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はてなキーワード: 激流とは

2025-11-11

半年ROMれ」の令和版適正期間はどのくらいだろう

半年ぐらいROMればだいたいの禁忌はよそ様の失敗から学べる時代だったけど、今のインターネット激流半年待つには激しすぎる。半年前の学びが通用しない時代になってしまった。

でも失敗から学ぶにしても過去の失敗が許容されなくなってきている感じがする

令和の世でガキはどれぐらいROMったらいいんだ

2025-08-27

日本は完全にオワコンコースなんだけどみんな気づいてる?(データ

日本ってかんたんに言うと人口減ってて、外国人入れたくなくて、みんな会社員ばっかやってて、外貨を稼がず国内パイの奪い合いしてる」というオワコンな状況なんだけど誰も何もやる気ないよねって話。一つ一つ解説していくよ。

人口世界中の中でもダントツに減少してる

どれぐらいヤバいのかわかってない人も多いか数字を出すけど、

人口 (百万人) 前年比での増減 (人) 前年比での増減率 (%) 自然増減 (人) 社会増減 (人)
2018 126.0 -260,000 -0.21% -440,000 180,000
2019 125.8 -140,000 -0.11% -520,000 380,000
2020 125.6 -270,000 -0.21% -550,000 280,000
2021 125.3 -250,000 -0.20% -600,000 350,000
2022 125.0 -300,000 -0.24% -700,000 400,000
2023 124.7 -320,000 -0.26% -750,000 430,000
2024 124.3 -550,000 -0.44% -910,000 350,000
2025 123.8 -560,000 -0.45% -920,000 360,000

自然に人が死んでいくのに対して移民などの増分が追い付いてないからかなり速いペースで落ちてて -0.45% .

他の国を見てると

国名人口 (百万人) 前年比での増減 (人) 前年比での増減率 (%) 自然増減 (人) 社会増減 (人)
日本 123.8 -560,000 -0.45% -920,000 360,000
韓国 51.7 -70,000 -0.14% -110,000 40,000
EU全体 513.1 +700,000 +0.14% -600,000 1,300,000
ドイツ 84.7 +120,000 +0.14% -250,000 370,000
フランス 66.8 +180,000 +0.27% +40,000 140,000
イギリス 68.6 +230,000 +0.34% -5,000 235,000
アメリカ 342.3 +1,700,000 +0.50%+1,000,000 700,000

日本だけダントツで減っている。

みんな移民でどうにか人口を保ってるけど日本移民受け入れが下手すぎて全くできてない。

世界の中でも人口の多い方である日本がこの減少幅だってのは世界中見ても完全に異常事態

まずこれを頭に叩き込んでおくこと。


※この前韓国やばいって投稿があったけど、その韓国外国人を受け入れてどうにか総人口の減少を抑え込んでる。2023年と2024年なんて韓国は総人口では増えてる。


外国人を受け入れたがらない、そして下手

上の表を見ての通り、総人口の減少をおさえるには移民を受け入れるしかない。国内でできる少子化対策限界があるし1世代分の時間かかるからこれはもう今すぐ必須

これをやらないと国内でモノを買う人もいなくなるし、老人を支えるお金労働をしてくれる人もいなくなる。

絶望した若者はどんどん日本脱出するから一度走り出すと加速する。外国人受け入れないとマジで終わるよ。


でも日本は本当にどこまでも移民受け入れや統合がヘタクソ。そして日本人の外国人嫌いが根深すぎてナンセンス

移民政策は「入れても大丈夫 / 入れたら危険」っていう二元論じゃーまったくない。どう受け入れるか、そして受け入れた人たちをどう社会になじませていくか。

これらの政策をまともに作ってないと今の日本みたいにお粗末で不幸な外国人移民問題になる。たとえば:


訓練生制度外国人技能実習制度:国側がまともな言語教育文化教育をせず受け入れ企業に「はいどうぞ外国人労働力です」と丸投げしてた。自国民すらもゴミのように扱う悪徳企業たちがこれを奴隷勘違いして好き勝手して人権侵害につながった。


クルド人問題日本人はトルコとかクルドとか詳しくないか難民なのかもわからず、その複雑性に対応する制度なんて作れてない。その中でクルド人普通トルコ人も「難民申請中」というステータスなら追い出されないというハックを見つけてこっちに住み着き始めた。もちろん申請中という中間ステータスからこの期間に日本国側から言語教育文化教育法律教育も無し。なんでもありで母国文化や考え方を持ち込んでしまいすっかり根っこを張って社会問題化してしまった。


移民受け入れで失敗したスウェーデン、うまくやってるフィンランド

移民問題で荒れるヨーロッパの中でもスウェーデンフィンランドの対比は学びになる。両国とも10年ぐらい前から移民難民積極的に受け入れてきた。


スウェーデン:受け入れた移民教育を行わず移民難民を街の隅に集めて放置就労支援セーフティネットもないか必然的貧困化していき、必然的犯罪に手を染める人が増えて、今ではギャングに取り込まれて深刻な社会問題になってる。


フィンランド:来たばかりの移民無料語学教育文化教育就労支援住宅支援を行う。日本人は信じられないかもしれないけど多少の生活保護をもらえて医療費無料。そのおかげでフィンランドに来た移民言語文化も守れて、セーフティネットのおかげで貧困にならず犯罪もせず、ただただ経済労働プラスになってる。


鎖国的な日本

そして受け入れた移民文化に馴染めて帰化しても、日本人は日本人の見た目をしてない人は根本的によそ者扱いなんだよ。みんなも心当たりはあるはず。

ミスコンで見た目が日本人じゃないからと炎上した帰化日本人。ハーフの子現代でもいじめ差別を受けるかモデルとして持て囃されるかの二択。

日本語が上手な外国人」が今でもお笑いネタになっている前時代的な価値観


さら英語浸透率も先進国の中ではダントツに低い。先進国なのに英語をしゃべれると「すごい」という扱いになる国なんてほとんど無い。

アジアでもヨーロッパでも、英語しゃべれる人はそれなりに見つかる。おとなり韓国の方が圧倒的に英語レベルは高い。

こんな環境じゃ優秀な外国人は来たがらない。


移民という言葉を聞いて難民出稼ぎのような貧しい国の人を思い浮かべると思うけど、高技能で優秀な外国人移民そいつらはまず日本に見向きもしない。


国内少子化対策もっとがんばるべき」という観点

本当は少子化対策もっとやることあるけど、今でも9:00-5:00を超えた長時間労働が当たり前で余暇時間が取れないかお金をばらまいたって意味がない。

余暇時間があればセックスする時間もあるし、子育てできるという自信のもとで既婚者も子供を作りやすくなる。

お金がない、お金がかかる」とか言ってるけど世界的に見たらそんなの関係いから。貧しい国でも子供は作ってる。

これは「避妊できない」や「子供労働力になる」などの理由で子だくさんなアフリカのような発展途上経済だけじゃない。

フランスイギリス自然人口増はそこまで問題じゃないし、メキシコブラジルトルコあたりでは安定して人口が増えてる。


ようは「子作りに必要なのはお金じゃなくて時間」。


そしてこれに対しては「仕事しないと生活できないから結局仕事時間が食いつぶされる」という疑問につながるよね。

ではなんで日本経済も伸びてないのに今でもそんなに働きまくらないといけないのか?


国内経済だけの奪い合い

お金稼ぎは水汲みに似てる。このテキトーな例えにもとづいて考えると、国内需要経済活動だけでお金稼ぎをするのは「池からバケツで水をくみ上げる」ということ。

池の水の量は国民の数や経済力だから、当然この日本という池に水はあまり増えない。そして自国民の消費は「池に水を返す」こと。

この池からみんなが必死こいて水をくみ上げるもんだからもう水がないんだよ。だから池の違うところに移動したり、ない水をがんばってかき集めたり、水が湧くところを必死に探したり、そういう状況。


一方、外に目を向けると「世界経済」という激流がつねに流れ続けていろんなところから水が入ってきたりしてる。水はたーーっぷりある

普通に考えたらカラッカラの池でがんばって水をかき集めるより、巨大な激流バケツを3秒つっこめばバケツいっぱいの水が手に入るよね。

それが「外貨を稼ぐ」ということ。

巨大な市場や巨大なお金の動きの中に入れば、より少ない努力で同じお金が稼げる。

でも日本人の語学力不足、他国文化理解不足、平和ボケした安心感で外のお金を稼ごうとする人がぜんぜんいない。


国内需要だけを刈り取って回ってる会社と、その会社にしがみついて漫然と働いて給料を得てる会社員。国の労働人口ほとんどがそんな人たち。


から今でもトヨタ任天堂ユニクロ日本時価総額の上位に居座り続けてるわけだし、海外との取引を得意としてる大手商社たちは今でも根強くビジネスをやれてる。

そしてこの危機感がない会社(&会社員)たちはみんなこのカラッカラの国内需要をかすめ取ろうと必死こいて働いてる。

どんどん労働時間を増やしたり新しい知恵を絞っていかないとこの池から水をくみ上げることが難しくなってる。


みんなが「働いても働いても豊かにならない」とか「こんなに必死に働かないと生活できないのか」とか思ってることは当たり前すぎる事実だって気づいた方がいい。

あんたが必死に働いてやってるその仕事の先にいる顧客、この日本で総数が増えてく見込みある?

給料が上がらないのも当たり前だよ。外から入ってくるお金が増えてないんだから、限りある国内需要を刈り取ることとコストを下げることでしか利益は増えない構造

きみたちの給料コストしかない。


なんで日本オワコン

これらの問題点だけ見ても別に日本オワコンなんかじゃないはず。だって全部解決可能問題なんだから

日本は今でも世界GDP4位のお金持ちな先進国なんだから十分な頭脳資源はある。

でも、今までのながーい平和ですっかり生温くなっちゃったみなさん国民の質の低下で「オワコン」と言わざるを得ない。


なぜか台頭してる極右排外主義

どう考えても移民受け入れないと死ぬだってのは当たり前だろ?

課題は「どうやって移民統合していきダメージ少なく労働資源消費者資源にしていくか」だろ?

それなのになぜか世論はそれと逆向き。日本ファーストとか参政党とか保守党とか。

マクロ経済的に見たらまったく真っ逆さまのことを言ってるのに国民の支持を得ちゃってるの、これどういうことなのかまじで意味がわからない。


移民が来なくても日本はどうにかなる」という謎の根拠ない自信があるのか? どんな理屈から来る自信なのか皆目見当がつかないが。


極端に低い日本人の国際意識

ほとんどの企業国外に目を向けない。日本国内だけを向いて、カツカツとコストを削ってバリバリ労働時間を増やす。それでこの縮小していく日本というパイの中で苛烈競争をしてる


英語ちゃんとしゃべれるまで勉強しない。日本外資企業はいだって英語がしゃべれる日本人の供給不足に悩んでる。外資給料高いのは彼らがより大きなマーケット商売してるからであって、そこに身を置けば必然的に高い給料になるのにその努力をしない人がほとんど。


日本人は会社勤め以外での金稼ぎを極端に嫌う。たとえばフリーランスになって海外案件を取ってくることも外貨稼ぎだし、何かニッチ商品国内から仕入れ海外ECで売るのも外貨稼ぎだし、もちろんITベンチャー起業だってそう。むしろそういった挑戦をするマイノリティを珍しがったり揶揄するやつらが若者でも老人でも多い。



これだけ悪条件が揃ってるのに、日本治安も良いしモノやサービスの質が高いか国民はいつまでも温い気持ちで昨日と同じことを続けていく。

これじゃ本当に日本オワコンだよ、残念だけど。

2025-08-03

Netflixタコピー原罪

・すごい良かったけど最後最後

讃美歌みたいなエモ激流で押し流してこようと

してきて「ちょっと待って⁉︎自分のペースで感動してるから!!!」って

なるの、ルックバックみあったな

2025-08-01

前はスパムの嵐の中でもせっせとけなし合いをしてる2人とかいたのに

今じゃ対立煽りすらスパム激流うんこのように流されて伸びないじゃないか

2025-01-29

女尊男卑ってこんなんばっか

女尊男卑トレンドだったので覗いてみたらこれだった。

男「銭湯の女湯だけドライヤーリファ!!マジ日本って女尊男卑!!」

銭湯「男湯もリファだったのですが盗まれしまいました」

しか女尊男卑と騒いでる男が、リファをぶっ壊れやすくて高いだけの見た目だけの産業廃棄物呼ばわりしていて、いらない物が女湯だけにあるって理由女尊男卑と騒いでるのか…とドン引きした。

この銭湯激流風呂など男湯にしかないものもあるのに、必要ないリファが盗まれて無くなっただけで大騒ぎする。

マジ女尊男卑と騒ぐ男こんなんばっかだな。

2025-01-02

追補編①

【前】anond:20250102212454

以下はすべて見苦しい言い訳である

ざっと振り返ってみたが、どの本も細部がかなり記憶から零れ落ちている。ほぼ記憶が頼りだから極めていい加減だ。アラフォー文学少年崩れなのでしょうがない。そして、当時感じていたひがみ根性を思い出して少し苦しくなってしまった。欲望コントロールに苦しんでいた若いころの感想なので、今になって読み返したらまるで違った感想を持つことだろう。知識も増えたし。

そのドロドロした感情の半分くらいは過去のものとなっている。近頃は心の闇が薄れてきた。これは加齢によるものだろう。読書の好みもすっかり変わってしまった。たぶん今読み返したら全然違う感想を持つはずだ。今となっては、モテない悲哀には昔ほど心が動かされないのではないか

モテない怒りというのは、自分プラス感情を渡したのにそれが返ってこなかったというのが根っこにあるのだろう。しかし、相手気持ちがどう動くかってのは相手自由意思なので、こちらの意のままになるはずなんてない。任意相手の心を開く万能の鍵なんてない。相手コントロールしようとするのは無駄だ。それで相手に怒りを覚えてしまうのは、共感的に深く理解できるが、己のわがまましかなく、こんなこだわりはどこかで捨ててしまわないと苦しい。

話を戻そう。前ほど心を動かされないと書いた。そのせいだろうか、読書量は変わらないが、小説を読む量も減った。

今の自分は、何を読んでも似たような感想になってしまう。結局、何を読んでも同じことを思い出すのではあるまいか。そして、前述の感想を見るとわかるように昔からそうだったのだが、自分境遇に引き寄せてしまって無数の誤読をしているはずだ。結局は自分が、我がどうこうという意識から離れられない。

しかしたら、凝り固まった大人になってしまったのかもしれない。過去エントリから大して感想進歩していない。そしていつの間にか、たとえば「女性作家とはこういうものだ」「この国のこの時代文学はすべてこうだ」という、偏見に満ちた思想自分の中でどんどん育っていっているのを感じる。気づいた範囲修正してはいものの、怖い。しかもこの半年ばかり、小説を読んでいない。

文学にすがらないと生きていけない段階を、幸福なことに脱したのかもしれない。どろどろとした感傷はすべて過去のものとなり、深い眠りについたようにも見える。それに、小説を読んで感情を揺さぶることが、メンタルヘルスに対してプラスなのかどうかも疑わしくなってきた。穏やかに、つらい出来事の起きないフィクションに移行したほうが、幸福なのかもしれない。クラークが「2001年宇宙の旅」で、最後に生き残ったデイヴィッド・ボーマン一人ぼっち音楽鑑賞をするのだが、オペラうんざりしてクラシックしか聞けなくなり、最後バッハにたどり着いたのを連想する。人間社会から離れた彼は悲劇の筋書きに対して、「常識を働かせれば解決策があるのでは?」みたいな感想を持ってしまう。そして、感情激流であるヴェルディレクイエムにひどく打ちのめされ、物静かで抽象的な音楽に向かうのだ。

それとも、文学は僕にとって生きていくうえで出会出来事への予行演習だったのかもしれない。今、何気なく「予行演習」と書いたが、これはかなりしっくりする表現だ。振り返れば、若い人間が生きるとはどんなことなのか先が見通せず、答えを得ようとしていたようだ。起こりうる様々な不幸に備えて心の準備をしていたのだろう。

いや、少し矛盾している。何を読んでも似た感想になってしまうのは、モテたいという気持ちがあった若いころもそうだった。感情で消耗するのに、単に疲れているのかもしれない。感情を動かされるのを避けていて、知識をいたずらに溜め込むことしかしていない。最近阿部勤也の中世の本や、ブルーバックス地質学の本を読んでいる。これはこれで楽しい

⑤で触れた「エタンプの預言者」みたいに、最近海外文学のあらすじを読むと、文学価値観の変化の速さに正直ついて行けなくなっているようだ。実感をもって何かを理解する間に、すべてがどんどん先に進んでしまう。おそらくこのエントリも古い価値観で書かれていることだろう。僕はもう世界には追い付けない。職場コンプライアンス違反にならないように表面を糊塗することしかできない。文学を読んで正しく真っ当な人間になろうとしたが、結局はあらゆる欲望から自由になれなかった。むしろ意識の高さは自己批判を強め、心のバランスを崩すことになった(余談だが、東大の有名な総長がタフであれと何度も言っていたけれども、心身の障害でタフになれなかった僕は苦しかった。また、十数年後の新入生式辞でジェンダーギャップについて述べたこれまた高名な社会学者がいて、これはニュースにもなった。理屈はまったく正しいし、性別による不平等や扱いの違いは僕も大嫌いなのだが、一方で新入生に私怨から祝福ではなく呪詛を浴びせたように思ったし、自分がされて嫌だったことを次の世代にぶつけているだけではないかと感じた。そして、そのせいで「自分入学できたのは性別理由なのか?」と、ものすごく努力していたのにもかかわらず、重篤インポスター症候群に悩まされることになった。愚痴は以上である)。

そもそも、なんで文学が好きになったのかを考えると、はじめは頭が良くなりたかたかなのだが、究極的にはそこに人間の愚かさが表現されているからだろう。そこにいれば自分のひがみっぽさや醜さを受け入れることができる。少なくとも同じくらい大きくてネガティブ感情を抱えた人間世界にはたくさんいるのだと慰められる。ダメなところを許してくれるのが文学だった。そんなものを読んでいても、大人は何も言わない。

文学が読めなくなった文学少年崩れになっても、はてな匿名ダイアリーから離れられなかったのも、それが理由だ。人間の偽らざる感情増田怪文書にはある。

ところで、僕は障害者であり、二級の手帳を持っている(ただし、弱者だと名乗るつもりはさらさらない。うちの大学卒業した連中の平均の給与の半分どころか三分の一ももらってはないだろうが、弱者男性とかブサメンとか非モテとかそんな看板を立てるのは正直に働いている自分プライドが許さない)。加えて、海外在住経験がある。にもかかわらず、社会派の文学にはほとんど心が動かされなかった。その多くで感情よりも理屈が優先されているからだ。政治的な主張がしたければ、直接論理的分析したほうがわかりやすいし、散文なら書く方も読むほうも時間が短くて済む。イデオロギーに縛られていては展開だって予測できてしまう。政治的作品面白いのは全体の一割だろう。最後まで読みたいだけの魅力が薄い。

余談になるが、そういう意味でも、現代アートで深く刺さる作品は少ない。知的には面白いと思っても、心を動かされ、性欲を刺激され、あるいは激しく嫌悪し、内臓理屈を超えて震えるのが、僕にとっての芸術だ。一昔前の表現でいうと前なら左脳ではなく右脳が刺激されるような作品がいい。ルネサンス近世西洋画のように、シンボルを読解するのはそこまで心が動かされない(ごくごく一部の高度に知的作品、持てる知識を総動員しないと面白くない作品を除く。これは全力で取り組まないといけないため、別の良さがある。ジョイスとか円城塔とかエーコとかね)。そして、優れているのに、言語化が困難なもの評価が一番高い。その点、マグリットの、言葉遊びによる対象の置き換えをモチーフにした作品はピンとこなかった。理詰めで説明がたやすいのは良くない。

もっとも、あらゆる芸術の九割はそもそもさらないというのは、普遍的法則である可能性がある。なんであれ、世間がどう言おうとも、作品を好きに読んで好きに解釈する自由は、失われてはならない。唯一の正統的な解釈があるのはつまらん。「丁寧に読解しろ」ってのならわかるけど、どんなものであれ上から押さえつけられるのは相手が正しくても嫌いだ。人間にはどんなに歪んでいても、そして不道徳であっても、正直な気持ちを話せる心理的安全性担保された場所必要だ。そして、相手世間的に正しいとされていると、こちらは反論できないし、反論すること自体批判される。だからキレて暴れるしかない。正しさへの嫌悪ってそういうことなんじゃなかろうか?

ときどき、「どんな理屈をこねるよりも、目の前の相手に敬意を払うにはどうすればいいのかという実践にの意味があるのでは? 知識は参考にしかならんのでは?」って疑念が兆す。それとも、こうなってしまったのは文学に対して心を閉ざしてしまたからだろうか? だから前ほど心が震えなくなってしまった。だとしたら寂しいことだ。

近頃、文学に対して心を閉ざしているとしたらなぜだろう? 政治の季節は理由ではない。他に理由がある。僕は実はかつては小説家になろうとしていた。名作に手を出していたのはそれも理由だ。最終選考まで行ったこともある。だが、その願いは叶いそうにないと気づき、怒りから小説から遠ざかった。

同じ夢を持っていた友人・知人がデビューするのも見てきている。現代作家を読まなかったのもそれが一因だ。自分のほうがいいものが書けると傲慢にも思いこんでいたからだ。彼らの作品を読むと、そんな思い上がりは雲散霧消するけれどね。

今でも、数か月に一度目を覚ます飢えがある。発作的に何かを書きたいという欲望だ(実際、こうやってちょっとした短編小説くらいの長さのエントリを書いていてすごく楽しい。じゃあ増田じゃなくてブログでやればいいんだろうが、少なくとも同レベルエントリ継続的に書けない。なぜならこの文学全集を読むのに十数年かかっている。こういうネタは量産できない。このエントリでいったい何冊の本に言及してるんだ?)。

しかし、最終選考の講評ではボコボコ批判されたし、これ以上自分気持ちを書いても自分幸せにならないと、諦めがついたはずだった。それに、小説感情の垂れ流しではありえない。読者を楽しませる必要がある。少なくとも読者の受けるであろう感情計算せねばならない。加えて、デビューした友人はものすごいインプットをしている。これは認めないといけない。活字を読む量は僕のほうが多いが、それ以外に漫画だとかソシャゲだとかエロゲとか映画とか、とかくジャンルを超えて摂取しているものが多い。例えば現代女子高生を魅力的に書くには、そのキャラかわいいことと、リアルティーンエイジャーとしてありそうかという軸がいるが、僕にはどちらもできない!

[] 2025-01-02-02

美空ひばり歌声は、時を超え、魂を揺さぶる。彼女の歌はただの音楽ではなく、生きる力のものだ。「柔」の一節、「勝つと思うな、思えば負けよ」が示すように、彼女の歌には力強さと柔軟さが共存している。勝ち負けを超えた、人生の深い哲学が歌に溶け込んでいる。

 

彼女の歌は、時代激流の中で人々に希望を与えた。ひばり歌声を聴けば、どんな困難も乗り越えられる気がする。ひばりは決して負けなかった。その不屈の精神が、今もなお私たちを前に進ませる。

 

「歌で生きる力」とは、まさにひばりのものだ。彼女が歌ったその歌声は、永遠に私たちの中で生き続ける。どんな時代でも、彼女の歌が持つ力は色褪せない。それが、美空ひばりの不滅の力だ。

2024-11-06

英会話をはじめてから学んだこと

英語発音相手に伝わらない場合は色々と言い換える

例えば「volunteer」と言って伝わらなかったら、

「person who helps other people for free」とか噛み砕いたり、

As a volunteer, I helped many victims of a disaster.」とか例文を言ってみたり、

アルファベットを一文字ずつ「V・O・L・...」と言っていったりする。

逆に相手発音が分からなかったらさっさとスペルを聞く。

 

正しく発音する方向で頑張ってはいけない。たとえ正しく発音できてても基本的に伝わらないから。

 

からなかったらちゃんと聞き返す

喋ってて「こいつ俺の話を言語レベル理解できてないな」というのはネイティブにはすぐ分かる。

これは外人日本語で話す機会がある人は分かると思う。

分かってないのに相槌打ってるとすぐバレて、あーコイツ俺の話聞く気無いんだと萎えられて会話が終了する。

(それが単にいっぱいいっぱいなだけだと分かってくれる理解ある人を見つけたら、その縁は大事にしよう。)

複数人での会話は最悪諦めて激流に身を任せるとしても、スキあらばちゃんと何の話か分からんと言おう。

 

「何言ってるのか分からん」に負けない

稀に、お前の英語は下手だと言うニュアンスで何言ってるのか分からんと言ってくる奴がいる。

英語が本当に下手だった頃は単純に英語頑張ろうと健気に思ってたけど、今ではそれが分からん訳がないのが明白なのにあえてそう言ってる奴がいる事が分かってきた。

あいつらはどんなにシンプルに言っても分からないフリをする。

なぜか。口論などで負けそうになってるからだ。

それかその言葉を受け入れると仕事が増えたり、眼の前のアジア人をカモれないから。

 

こういう時どうすればいいだろう。

第三者を巻き込むとか、舐めてんのかと怒ったりして対応してきたが、正直、最適解はまだ出てない。

次回は相手の前で会話を録音し始めるというのも、プレッシャーを与える意味で良いかも知れない。

 

とりあえずこちらが折れたら相手の思うつぼなら折れないこと。自分利益に関わることな特に。逆に今相手瀕死なんだとポジティブに考えよう。

そもそもこのタイプに遭遇するの俺だけなのかな。俺あんまり人に好かれないから…。

2024-02-19

日常が同じことの繰り返しだけど、逐一to-doリストにしてチェックして振り返るようにしたら、激流だった時間の流れが遅くなってきた感。

2023-10-31

政治家議員投票っていらなくね?

選挙の時はご立派なこと言ってても、結局、激流に身を任せどうかするだけじゃん。

から元アイドルとか元俳優とかが元コメディアンが平気で当選するわけでしょ。

はっきり言って高い金かけてクソうるさい選挙やる必要なくね?

政権を任せたい政党を選ぶ政党選挙だけでよくね?

2023-08-09

あーあー川の流れのよーうにー

激流すぎじゃね?ゆるやかにいくつも季節は過ぎていかないだろ。

2023-05-28

anond:20230512130911

こちスネーク。前回、鶴見川の濁りを探索すべく、探検隊青葉区を出発し上流へと遡リ鶴川駅まで到達した。鶴見川は相変わらず濁っている。その原因を探るべく、前回に引き続き鶴川駅から上流を探索した。

コロッケそば

コロッケそばを食べた。べらぼうにうまい。ドブのような甘辛い汁うまいカレー味のコロッケうまい蕎麦がもそもそしててうまい

参拝

鶴川駅近傍氏神様を参拝。男根崇拝として有名な神社なれどこそっとおいてあるのでこそっと手を合わせる。最近有名になったピンクバスも拝む。タイヤ確認タイヤ古い。

そして鶴見川

カモの親子がかわいい。親ガモにつられてコガモが泳いでる。親ガモが手こずるような激流でもコガモは驚異的な身体能力でついていっている。巣立ちのときは近いのかもしれぬ。鷺も何羽か佇んでいる。水辺の散策も良いものだ。上流域のほうが水辺が近いか面白いね。これからもちょくちょく歩こう。

濁りの原因

上流へあるいて程なく濁りの原因にたどり着いた。 町田市大蔵あたりで川のなかで重機をつかって作業をしていたよ。そりゃにごるよね。 「鶴見川防災工事」の一環で浚渫工事をしてるとのこと。濁りは数年続くことになりそうだ。こういうのって下流域にも周知してほしいよね。

お土産

鶴川駅周辺には焼き鳥屋が6軒あり焼き鳥激戦区になってると聞いたので。お土産焼き鳥を買って帰った。普通に美味しかった。

2023-03-18

サイコ映画リスト

https://togetter.com/li/2103652  の順位リスト

 

100位「ショーシャンクの空に

第99位「危険情事

第98位「キャラクター

第97位「ニュースの天才

第96位「タイトル、拒絶」

第95位「ストーカー

第94位「愚行録」

第93位「ブレーキ・ダウン

92位「名探偵コナン 14番目の標的

第91位「カリートの道

第90位「タクシードライバー

第89位「スピード2

第88位「レベッカ

第87位「エイリアン2

86位「古畑任三郎/赤か、青か」

第85位「激流

第84位「インビジブル

第83位「スリーパーズ

第82位「告発

第81位「エアフォース・ワン

第80位「蜘蛛女」

第79位「死霊のえじき

第78位「葛城事件

第77位「シャイニング

第76位「ブロークン・アロー

第75位「暗くなるまで待って」

第74位「不法侵入

第73位「殺人鬼から逃げる夜」

第72位「フォーリング・ダウン

第71位「白いドレスの女

第70位「インソムニア

第69位「孤狼の血 LEVEL2」

第68位「狩人の夜

第67位「屋敷女

第66位「フレンジー

第65位「ザ・シークレットサービス

第64位「ゆりかごを揺らす手」

第63位「es

第62位「シリアル・ママ

第61位「コレクター

第60位「アオラレ」

第59位「ルームメイト

第58位「哀愁しんでれら」(2021年)

第57位「スピード」

第56位「アングスト/不安

第55位「スカーフェイス

第54位「地獄の黙示録

第53位「激突!

第52位「アンタッチャブル

第51位「ジャンゴ 繋がれざる者

第50位「サイコ

第49位「恐怖のメロディ

第48位「デス・プルーフ

第47位「危険な遊び」

第46位「ブラック・レイン

第45位「ディストラクション・ベイビーズ

第44位「パフューム ある人殺しの物語

第43位「マラソンマン

第42位「RUN/ラン」

第41位「ダイ・ハード

第40位「バトル・ロワイアル

第39位「ミスト

第38位「ダーティーハリー

第37位「ザ・バニシング-消失-」

第36位「グラディエーター

第35位「八つ墓村

第34位「ヒメアノ?ル」

33位「ナイトクローラー

第32位「イングロリアス・バスターズ

31位「十三人の刺客

第30位「天空の城ラピュタ

第29位「死刑にいたる病」

28位「レオン

第27位「時計仕掛けのオレンジ

第26位「真実行方

第25位「グッドフェローズ

24位「隣人は静かに笑う」

23位「アメリカン・サイコ

第22位「凶悪

第21位「ユージュアル・サスペクツ

20位「悪魔のいけにえ

第19位「ハロウィン

第18位「ソウ」

17位「ケープ・フィアー

第16位「シンドラーのリスト

第15位「トレーニング・デイ」

第14位「セッション

第13位「CURE

12位「エスター

11位「冷たい熱帯魚

10「セブン」

第9位「黒い家」

第8位「ファニーゲーム

第7位「悪の教典

第6位「ヒッチャー

第5位「ノーカントリー

第4位「オーディション

第3位「ダークナイト

第2位「羊たちの沈黙

第1位「ミザリー

 


 

【 逆順を正順に 】

 

第 1位「ミザリー

第 2位「羊たちの沈黙

第 3位「ダークナイト

第 4位「オーディション

第 5位「ノーカントリー

第 6位「ヒッチャー

第 7位「悪の教典

第 8位「ファニーゲーム

第 9位「黒い家」

10「セブン」

11位「冷たい熱帯魚

12位「エスター

第13位「CURE

第14位「セッション

第15位「トレーニング・デイ」

第16位「シンドラーのリスト

17位「ケープ・フィアー

第18位「ソウ」

第19位「ハロウィン

20位「悪魔のいけにえ

第21位「ユージュアル・サスペクツ

第22位「凶悪

23位「アメリカン・サイコ

24位「隣人は静かに笑う」

第25位「グッドフェローズ

第26位「真実行方

第27位「時計仕掛けのオレンジ

28位「レオン

第29位「死刑にいたる病」

第30位「天空の城ラピュタ

31位「十三人の刺客

第32位「イングロリアス・バスターズ

33位「ナイトクローラー

第34位「ヒメアノ?ル」

第35位「八つ墓村

第36位「グラディエーター

第37位「ザ・バニシング-消失-」

第38位「ダーティーハリー

第39位「ミスト

第40位「バトル・ロワイアル

第41位「ダイ・ハード

第42位「RUN/ラン」

第43位「マラソンマン

第44位「パフューム ある人殺しの物語

第45位「ディストラクション・ベイビーズ

第46位「ブラック・レイン

第47位「危険な遊び」

第48位「デス・プルーフ

第49位「恐怖のメロディ

第50位「サイコ

第51位「ジャンゴ 繋がれざる者

第52位「アンタッチャブル

第53位「激突!

第54位「地獄の黙示録

第55位「スカーフェイス

第56位「アングスト/不安

第57位「スピード」

第58位「哀愁しんでれら」(2021年)

第59位「ルームメイト

第60位「アオラレ」

第61位「コレクター

第62位「シリアル・ママ

第63位「es

第64位「ゆりかごを揺らす手」

第65位「ザ・シークレットサービス

第66位「フレンジー

第67位「屋敷女

第68位「狩人の夜

第69位「孤狼の血 LEVEL2」

第70位「インソムニア

第71位「白いドレスの女

第72位「フォーリング・ダウン

第73位「殺人鬼から逃げる夜」

第74位「不法侵入

第75位「暗くなるまで待って」

第76位「ブロークン・アロー

第77位「シャイニング

第78位「葛城事件

第79位「死霊のえじき

第80位「蜘蛛女」

第81位「エアフォース・ワン

第82位「告発

第83位「スリーパーズ

第84位「インビジブル

第85位「激流

86位「古畑任三郎/赤か、青か」

第87位「エイリアン2

第88位「レベッカ

第89位「スピード2

第90位「タクシードライバー

第91位「カリートの道

92位「名探偵コナン 14番目の標的

第93位「ブレーキ・ダウン

第94位「愚行録」

第95位「ストーカー

第96位「タイトル、拒絶」

第97位「ニュースの天才

第98位「キャラクター

第99位「危険情事

100位「ショーシャンクの空に

2022-10-30

anond:20221030125657

もう踏ん張らずに宙に浮くのが正解よ

激流を制するはトキ

2022-09-21

「水は低きに流れる」は本当に誤用されているのだろうか?

「水は低きに流れる」はもともと「そうなることが自然であり止めることはできない」というふうに肯定的に使われる言葉である

から「水は低きに流れる」を「人はすぐに堕落してしまう」といったような意味で使うのは誤用である

という説がある。

このことわざは、孟子の「水之就下」という言葉が出典とされる。

孟子はこの言い回しが大好きだったらしく、いろんなところで使っている。

孟子 梁恵王上』

誠如是也,民歸之,由水之就下,沛然誰能御之?

本当にこのとおりならば、民がこれに付き従うのは水が低きに流れて激流となるようなもので、いったい誰が止められるだろうか。

孟子 離婁上』

民之歸仁也,猶水之就下,獸之走壙也。

民衆が仁者に付き従うのは、水が低きに流れ、獣が野を走るようなものである

孟子 告子上』

人性之善也,猶水之就下也。

人の本性が善であることは、水が低きに流れるのと同じである

いずれの「水之就下」も、その意味するところは「そうなることが自然であり止めることはできない」であり、

なるほど、これをネガティブ意味として捉えるのは誤用であろう。

しか辞書を引いてみると、「水は低きに流れる」という項目は立てられていない。

辞書掲載され、「孟子」が出典であるとされているのは、「水の低きに就くが如し」である

これはちょっとばかり言い回しが変わっただけ、なのだろうか?

水の低きに就くがごとし(みずのひくきにつくがごとし)とは? 意味や使い方 - コトバンク

また一方で「水は低きに流れ、人は易きに就く」という形で使われることも多い。

「水が低いところに流れるように、人も安易なほうに流されてしまう」といったような意味合いであり、

この場合の「水は低きに流れる」はネガティブ意味で使われているはずだ。

これは誤用なのだろうか?

「人は易きに就く」とはどこから出てきたフレーズなのだろうか?

結論から言えば、おそらく「人は易きに就く」は中国の成語「避難就易=難きを避け易きに就く」から来ているのだろう。

この慣用句は、中国では「苦難を避けて簡単なことからやりはじめよう」という肯定的意味で使われることが多いようだが、

日本では「困難なことを嫌がって安易なほうに逃げるのはよくない」という否定的意味で使われることが多い。

ともあれ、この言葉本来「水は低きに流れる」とワンセットで使われるようなものではなかったのである

避难就易(中国語)の日本語訳、読み方は - コトバンク 中日辞典

「水は低きに流れ、人は〜」という言い回しについては別のバリエーションがある。

たとえば田中角栄日本列島改造論』の冒頭で印象的に使われている「水は低きに流れ、人は高きに集まる」である

この言葉は、人々が地方から出て東京へと集まることを述べたものであるが、実はこれも中国の成語に元ネタがある。

「人往高処走 水往低処走」である

人往高处走,水往低处流の意味 - 中国語辞書 - Weblio日中中日辞典

直訳すると「人は高いところへ走り、水は低いところへ走る」、

人はよりよい場所を求めるものだ、高い目標を目指すものだ、といった意味であり、

向上心を持たない人間を激励するときに使われることが多いらしい。

まり、そこには「水のように低きに流れてはいけない」といった含意がある。

整理しよう。

  • 水之就下(水の低きに就くがごとし)
  • 人往高処走 水往低処走(人は高きを目指し、水は低きに流れる
  • 避難就易(難きを避け、易きに就く)

などといった成語から、時を経て混同されたのか、あるいはアレンジされたのか、

いずれにせよ「水は低きに流れる(人は易きに就く)」という言い回しが生まれた。

あるいは「水之就下」を語源とする「水は低きに流れる」と、

「水往低処走」を語源とする「水は低きに流れる」の二種類がある、

と考えたほうがいいかもしれない。

そして「水之就下」の場合であればネガティブ意味で捉えるのは誤用と言えるかもしれないが、

「水往低処流」の場合であれば必ずしも誤用とは言い切れないのである

2022-07-11

歯磨きとかしてるやつらアホだろ

ワイはここ十年リステリンうがいしかしてないけど一度も虫歯とかなったことないわ

あとは寝るとき口呼吸

結局のところ、虫歯とか歯周病って歯垢と雑菌が増える環境防げばいいだけなんよ

飯食うたびにリステリンうがいでそれを防いでれば虫歯なんてならん

そもそも歯垢が貯まるやつとか何してんだよって話

うがいでぐちゅぐちゅぺーを極めれば歯垢なんて貯まら

口の中で激流を生み出せ

それで虫歯とら無縁だ

2022-07-07

高橋和希冥福お気持ち表明スターターデッキ

・とりあえず突然の訃報ビックリ的なことを書く

・誰も聞いちゃいない自分遊戯王の思い出を語るフェイズ

・5億回は繰り返されたであろう、デザインコマ割りを褒めるターン

・あれだけ稼いでても死ぬなんて諸行無常だの、クソみたいな世の中論

・よくわかってないけど海の危険性を訴えるターン

ラストご冥福をお祈りしますでターンエンド

(追加)

死者蘇生とか激流葬とかシャークさんとかアトランティスとかフィッシャーマンとかそのへん絡めた激寒不謹慎ネタ

不謹慎ネタに「大寒波」とかカードオタの低IQっぷりを晒す

遺産相続とか遺産額とかの自分には1ミリ関係ない金の話

・取ってつけたようなクリエイターは体を大事しろ的ないい人アピール

スターターデッキ配布するから自由に使ってくれ。

2022-05-20

陰キャ28年のワイが知っているパリピ飲み会知識

1.酒が入ると突然謎のゲームが始まる。

パリピ「〇〇ゲーーーーーーーーム」パリピズ「イェーーーーイ↑↑」

意外に多種多様演目があり、また日々新たな演目が生まれているのでtiktokをチェックするなどしないとゲームについていいけないことが多い。何が面白いのかわからないがその場は盛り上がる。ノリをミスると場が急激に盛り下がるためレベルを合わせる必要があり、ゲームよりもそちらのほうがよっぽど難しい。

 

2.盛り上がっているときに「ねぇ、ちょっと待って。ちょっと待って」といったん落ち着かせておいて、もうひと盛り上げする謎の儀式がある。

何を待ってほしかったのかの説明特にないことが多いが、ワイは何を待たされたんだろうかなどと考えてはいけない。また最初は「これはなんかおもろいことを言ってくれるに違いない」などと期待してしまうかもしれないが、絶対にそんなことはないので「儀式時間だな」と心の平静を保つことが肝要である

 

3.突然謎のOBが生えてくる。

パリピサークルOBが突然生えてくる。誰が呼んだんだよこいつ。OBらしく傍若無人な振る舞いで女の子をかっさらっていくが、なんやこいつみたいな表情をしてはならない。めちゃくちゃ絡まれる。こいつが生えてくると飲み会地獄度を増していきイッキや一発芸の強要が横行しだす。激流にあらがってはならない。濁流に身を任せどうかする。

 

4.大した身体でもない男どもが服を脱ぎだす。

身体がペッちゃんこな貧弱な男どもが服を脱いでパンイチになって酒を浴びだす。みんなボクサーパンツはいている。地獄。時には調子に乗ってケツまで出す。パリピのケツはなぜかきれいなことが多い。女たちはキャー、ヤダーとかいいながらたまに本当に嫌そうな顔をしているのが面白ポイントである

 

5.「3件目行っちゃう?」は人望を問われる。

2件目のカラオケくらいまではだいたい強制参加だが3件目以降は言い出す奴の人望によって大きく人数が増減する。パリピマスタークラスタの末席にいるだけの勘違いパリピベイビーが言い出すと、即解散のノリになってしまうので注意が必要。ワイはなんとかここあたりで抜け出す算段を立てる。もう帰りたい。

2022-02-07

誰か遊戯王対象にならないって効果を教えて欲しい

遊戯王マスターデュエルから始めた初心者

あるカードが「効果対象にならない」って書いてあったんだ。

そういうのはカード指定するものを弾くんだってのは直感にわかるんだ。例えば相手モンスター1体を指定して破壊する効果では破壊できないってことだよな。でも相手が発動した激流葬ってカード破壊されたし、神の宣告や宣告者ってカードでも破壊された。1体しかいないのになんで対象にできるん?

2021-07-12

メロス激怒した。必ず、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此このシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿はなむことして迎える事になっていた。結婚式も間近かなのであるメロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今は此のシラクスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。のんきなメロスも、だんだん不安になって来た。路で逢った若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の市に来たときは、夜でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈はずだが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺ろうやに逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。「王様は、人を殺します。」「なぜ殺すのだ。」「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」「たくさんの人を殺したのか。」「はい、はじめは王様の妹婿さまを。それから、御自身のお世嗣よつぎを。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから皇后さまを。それから、賢臣のアレキス様を。」「おどろいた。国王は乱心か。」「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、殺されます。きょうは、六人殺されました。」 聞いて、メロス激怒した。「呆あきれた王だ。生かして置けぬ。」 メロスは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ王城はいって行った。たちまち彼は、巡邏じゅんらの警吏捕縛された。調べられて、メロスの懐中から短剣が出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。メロスは、王の前に引き出された。「この短刀で何をするつもりであったか。言え!」暴君ディオニスは静かに、けれども威厳を以もって問いつめた。その王の顔は蒼白そうはくで、眉間みけんの皺しわは、刻み込まれたように深かった。「市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。「おまえがか?」王は、憫笑びんしょうした。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」「言うな!」とメロスは、いきり立って反駁はんばくした。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさえ疑って居られる。」「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて呟つぶやき、ほっと溜息ためいきをついた。「わしだって平和を望んでいるのだが。」「なんの為の平和だ。自分地位を守る為か。」こんどはメロス嘲笑した。「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」「だまれ、下賤げせんの者。」王は、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔はりつけになってから、泣いて詫わびたって聞かぬぞ。」「ああ、王は悧巧りこうだ。自惚うぬぼれているがよい。私は、ちゃん死ぬ覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」「ばかな。」と暴君は、嗄しわがれた声で低く笑った。「とんでもない嘘うそを言うわい。逃がした小鳥が帰って来るというのか。」「そうです。帰って来るのです。」メロス必死で言い張った。「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」 それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと北叟笑ほくそえんだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまっている。この嘘つきに騙だまされた振りして、放してやるのも面白い。そうして身代りの男を、三日目に殺してやるのも気味がいい。人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑に処してやるのだ。世の中の、正直者とかい奴輩やつばらにうんと見せつけてやりたいものさ。「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」「なに、何をおっしゃる。」「はは。いのち大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」 メロスは口惜しく、地団駄じだんだ踏んだ。ものも言いたくなくなった。 竹馬の友セリヌンティウスは、深夜、王城に召された。暴君ディオニス面前で、佳よき友と佳き友は、二年ぶりで相逢うた。メロスは、友に一切の事情を語った。セリヌンティウスは無言で首肯うなずき、メロスをひしと抱きしめた。友と友の間は、それでよかった。セリヌンティウスは、縄打たれた。メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。 メロスはその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、翌あくる日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。メロスの十六の妹も、きょうは兄の代りに羊群の番をしていた。よろめいて歩いて来る兄の、疲労困憊こんぱいの姿を見つけて驚いた。そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうと努めた。「市に用事を残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」 妹は頬をあからめた。「うれしいか。綺麗きれいな衣裳も買って来た。さあ、これから行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」 メロスは、また、よろよろと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾り、祝宴の席を調え、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。 眼が覚めたのは夜だった。メロスは起きてすぐ、花婿の家を訪れた。そうして、少し事情があるから結婚式明日にしてくれ、と頼んだ。婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ何の仕度も出来ていない、葡萄ぶどうの季節まで待ってくれ、と答えた。メロスは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に押してたのんだ。婿の牧人も頑強であった。なかなか承諾してくれない。夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、すかして、説き伏せた。結婚式は、真昼に行われた。新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、狭い家の中で、むんむん蒸し暑いのも怺こらえ、陽気に歌をうたい、手を拍うった。メロスも、満面に喜色を湛たたえ、しばらくは、王とのあの約束をさえ忘れていた。祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。メロスは、一生このままここにいたい、と思った。この佳い人たちと生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、自分からだで、自分のものでは無い。ままならぬ事であるメロスは、わが身に鞭打ち、ついに出発を決意した。あすの日没までには、まだ十分の時が在る。ちょっと一眠りして、それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りになっていよう。少しでも永くこの家に愚図愚図とどまっていたかった。メロスほどの男にも、やはり未練の情というものは在る。今宵呆然歓喜に酔っているらしい花嫁に近寄り、「おめでとう。私は疲れてしまたから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐに市に出かける。大切な用事があるのだ。私がいなくても、もうおまえには優しい亭主があるのだから、決して寂しい事は無い。おまえの兄の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。おまえも、それは、知っているね。亭主との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りを持っていろ。」 花嫁は、夢見心地で首肯うなずいた。メロスは、それから花婿の肩をたたいて、「仕度の無いのはお互さまさ。私の家にも、宝といっては、妹と羊だけだ。他には、何も無い。全部あげよう。もう一つ、メロスの弟になったことを誇ってくれ。」 花婿は揉もみ手して、てれていた。メロスは笑って村人たちにも会釈えしゃくして、宴席から立ち去り、羊小屋にもぐり込んで、死んだように深く眠った。 眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃であるメロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度をはじめた。雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。 私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の奸佞かんねい邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は殺される。若いから名誉を守れ。さらば、ふるさと若いメロスは、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雨も止やみ、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。メロスは額ひたいの汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。妹たちは、きっと佳い夫婦になるだろう。私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。まっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気のんきさを取り返し、好きな小歌をいい声で歌い出した。ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧わいた災難、メロスの足は、はたと、とまった。見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は氾濫はんらんし、濁流滔々とうとうと下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵こっぱみじんに橋桁はしげたを跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、繋舟けいしゅうは残らず浪に浚さらわれて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロス川岸うずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、鎮しずめたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」 濁流は、メロス叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、煽あおり立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。今はメロス覚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照覧あれ! 濁流にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、いまこそ発揮して見せる。メロスは、ざんぶと流れに飛び込み、百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を相手に、必死闘争を開始した。満身の力を腕にこめて、押し寄せ渦巻き引きずる流れを、なんのこれしきと掻かきわけ掻きわけ、めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐愍れんびんを垂れてくれた。押し流されつつも、見事、対岸の樹木の幹に、すがりつく事が出来たのである。ありがたい。メロスは馬のように大きな胴震いを一つして、すぐにまた先きを急いだ。一刻といえども、むだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼりのぼり切って、ほっとした時、突然、目の前に一隊山賊が躍り出た。「待て。」「何をするのだ。私は陽の沈まぬうちに王城へ行かなければならぬ。放せ。」「どっこい放さぬ。持ちもの全部を置いて行け。」「私にはいのちの他には何も無い。その、たった一つの命も、これから王にくれてやるのだ。」「その、いのちが欲しいのだ。」「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」 山賊たちは、ものも言わず一斉に棍棒こんぼうを振り挙げた。メロスはひょいと、からだを折り曲げ、飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり、その棍棒を奪い取って、「気の毒だが正義のためだ!」と猛然一撃、たちまち、三人を殴り倒し、残る者のひるむ隙すきに、さっさと走って峠を下った。一気に峠を駈け降りたが、流石さすがに疲労し、折から午後の灼熱しゃくねつの太陽がまともに、かっと照って来て、メロスは幾度となく眩暈めまいを感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。立ち上る事が出来ぬのだ。天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。ああ、あ、濁流を泳ぎ切り、山賊を三人も撃ち倒し韋駄天いだてん、ここまで突破して来たメロスよ。真の勇者メロスよ。今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。おまえは、稀代きたいの不信の人間、まさしく王の思う壺つぼだぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎なえて、もはや芋虫いもむしほどにも前進かなわぬ。路傍の草原にごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐ふてくされた根性が、心の隅に巣喰った。私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。神も照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。動けなくなるまで走って来たのだ。私は不信の徒では無い。ああ、できる事なら私の胸を截たち割って、真紅心臓をお目に掛けたい。愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。私は、よくよく不幸な男だ。私は、きっと笑われる。私の一家も笑われる。私は友を欺あざむいた。中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。セリヌンティウスよ、ゆるしてくれ。君は、いつでも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。いまだって、君は私を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう。ありがとうセリヌンティウス。よくも私を信じてくれた。それを思えば、たまらない。友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。セリヌンティウス、私は走ったのだ。君を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ! 私は急ぎに急いでここまで来たのだ。濁流を突破した。山賊の囲みからも、するりと抜けて一気に峠を駈け降りて来たのだ。私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私に望み給うな。放って置いてくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。王は私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると約束した。私は王の卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、私は王の言うままになっている。私は、おくれて行くだろう。王は、ひとり合点して私を笑い、そうして事も無く私を放免するだろう。そうなったら、私は、死ぬよりつらい。私は、永遠に裏切者だ。地上で最も、不名誉人種だ。セリヌンティウスよ、私も死ぬぞ。君と一緒に死なせてくれ。君だけは私を信じてくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひとりよがりか? ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。村には私の家が在る。羊も居る。妹夫婦は、まさか私を村から追い出すような事はしないだろう。正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。人を殺して自分が生きる。それが人間世界の定法ではなかったか。ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉かな。――四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。 ふと耳に、潺々せんせん、水の流れる音が聞えた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。すぐ足もとで、水が流れているらしい。よろよろ起き上って、見ると、岩の裂目から滾々こんこんと、何か小さく囁ささやきながら清水が湧き出ているのである。その泉に吸い込まれるようにメロスは身をかがめた。水を両手で掬すくって、一くち飲んだ。ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。歩ける。行こう。肉体の疲労恢復かいふくと共に、わずかながら希望が生れた。義務遂行希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。日没までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。 私は信頼されている。私は信頼されている。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。メロス、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の勇者だ。再び立って走れるようになったではないか。ありがたい! 私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして死なせて下さい。 路行く人を押しのけ、跳はねとばし、メロスは黒い風のように走った。野原で酒宴の、その宴席のまっただ中を駈け抜け、酒宴の人たちを仰天させ、犬を蹴けとばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。一団の旅人と颯さっとすれちがった瞬間、不吉な会話を小耳にはさんだ。「いまごろは、あの男も、磔にかかっているよ。」ああ、その男その男のために私は、いまこんなに走っているのだ。その男を死なせてはならない。急げ、メロス。おくれてはならぬ。愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。風態なんかは、どうでもいい。メロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出た。見える。はるか向うに小さく、シラクスの市の塔楼が見える。塔楼は、夕陽を受けてきらきら光っている。「ああ、メロス様。」うめくような声が、風と共に聞えた。「誰だ。」メロスは走りながら尋ねた。「フィロストラトスでございます貴方のお友達セリヌンティウス様の弟子でございます。」その若い石工も、メロスの後について走りながら叫んだ。「もう、駄目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方かたをお助けになることは出来ません。」「いや、まだ陽は沈まぬ。」「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」「いや、まだ陽は沈まぬ。」メロスは胸の張り裂ける思いで、赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。刑場に引き出されても、平気でいました。王様が、さんざんあの方をからかっても、メロスは来ます、とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」 言うにや及ぶ。まだ陽は沈まぬ。最後の死力を尽して、メロスは走った。メロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、メロス疾風の如く刑場に突入した。間に合った。「待て。その人を殺してはならぬ。メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」と大声で刑場の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉のどがつぶれて嗄しわがれた声が幽かすかに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼の到着に気がつかない。すでに磔の柱が高々と立てられ、縄を打たれたセリヌンティウスは、徐々に釣り上げられてゆく。メロスはそれを目撃して最後の勇、先刻、濁流を泳いだように群衆を掻きわけ、掻きわけ、「私だ、刑吏! 殺されるのは、私だ。メロスだ。彼を人質にした私は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに磔台に昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、齧かじりついた。群衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。セリヌンティウスの縄は、ほどかれたのである。「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若もし私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」 セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯うなずき、刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑ほほえみ、「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」 メロスは腕に唸うなりをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。「ありがとう友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。 群衆の中からも、歔欷きょきの声が聞えた。暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。「おまえらの望みは叶かなったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」 どっと群衆の間に、歓声が起った。「

anond:20210712125327

2021-07-10

anond:20210710114005

友達芸術を生み出したかった派だよ。性を搾取されるという苦しみを自らに課し、感情激流を自らの体内に宿し、芸術として吐き出す。それがDNAに刻み込まれている。

2021-06-17

令和になってもなりメをやめられない

私は結構いい歳になってしまった残念な腐女子だ。

リアルですさんだ心をなりメに救われた一人だ。

なりメはかなり若い時に1、2年ほどやっていたのだが、リアルが忙し過ぎてやめざるを得ず、そこからゆうに10年以上経っていた。

もう一度やってみようと思った理由は色々あるけれど、一番は彼氏きっかけだった。

女心をこれっぽっちもわかっちゃいない、釣った魚には餌もやらん、セックス自分本位全然気持ちよくない、こんな歳で新しい男なんか作れない。

もうリアルの男はダメだ、やつらでは私の心は満たされない。もっと、心ときめく何かが欲しい。

そうして私は意を決してなりメ世界にもう一度飛び込むことにした。

結果、ずぶずぶに浸ってしまってまた別の悩みに頭を抱える事になるのだけれど。

  

活動ジャンル創作BL版権モノは元となるキャラをそういう対象として見る事ができなかった。

それに、キャラは見た目だって性格だって自分の思い通りに作れる。自分理想を詰め込んだキャラ自己投影できるのだ。

リアル不細工な見た目も、重ねすぎた年齢も、キャラというアバターで全て覆い隠せる。

これが最高に気持ちいい。そして何より、他の人が生み出したキャラに愛してもらえる。

キャラ達によって愛の形は様々だ。束縛したり、嫉妬したり、イチャイチャしたり。そのひとつひとつ尊いのだ。

自分が生み出したキャラが他の誰かが生み出したキャラと二人だけの物語メールでコツコツ積み上げていくのが好きだ。

腐女子界隈ではポピュラーだがイメソンなんかを考えるのも楽しい

全く意識してなかった相手と結ばれたCPには椎名林檎幸福論、ベタベタバカップルには平井堅POP STAR片思い悲恋からくっついたCPにはMrs.の青と夏などなど…選曲古め?BBAからな。

相手からメールを待っている時間すら愛おしい。

メールなので、LINEみたいに既読や返信時間を気にすることな自分のペースで返事を返せるのも私にとってはありがたかった。

  

しかし、悲しい問題もある。

それは、相手によっては長く続けることができないことだ。

復帰してから最初にやり取りした人とは1ヵ月半しかできなかった。それでも長続きした方だけど。

理由相手リアルが忙し過ぎてやり取りができなくなってしまたからだ。

ロールプレイだけでなく、展開相談ちょっとしたやり取りにも誠実で本当に愛してもらえてると感じてしまうほど素敵な人だった。

まりにも感情移入しすぎて、お別れメールが来た時にはワンワン泣いて3日ほど引きずった。

こんなふうに連絡をくれるならいいのだけど、大抵は無言で連絡がつかなくなる。

そりゃ、やり取りしてみたら私と相性が良くなかったなんてこともあるだろう。

それならそれでいい。でも、待って待って待ち続けて、その果てでお別れを悟るっていうのは悲しいものだ。

  

もう一つ問題がある。それは左右の属性問題

私は元々Mっ気が強い+抱かれている男に興奮するという性癖を持っているので、受けをやりたいと思ってしまう。

しかしこの創作BL界隈、女性ばかりということもあって受けの競争率ものすごく高い。やはりイケメンに抱かれるのが好きなのは女の性なのか。

体感創作BLプレイヤーの割合は攻め1割受け9割くらいだと思う。

本当にそれくらい、相手が見つからない。

攻めが募集している記事に応募しても、返事がもらえる事はほとんどない。

私はなりメを再開してから20件近く応募しているが、返事をもらえたのは2件のみだ。どちらも1週間経たず音信不通となったが。

少なからず想いを込めたキャラ20人もボツ送りとなるのは心が痛い。

逆に攻めを募集したこともあった。

こちらは5件ほど募集して2件連絡がもらえた。

1件は感情移入ちゃうほど入れ込んでた人だ。もう一人も短期でのやりとりだったが、ちゃん最後まで続けてくれた。

募集の方がいいじゃんって思うじゃん?

どっこい募集するには掲示板を利用するんだけど、その掲示板利用規約によっては一定期間募集更新ができなかったり、複数投稿禁止されてたりする。

数撃ちゃ当たるができないのだ。当たり前だけど。そんなことしたら受けの掲示板1日で倉庫行きの超激流になってしまう。

  

というわけで、リアル恋愛に見切りをつけてバーチャル恋愛に現を抜かそうにも上手くいかず、それはそれでストレスをため込んでるのが今の現状だ。

婚活必死になってる人の気持ちがわかった気がする。

でも、これをやめる気にはさらさらなれない。

自分が満たされると知ってしまたから。いつか本当に楽しい恋のやり取りができると信じてるから

今日も私は募集掲示板を眺めてはせっせとキャラを作って応募したり募集したりしている。

2021-04-23

anond:20210423173321

人は許されたらそっちに流れる

から下へ

弱い流れから強い流れへ

自分人間からと足で踏ん張った人達からその強い流れに呑まれて帰って来れなくなる

船だ

船を作り激流安全に下っていくのだ

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