はてなキーワード: 三文字とは
買ったのは2017年の春。ボーナスをもらって、意気消沈してた心を奮い立たせるために、家電量販店のBTOコーナーに足を運んだ。
「ゲーミングPC欲しいんですけど」と店員に言った。すると、その兄ちゃんは、さらさらと何かのカタログをめくりながら、「RTX 1050搭載のやつですと、25万円でこちら。RTX 1060搭載ですと30万円。GTX 1070搭載ですと35万円」と説明してくれた。
値段をちらっと見たが、ボーナスのほぼ全部吹っ飛ぶ金額だ。「ああ、こんなもんなんだ」と思った。
そこで、店員は続けた。「ただ、CPUの内蔵GPU搭載版でしたら、GPUなしでも20万円で、GTX 1050相当くらいの性能が出ますので」と。
「あ、そっちでいいです」と即答した。「どうせゲーム楽しくないし」という思い込みがあった。俺はゲーマーじゃない。スペックなんて気にしない。安い方でいい。そう考えた。
その時、店員は何か言いかけた気がしたが、俺は「納期はいつですか」と聞いて、話を先に進めてしまった。
後になって思い出す。あの時、店員の口元が、微かに動いていた気がする。「あ、でもご注文内容を確認しますと」とか、そういう言葉が出かかってたのかもしれない。
でも、俺は聞かなかった。「内蔵GPU版で」と言ったつもりでいた。店員も、客の意向には逆らわない。営業トークも不要だと判断したのかもしれない。
実は、何が起きたのか。いまだに完全には理解していない。
おそらく、こういうことだったんだろう:
店員が「内蔵GPU搭載版」という言葉を聞いた時、「あ、この客は内蔵GPUの話をしてるな」と理解した。でも、同時にBTOカスタマイズの画面も見てたのかもしれない。「あ、このスペックなら、グラボ付きでも安いな」と思った。そして、何かの間違いか、設定ミスか、あるいは別の理由で、グラボ付きの構成で注文が入ってしまった。
その確認メールが来たはずなんだ。でも、当時の俺は、仕事が忙しかった。メール件名を見て、「PC注文確認」と書いてあるのを見て、「ああ、注文した」と思ってスルーした。内容なんか見ていない。価格もチェックしていない。ただ、「納期:3週間」ということだけを覚えていた。
3週間後、デスクトップPCが到着した。黒いケース。ATXサイズ。けっこう重い。
開けて、とりあえず立ち上げた。Windows 10が起動した。ドライバのインストール画面が出て、「NVIDIA GeForce GTX 1050」とかいう文字が見えたが、俺は「ふーん」くらいの感じで、スキップした。
「内蔵GPU版だし、そんなもんなんだろう」と思ってた。
完全に誤読していた。
Steamでゲームを買った。設定をいじる際に、「グラフィックス設定」というタブがある。「GPU選択」という項目があった。でも、俺は気にしなかった。勝手に選ばれてるんだろう、くらいの感じで。
実は、その時点で、マザーボードの設定で「BIOS起動時のプライマリGPU」が「オンボード」に設定されていたんだ。つまり、GTX 1050があるのに、BIOS レベルで「内蔵GPUを使え」という指定がされていた。
ゲームをやると、すごくもっさりだった。「ゲームってこんなもんなんだ」と思ってた。フレームレート表示を見ると、「25fps」とか「30fps」。カクカクしている。でも、「ゲームをやったことない俺には、この程度が標準なんだろう」と思ってた。
友人が遊びに来た時、「こんなんでゲームやってるの?」と言われた。「え、こんなもんじゃん」と答えた。その時、友人は変な顔をしてた。
「あ、デバイスマネージャーで確認しときなよ」と言われた。デバイスマネージャーを開いた。
「あ、GTX 1050ってのがあるな」と思った。
「それ、グラボじゃん」と友人が言った。
「え、グラボ?」と俺が返した。
……あった。
「ご注文ありがとうございます。以下の構成でお手配させていただきます。CPU:Core i7-7700K、メモリ:16GB、SSD:512GB、GPU:NVIDIA GeForce GTX 1050、電源:500W」
GPS。もちろん、GTXだ。グラフィックスプロセッシングユニット。アルファベット三文字。
8年。8年だ。8年間、俺はこのメールを読んでいなかった。
読んでいたのかもしれない。でも、認識していなかった。「GPU」という言葉が、脳に入ってこなかった。
「Integrated Graphics」という項目を探した。ありました。「Enabled」になってた。
そして、「PCIe Graphics」という項目も見つけた。こっちは「Disabled」になってた。
つまり、この8年間、マザーボードは「内蔵GPUを使え。GTX 1050は使うな」という指定をしていたわけだ。
これはもう、奇蹟としか言いようがない。
BTOショップのカスタマイズ担当者は、なぜこんな設定にしたのか。あるいは、出荷時にこういう設定が入っていたのか。理由は不明だ。
でも、その一瞬の選択(あるいは誤選択)が、俺の8年間を決定した。
フレームレート表示を見た。
「え、150fps?」
設定を最大にしてみた。
「えっ、100fps?」
何が起きたのか分からなかった。でも、分かった。
8年間、俺は内蔵GPUでゲームをやってたんだ。GTX 1050があるのに。
正直なところ、その後、割と虚しい気分になった。
8年間。8年間、俺は「ゲーミングPC、遅い」「ゲーム、難しい」「ゲームに向いてない」と思い込んでいた。
マザーボードの設定ミスなのか、BTOショップの誤設定なのか、あるいは、俺が注文した時点で「内蔵GPU版でお願いします」という意思表示をしていたのに、店員がそれを誤解して、結果的にグラボ付きで発送してしまったのか。真相は不明だ。
でも、その結果、8年間、俺はGTX 1050に無視され続けた。
ゲームはめちゃくちゃ快適だ。フレームレート安定。グラフィック設定も高設定で動く。新作ゲームもそこそこ動く。
なぜか。おそらく、理由はこれだ:
8年間、内蔵GPUで慣れていた。設定を落とす。グラフィック品質を諦める。低いフレームレートに耐える。そういう「制約の中での楽しみ方」を、体が覚えてしまった。
今、快適な環境でゲームをやっても、昔ほどの喜びがない。むしろ、「あ、こんなもんか」という感じで、すぐに飽きる。
逆に、昔やってた「Minecraft」とか「Terraria」とか「Stardew Valley」とか、そういった軽いゲームの方が、今でも楽しい。
心理学的には、これを何て言うんだろう。「獲得した効用よりも、失った効用の方が大きく感じられる」みたいな、何かそういうやつ。
あるいは、単純に、「8年かけて培った習慣」が、3年では変わらない、ということかもしれない。
「もし、あの時、GTX 1050を有効にしていたら」
そうしたら、ゲームにハマってたかもしれない。友人とマルチプレイをやってたかもしれない。ゲーミングコミュニティに入ってたかもしれない。人生が変わってたかもしれない。
でも、そうはならなかった。
8年間、内蔵GPUで、ゲームの世界を限定的に見た。その結果、「ゲームは、こんなもんだ」という認識が形成された。それが、今の俺を形作ってる。
最後に思うのは、人生って、案外、そういう小さなミスの積み重ねで決まるんだなってことだ。
メールを読まなかった。BIOSの設定を変えなかった。GTX 1050を有効にしなかった。
たったそれだけのことで、8年間が変わった。
今、新しいPCを買うことも考えてるが、BIOSの設定だけは、確認することにした。
もう二度と、隠れたGPUを見逃すまい。
あ、でも、設定を変えたからって、俺がゲーマーになるわけじゃない。
相変わらず、ゲームはヘタクソだ。フレームレート100fpsでも、敵にボコボコにされる。
それが、ある意味、救いなのかもしれない。
カクヨムにて7月8日から公開・連載されている『成り上がり~炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~』についての感想や考察を書いています。
ここにあります。
成り上がり~炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~ - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16818792436194059031
作者は浜川祐平。
そして彼は、幾度かの活動休止と復活を繰り返し、現在もチャンネルが存在するyoutuberであるsyamu氏その人でもあります
今回は氏が過去に描いたゾット帝国等とは無関係の完全新作であり『ネットの闇』をテーマにした氏の実体験を核にした自伝的小説という位置付けになっています。
ここで話すにはとても紙幅が足りないので適当に調べていてください。
Twitter:https://x.com/KyakerobyaSyamu
youtube:https://www.youtube.com/@user-syamu_YouTube/featured
Syamu_Game - ニコ百 https://dic.nicovideo.jp/id/5263954 #nicopedia
第1話 転落
https://kakuyomu.jp/works/16818792436194059031/episodes/16818792436195030881
春の陽気とは裏腹に、俺の心は鉛のように沈んでいた。卒業を目前に控えたコンピュータ専門学校の退学届を提出した、あの日から、俺の社会との繋がりは、プツンと音もなく断ち切られた。
物語は主人公がコンピュータ専門学校を退学する所から始まります。
季節は春と書いてあるので、本当の卒業間近になって退学することになったようです。
このように主人公も後悔はしているようです。
とはいえそれならどうしてコンピュータ専門学校を退学することになったのか、理由は特に書かれてはいません。就職先が見つからなかったのか、単純に学力で落ちこぼれたのか。どちらにせよ『ダメな人』として描かれています。
こうして俺は自ら社会のレールを外れ、外界と閉ざされた六畳の自室で、ひたすらに時間を溶かし始めた。世間が求める「大人」の定義から、俺はあまりにもかけ離れていた。神谷圭佑、25歳。無職童貞。この三文字が、今の俺という人間を形作る全てだった。
とはいえ。この程度でうろたえていたら『なっくり』を攻略することなどできません。今一度気を引き締めてかかりましょう。
外界と閉ざされた俺の世界は、唯一外界と繋がるリビングの食卓から始まった。リビングの薄暗い天井に、テレビのバラエティ番組の作り物めいた笑い声だけが、虚しく反響していた。それは、俺がこの家に存在を許される、唯一外界と繋がる時間、家族揃っての夕飯だった。
圭祐はニートであり自室も持っていますが、食事が家族と一緒に摂っているようです。
この辺りのディティールはよく描き込まれていて、匂いのついたリアリティを感じます。
「働いたらどう? 聞いてんの? この、引きこもり」
と言われる始末。ニートの辛さ、いたたまれなさ、情けなさが表現できています。さりげなくsyamu一期ネタを使うファンサービスでもありますね。
誰も、俺を見ていない。俺が席を立った後、妹の美咲は俺の茶碗にご飯をよそい直しラップをかけた。その不器用な優しさに、まだ誰も気づいていない。俺自身も、その時の美咲の行動に気づいてはいなかった。
とはいえ母親はトンカツを用意したり、美咲も圭祐のご飯を取っておいてくれています。これが『不器用な優しさ』ということだそうです。
働いていない圭祐にも平等にトンカツを食べさせることはともかく、普通に夕飯食べていた圭祐のためにご飯をよそう意味はよくわかりませんが、そういうことのようです。太るんじゃない?
この後も圭祐は自室にこもり、動画サイトでゲーム実況動画を見て『自分もやってみたい』と思たりします。
それが直接のきっかけかもわかりませんが、とりあえずこのまま親の脛をかじってばかりではいかんと思い直し、自分から職を探し始めます。偉いですね。
社会復帰への道は、想像以上に険しかった。ハローワークの求人票を睨む度、鉛のように重い足取りで面接へと向かった。工場の検品作業では、些細な計算ミスを大声で怒鳴られ、派遣の現場では、童顔のせいで高校生と間違われた。周囲の冷たい視線が、俺の心を深く抉り続けた。
些細な計算ミスをするあたり、計算が苦手かおっちょこちょいかもしれません。童顔のせいで高校生と間違われたことも辛かったようです。それについては考えようによってはプラスになりそうだけども……
それでも、わずかながら得られた給料で、美咲に欲しがっていた携帯ゲーム機を買ってやった時だけが、唯一の救いだった。妹の、ほんの一瞬だけ見せた嬉しそうな顔が、俺の乾いた心に、わずかな潤いを与えてくれた。
結構妹想いでもあったようです。
妹が一瞬だけ嬉しそうな顔を見せたということは、すぐにまたこんなの買ってる場合か等とか怒られてしまったのでしょうか。ツンデレ描写かもしれません。
実際圭祐の仕事はどこも長続きはせず、製氷工場で働くことになったようです。
ライン作業なので単調ですが、それでも圭祐は黙々とこなし、気質には合っている様子。
さらに機械のわずかな音の変化から故障を察知し、それを報告したりもしています。ただしこの活躍は工場には認められることはなく、特に圭祐の待遇が変わることは無かったようです。
これを圭祐は
と、嘆いています。
気づけば、製氷工場での勤務は三年を迎え、俺は28歳になっていた。あのホラーゲーム実況を見て「やってみたい」と思った時から、稼いだ金で配信機材を買い揃え、「K」という名で動画投稿を始めて二年が経っていた。だが、再生数は一向に伸びず、アンチコメントすらつかない、空気のようなチャンネル。それが俺の立ち位置だった。
いずれも活躍が認められることは無いのですが、本人の意欲は萎えてはおらず、めげずに細々と続いている様子。
昼休憩。休憩スペースの隅に座り、コンビニで買ったカップ麺を啜っていると、スーツ姿の女性が、いつも笑顔で声をかけてくれる。保険営業の佐々木さん。彼女の明るい声と、はにかんだ笑顔だけが、俺の唯一の癒やしだった.。
手作りのクッキーを工場の皆に配ったりしてくれて、優しい性格の女性のようです。
しかし同時に、圭祐は彼女のことを自分からは遠い世界に生きる人と感じていました。
その数ヶ月後、俺の配信チャンネルは、ある動画をきっかけに炎上した。自暴自棄になっていた俺のSNSに、同業者の今宮という男からDMが届く。『炎上大変ですね。俺で良ければ話聞きますよ? 良ければコラボしませんか?』この地獄から抜け出せるなら、悪魔にだって魂を売る。そんな思いで、俺はその誘いに乗ってしまった。
さて。何もかも幸せというほどではないけど、少しずつ再生に向かっていた圭祐ですが、ここでトラブルが発生します。
……が。そもそもチャンネル炎上した原因については語られていません。
これは以前のバージョンではもっと詳細に炎上した経緯が書かれていたのですが、現在ではそのくだりは削除・変更されているようです。
なんだかよくわかりませんが、とにかく圭祐は窮地に立たされます。
炎上後、アンチコメントに煽られた俺は、さらに自暴自棄になっていた。「金持ちのボンボンだろ」「どうせ実家暮らしのニート」。そんなコメントに反発するように、注目を集めようと「自宅紹介動画」を投稿した。親がいない隙を狙って撮ったその動画に、テレビ台に置かれた『〇〇宿舎』と書かれた入居資料が一瞬映り込んでいることに、気づく余裕はなかった。
さらに状況は悪化します。というか圭祐が勝手にヤケになって妙な企画をします。
原因がどうあれ炎上したのなら、下手に動かずほとぼりが冷めるまで待った方が良いとも言われますが……圭祐はここで判断を誤ってしまいます。
というか『自宅紹介』の動画を出しても『金持ちのボンボン』やら『実家暮らしのニート』やらの流言に対する反証にはならないと思うのですが……そもそも親の許可もなく、賃貸の住居を映してしまっているので、これは二重三重の悪手になってます。なにしたいんだこいつ。
今宮とのコラボ配信で、俺は道化にされた。「アンチに特定されるものが映ってますよ?」正義を気取る今宮に、俺の自宅紹介動画を晒し上げられる。追い詰められた俺は、「特定されても、うちは笑顔で返しますよ」という、その時の最悪の感情を乗せた最悪の失言を犯した。匿名掲示板では、俺の自宅が特定されるまで時間はかからなかった。『〇〇宿舎』という情報と、去年の夏に投稿した、宿舎の踊り場から撮った花火大会の動画。二つの情報から、部屋番号まで完璧に割り出されていた。
どんどん様子がおかしくなってくる……
炎上と、それが悪化した原因について今宮は無関係であることは明らかです。圭祐に注意したのも常識的な範囲内でのことです。けれど圭祐は、さらにそこで意味不明な強がりを見せ、アンチに自宅を特定されてしまいました。
道化にされたのも、正義を気取られたのも、全部圭祐に原因があるのに。
その夜、インターホンが鳴る。外には、複数の警察官。そして、青ざめた顔でこちらを見つめ、声にならない悲鳴を上げながら、その場に崩れ落ちる、母の姿があった。バタン、と無慈悲な音を立てて、パトカーのドアが閉まる。その音は、俺と、俺の世界の全てを、完全に断絶した。
……これについても最新バージョンではなく以前のバージョンでは明確な理由があったのですが、そのくだりがまるごと削除・変更されてしまっています。なんで修正して意味不明になるねん。
ともかく
俺の人生は、ここで終わった。
これが成り上がり~炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~ 第1話 転落 でした。
専門学校退学から這い上がろうとしても世間は厳しく、動画投稿も対してふるわないまま炎上し、警察沙汰。絶望から這い上がる物語として、これ自体は良い建付けだと思います。
ここからいかに圭祐が成り上がっていくのか? というところで次回に続いています。
『なっくり』考察と感想 第2話 https://anond.hatelabo.jp/20250905103646
『これ余談なんですけど・・・』って番組で、東京からみた大阪の良いとこ悪いとこみたいな回があったんだが。
「マクド」呼びをおかしいと指摘する人がいて、番組内でも確かにおかしいよねって感じでその話題は終わったんだが、マクド呼びする側としてはちょっとモヤる。
こっちからすれば、日本で生活していて日本語で話している人がマクドナルドを「マック」っていう方が不思議とすら思うんだがな。
そんなわけで、これからクドクドいっていきますけども、「そんなこと言うなら、こっちも言わせてもらいますけどもね」くらいのトーンの話です。
正味「マック」呼びで全然いいんだけど、それを正道と思ってたり、対してマクド呼びは邪道のように扱うなら「ちゃいまっせ」ってこと。
まず誤解されがちだが、マクドナルドの略称や通称に関しては公式には定められていない。
だから略称・通称という立場において「マック」も「マクド」も同等である。
「えー、じゃあビッグマックとかはどうなるんだよ」と思われるかもしれないが、あれは“商品名”だ。
「マクドナルド」というブランド名と「ビッグマック」という商品名は別ってこと。
そして「マクド」呼びは「マクドナルド」という“ブランド名”の略称だ。
その略し方もマクドナルドから頭三文字をとっただけの極めてシンプルなもので、何ら凝ったことはしていない。
少なくとも、日本で生活して日本語で話す範囲内においては自然な略し方だ。
そしてグローバル的な観点から見ても、実のところマック呼びはそこまでマジョリティじゃない。
各国で多様な通称が用いられており、なんだったら本拠地アメリカですら割れる。
更にいうと、フランスやフィリピンのようにマクド呼びするところも多く、なんだったら一部商品名にマクドをつけてる国もある。
「そうはいってもビッグマックがあるし」は、か細い論拠なのだ。
というかブランドの略し方の話をしているときに、なんで商品の正式名称を持ち出して反論した気になってるんだ。
そりゃそうだろ「ビッグマック」って名前で売ってるし、略称じゃねーんだから。
もし「ビッグマックドナルド」って名前で売ってたら話は別だが、仮に略すとしても「ビッグマ」とか「ビクマ」あたりになるわ。
なぜならマクドと同じで名前の前半を抜き出すっていう略し方をするからな。
商品になんとかフラペチーノがあったからって、スターバックスのこと「ペチーノ」とかいわんやろ。
更に付け加えると、原語的な意味から顧みても「マクド」という略し方は理にかなってる。
そもそもマクドナルドは創業者の名前からとられていて、英語で「McDonald's」と書くわけだけども。
じゃあ、この「Mc」の部分、つまり「マック」って何を意味するのかっていうと「~の息子」という接頭語なんよ。
「御」と呼ぶだけで「御伽噺」の略だって分かるか?
でも「マクド」ならドナルドの「ド」も入ってるから略称として妥当なわけ。
ついでにいうと、マック呼びはパソコンブランドとダブってんのもよくないしね。
じゃあ、なんでマック呼びが日本で蔓延したかというと、持論だけど“悪貨が良貨を駆逐”した結果だと思う。
日本で生活して、日本語で喋っている環境で、「マクドナルド」を「マック」と略すのってどう考えても不自然。
ここまで挙げたマクド呼びが妥当な理由に相当する、何か有力な言い分があるとも思えない。
強いて言うなら商品名にマックと名のつくものがあるからだが、これが大した理屈じゃないことは既に述べた通り。
じゃあ、その次によく挙げられる言い分が「みんな(周り)が使ってるから」。
結局、大した理由もなく使ってるわけ。
「キミらが思ってるよりマック呼びは良貨じゃない」でってことだけは頭の片隅に置いといてください。
それすら嫌やっていうなら、せめてマクド呼びにそのツケを払わせんといて。
本稿は、任天堂のキャラクター「デデデ大王」の名前において繰り返される三音節「デデデ」が持つ意味論的・認知的意義について、George Lakoffの認知意味論をもとに検討するものである。特に、音象徴・プロトタイプ効果・繰り返しによるカテゴリー化の効果を取り上げ、「名前の意味は何を喚起するのか」を考察する。結果として、「デデデ」は単なるナンセンスな響きではなく、繰り返しの中にキャラクター性を示す象徴的機能を持つことが示唆される。
本稿は増田が2025年6月15日および16日の両日を利用して独自に執筆したものであり、その著作権は筆者本人に帰属する。
「デデデの大王」は、ゲーム『星のカービィ』シリーズに登場するキャラクターであり、名前の構造は極めて特徴的である。「デ・デ・デ」という音の繰り返しは日本語話者にとって非語彙的であるにもかかわらず、一定のキャラクター性を直感的に伝える。このような名前がいかにして意味を形成しているのかを明らかにするために、本稿ではレイコフの認知意味論を枠組みとしつつ、「繰り返し音」の認知的・意味的機能を分析する。
レイコフの認知意味論は、言語の意味を辞書的定義によらず、人間の認知構造や経験的スキーマと結びつけて捉えるアプローチである。代表的な理論に、以下がある:
• プロトタイプ理論:カテゴリーの中心的な例(プロトタイプ)を基に意味を構成する。
• フレーム意味論:語の意味は、それが位置づけられる知識の枠組(フレーム)によって決定される。
• 概念メタファー理論:抽象的な意味も、身体的・経験的な領域からの比喩により理解される。
言語音には、感情や物理的特性を喚起する象徴的効果(例:「ポチャ」「ズドン」)がある。また繰り返しは、幼児語や感嘆詞などでしばしば使われ、親しみや滑稽さを喚起する。
破裂音[d]と母音[e]の組み合わせは、日本語において強さや鈍さを想起させる音素であり、「デブ」「ドスン」「ドテ」など重量感を示す語彙と共通する。このため、「デデデ」は聴覚的に「重さ」「鈍さ」「滑稽さ」を自然に連想させる。
三回の反復は、言語認知において特異な効果をもたらす。二回では反復と認識されにくいが、三回以上で「パターン」として認知され、プロトタイプ的な「ふざけた名」「コミカルな人格」の中心像を形成する。たとえば、「ドドド」や「バババ」などと同様、「デデデ」は“過剰性”を表し、そのキャラクターの非日常性や権威の滑稽さ(王でありながら間抜け)を示す。
「デデデの大王」という構文は、「大王」という威厳ある語と、「デデデ」という非語彙的な三重音との間に強いコントラストを作る。フレーム意味論的に見ると、王族・支配者フレームに対して、「デデデ」という名はそれを滑稽化・解体する音韻的装置となっている。
「滑稽さ=繰り返し」「強さ=重い音」という音象徴的比喩により、デデデ大王というキャラクターは「力強くて偉そうだが、どこか憎めない存在」という複合的なメタファーを体現していると考えられる。これは、レイコフが言う「メタファーは我々の思考そのものを形作る」という命題に対応する。
「デデデ」という名称は、非語彙的なナンセンス音でありながら、音象徴・繰り返し・フレーム破壊・メタファー効果など複数の認知的機構を通して、キャラクターの核を象徴する強い意味を生成している。これはレイコフが提唱した、語の意味が辞書的定義によらず、体験的スキーマや認知的プロトタイプによって形成されることの好例といえる。
「デデデの大王」の三文字は、単なる語感の選定ではなく、認知的にはキャラクターの“意味”を作り出す中核装置となっている。言語の意味は「意味内容」だけでなく「響きそのもの」や「反復の形式」によっても形作られる。これはレイコフが主張する「意味は身体化されている(Embodied)」という概念とも合致する。今後は他のキャラクター名との比較を通じ、繰り返し音の文化的・意味論的傾向をより広く探ることが求められる。
参考文献
• Lakoff, George. (1987). Women, Fire, and Dangerous Things: What Categories Reveal about the Mind. University of Chicago Press.
• Johnson, Mark & Lakoff, George. (1980). Metaphors We Live By. University of Chicago Press.
SOじゃラグナロクオンラインの亜種かみたいに思っちゃう。文脈上それはないだろうけどとにかく二文字じゃ推測する手がかり(束縛条件とでもいうべきか)が少なすぎる。
特定の企業を語る際にイニシャルトークのように絵文字で表記することがネットでは多く見受けられる(マッ○ンゼー=🍔など)。特に昨今の製薬業界ではその傾向が強く、私には何が何だか見当もつかなかったのだが、とある大学の先生が「製薬企業を表す絵文字まとめ」を紹介しているのを見かけた。
https://x.com/tonets/status/1864678360179237221?t=y01H35iNbF9OXTJwme-7Eg&s=19
ズブの素人である私にはよくわからないものも多かったのでChatGPTに聞いてみた結果を以下に記す。
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🔺/🎍/🐟️
・昔のロゴが🔺
・2018年大型買収後の「今後の社名はシャケダかな」というエグゼクティブフレンチジョーク[1]から、5ちゃんねるで鮭や鮭田と呼ばれるようになったので🐟️
(ただし、5ちゃんねるではブリス○ル=鰤と昔から表現されており、🐟️=ブリス○ルと認識する人も一定数いる)
[1]https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30743600Q8A520C1PE8001/
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☀️/🌅
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🍅
・「先入観の執拗さに気が付いてもらうために、私たちは大きなトマトを植えました」と公式ページにあるように徳島の能力開発研究所に常識を疑うレベルの巨大なトマトの木が植えられているので🍅
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🍨/🩲
・突然「パンツ」に関するよくわからない逸話が紹介[2]され、今月から🩲表記が怒涛の勢いでトレンド化
[2]https://iyakukeizai.com/iyakukeizaitrend/detail/1088?page=2
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💪
・「頑張っていきましょう」というナレーションをCMで使っていたので💪
(ただし、ファイト一発感もあり後述の🦅と混同されることもある)
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😘/👨❤️💋👨/💋/🐛
・2015年のラジオCMで「チューがいい」と連呼していたので😘/👨❤️💋👨/💋の表記が多い印象
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👬(/🇯🇵)
・友→ともだち→👬
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🕊️/🐦️/✋️
・ロゴが手のひらマーク✋️だが、青い鳥に見えるので🕊️/🐦️
(2020年からブリス○ルのロゴがより✋️感あるものに変わり、✋️表記されることは少ない)
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🧂/🐳
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🦒
・🦒=キリン
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🪓
・🪓=斧
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🚬/🍵
・🚬=タバコ
・🍵=JapanのTea
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🦅
・鷲のマークに由来🦅
(ただし、ファイト一発のケインコスギの印象が強く💪で表記されることもある)
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🦉/🇯🇵
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🍫
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🌲
・名前に木がたくさん入っているので🌲
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👁️
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🤼
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👔
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どの会社も素敵な会社なので患者さんのためにこれからもいい薬を作ってもらいたいです。何かと苦境に立たされることが多い製薬企業界ですが、みんな頑張ってください。
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なお番外編
↓↓↓
🐼: PMDA
🐿️: Risfax/オン○リス/リス○プラム/リス○リドン
🦊🐵:コンサル
🐿️🐯:リストラ
もうね、アホかとバカかと
毎回出てくるけど前提を壊すことが楽しいみたいな中学生的思考のやつを見てると恥ずかしい通り越して怒りがわく
ほんとうにネットでよかったよ
マジでこうすれば万能なんだけどwwwwwwwwみたいな恥ずかしいコメントは中学生で卒業してほしい
本意をくみとろ?いい年した大人だろ?…年齢だけ重ねちゃったの?
せめて暗黙のレギュレーション破って俺最っ強wするのはネットだけにしておきなね…
frkw2004 区切り用の言葉ならなんでも。例えば「うん」にすると、「はいはいうん、はいいいえうん、はいはいいいえはいはいうん。」とかでなんでも2進数で喋れる。
kathew 「トン」「ツー」の二語があれば足りるかもしれない。ツートントントン トンツートンツーツー トンツートン
sds-page どこまでが一語扱いなんだろ。丸ごとバナナも二分割できるし滅茶苦茶長い単語を部分的に出すハックが使えるなら応用効きそう
zenkamono 喋れなければ手話で話せばいいじゃない。ニクラグア手語に続いてはてブ手語を誕生させて、言語学者を興奮させよう。(脳の固い中高年ばかりだから無理か)
bohemian916 1ワードでも1進数でなんでも喋れるよ。ただ、「りんご」はうんを518回みたいな、とんでもない文字数になるけど
hobbling 0と1だけで良いのでは 000111000
versatile 円周率全部
あれは、すべてプロレス技なんだ。いや、これは冗談なんかじゃない。
みんな「ロールプレイングゲーム」として楽しんでいるけど、本当は「Rope-Press Gutbuster(ローププレス・ガットバスター)」の略だ。
つまり、ロープに押し付けられた勢いで腹をガツンとやられる技。腹がへこむなんてもんじゃない。あれを知らずにゲーム感覚でやってる奴ら、無防備すぎる。
次に「ATM」。これも危ない。「Automatic Teller Machine」だって?いやいや、違う。「Aerial Torture Maneuver(エアリアル・トーチャー・マニューバー)」だよ。
空中で拷問じみた関節技を繰り出される。お金を下ろすどころか、自分が宙を舞うことになるぞ。しかもそれが待っているのは駅前のコンビニ。油断してATMに近づけば、即座にプロレスの世界に引きずり込まれる。
日常に紛れ込むこうした略語が、どれだけ危険かを僕は訴え続けている。
だけど、みんな僕の話を聞いてくれない。
ある日、同僚のTが「PDF送っておいたから確認して」と言ってきたんだ。PDF、あれもプロレス技だよ。なんだと思う?「Piledriver Fast(パイルドライバー・ファスト)」だ。
頭から地面に叩きつけられて、しかもそれが高速だなんて、考えただけでも恐ろしい。僕は絶対にそのファイルを開かなかった。あんな危険なもの、目を通してはいけない。
さらに「CPU」。これは会社の会議中に頻繁に使われるから特に要注意。「Central Processing Unit」だって?そんなの表向きの意味にすぎない。「Chokehold Power Uppercut(チョークホールド・パワー・アッパーカット)」の略だ。
首を絞められたあと、ものすごいアッパーカットが飛んでくる。これを毎日のように会社で話している奴ら、知らずにプロレス技を仕掛け合っているんだよ。僕はそのたびに身構えるけど、周りの連中は平気な顔して「CPUの性能が…」とか言っている。いつか全員がリングの上で痛い目に遭うのを、僕はただ見守るしかない。
僕の警告を無視して、略語を日常的に使い続ける奴らに嫌気が差し始めた頃、ついに「LOL」が出てきた。これも「Laugh Out Loud」とかいうネットスラングだと信じ込んでいる人が多いけど、真実は違う。「Leglock Overhand Lariat(レッグロック・オーバーハンド・ラリアット)」だ。笑ってる場合じゃない。相手の足をねじって、顔面にラリアットが飛んでくるなんて、笑えないどころか恐怖そのものだ。SNSで気軽に「LOL」なんて使ってる奴ら、本当はリング上でバチバチにやり合ってるのに、本人たちは全然気づいてない。
僕はそんな略語三文字の世界を避けるため、いったん距離を置こうと思っていた。
だが、どうやらそれはもう不可能だ。
僕は逃げられない。日常に紛れ込む略語三文字英単語の世界から逃げることなんて、できやしなかったんだ。
僕はいつもプロレスのリング上にいるんだと、ようやく理解した。
こんな状況になっても、やっぱり誰も僕の話を信じてくれない。だけど、君は分かってくれるだろう?
気をつけろ、リングの上に立っているのは、もう君も同じなんだ。