決定的です。私でさえ、鼻をつまんで読んだ事があります。女のひとは、ひとりのこらず、貴下を軽蔑し、顰蹙するのも当然です。私は、貴下の小説をお友だちに隠れて読んでいました。私が貴下のものを読んでいるという事が、もしお友達にわかったら、私は嘲笑せられ、人格を疑われ、絶交される事でしょう。どうか、貴下に於いても、ちょっと反省をして下さい。私は、貴下の無学あるいは文章拙劣、あるいは人格の卑しさ、思慮の不足、頭の悪さ等、無数の欠点をみとめながらも、底に一すじの哀愁感のあるのを見つけたのです。私は、あの哀愁感を惜しみます。他の女の人には、わかりません。女のひとは、前にも申しましたように虚栄ばかりで読むのですから、やたらに上品ぶった避暑地の恋や、あるいは思想的な小説などを好みますが、私は、そればかりでなく、貴下の小説の底にある一種哀愁感というもの尊いのだと信じました。どうか、貴下は、御自身容貌の醜さや、過去の汚行や、または文章の悪さ等に絶望さらず、貴下独特の哀愁感を大事になさって、同時に健康留意し、哲学語学をいま少し勉強なさって、もっと思想を深めて下さい。貴下の哀愁感が、もし将来に於いて哲学的に整理できたならば、貴下の小説今日の如く嘲笑せられず、貴下の人格も完成される事と存じます。その完成の日には、私も覆面をとって私の住所姓名を明らかにして、貴下とお逢いしたいと思いますが、ただ今は、はるかに声援をお送りするだけで止そうと思いますお断りして置きますが、これはファン・レタアではございませぬ。奥様なぞにお見せして、おれにも女のファンが出来たなんて下品にふざけ合うのは、やめていただきます。私はプライドを持っています。」  菊子さん。だいたい、こんな手紙を書いたのよ。貴下、貴下とお呼びするのは、何だか具合が悪かったけど「あなた」なんて呼ぶには、戸田さんと私とでは、としが違いすぎて、それに、なんだか親し過ぎて、いやだわ。戸田さんが年甲斐も無く自惚れて、へんな気を起したら困るとも思ったの。「先生」とお呼びするほど尊敬もしてないし、それに戸田さんには何も学問がないんだから先生」と呼ぶのは、とても不自然だと思ったの。だから貴下とお呼びする事にしたんだけど、「貴下」も、やっぱり少しへんね。でも私は、この手紙投函しても、良心の呵責は無かった。よい事をしたと思った。お気の毒な人に、わずかでも力をかしてあげるのは、気持のよいものです。けれども私は此の手紙には、住所も名前も書かなかった。だって、こわいもの。汚い身なりで酔って私のお家へ訪ねて来たら、ママは、どんなに驚くでしょう。お金を貸せ、なんて脅迫するかも知れないし、とにかく癖の悪いおかただから、どんなこわい事をなさるかわからない。私は永遠に覆面女性でいたかった。けれども、菊子さん、だめだった。とっても、ひどい事になりました。それからひとつき経たぬうちに、私は、もう一度戸田さんへ、どうしても手紙を書かなければならぬ事情が起りました。しかも今度は、住所も名前も、はっきり知らせて。  菊子さん、私は可哀想な子だわ。その時の私の手紙の内容をお知らせすると、事情もだいたいおわかりの筈ですから、次に御紹介いたしますが、笑わないで下さい。 「戸田様。私は、おどろきました。どうして私の正体を捜し出す事が出来たのでしょう。そうです、本当に、私の名前は和子です。そうして教授の娘で、二十三歳です。あざやかに素破抜かれてしまいました。今月の『文学世界』の新作を拝見して、私は呆然としてしまいました。本当に、本当に、小説家というものは油断のならぬものだと思いました。どうして、お知りになったのでしょう。しかも、私の気持まで、すっかり見抜いて、『みだらな空想をするようにさえなりました。』などと辛辣な一矢を放っているあたり、たしかに貴下の驚異的な進歩だと思いました。私のあの覆面手紙が、ただちに貴下の製作慾をかき起したという事は、私にとってもよろこばしい事でした。女性の一支持が、作家をかく迄も、いちじるしく奮起させるとは、思いも及ばなかった事でした。人の話に依りますと、ユーゴーバルザックほどの大家でも、すべて女性保護と慰藉のおかげで、数多い傑作をものしたのだそうです。私も貴下を、及ばずながらお助けする事に覚悟をきめました。どうか、しっかりやって下さい。時々お手紙差し上げます。貴下の此の度の小説於いてわずかながら女性心理の解剖を行っているのはたしかに一進歩にて、ところどころ、あざやかであって感心も致しましたが、まだまだ到らないところもあるのです。私は若い女性ですから、これからいろいろ女性の心を教えてあげます。貴下は、将来有望の士だと思いますだんだん作品も、よくなって行くように思います。どうか、もっと御本を読んで哲学教養も身につけるようにして下さい。教養が不足だと、どうしても大小説家にはなれません。お苦しい事が起ったら、遠慮なくお手紙を下さい。もう見破られましたから、覆面はやめましょう。私の住所と名前表記のとおりです。偽名ではございませんから、御安心下さいませ。貴下が、他日、貴下の人格を完成なさった暁には、かならずお逢いしたいと思いますが、それまでは、文通のみにて、かんにんして下さいませ。本当に、このたびは、おどろきました。ちゃんと私の名前まで、お知りになっているのですもの。きっと、貴下は、あの私の手紙に興奮して大騒ぎしてお友達みんなに見せて、そうして手紙消印などを手がかりに、新聞社のお友達あたりにたのんで、とうとう、私の名前を突きとめたというようなところだろうと思っていますが、違いますか? 男のかたは、女から手紙だと直ぐ大騒ぎをするんだから、いやだわ。どうして私の名前や、それから二十三歳だという事まで知ったか手紙でお知らせ下さい。末永く文通いたしましょう。この次からは、もっと優しい手紙差し上げましょうね。御自重下さい。」  菊子さん、私はいま此の手紙を書き写しながら何度も何度も泣きべそをかきました。全身に油汗がにじみ出る感じ。お察し下さい。私、間違っていたのよ。私の事なんか書いたんじゃ無かったのよ。てんで問題にされていなかったのよ。ああ恥ずかしい、恥ずかしい。菊子さん、同情してね。おしまいまでお話するわ。  戸田さんが今月の『文学世界』に発表した『七草』という短篇小説、お読みになりましたか二十三の娘が、あんまり恋を恐れ、恍惚を憎んで、とうとうお金持ちの六十の爺さんと結婚してしまって、それでもやっぱり、いやになり、自殺するという筋の小説。すこし露骨で暗いけれど、戸田さんの持味は出ていました。私はその小説を読んで、てっきり私をモデルにして書いたのだと思い込んでしまったの。なぜだか、二、三行読んだとたんにそう思い込んで、さっと蒼ざめました。だって、その女の子名前は私と同じ、和子じゃないの。としも同じ、二十三じゃないの。父が大学先生をしているところまで、そっくりじゃないの。あとは私の身の上と、てんで違うけれど、でも、之は私の手紙からヒントを得て創作したのにちがいないと、なぜだかそう思い込んでしまったのよ。それが大恥のもとでした。  四、五日して戸田さんから葉書いただきましたが、それにはこう書かれて居りました。 「拝復。お手紙いただきました。御支持をありがたく存じます。また、この前のお手紙も、たしかに拝誦いたしました。私は今日まで人のお手紙を家の者に見せて笑うなどという失礼な事は一度も致しませんでした。また友達に見せて騒いだ事もございません。その点は、御放念下さい。なおまた、私の人格が完成してから逢って下さるのだそうですが、いったい人間は、自分自分を完成できるものでしょうか。不一。」  やっぱり小説家というものは、うまい事を言うものだと思いました。一本やられたと、くやしく思いました。私は一日ぼんやりして、翌る朝、急に戸田さんに逢いたくなったのです。逢ってあげなければいけない。あの人は、いまきっとお苦しいのだ。私がいま逢ってあげなければ、あの人は堕落してしまうかも知れない。あの人は私の行くのを待っているのだ。お逢い致しましょう。私は早速、身仕度をはじめました。菊子さん、長屋貧乏作家訪問するのに、ぜいたくな身なりで行けると思って? とても出来ない。或る婦人団体幹事さんたちが狐の襟巻をして、貧民窟の視察に行って問題を起した事があったでしょう? 気を附けなければいけません。小説に依ると戸田さんは、着る着物さえ無くて綿のはみ出たドテラ一枚きりなのです。そうして家の畳は破れて、新聞紙を部屋一ぱいに敷き詰めてその上に坐って居られるのです。そんなにお困りの家へ、私がこないだ新調したピンクドレスなど着て行ったら、いたずらに戸田さんの御家族を淋しがらせ、恐縮させるばかりで失礼な事だと思ったのです。私は女学校時代のつぎはぎだらけのスカートに、それからやはり昔スキーの時に着た黄色いジャケツ。此のジャケツは、もうすっかり小さくなって、両腕が肘ちかく迄にょっきり出るのです。袖口はほころびて、毛糸が垂れさがって、まず申し分のない代物なのです。戸田さんは毎年、秋になると脚気が起って苦しむという事も小説で知っていましたので、私のベッドの毛布を一枚、風呂敷に包んで持って行く事に致しました。毛布で脚をくるんで仕事をなさるように忠告たかったのです。私は、ママにかくれて裏口から、こっそり出ました。菊子さんもご存じでしょうが、私の前歯が一枚だけ義歯で取りはずし出来るので、私は電車の中でそれをそっと取りはずして、わざと醜い顔に作りました戸田さんは、たしか歯がぼろぼろに欠けている筈ですから戸田さんに恥をかかせないように、安心させるように、私も歯の悪いところを見せてあげるつもりだったのです。髪もくしゃくしゃに乱して、ずいぶん醜いまずしい女になりました。弱い無智な貧乏人を慰めるのには、たいへんこまかい心使いがなければいけないものです。  戸田さんの家は郊外です。省線電車から降りて、交番で聞いて、わりに簡単戸田さんの家を見つけました。菊子さん、戸田さんのお家は、長屋ではありませんでした。小さいけれども、清潔な感じの、ちゃんとした一戸構えの家でした。お庭も綺麗に手入れされて、秋の薔薇が咲きそろっていました。すべて意外の事ばかりでした。玄関をあけると、下駄箱の上に菊の花を活けた水盤が置かれていました。落ちついて、とても上品な奥様が出て来られて、私にお辞儀を致しました。私は家を間違ったのではないかと思いました。 「あの、小説を書いて居られる戸田さんは、こちらさまでございますか。」と、恐る恐るたずねてみました。 「はあ。」と優しく答える奥様の笑顔は、私にはまぶしかった。 「先生は、」思わず先生という言葉が出ました。「先生は、おいででしょうか。」  私は先生書斎にとおされました。まじめな顔の男が、きちんと机の前に坐っていました。ドテラでは、ありませんでした。なんという布地か、私にはわかりませんけれど、濃い青色の厚い布地の袷に、黒地に白い縞が一本はいっている角帯をしめていました。書斎は、お茶室の感じがしました。床の間には、漢詩の軸。私には、一字も読めませんでした。竹の籠には、蔦が美しく活けられていました。机の傍には、とてもたくさんの本がうず高く積まれていました。  まるで違うのです。歯も欠けていません。頭も禿げていません。きりっとした顔をしていました。不潔な感じは、どこにもありません。この人が焼酎を飲んで地べたに寝るのかと不思議でなりませんでした。 「小説の感じと、お逢いした感じとまるでちがいます。」私は気を取り直して言いました。 「そうですか。」軽く答えました。あまり私に関心を持っていない様子です。 「どうして私の事をご存じになったのでしょう。それを伺いにまいりましたの。」私は、そんな事を言って、体裁を取りつくろってみました。 「なんですか?」ちっとも反応がありません。 「私が名前も住所もかくしていたのに、先生は、見破ったじゃありませんか。先日お手紙差し上げて、その事を第一におたずねした筈ですけど。」 「僕はあなたの事なんか知っていませんよ。へんですね。」澄んだ眼で私の顔を、まっすぐに見て薄く笑いました。 「まあ!」私は狼狽しはじめました。「だって、そんなら、私のあの手紙意味が、まるでわからなかったでしょうに、それを、黙っているなんて、ひどいわ。私を馬鹿だと思ったでしょうね。」  私は泣きたくなりました。私は何というひどい独り合点をしていたのでしょう。滅っ茶、滅茶。菊子さん。顔から火が出る、なんて形容はなまぬるい。草原をころげ廻って、わあっと叫びたい、と言っても未だ足りない。 「それでは、あの手紙を返して下さい。恥ずかしくていけません。返して下さい。」  戸田さんは、まじめな顔をしてうなずきました。怒ったのかも知れません。ひどい奴だ、と呆れたのでしょう。 「捜してみましょう。毎日手紙をいちいち保存して置くわけにもいきませんから、もう、なくなっているかも知れませんが、あとで、家の者に捜させてみます。もし、見つかったら、お送りしましょう。二通でしたか?」 「二通です。」みじめな気持。 「何だか、僕の小説が、あなたの身の上に似ていたそうですが、僕は小説には絶対モデルを使いません。全部フィクションです。だいいち、あなた最初のお手紙なんか。」ふっと口を噤んで、うつむきました。 「失礼いたしました。」私は歯の欠けた、見すぼらしい乞食娘だ。小さすぎるジャケツの袖口は、ほころびている。紺のスカートは、つぎはぎだらけだ。私は頭のてっぺんから足の爪先まで、軽蔑されている。小説家悪魔だ! 嘘つきだ! 貧乏でもないのに極貧の振りをしている。立派な顔をしている癖に、醜貌だなんて言って同情を集めている。うんと勉強している癖に、無学だなんて言ってとぼけている。奥様を愛している癖に、毎日夫婦喧嘩だと吹聴している。くるしくもないのに、つらいような身振りをしてみせる。私は、だまされた。だまってお辞儀して、立ち上り、 「御病気は、いかがですか? 脚気だとか。」 「僕は健康です。」  私は此の人のために毛布を持って来たのだ。また、持って帰ろう。菊子さん、あまりの恥ずかしさに、私は毛布の包みを抱いて帰る途々、泣いたわよ。毛布の包みに顔を押しつけて泣いたわよ。自動車運転手に、馬鹿野郎! 気をつけて歩けって怒鳴られた。  二、三日経ってから、私のあの二通の手紙が大きい封筒にいれられて書留郵便でとどけられました。私には、まだ、かすかに一縷の望みがあったのでした。もしかしたら、私の恥を救ってくれるような佳い言葉を、先生から書き送られて来るのではあるまいか。此の大きい封筒には、私の二通の手紙の他に、先生の優しい慰めの手紙はいっているのではあるまいか。私は封筒を抱きしめて、それから祈って、それから開封したのですが、からっぽ。私の二通の手紙の他には、何もはいっていませんでした。もしや、私の手紙レターペーパーの裏にでも、いたずら書きのようにして、何か感想でもお書きになっていないかしらと、いちまい、いちまい、私は私の手紙レターペーパーの裏も表も、ていねいに調べてみましたが、何も書いていなかった。この恥ずかしさ。おわかりでしょうか。頭から灰でもかぶりたい。私は十年も、としをとりました。小説家なんて、つまらない。人の屑だわ。嘘ばっかり書いている。ちっともロマンチックではないんだもの普通の家庭に落ち附いて、そうして薄汚い身なりの、前歯の欠けた娘を、冷く軽蔑して見送りもせず、永遠に他人の顔をして澄ましていようというんだから、すさまじいや。あんなの、インチキというんじゃないかしら。

https://anond.hatelabo.jp/20250409181440

2025-04-05

anond:20250405141019

批判の炎に耐えることができない作家は、まったく書くべきではない。旅人が、常に晴れ続ける空を頼りに旅に出てはいけないのと同じです。

ってバルザックが言ってた。

なんでお前にとって都合がいい情報だけをすんなり教えてもらえると思ったのか詳しく聞かせてくれる?

2021-11-12

あるいはそんなポルノグラフィティー

 まあネットにはポルノというものが溢れ返っており、我々は無自覚のままポルノ摂取してそれをメインストリームだと勘違いしながら生きている。

 例えばスタンダールの『赤と黒』なんかはフランス文学史に燦然と輝く金字塔文学とされているけど、実際読んでみたら完全にポルノやんけコレ、となる。当時欧州文学界には姦通文学の嵐が吹き荒れており、玉石混交グロテスクモザイク画が出来上がっていたんだけど。まず、その最高レベルのものから言えば『アンナ・カレーニナである貞淑女性が徐々にぶっ壊れていき、自分の命さえ省みなくなる生々しいまでの過程リアリズム小説真骨頂であった。後はエミール・ゾラの『居酒屋』もいいね。首尾一貫した自然文学小説それから翻訳で読んでるからかやや粗い印象だけど(そして『赤と黒』同様にややポルノ臭がするけれど)、バルザックの『谷間の百合』。これは疑似姦通小説とでも呼ぶべきもので、母性的なものの没落を示唆している攻撃的な文学なんだ。

 でもね、『赤と黒』は申し訳ないけどただのポルノだ。『ボヴァリー夫人』はアンナ・カレーニナより格が一段落ちるけど、『赤と黒』はそのボヴァリー夫人より更に一段下だ。

 赤と黒のあらすじを書いてしまえば、

「おっす! オラ、ジュリヤン! 田舎材木のしがない子せがれで、日々ぶん殴られながら生活してたんだけど、町の牧師に徹底的にラテン語を叩きこまれた結果、町一番の市長屋敷家庭教師をすることになった! その結果、お屋敷の奥様に気に入られて、話の行きがかりでその奥様を旦那である市長から寝取ってやった! そのことがほんのり露見したんで、オラ奥様から遠ざかるという意味合いで都会の神学学校に通わせられた! 都会に着いてからは暫く頭を冷やしてたんだけど、話の行きがかりで社交界の重鎮である侯爵家の世話になることになった! やがて侯爵秘書としてパリ社交界デビューしたんだけど、その侯爵家の娘さんは聡明社交界花形美少女で、最初はツンケンされたけども、最終的には行きがかりでその美少女をもモノにしてやった!」というものになる。

 いやポルノやんけと。

 というか、もうなろう小説だよね。『材木の子せがれの俺、ラテン語完璧聖書のありとあらゆる箇所を暗唱でき、市長家のお屋敷の奥様に気に入られてしまうも、最終的に社交界デビューし、侯爵秘書としてスパイじみた任務をも任せられてしまい、戻ってこいと言われてももう遅い!』的な。

 なろうだよこれ、と。

 ちなみに同じスタンダールでも『パルムの僧院』は面白いです。まだ読んでる途中なんだけど。ただ、少なくともこの『赤と黒』に関してはどう控え目に言ってもポルノだし、スタンダール自身通俗小説としてこの小説を書いてたと思う。

 とにかく、いか権威ぶられてもどう見てもポルノ、ってものがあるように、いかに厳粛に見せかけてようが、結局は自分の主張を都合よく擁護してるだけのポルノ作品ってネットにはありふれてんだよね。「なろう」作品ポルノであるのと同じで、都合の良いポルノ作品に頭すっからかんにされてるとどうしても認知歪んでくるよね、って話。

2019-08-05

anond:20190805112119

あの小説ハードカバー刊行された当時の年代考えると子供に向けてゴロッゴロタブーぶち込んでくる感じだったよね。

マーニャミネアが二人してエドガンさんの事を男として好きで「どっちを女房にしてもらえるのかと思っていたんじゃないか?」なんてバルザックに言われて激昂するシーンとか、「え? お父さんなのに?」なんて思いつつ心がザワついたの覚えてる。二章だと「乙女でなければ生贄になること叶いますまい」のアレ(大不評)とかメイちゃんとのお別れの時のアレとかな。

あと一章のアレクスフレアと金貸しのおっさんの話。あれ大人になってから読むと「おいィイイイ久美イイィ子供に何ちゅうもん読ますんじゃあアアァァ」ってなるよね(白目)、まあ当時は靴ブラシの方はともかく「あたしの女房」の方は裏の意味がよくわからず金貸しのおっさんがイキってるだけだと思って読み飛ばしてたんだけど。

2018-09-24

16 ルネサンス

モンテーニュ『エセー』(70)

17 古典主義・理性尊重・豊かに

デカルト

パスカル

ラ・ロシュフコー箴言集』(95)

ラ・ブリュイエールカラクテール』(98)

18 擬古典主義啓蒙主義ロマン主義

モンテスキュー

ヴォルテール 文明最高/人間クソ

ルソー 文明クソ/人間最高

19 ロマン主義写実主義自然主義象徴主義

セナクール『オーベルマン』(142)

アミエル『アミエルの日記』(143)

ヴィニー『軍隊服従と偉大』(148)

ネルヴァル『火の娘』(160)

バルザック人間喜劇』(168)

スタンダールアンリブリラールの生涯』(173)

フロベールブヴァールとペキュシェ』(188)

ゾラルーゴンマッカール叢書』(202)

モーパッサン脂肪の塊』(204)

レオン・ブロワ絶望者』(209)

20 資本主義世界大戦

ロジェ・マルタン・デュ・ガールチボー家の人々』(235)

サン=テグジュペリ人間の大地』(242)

サルトル

カミュ異邦人』(260)

構造主義

その他

フランス名詩選』 岩波文庫

肉体の悪魔』 レイモン・ラディゲ

狭き門』 アンドレジッド

ボヴァリー夫人』 ギュスターヴ・フロベール

フランス小説の扉』 野崎 歓

モーパッサン短編集』1~3

2016-08-26

http://anond.hatelabo.jp/20160826222637

幸せとは何か」って考えるのは大事。というか考えないと自然と「結婚して子供を生む。かっこいいクルマを買う。豪華な家に住む。仕事に打ち込める環境がある。」が幸せだと思うようになる。何でかっていうとここは資本主義の国だから。大量消費・拝金主義世界から。周囲がそういう考えである以上、自分もそれに染まってしまう。

ただやっぱりこういう考えってのは異論があって、拝金主義批判がされてる映画漫画小説というのは多数ある。映画なら『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、『ファイト・クラブ』、『生きる』等。小説なら各種バルザック作品トルストイ作品等。漫画アニメなら『ナニワ金融道』、『もののけ姫』等。

ちなみに聖書なんかも拝金主義批判的。大事なのは罪を許されて神の許に行くことであって、金や地位幸福となんも関係がないとされているね(この点、キリスト教国のアメリカ拝金主義蔓延してるのは皮肉だけど)。


結局、この辺の作品を見るなり読むなりして自分で考えることじゃないかな。その美人の「幸せ」ってのも結局大量消費・拝金主義に沿ったものからね。

両親・親戚の拝金主義

がひどい。

幼いころからいい大学に行き、いい企業就職するというのが至上命題で育ってきた。

結婚観も偏っており、とにかく金のないところに幸福はない、愛は存在しないという考え。

最近だと北川景子DAIGO結婚を見て、「どうしてDAIGOみたいな10年後どうなってるのか分からないタレント結婚するのか」と不思議がっていた。

親戚も似たような価値観であり、スポーツ選手を見ながら「この人は年収○○万円だ」という話ばかりしている。

親戚同士顔を合わせれば年金保険の話ばかりしている。

こういう環境で育てられた結果、それなりにいい大学に行ったが、そこでトルストイバルザックマルクスを読んで拝金主義ほとほと愛想が尽きたのは皮肉

こういう家庭はうちだけなのか、それともそういう人が多いのだろうか。

2016-08-11

映画文学に詳しいくらいで教養ぶらないでほしい

俺たびたび目にするんだけど、何か文学とか映画、各種高尚なエンタメに詳しいだけで

やたらと教養人ぶる人たちって何なの?

いつも思うのは、それって教養じゃなくて 雑学 ていうんだよってこと。

源氏物語エピソード引用してみたり、怪獣映画批判性を指摘したりとか、

まあ好きなら好きにしてって感じだけどそれをもってして、

ほら俺って教養人だろ!一目置けよ!みたいなオーラ気持ち悪すぎ

どんなに濃い思想性があるが、伝統的なものだろうが所詮エンタメエンタメなんだよ。

お前らだって俺が金持ち男&貧乏女の格差恋愛ばっかり描く韓国ドラマをもってして

「これは文豪バルザックの描く極端な上昇婚指向が見られた19世紀フランス現実のものである

格差婚への渇望は 労働市場の歪みによって貧困に陥る若年女性韓国社会への絶望を色濃く反映している」

とか批評的に書いたら ウッザー! クッサー! メンドクサー! って拒否反応示すだろ。

エンタメときで偉そうにすんな。所詮は娯楽だ。

高能はてな民様なんて、パチスロ人生語るヤツなんて見たら石ぶつける勢いだろ

映画やら文学を語って偉そうにしてるのも、パチスロ人生語るのと大同小異だわ、、

2016-07-23

キリスト教徒になってわかったこと

いろいろあってキリスト教徒になりました。

んで気づいたんですけど、日本人って無宗教の人が多いじゃないですか(主語がでかいですか、すいません)。

そうすると、拝金主義とか消費社会に対する批判に触れる機会が文学映画ぐらいしか無いんですよね。

小説ならバルザックとかトルストイ漫画なら岡崎京子とか青木雄二映画ならフィンチャーとか。あとはまぁマルクスですか。

でもこれらって大人になってからじゃないと読めないじゃないですか岡崎京子とかナニワ金融道子どものころに読んでるかもしれないですけど、その根底消費社会拝金主義批判がある(岡崎京子ならたぶんゴダールの影響、青木雄二なら自身経験に加えてマルクスの影響)って気付ける小学生ってなかなかいないと思うんです。

拝金主義消費社会批判に幼いころから触れないもんだから、金こそ全てみたいな価値観蔓延やすくて、よくないと思うんです。増田毎日投稿される労働者の苦悩みたいなの見てると切に思います

その点聖書って子どもでもよく分かる話で「金が全てじゃないんだよ」って教えてくれるんで、いいと思います。どうですか増田見てるお父さん方(布教)。

そういやこの前、カイジを読んだ学生で、利根川演説に感動したって言ってる人がいました。利根川さんはその思想に基づいて行動した結果、焼き土下座させられてるんですけど、いいんですかね。

2016-07-16

http://anond.hatelabo.jp/20160716004524

ほんとは映画文学はお前みたいな奴のためにあるんだ。流れでフィンチャー作品を勧めたけれど、役に立ちそうな作品は他にも山ほどある(映画なら『ロッキー』とか『生きる』とか、小説ならサマセット・モームとかバルザックとか)。増田なんかで相談してないで、そっちを観たり読んだりしたほうがいいぞ。

2016-06-12

セックスロボットになるのか

学者らが警告、青少年の初セックス相手ロボットになる恐れ

http://jp.sputniknews.com/life/20160611/2290166.html

いつかは来ると思っていたが、それなりに早く来そうだ。

俺は基本的に賛成する。

賛成する理由は俺の個人的体験だ。

俺の初めては16歳、相手は30過ぎのお姉さんだった。

その時はヤる事しか頭に無いので相手がチョイぽちゃ(150cmチョイ体重恐らく50キロくらい)でも気にならなかった。

3回くらいヤったけど、その後自然消滅してまたオナニーの日々に戻るのだが、それはどうでもいい。

それでだ、俺が25歳の時にたまたま再開したんだよ、相手は40過ぎてた。

ヤバかったね。ボストロールになってたよ。

150cmチョイの身長体重は70キロ近く有ったんじゃないか

あんなにヤりたくてヤりたくて仕方なかった相手ボストロール

しかバルザックのような目をしてヤル気満々で迫ってくる。俺はメタルスライムのようにかわし続けたよ。

でもな、バルザック痛恨の一撃を放ったんだ。初めての相手してやったんだから、1回くらい付き合えよって。

メタルスライムHPでは耐えられなかったんだ。ちょうど彼女と別れて1ヶ月ほどヤってなかったのも悪かったのかもしれない。

リップスのようにキスからフェラされて、騎乗位でトドマンが腰を振っていた。腹の揺れが息子にまで伝わってきて、俺の息子はダイダルウェイブした。

1ヶ月分のダイダルウェイブを見て「いっぱい出たね(はぁと)」と勝ち誇ったように言われた。

「1回だけだから、次も有ると思わないでね」と言い残してボストロールは消えた。

俺は泣きながら歯を磨き体を洗った。2回洗って、家に帰ってもう1回洗った。

真の敗北とは、心が折れた時に訪れるという。

俺は人生初の勝利をお姉さんから貰い、人生初の真の敗北をボストロールから与えられた。

これが大人階段を登る代償だというのなら、大人階段などいらぬ!

偉い人(学者)にはそれがわからんのですよ!


話が長くなった。

もしもロボットが初めての相手なら、10年後、20年後に悲しい思いをする事は無いはずだ。

美しい思い出をそのままにするために、ロボットとのセックスを認めてあげて欲しい。

2014-05-11

http://anond.hatelabo.jp/20140511043102

なるほど。参考になったよ。

ぼくはいま、ル・グウィンのような本格ファンタジーに(小学生にはやや難しい。中学生以上向け)、バルザックゾラドストエフスキーあたりの大衆文学古典を混ぜたような(ストーリーのわかりやすさを意識)、テーマとしては言語哲学認知言語学カバラを混ぜたような小説書いてるんだけど、ほんと全然読まれないんだよね。そもそも第1話アクセスがないので、目次ページしか見られてないんだ。本文読まれて「つまんね」って切られるなら、自分の実力不足ってわかるんだけど、読まれてすらいないからほんと悲しい。

からつぎ書くときは「なろう」の人気ネタに乗っかろうかなと思った。

2013-12-30

個人的近代文学50選

『超権威主義世界文学百選』http://togetter.com/li/138734というランキングを見て、面白いと思いながらも疑問に思ったことがあって、「20世紀小説ばっかりじゃん!!」ということで19世紀の小説を重視したランキング作成してみました。具体的には近代文学の始まりドン・キホーテ」(1605,1615)からモダニズムの始まりであるユリシーズ」(1922)までです。つまり近代文学モダニズム以前、ということになります小説を選ぶうえで参考になればと。あと、あくまで個人的な基準に過ぎないことを留意してもらえればと。

1.「ドン・キホーテ」(1605,1615) ミゲル・デ・セルバンテス

2.「ガリヴァー旅行記」(1726) ジョナサン・スウィフト

3.「トム・ジョーンズ」(1749) ヘンリー・フィールディング

4.「紅楼夢」(18世紀中頃) 曹雪芹

5.「トリストラム・シャンディ」(1759~1767) ローレンス・スターン

6.「ソドム百二十日」(1785) マルキ・ド・サド

7.「高慢と偏見」(1813) ジェーン・オースティン

8.「黄金の壺」(1814) E.T.A.ホフマン

9.「アドルフ」(1816) バンジャマン・コンスタン

10.「いいなづけ」(1825) アレッサンドロ・マンゾーニ

11.「赤と黒」(1830) スタンダール

12.「ゴリオ爺さん」(1835) オノレ・ド・バルザック

13.「アッシャー家の崩壊」(1839) エドガー・アラン・ポー

14.「嵐が丘」(1847) エミリー・ブロンテ

15.「虚栄の市」(1848) ウィリアムメイクピースサッカレー

16.「緋文字」(1850) ナサニエル・ホーソーン

17.「デイビッド・コパフィールド」(1850) チャールズディケンズ

18.「白鯨」(1851) ハーマン・メルヴィル

19.「死せる魂」(1855) ニコライ・ゴーゴリ

20.「オーレリア」(1855) ジェラール・ド・ネルヴァル

21.「ボヴァリー夫人」(1857) ギュスターブ・フロベール

22.「晩夏」(1857) アーダルベルト・シュティフター

23.「オブローモフ」(1859) イヴァンゴンチャロフ

24.「不思議の国のアリス」(1865) ルイス・キャロル

25.「ミドルマーチ」(1872) ジョージ・エリオット

26.「悪霊」(1872) フョードルドストエフスキー

27.「居酒屋」(1876) エミール・ゾラ

28.「アンナ・カレーニナ」(1877) レフ・トルストイ

29.「ブラス・クーバスの死後の回想」(1881) マシャード・デ・アシス

30.「さかしま」(1884) ジョリス=カルル・ユイスマンス

31.「ハックルベリー・フィンの冒険」(1885) マーク・トウェイン

32.「飢え」(1890) クヌート・ハムスン

33.「クォ・ヴァディス」(1895) ヘンリク・シェンキェヴィッチ

34.「タイムマシン」(1895) H.G.ウェルズ

35.「リリス」(1895) ジョージマクドナルド

36.「シスターキャリー」(1900) セオドラ・ドライサー

37.「ロード・ジム」(1900ジョゼフ・コンラッド

38.「ブッデンブロークス家の人々」(1901) トーマス・マン

39.「超男性」(1901) アルフレッド・ジャリ

40.「チャンドス卿の手紙」(1902) フーゴ・フォン・ホーフマンスター

41.「鳩の翼」(1903) ヘンリー・ジェイムズ

42.「一万一千本の鞭」(1907) ギヨームアポリネーム

43.「アフリカの印象」(1909) レーモン・ルーセル

44.「ハワーズ・エンド」(1910) E.M.フォースター

45.「ペテルブルク」(1913) アンドレイ・ベールイ

46.「変身」(1915) フランツ・カフカ

47.「明暗」(1916) 夏目漱石

48.「ワインズバーグ・オハイオ」(1919) シャーウッド・アンダーソン

49.「われら」(1921) エヴゲーニイ・ザミャーチン

50.「阿Q正伝」(1921) 魯迅

2013-10-25

今日は一日音楽三昧

台風出張が一日延期になったから、CDアルバム予約してMP3の曲を幾つか続いて買ったら買い込み過ぎそうになって心にブレーキかけた

今欲しい曲10曲くらいあるからMP3でバラ買いできるのはとても嬉しい 

明日仕事で「とある漫画聖地」に行ってきます その漫画読んだこと無いけど「わりとメジャー聖地」らしいので読んでみようか

追記メモ:今読みたい書籍 アンドレ・ジッド 『日記』 ゾラバルザックもまだ読み終わっていないのにまだ嵌まるか

2013-09-27

http://anond.hatelabo.jp/20130927045428

1.バルザックの「人間喜劇シリーズで『アルシの代議士』まだ翻訳版が出ていないので読むために必要

2.ゾラルーゴンマッカール叢書全部読むために必要

2013-06-26

「ははは、このオモチャ壊れちゃったよ^ ^(汗)」とばかりに

バルザック小説人間喜劇シリーズに嵌っていて、作者の時代背景や衣装、世相、生い立ち、思想

深く文章を味わいたい為に今仕事の合間を縫って色々調べている

実名」でネットすることが危ないのは生身の人間の「魂」が無料ネットコンテンツ化して大衆に消費され尽くされそうになった時

生きている一人の人間の文章に大衆が興味を示し、無料ネットメディア無料報道大勢イナゴが興味を向けて

一人の人間が「魂の情報」を吸い尽くされ抜け殻になっても、才能の枯れ尽くした音楽家奇行に走っても

「ははは、このオモチャ壊れちゃったよ^ ^(汗)」とばかりにマスコミ大衆ちょっとだけ外面を取り繕ってから

その人をすぐに忘れ、次の「魂」を探す それが「SNSを取り巻くネットメディア本質

他の人の文章に目を通すという事は多少の差はあっても「魂の情報を吸う」ということなのさ 情報を錬金して金に換える人もいる

そんなサバンナで「実名」で書き込む事はとても危険行為 

はてな匿名ダイアリー」こそ魂を吸い尽くされた(吸い尽くされそうになってる)人々にネットでの最後の居場所を奪わない鯵ーる

であり無料ヒールポイント

2013-06-17

ネットの海(特にSNS)を長く泳ぐ為にはそこに流れるシステムゲーム性や人々の流動性考慮するとはかどる

正義」「善意」ではなく、多くの人々は与えられた情報の範囲内で物事を判断するし、大衆に与えられる情報大元の流れの人脈とか金脈とか各クラスタ間の

ネットワークがどういう流れを作ろうとしていて、勢力や対立クラスタ情報攻撃力、防御力、知性の浅さ深さ、物語を作って大衆を誘導する能力拡散力、共感力

など一つ一つの要素が情報ゲーム趨勢を左右すると知っておくと何かと捗る 

情報におけるゲーム性については、とある立大学の某先生が良いコラムを書かれていたので休日趣味バルザック人間喜劇シリーズ読書を中断してでも

コラムを読みあげたのち著作や論文にも目を通しておきたい pdf形式ならキンドルで読めるからイイネ! 

2013-05-28

で、増田のみんなは最近どんな本読んでんの?告白ターイム

最近バルザック人間喜劇シリーズ

大きな声で言えないけど『金瓶梅』読み進めてたりする

2013-03-15

電子書籍がなかなか爆発的に周囲に普及しないわけ

そのいーち 端末や出版社ごとに閲覧できるサイトがバラバラで別のサイト見る度に

IDやパスワード決めて個人情報登録する手間がめんどい 

まさかIDやパスワードを全サイト一緒にしてる人はいないと思う)

そのにー 遅いとにかく電子書籍化されるまでが遅い 最新刊を発売日に電子書籍

販売してくれないところが多いので結局紙の本買っちゃう 本屋に行かずにすぐ読みたいか

端末買ったのに電子書籍発売されるのは何年も後な事が多い

そのさーん 電子書籍在庫が乏しい

(これは分かるだんだん出版者へ消費者ニーズを盾にどんどんルールの締め付けが厳しくなって

手数料も上がる事が容易に予想される某電子書籍サイトには天下獲らせたくないだろうし出品したく

ならないだろうな そんな某電子書籍サイトの端末買っちゃった超絶読書家の

元増田は買った後でサイト在庫の少なさや追加される本のペースの遅さに愕然とした ゾラバルザックでさえ

いまだ乏しい)結局電子書籍化される前に紙の本買っちゃう 

「その内在庫増やします」じゃお客さん帰っちゃって駄目な事が分かってないサイトばかり

そのよーん 本ごとの分類作業がめんどくさい 自力か 自分の買った電子書籍を分類ごとに放り込める

My図書館が欲しい

disここまで

電子書籍端末持ってていいことも書いておこう

20世紀時代から電子書籍端末持っているけど、あれは辞書持ち歩かなくて良いというのが最大のメリット

辞書っていっても充分な収録数が無くて不満足な辞書は使えないか

電子書籍で買えるもの電子書籍で買う 既に紙の本棚パンクしてるし

一記事ごとに売ってくれる人もいる これは便利

こんなことをつらつら書いているのも休みの日なのに仕事の為の作業を幾つかしなければならないという事実から現実逃避 

とりあえずwebから退却

2013-02-04

キンドルファイアHDを買ってみた(非ステマ

購入理由 

1.バルザックの未だ日本語翻訳されていないシリーズが読みたかった

2.Amazon MP3で曲買ってキンドルファイアHDで聞けば、CDケースの蓋開けてCD取り出して聞く手間が省ける

3.バルザックゾラその他本、漫画雑誌CDDVD買い溜めすぎてとうとう小さな本棚に治まりきれなくなった

4・これからゾラバルザック全集読破する予定なので置き場所の問題があった

買ってよかった点

・今使っているボロPCよりは、WEB表示が速い さくさく

人差し指と中指を揃えて閉じてピースの形に指を開くと閲覧中のWEBページの文字を大きくできる

Amazon MP3で購入した曲がそのまま聴ける

操作直感的で簡単

外国著作権が切れているバルザック無料電子書籍本を何冊か購入した

・記事ごとの購入(1記事100円)が可能だった某ビジネス誌の読みたい記事だけ購入できた

改善してほしい点

ボカロ曲がまだまだ少ない

アニソンも少ない(オルゴールバージョンとかカラオケバージョンだけあっても・・・

・J-POPも少ない

ゲーム音楽も少ない

雑誌漫画電子書籍化が「遅い」「少ない」上に当日発売で無い。電子書籍化待ちきれずに本屋で買ってしまうし

電子書籍が少ない 今テレビミステリードラマ化され放送中の話題の小説

 電子書籍化待ちきれなくて昨日本屋で買った 発売日に電子書籍が出ないと何のための端末なんだか

・これまでのIDとパスワードではログインできないウェブサービスが1サイトあった

今のところ文字入力と曲数や書籍の少なさ以外は音楽プレイヤーフランス文学を読むための電子ブック端末として

充分満足してる

2013-01-21

http://anond.hatelabo.jp/20130121001007


増田フランス文学の話してくれる人キター(歓喜)

ユゴーバルザックモーパッサンゾラとデュマとメリメが好きです

レミゼラブル」はあの警官が好き 宗教に背く方法で○○する所が

ペスト」は感染映画のノリで読んでいました

ゾラの『ごった煮』のラストの方で某未亡人のくだりを読むと「リア充には信仰心なんて必要ない」

と思う

はてな村でいっぱいトラバがついたりブクマが付けばキリスト教よりも救われるんじゃないか

だってはいくら信じても「はてなスター」くれないし、ブックマークコメント残してもくれない

死者の名言botよりも今を生きている生身の人間の発する言葉の方がいいな

2013-01-07

今年やりたい趣味

ダンスダンスダンス

ジム通い

ティーショップお茶の淹れ方を習いに行く

フレンチの基礎料理覚えたい(クックパッド見てテリーヌ作るの楽しかった)

バルザックのまだ日本語訳がない「人間喜劇シリーズを読み進めるためにフランス語勉強する

オークション

これくらいか

2012-10-05

バルザックベルトランの言い回しの似てる所を堪能する暇も無く

ベルトランの『夜のガスパール』の最初の部分とバルザックの『あら皮』のラスト言い回し

似てるのを発見してニマニマする暇も無く、今週と来週の仕事の資料検索しないといけないとゆー

ゾラの『私は告発する』『実験小説論』も床に積んだまま 

シューの『さまよえるユダヤ人』も図書館から借りてきて読みたいが、13日まで多分このまま

マルチタスクの作業は2個並行作業がせいぜいって所かな 

追記『農民』『ド・カディニャン公妃の秘密』14日まで読めない

2012-03-06

ユーゴー女子はセーフ、ゾラバルザック女子はアウト

男受けと言う事を考えたとき愛読書ゾラバルザックというのはある意味アウトだと思っているのだけど

バルザック全集ルーゴンマッカールを読む手が止まらない

バルザックゾラに比べて早く読み進められる所がいい

日曜一日つぶしたら5作品読めた

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん