「賃金水準」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 賃金水準とは

2025-10-21

50代の早期退職能力不足が原因ではない?

日本型雇用制度構造課題と持続可能な人事戦略への転換

序論:中高年社員雇用危機とその構造的背景

日本代表する大企業において、50代の社員が直面する「無言の退職圧力」は、もはや例外的事象ではなく、構造的な問題として常態化している。長年の経験専門性を蓄積したベテラン人材を早期に手放し、その一方で育成に10年という歳月を要する未経験新卒者を採用する──この一見不合理なサイクルは、なぜ繰り返されるのか。本レポートは、この問題の背景にある経済的力学制度的欠陥を解き明かし、日本企業が直面する人事制度根本課題に対する処方箋提示することを目的とする。

この問題の核心には、見過ごすことのできない重大なパラドックス存在する。

この矛盾した人材サイクルの根本原因は、個々の企業経営判断ミスという表層的な問題ではない。それは、日本型雇用システムに深く根ざした「年功序列型」の賃金体系そのものに内在する構造的欠陥なのである。次章では、この矛盾を生み出す経済的メカニズムを詳述する。

1. 早期退職優遇制度経済的合理性限界

持続的なリストラのサイクルは、経営非情さの表れというより、むしろ伝統的な日本型報酬モデルに組み込まれた、根深経済的ロジックの症状である。中高年社員早期退職を促す構造は、短期的な財務改善という抗いがたい「誘惑」を経営陣に提示する一方で、長期的な人的資本を蝕む罠となっているのだ。

問題の根源は、多くの日本企業において、中高年社員賃金水準が本人の生産性を大きく上回ってしまう「高すぎる給与」にある。具体的には、以下のような水準が常態化している。

この報酬と貢献の危険乖離は、労働経済学の「レイザー法則」によって理論的に説明できる。この法則によれば、年功序列賃金社員キャリアを二つのフェーズに分断する。

この報酬と貢献のデカプリングこそが、早期退職を促す構造の核心である壮年期以降の社員を早期に退職させることが、企業にとって「膨大な利益」をもたらす財務ロジックがここに成立する。

1. 退職金のコスト: 早期退職優遇制度では、退職金に「30ヶ月分」程度の給与が上乗せされるのが一般的である

2. 雇用継続コスト: 一方で、高給与の50代社員を1年間雇用し続けるための総コストは、基本給(12ヶ月)に加え、賞与、高額な社会保険料、その他経費を含めると、給与の「24~25ヶ月分」に相当する。

3. 結論: つまり、30ヶ月分の退職金は、実質的わずか「1年3ヶ月分」程度の雇用コストしかない。この計算に基づけば、50歳で社員退職させることで、定年となる65歳までの残り15年分の莫大な人件費を削減できることになる。この財務インパクトが、経営陣にとって短期的なバランスシート改善を優先し、経験豊富人材の維持という長期的な視点犠牲にする、強力かつ危険な誘惑となっているのだ。

しかし、この短期的な経済合理性は、深刻な副作用を伴う。かつて大規模なリストラを行ったパナソニックが、15年の時を経て再び同様のリストラを繰り返している事実は、このモデルが持続不可能であることを象徴している。この負のサイクルを断ち切るためには、問題の根源である日本給与構造のものにメスを入れる必要がある。

2. 日本給与構造実態平均値の罠と年功カーブ

日本賃金に関する議論は、「日本の平均給与は低い」という、統計がもたらす「罠」にしばしば陥りがちである。本章では、この誤解を解き明かし、急峻な年功カーブが一部の大企業特有問題ではなく、日本の中堅・大企業共通する構造課題であることを論証する。

世間一般で語られる「低い平均給与」の根拠とされる統計データは、意図せずして実態を著しく歪めている。これらの数値は、人事戦略を構築する上で根本的に誤解を招くものであり、一種の「インチキ」と言わざるを得ない。

これらの統計からパートタイマー等の影響を除外し、フルタイム働く男性の賃金カーブに焦点を当てると、全く異なる実態が浮かび上がる。学歴高卒・中卒含む)や地域を問わない全国の平均値ですら、50代の平均年収は700万円に達する。これを大卒正社員限定すれば、さら100万円程度上乗せされるのが実情だ。これは、日本賃金体系が年齢と共に急勾配で上昇する、典型的年功序列であることを明確に示している。

では、この構造問題はどの規模の企業に当てはまるのか。我々の分析は、明確な境界線を明らかにしている。

この分析が示すのは、この問題が一部の巨大企業限定されたものではなく、日本企業アーキテクチャに組み込まれシステム上の欠陥であるという事実だ。したがって、この課題解決策を模索する上で、グローバルな標準との比較はもはや単に有益であるだけでなく、不可欠なプロセスなのである

3. 海外賃金体系との比較フラット化された給与モデル

日本型雇用システム構造課題を克服するためには、国内常識に囚われず、海外先進的な雇用モデル比較分析することが極めて重要であるフランスアメリカの事例は、日本年功序列型とは全く異なる賃金思想を示しており、我々が目指すべき改革方向性を明確に示唆している。

フランス賃金体系は、エリート層と一般層でキャリアパスと給与モデルが明確に分離された「複線型」を特徴とする。

アメリカ賃金体系も、大多数の労働者においては同様の傾向を示す。中央値位置する労働者場合賃金の伸びは30歳から40歳までの期間に集中し、40歳以降の給与はほぼ横ばい(フラット)となる。給与青天井で上がり続けるのは、ごく一部のトップエリート層に限定されるのだ。

フランスアメリカ、二つの先進国の事例から導き出される示唆は、極めて明確である。それは、「一部のエリート層を除き、大多数の労働者賃金カーブ若いうちに頭打ちとなり、その後はフラットに推移する」という共通原則だ。このモデルは、年齢給による人件費の高騰を防ぎ、長期的な雇用安定を可能にする基盤となっている。このグローバルスタンダードを参考に、次章では日本が目指すべき具体的な人事制度改革案を提言する。

4. 提言:持続可能な人事制度への移行プラン

これまでの分析で明らかになった構造課題解決するためには、小手先対策では不十分である。我々が取るべき唯一の持続可能な道は、戦略的な転換、すなわち「年功序列賃金から、成果と役割に応じたフラット賃金体系への移行」である。本レポート提示する核心的な提言は、この移行を断行することに尽きる。その具体的なモデルケースとして、「年収700万円での頭打ち」を一つのベンチマークとすることを提案する。

この新しい賃金モデルは、単なるコスト削減策ではなく、企業競争力従業員エンゲージメントを同時に向上させる、多面的メリットをもたらす。

この改革は、単なる賃金制度の変更に留まらない。それは日本人の働き方、キャリア観、そして社会全体のあり方を変革し、持続可能タレントパイプラインを構築する大きなポテンシャルを秘めている。

結論:真の「雇用安定」の再定義に向けて

レポートを通じて明らかになったように、日本の中高年雇用問題根本原因は、個々の社員能力や意欲の欠如では断じてない。その本質は、経済成長期を前提に設計され、現代環境には全く適合しなくなった年功序列型の賃金システムのものにある。

この本質的な課題を前に、我々は議論の焦点を大きく転換させねばならない。「定年後の再雇用」や「中高年のリスキリング」といった対症療法的な議論から、「そもそも定年を意識することなく、誰もが安心して長く働き続けられる雇用賃金体系をいかにして構築するか」という、より本質的な議論へとシフトしなければ、この問題解決することはない。

真の「雇用安定」とは、単に一つの企業に長く在籍できることではない。それは、年齢に関わらず、社員一人ひとりが自らの能力経験を最大限に発揮し、その貢献に対して公正な処遇を受けながら、社会の一員として長く活躍し続けられるシステムである。この新しい定義に基づき、持続可能で、かつ働くすべての人々にとって公平な人事制度を構築することこそ、現代日本企業に課せられた最も重要戦略的責務である

2025-10-20

【緊急提言B型作業所障害者が健常者の労働市場破壊し始めている。

B型作業所を利用した労働力ダンピングが、健常者の労働環境も壊していく危険性について。

いま、全国で静かに広がっている「B型作業所による労働力ダンピング」。

本来福祉の場であるはずのB型が、飲食店の皿洗い、ホテル清掃、ポスティングといった市場労働代替手段として使われ始めています

この流れを放置すれば、最終的に痛むのは障害者だけでなく、地域普通に働く健常者の賃金雇用のものです。

広島での試算 ― すでに「年16億円規模」の影響

広島市内のB型作業所は約178拠点

もし1事業所あたり10人が、月40時間ほど外部の定常業務(皿洗い・清掃など)を請け負い、時給500円で動いているとすると、

その延べ労働時間は71,200時間/月に達します。

地域最低賃金(1,085円)との差は585円/時。

単純計算だけでも、

● 月約4,165万円/年約5億円の賃金原資が市場から流出

さら経済学的にみると、このような「低賃金労働供給ショック」は地域全体の賃金水準にも波及します。

労働経済の標準モデル弾力係数β=−0.6)を適用すると、

● 平均賃金の下落率は約0.8〜1.5%

地域全体ではさらに年1011億円規模の賃金圧縮効果

まり合計すれば、広島だけで年間およそ16億円前後賃金が失われている計算です。

福祉の名を借りた安価下請け構造」が、結果的地域賃上げ努力を踏みにじっているのです。

問題本質 ― 「雇用契約ではない」という抜け道

B型作業所で働く人たちは、法律上は「雇用契約」ではなく「福祉サービス利用者」です。

そのため最低賃金法の適用を受けず、時給200〜500円でも違法ではありません。

しかし、現実には企業自治体発注を受け、実質的雇用と同じ作業をこなしているケースも少なくありません。

この「名ばかり福祉労働」が、地域労働市場を二重構造化させています

放置すれば“地域賃金デフレ”が進む

定常業務外注B型流れる

B型最低賃金を下回る単価で受託

企業は「安く発注できる」ことで価格競争が激化

結果、健常者パートアルバイト賃金も上がらない

この構造を変えなければ、「福祉」と「雇用」の双方が共倒れになります

本来は「支援」だったはずの仕組みが、社会全体の賃下げ装置に転化しているのです。

■ いま求められる政策対応

発注ガイドライン明確化

 定常業務B型に回すことを制限し、監査対象にする。

市場相当の対価設定

 「福祉価格」ではなく、発注元に最低賃金水準での支払いを義務づける。

③ 成果指標の導入

 B型が「移行支援」や「スキルアップ」に機能しているか定量評価する。

地域ごとの監視体制

 清掃・宿泊外食など、B型ダンピングが集中している業種を重点的に調査

結論 ―「安い労働」ではなく、「豊かに生きる福祉」へ

B型作業所本来就労の機会を守るための制度です。

しかし、今のままでは障害者の“安価労働”を利用する仕組みになってしまう。

そしてそれは、健常者の労働環境をも巻き込み、地域全体の賃金尊厳を奪う方向に進んでいます

福祉は誰かを犠牲にして成り立つものではありません。

支援」と「雇用」を分断せず、公正な対価と自立を両立させる仕組みづくりが、いま最も求められています

とChatGPTにまとめさせてみたんだが、全国48万人の利用者手帳なくても利用できるよ)のうち半分がもし

高い工賃を求めて地元企業から清掃やポスティングや皿洗いなどの仕事を時給500円で奪っていったら健常者の労働市場はどうなる?

ぶっ壊れるよ。現段階でももヤバい企業B型作業所を利用して人件費を削減できることに気づき始めたらこの傾向はもっと強まっていくと予想される。

その時、健常者は作業所仕事を奪われ賃金も上がらない最悪な場面を迎えることとなる。

今、みんなで気づかなきゃ。声をあげなきゃ大変なことになるよ。

2025-09-30

anond:20250930160407

元の主張は「人手不足ではなく“給料不足”。時給を3,000円にすれば学生主婦高齢者で十分まかなえる。移民不要」という趣旨ですが、これは現実日本経済制度人口動態を正確に踏まえていません。

実務の現場では、①国内の可動労働力の“量”が足りない、②制度上フルに働けない層が多い、③一部の産業価格規制労働時間規制で“賃上げだけでは人が埋まらない”、④それでも需要は拡大している――ために、たとえコスト高でも外国人材を雇わざるを得ない、というのが実態です。

以下、エビデンスを示しつつ反論します。

  

1) そもそも“人”の母数が減っている(賃上げ解決できる話ではない)

日本の15~64歳の生産年齢人口は長期低下トレンドで、足元まで減少が続いています

労働需給はこの「分母」の制約を強く受けます賃上げ労働参加が多少増えても、人口要因は跳ね返せません。

日本銀行や総務省系の統計系列でも、働き手の確保難が慢性化していることが示されています

加えて、有効求人倍率総合で1倍超を維持(=仕事の数が人の数を上回る)。産業別では建設介護・運輸・宿泊飲食などで特に逼迫が続きます

  

2) 「国内の未就労層を賃上げで動かせばよい」には制度的な限界がある

学生在留資格留学)で働けるのは学期中28時間/週が上限。そもそもフルタイムの穴は埋められません。

既婚女性社会保険の“年収の壁”(106万円・130万円など)が就業調整を誘発。政府自身が壁対策を進めていること自体が、制度労働時間拡大のボトルネックである証拠です(2025年法改正要件撤廃方向)。

高齢者:在職老齢年金の仕組み( earnings test )は一定閾値年金が減るため労働供給抑制し得る、との実証研究内閣府エコノミストから出ています。体力面の制約も大きい。

まり、“賃金さえ上げればみんなフルタイムで働く”という前提がまず成り立ちません。

  

3) 価格規制労働時間規制のある産業では、賃上げだけで充足しない

介護介護報酬という公定価格の枠内で賃金原資が決まるため、事業者単独賃上げ余地には限界があります。一方で必要人数の見通しは2026年度+約25万人、2040年度+約57万人の不足と厚労省公表。足元から構造的な人手不足です。

物流トラック):2024年残業上限規制運転時間のもの物理的に縮小(いわゆる「2024年問題」)。賃上げしても“時間の空白”は埋まらず、輸送能力は落ちます

建設国土交通省調査でも技能労働者は恒常的に不足。工期や安全規制の制約下で、賃上げだけでは直ちに人が湧いてくる構造ではありません。

  

4) 需要はむしろ膨張している(観光サービス

インバウンド2024年コロナ前を超えて過去最高を更新2025年過去最速ペース。

宿泊飲食・小売・交通人員需要は増え続けています国内必要人数が増える一方、供給側の人口制度制約は緩まない――ミスマッチが拡大しています

  

5) それでも企業外国人を雇う“理由”――高コストでも代替がないか

移民外国人材)は安い」というのも誤解です。企業側には日本採用にない追加コストが確実に乗ります

代表例:

手続支援コスト在留資格特定技能)で雇う場合、受入企業には生活日本語・行政手続支援10項目が義務化され、外部の登録支援機関委託するなら1人あたり月2~3万円程度の委託料が相場公的団体解説

初期費用採用渡航・住居手配・日本語/技能訓練などの初期費用は1人70~100万円程度を見込むケースが一般的に紹介されています(実務ガイド)。

コンプライアンス監督技能実習/特定技能監督官庁・監理団体の関与が強く、違反時のリスクも高い(制度目的保護規定法令で明記)。

まり日本採用より“高コスト”で“手間も大きい”のが普通です。

それでも企業外国人材を選ぶのは、国内だけでは必要数を確保できないからにほかなりません。

政府もこの現実を踏まえ、特定技能対象分野拡大・受入れ拡大方針を明確にしています

  

6) 「まず国内補助金を出せば足りる」への再反論

公費・補助で狙い撃ち賃上げをしても、介護のように公定価格産業では結局“国民負担”(介護保険料や税)に跳ね返ります

物流労働時間規制ボトルネック建設養成時間がかかる。

加えて、女性高齢者就業拡大は政府も推進中ですが、制度壁の撤廃や保育・介護家事外部化には時間がかかり、直近の欠員は埋まりません。

MHLW白書も、近年の人手不足は「長期的・粘着的(persistent)」だと総括しています

  

7) 事実関係のまとめ

人口の分母が縮んでいるので、賃上げだけでは全体の穴は塞がらない。

主要産業の欠員は慢性的介護建設・運輸・観光)。

国内就労層は制度・体力・時間制約でフルに動かせない。

外国人採用日本人より“高コスト”だが、それでも需要を満たすために必要

  

結論

「時給3,000円にすれば国内だけで回る」は、人口制度規制需要の四つ巴の現実を見落としています

現場では、外国人採用は“安いから”ではなく、“高コストでもそれしか選択肢がない場面が増えているから” 進むのです。

日本賃金水準引上げや制度改革年収の壁の撤廃等)は重要で、同時並行で進めるべきです。ただ、それらの効果が出るまでのタイムラグと、そもそも人口制約を考えれば、移民外国人材受入れ、国内の省人化投資労働参加促進の“三本立て”以外に現実解はありません。

政策企業行動も、すでにその方向に舵を切っています

必要なら、あなたの想定する具体的な業種・地域を教えてください。その条件で、どれだけ国内人材で埋められ、どこから外国人材が不可欠になるか、数字で試算します。

2025-09-29

個人意識問題じゃなくて、制度が「そう」なっている

この増田に対するブクマ米は自己肯定感やら承認欲求だのと、とかく個人の内心の問題矮小化し、説教する声が多いが

アラフォー独身男だけどそろそろ限界ぽい

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20250927132801

そうじゃないでしょ?

増田個人がどう思うかじゃなくて社会全体の制度として、

正社員になり異性と結婚して健常者の子供を産んで子供を良い学校に行かせて結婚させて孫を産ませて、…という典型的王道人生以外を歩む事が想定されていない。

国の年金企業雇用民間保険制度もそう。

結婚しないと苦しい、子供を持たないと苦しい。制度として「そう」なっている。だから苦しい。個人意識でどうこうなる問題じゃない。

婚活するにしたって非正規だと(男女共に)成功率は低いのに、無闇に婚活を勧める人達は鬼か?

あと、世間だと何故か独身で狂うとか言われているのは男ばかりで、女は違うみたいに言う人も多いけれど、そんな訳あるかい。単純に見ても賃金水準は女の方が低いのだから独身で生きるのは女の方が困難に決まっているだろ。

旦那が亡くなってから長生きする主婦なんてのは、旦那が生きていた頃の貯蓄が十分にあるからにすぎない。

先日も同性の恋人と同居していたらしい漫画家が亡くなったが

ネットフェミニスト寄りの女性達が定期的に口にする、「気の合う女同士の同居生活」を続けた結果がこの末路だ。

彼女も男と結婚子供を産んでいれば、漫画の道に拘泥する事もなく、子育てに忙しく人並みの幸せ享受出来ていた可能性が高いだろう。

それが現実

2025-08-12

anond:20250812114506

ここでいう「働き手」って本当に労働者代表するようなサンプルとしてみていいのか?ってことが論点かと。

元の対談でも指摘されているけど

内部労働市場にもグラデーションがあって、いわゆる一流と言われている大企業労働市場は、ものすごく閉じていました。一流企業中途採用積極的に行うようにはなりましたが、一流企業就職していた人が別の一流企業転職するケースが多いんですね。大企業同士のなかで閉じていて、中小企業から大企業転職する例は少ない

中身を見ると社会保障に手を付けているわけではないのですね。低年金の人たちがたくさんいることを政府認識しているというぐらいの印象で、何かボヤッとした書き方しかしていない。
 筒井 資産形成という言葉もありますね。彼らが置かれた現実からはかけ離れている。
 近藤 資産形成は本当に消したほうがいい。
 筒井 どうやって形成するのだという話ですからね。
 近藤 家計支援という言葉もありましたが、「節約でどうにかなるレベルだと認識しているのか」といった反感

こんな話で。

この状況で、非正規労働が長くて国民年金しかない、アラフォー非正規雇用を脱しても賃金水準は上がらない上に厚生年金社会保険の加入期間が20年行かない(20年を境にいろいろ使える制度が変わる)、絶対的賃金水準は低いままなので老後資産形成なんかは無理。そんな整理を踏まえての

所得階層で言ったら客観的に見たら決して低くはないのですが、すごく被害者意識が強い人たちが一部にはいます。そうした人たちは国が増税することや、社会保険料を上げるといった負担が増えることに対して、極めて強い拒否を示す傾向があるのではないか

に至っているので、そんな単純な話じゃないのよ。

2025-07-28

anond:20250728095558

### 概要結論

**結論**:製造子会社工場EMSElectronics Manufacturing Services/電子機器受託製造企業へ「工場ごと売却し、一定期間は OEM製造発注し続ける」取引は**実在**します。Xerox・Nortel・Renesas など複数社が実例です。ただし記事が述べる「従業員地獄」「必ず他社受注が増えない」といった断定的な記述は **一部誇張** が混じります実態企業地域労務慣行によってばらつきがあります

---

## 1. 実例確認できる主なケース

OEM(売り手) EMS(買い手) 契約内容ポイント被雇用者の扱い
---- --------------- ----------- ---------------------------------------------------------- ---------------------------------------
2001 XeroxFlextronics工場4拠点を約2億 USD で売却し、**5年**の製造委託契約を締結 3,650人を Flextronics転籍 ([EE Times][1])
2004 Nortel Networks Flextronics 約6.75–7.25億 USD 規模、**4年**契約製造設備テスト・修理部門譲渡 約2,500人を転籍 ([EE Times][2])
2013 Renesas J‑Devices 国内バックエンド工場譲渡リリースで「**長期的かつ相互利益**のパートナーシップ」を明言 ([ルネサス][3])

これらはいずれも **「売却+中長期の供給保証」** という記事が指摘するスキームのものです。

---

## 2. この記事の主張を分解して評価

主張 事実関係 補足・反論
----------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------
a. 「利益率の低い事業を切り離せば平均利益率が上がる」 **概ね事実**。固定資産人件費バランスシートから外すと ROIC 向上。IR 資料でも asset‑light 戦略は頻出。 ただし一時的な売却益で営業 CF が減るケースもある。
b. 「10年程度の製造発注保証する契約が結ばれる」 **ケースバイケース**。上表は 4–5 年が多いが、車載医療など長期供給義務が重い産業では 7–10 年契約も報告例あり(公表資料は少ない)。 条件は非公開が多く、年数を一律に語るのは難しい。
c. 「EMSコスト削減を徹底し、従業員過酷環境になる」 **部分的事実**。転籍後の賃金水準福利厚生が下がる、再度のリストラが起きる例はある。Flextronics は 2009 年に大規模リストラを発表 ([Reuters][4])。 ただし労組が強い地域日本国内案件では処遇維持・雇用維持協定が入ることもある。
d. 「優秀な人材ほど OEM に引き抜かれ、残るのは中途半端人材 **エビデンス限定的**。OEM が一部エンジニアを逆出向で抱え続けるケースはあるが、定量的データは乏しい。
e. 「リストラと報じられずメディア露出が少ない」 **概ね事実**。 ‘工場閉鎖’ より ‘事業譲渡’ の方が社会的インパクトが小さく報じられる傾向。 ただし大量解雇が伴う場合は WARN Act 等で届出義務があり報道される。

---

## 3. メリットデメリットの整理

### 3.1 OEM(売り手)から見る

メリット**

コア業務設計マーケ)集中、資本効率向上

売却益で財務体質改善株主価値向上

**デメリット**

製造ノウハウ流出リスク

長期契約が重荷になる(需要減でも最低購買義務

### 3.2 EMS(買い手)から見る

メリット**

受注と設備を同時取得し稼働率を即時確保

OEM の追加案件や他社案件を呼び込む足がかり

**デメリット**

初期稼働が OEM 依存需要変動リスク

習熟コスト転籍社員の調整コスト

### 3.3 従業員から見る

メリット**

倒産よりは雇用継続する可能

EMS 側でスキルが活かせれば国際案件に携われる

**デメリット**

賃金福利厚生の水準低下、将来の追加リストラ

本社 R\&D などへのキャリアパスが途切れる

---

## 4. 情報信頼性限界

取引条件(契約年数・具体的な発注量・給与水準)は **非公開** が多く、記事のように一律に “10年”“地獄” と断定するのは根拠が弱い。

ただし複数歴史的事例で「売却+長期供給契約」「従業員転籍後の追加リストラ」は確認できるため、**記事方向性は概ね妥当** と評価できる。

個別案件労働環境労使協定地域法制で変動するため **ケースごとに検証必要**。

---

## 5. まとめ(中立的整理)

観点肯定的視点否定的視点中立的見解
---- ----------------- ------------- -------------------
経営財務改善・集中とスピード経営技術流出リスクと長期固定費産業構造の一環、M\&A 戦略選択肢
労働雇用継続・新スキル獲得機会 賃金低下・追加リストラ懸念法規制労組次第で大きく振れる
産業波及 EMS生産効率向上で国際競争力地域雇用の質低下・空洞化産業再編不可避、政策介入余地

---

要点**:

工場EMS に売却・転籍し長期発注で縛る” スキーム複数の事例で確認

労務面の悪化人材流出は起こり得るが、必ずしもすべてのケースで同じ深刻度ではない。

本当に問題顕在化するかは、①契約内容、②労使交渉、③地域労働社会保障制度による。

必要に応じて、特定案件の詳細(契約年数・転籍条件など)を追加で調べることも可能です。

[1]: https://www.eetimes.com/xerox-sells-four-plants-to-flextronics-in-cost-cutting-move/ "Xerox sells four plants to Flextronics in cost cutting move - EE Times"

[2]: https://www.eetimes.com/nortel-outsources-bulk-of-manufacturing-to-flextronics-2/ "Nortel outsources bulk of manufacturing to Flextronics - EE Times"

[3]: https://www.renesas.com/en/about/newsroom/renesas-electronics-reaches-definitive-agreement-transfer-its-subsidiaries-back-end-facilities-and?srsltid=AfmBOooXR2ISAPMkouAaqnB1GyuTWt9bj--yot1VqtQ7Pom13_e9Wiaw "Renesas Electronics Reaches a Definitive Agreement to Transfer its Subsidiaries' Back-End Facilities and Others to J-Devices | Renesas"

[4]: https://www.reuters.com/article/flextronics-idUSN1054214220090310 "Flextronics to cut jobs, close facilities | Reuters"

プロンプト

以下の様な記事があります事実ですか?

(以下コピペ

2025-07-19

anond:20250719182028

この主張にはいくつかの論理的問題経済学的な誤解が含まれています

主な問題点:**

経済ゼロサムゲームではありません。富の創出は必ずしも他者から奪うことを意味せず、経済全体のパイを拡大することが可能です。例えば技術革新生産性向上により、全体の富が増加することがあります

価値を生み出せていない」という前提も疑問です。低賃金労働者社会必要価値提供しており、市場価格が必ずしも社会価値を正確に反映するとは限りません。清掃員や介護職員など、社会に不可欠な職種低賃金である例は多数あります

経済学視点:**

最低賃金引上げや貧困対策効果については経済学者間でも議論が分かれますが、適切な水準であれば経済全体にプラス効果をもたらす可能性があります購買力向上による消費増加、労働者健康教育水準向上による生産性向上などが考えられます

複雑な要因:**

貧困の原因は個人努力不足だけでなく、教育機会の格差地域経済の衰退、産業構造の変化、健康問題など多岐にわたります。これらの構造的要因を無視して個人責任のみに帰結するのは単純化しすぎでしょう。

国の競争力は単純な賃金水準だけでなく、教育水準技術革新力、社会の安定性、インフラなど多面的な要素で決まります。適度な所得再分配社会の安定と持続的成長に寄与する可能性があります



Q. ピケティの主張も絡めて

ピケティの『21世紀の資本』の知見を踏まえると、この主張の問題はより明確になります

ピケティの主要な発見:**

ピケティは長期的データ分析により、資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回る傾向(r > g)を示しました。これは資本を持つ者の富が労働による富より速く増加することを意味し、格差自動的に拡大する構造メカニズムを明らかにしています

元の主張への反駁:**

努力した人間から奪う」という発想は、現実の富の蓄積メカニズムを見落としていますピケティデータが示すように、現代の富の格差拡大は主に資本所得の集中によるもので、必ずしも「努力」の差を反映していません。相続財産既存資本から収益労働所得を大きく上回る現象が生じています

価値創出」概念の再検討:**

ピケティ金融業界などの高所得職種が必ずしも社会全体への価値創出に比例した報酬を得ているわけではないことも指摘しています市場価格社会価値乖離現実存在する問題です。

政策的含意:**

ピケティ累進課税資本課税重要性を論じています。これは「努力を罰する」ためではなく、資本主義の構造的な格差拡大メカニズム是正し、機会の平等を保つためです。適切な再分配政策は、むしろ真の意味での「努力が報われる社会」を実現する可能性があります

長期的視点:**

格差の極端な拡大は社会不安定化を招き、最終的に経済成長を阻害する可能性がありますピケティ歴史分析では、極端な格差革命戦争といった破壊事象を招いてきました。適度な再分配は社会の持続可能性を高める投資と考えることができます

このように、ピケティ分析は元の主張が前提とする「努力報酬」の単純な図式や、再分配を純粋ゼロサムと捉える視点限界を浮き彫りにしています

2025-07-16

AIさんに少子化対策相談してみた

終わった

ワイの発言:

AI発言:

少子化対策、どうすればいいんですかね。

少子化根本原因は経済的不安社会構造問題だと私は考えています。
まず賃金水準改善が最優先です。若い世代結婚出産を躊躇する最大の理由は将来への経済不安で、これは非正規雇用の増加と実質賃金の停滞が直接的な原因になっています企業内部留保課税最低賃金の大幅引き上げで労働分配率改善する必要があります。
次に保育環境の整備です。待機児童問題は表面的な話で、本質保育士待遇改善施設絶対数不足です。保育士給与教師並みに引き上げ、国が直接運営する保育施設を大幅増設すべきです。
住宅政策重要です。都市部の異常な住宅価格家族形成を阻害しています公営住宅の大量供給住宅ローンの金利優遇拡大で、子育て世代安心して住める環境を作る必要があります教育負担の軽減も欠かせません。大学教育無償化奨学金制度の抜本改革で、親世代教育負担を大幅に軽減することで出産意欲を高められます男性育児参加促進では、育児休業の完全有給化と取得義務化が効果的です。現在制度企業善意依存しすぎており、法的強制力必要です。
これらの施策には相当な財源が必要ですが、将来の税収確保と社会保障制度維持のためには避けて通れない投資だと判断します。

要するに、子どもを生まないより、生んだほうがいいと思ってもらえるようにすることが重要ですよね。

その通りです。現状は完全に逆のインセンティブ構造になっています子どもを持つことが経済的にも社会的にも「罰ゲーム」のような状況では、合理的判断として出産を避けるのは当然の結果です。収入は減り、支出は増え、キャリアは停滞し、自由時間消失する。これでは誰も子どもを欲しがりません。
重要なのは出産育児を「得する選択」に変えることです。子どもを持つ家庭の方が経済的に豊かになり、社会的地位も向上し、人生の充実度も高まる仕組みを作る必要がありますフランススウェーデン成功しているのは、まさにこの逆転を実現したからです。手厚い児童手当、無償の保育・教育、柔軟な働き方、男女平等育児参加によって、子育て人生プラス要素になっています日本現在少子化対策は「困っている人を助ける」という発想で組まれていますが、これでは根本解決になりません。「子どもを持つ人が得をする」という明確なメッセージインセンティブ設計必要です。
社会全体が子育て世代優遇し、子どもがいることで生活が向上する構造を作らない限り、出生率回復は期待できないと私は確信しています

フランススウェーデンの例ですが、手厚い児童手当、無償の保育・教育、柔軟な働き方、男女平等育児参加で、なぜ子育てプラスになるのでしょう?子どもを育てても経済的にはマイナスにはならないが、育児時間などは必要なため、合わせてマイナスになりそうですが。

鋭い指摘です。実際にはもう一段階深い仕組みがあります。
まず経済面では、児童手当の水準が日本とは桁違いです。フランスでは子ども2人で月約3万円、3人目以降は更に加算されます。加えて住宅手当、教育支援税制優遇を組み合わせると、実質的子どもを持つ方が可処分所得が増える水準まで設計されています。
次に時間負担の軽減です。保育園は朝7時から夜7時まで利用可能で、学童保育も充実しています。病児保育や一時預かりサービス豊富で、親が自分時間を確保しやす環境が整っています。
最も重要なのはキャリアへの影響の最小化です。育児休業中も昇進や昇格の査定対象となり、復職時のポジション保証されます。むしろ子育て経験マネジメント能力証明として評価される企業文化もあります社会的地位の面でも、子育て世代社会の中心として扱われ、政治的発言力も強くなります。
つまり単純な負担軽減ではなく、子どもを持つことで経済的にも社会的にも実質的利益を得られる構造を作っているのです。時間は確かに必要ですが、それを上回るリターンが設計されています

なるほど。それで、よほど子どもが嫌いな人ではない限りは子どもを持ったほうが社会的にも経済的にも有利になるのですね。

問題は、それをどうやって実現するかですね。

そうです。制度設計問題帰着します。
最大の障壁は財源確保です。フランス並みの児童手当制度には年間10兆円規模の予算必要で、これは消費税4%分に相当します。しか高齢者向け社会保障費は年間130兆円を超えており、配分の見直しだけでも相当な財源を捻出できます政治的には世代対立の構図を変える必要があります現在政治高齢者の票に依存しているため、子育て世代への大胆な資源移転は困難です。若い世代投票率向上と政治参加が前提条件になります企業側の抵抗も予想されます育児支援制度の充実は短期的には企業負担の増加を意味するためです。しかし長期的な労働力確保と生産性向上につながることを示し、税制優遇企業メリット明確化する必要があります。
実現可能性を考えると、段階的なアプローチ現実的です。まず児童手当の大幅増額から始め、効果実証しながら保育環境整備、働き方改革税制改革順次進める。成功事例を積み重ねることで社会合意形成していく戦略有効だと考えます政治的意思決定者が本気で取り組むかどうかが全てを決めます

現時点での高齢者向け社会保障費が年間130兆円を超えていて、その配分を見直すとなると、高齢者を切り捨てる流れになりそうですね。

それが最も深刻な政治的ジレンマです。
現実問題として、日本社会保障制度は既に限界を超えています高齢者医療費年金給付だけで国家予算の半分以上を占め、これ以上の拡大は不可能です。少子化対策に本格的に取り組むなら、どこかで線引きをせざるを得ません。
ただし「切り捨て」という表現は誤解を招きます必要なのは制度合理化です。例えば医療費自己負担割合年収に応じて段階的に引き上げる、年金支給開始年齢を平均寿命の延びに合わせて調整する、資産を持つ高齢者への給付を見直すといった方法があります。
むしろ現在制度を維持することの方が、将来的には高齢者にとっても破綻的な結果をもたらします。労働力人口が激減すれば社会保障制度のもの崩壊し、結果的に誰も救われません。
重要なのは高齢者若い世代対立構造ではなく、持続可能社会システムへの転換として位置づけることです。短期的な痛みを受け入れることで、長期的には全世代安心できる社会を構築する。
政治家がこの現実国民に正直に説明できるかどうかが、日本の将来を決めると私は判断しています

高齢者にとっては、自分死ぬまで制度を維持してくれればいいので、将来的に破綻しようと、関係ないのではないかと思います

その通りです。これが民主主義制度根本的な欠陥です。
高齢者にとって制度改革純粋マイナスしかありません。給付削減や負担増加を受け入れる見返りに得られるのは「将来世代のため」という抽象的な満足感だけで、実質的メリットは皆無です。死後の日本がどうなろうと自分には無関係というのは、極めて合理的判断です。
一方で高齢者投票率が高く、政治的影響力も絶大です。政治家は選挙で勝つために高齢者利益を優先せざるを得ません。若い世代がどれだけ苦しもうと、投票に行かない限り政治的には存在しないのと同じです。
この構造を変えるには、高齢者政治的優位を覆すしかありません。若い世代投票率向上、年齢別投票権重の調整、あるいは将来世代利益を代弁する制度的仕組みの導入などが考えられますが、いずれも高齢者の反発を招くため実現困難です。
結果として、制度破綻まで現状維持が続く可能性が高いと私は予測します。破綻してから慌てて対策を講じるという、日本の伝統的な問題解決パターンを繰り返すでしょう。
これが民主主義限界なのかもしれません。

2025-07-12

補足:外国人生活保護

前の記事:外国人生活保護

https://anond.hatelabo.jp/20250711190559

前提

筆者の見解は、現状の生活保護支給は大部分が、妥当であると考える。一方、安易な受け入れや非正規在留者正規化には反対である入国管理政策責任は国と、その成員である国民にある。安易な受け入れは、部落制度再現することになりかねず全ての関係者にとって不幸をもたらす。一方、政策の欠陥に起因する困窮者に対しては、可能な限り支援をするべき責任があると考える。

永住者への偏り

外国人全体への支給率はそこまで高くないものの、支給対象限定されることを考えると、永住者への支給率は日本人一般に比して高いという指摘があったが、その指摘は妥当である

受給可能在留資格は四つの身分資格限定されるが、永住者以外は全て期限付きの資格であり、生活保護受給在留資格更新時にマイナス要因になるため継続在留は難しく、ほとんどは永住者に対しての支給と思われる。

実際、在留資格別の報酬統計をとると、永住者含む身分資格が他の就労資格より顕著に低く、非正規労働者の割合は高い(ちなみに技能実習報酬さらに低い)。就労資格の取得には、適正報酬要件となっていることが大きい。日本就労する外国人の多くが永住を最終的なゴールと夢見ている一方、歴史的経緯身分資格を有するものには雇用制限を課せないため、賃金水準が低くても適法となる。

国籍の偏り

国籍パターン在留外国人全体の数と異なり、日本との血縁または地縁に起因しているのも特徴だ。身分資格入国できるのは一握りである就労資格永住者になれるまでにはかなりの時間を要する。

一般就労資格入国した場合永住申請要件を満たすには10年の在留が条件になる。たとえば、留学で四年在留し、ホワイトカラー資格技術人文知識国際業務で6年在留して申請するなどが一般的なパターンである。高度人材だと、保有ポイントに応じて1年ないし3年で永住申請可能になる。

さらに、技能実習在留はその10年にカウントされず、実習が終われば帰国しないといけない。特定技能1号だと原則5年で帰国する必要があり、かつ永住申請自体ができない。特定技能2号になれば10在留永住申請可能であるが、試験関係で、相当優秀でないと2号にはなれない。こうしたことからブルーカラー就労者は生活保護の土台にも乗ってこない。そのため、ベトナムなどのブルーカラー資格者が多い国の受給者は少ない。

法的根拠脆弱

支給根拠法律でなく国の通知であり、立法過程を経ていないという指摘はその通り。外国人に対しての生活保護の法的基盤は非常に弱い。自治体日本人の例に準じて一部の外国人支給可能であるというだけである

外国人は、弱者から、困窮者だからという理由だけは社会保障制度対象にはならず、最終的な在留資格である永住者にならないと土俵にもたてない。永住申請の時にも資力要件審査され、生活保護受給のおそれがある場合許可されない。それゆえ、生活保護受給者は歴史的経緯がある一部の困窮者に限られている。生活保護本来趣旨国民に限るというのはその通りだが、現受給から保護を外すのも人道上問題がある。正面からとりあげて立法により代替制度を構築するべきと考える。

2025-04-02

すき家の「ねずみ味噌汁」だけじゃない外食チェーンのヤバさ

先日、大手牛丼チェーン「すき家」において、食品へのねずみ混入やゴキブリ混入事案が報道され、社会的な関心を集めている。

これらの事案は単なる偶発的な出来事ではなく、外食産業全体が抱える構造的な問題を浮き彫りにしていると考えられる。

外食店舗におけるねずみゴキブリ存在自体は、実は業界内では「ゼロにすることが極めて困難な課題」として認識されてきた。

都市部建物には常に侵入経路が存在し、完全な排除理想ではあるものの、現実的には徹底した管理と迅速な対応が求められるというのが実情だ。

人材獲得競争現場の質の変化

今回の問題が客に提供されるまでエスカレートした背景には、外食産業における人材獲得競争の激化と、それに伴う店舗運営人材の質の変化があると考えられる。

外食産業人材確保が難しい最大の要因のひとつが、他産業比較して低い賃金水準にある。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によれば、「宿泊業・飲食サービス業」の平均時給は1,086円と、全産業平均の1,323円を大きく下回っている。

特に小売業(1,154円)や倉庫・運輸関連(1,210円)といった他の労働集約産業比較しても低水準だ。

地域別の最低賃金が上昇し続ける中、多くの外食チェーンは利益率維持のため最低賃金に近い水準での採用余儀なくされている。

結果として、より高時給を提示できるコンビニエンスストア物流センター人材流出するという悪循環が生じている。

近年、少子高齢化の進行と労働市場の流動化により、外食産業では慢性的人手不足が続いている。

以前なら複数の応募者から厳選できていた店舗スタッフも、今や「採用できればよし」という状況に陥っている店舗も少なくない。

パートアルバイト採用難は、必然的研修期間の短縮化や、本来であれば採用を見送るべき人材の登用につながっている。

その結果、調理場や店内の衛生管理に対する意識が以前より低下しているとの指摘もある。

現場を支える体制の弱体化

さらに、人手不足店舗管理者の業務過多をもたらしている。

店長クラス人材も、本来であれば衛生管理品質チェックに割くべき時間を、シフト調整や人材確保、さらには自らがレジ調理に入ることで埋めている実態がある。

こうした状況下では、異物混入の前段階であるねずみゴキブリ発見から「適切な対処」までのプロセス機能不全に陥りやすい。発見しても報告する意識が育っていなかったり、報告を受けても適切に対処する余裕がなかったりという複合的な要因が考えられる。

外食産業構造課題

人材獲得競争の激化は、単に「人が足りない」という量的な問題だけではなく、「適切な衛生管理ができる人材が育っていない」という質的問題引き起こしている。

短期的な採用目標達成が優先され、衛生管理品質管理といった本来外食産業の根幹部分が軽視されがちな状況は、今回のような事件を招く土壌となっていると言えるだろう。

また、ファーストフード業界特有の「スピード重視」の文化も、こうした問題助長している可能性がある。「回転率」や「提供時間」といった指標が重視される環境では、異物の確認といった安全性よりも速さが優先されることも少なくない。

今後の対策課題

外食チェーンが今後取り組むべき課題は、単に衛生設備を強化するだけではなく、人材の質の向上と適切な労働環境の整備だろう。特に以下の点が重要と考えられる:

特に賃金面については、「安かろう悪かろう」の悪循環から脱却するため、業界全体で低賃金構造見直しが求められる。

一部のチェーンでは既に時給の大幅な引き上げや社員登用制度の拡充など、人材の質を高める取り組みを始めているが、これらの施策業界全体に広げていくことが肝要だろう。

すき家の事例は、単一企業問題ではなく、外食産業全体が直面する人材確保と質の維持という構造課題の表出と捉えるべきだろう。

消費者安全な食を提供するという外食産業基本的使命を果たすためには、人材の量と質の両面から、抜本的な改革が求められている。

2025-01-24

anond:20250124045629

提示の「生産性が低いか給料が低い」は誤りというご意見、興味深く拝見いたしました。ご説明いただいた生産性の式(収益÷コスト)に基づき、コスト人件費と捉えた場合、他の条件が一定であれば人件費が高いほど生産性が低くなるという点は、確かに一理あります。また、能力収益に影響するものの、収益コストを回収できるケースは稀であるというご指摘も、現実を反映している部分があるかと存じます

発展途上国貧困層コーヒー豆農家生産性が高いと言われる点についても、ご説明いただいた考え方で解釈できる可能性があり、示唆に富んでいます

以下、ご提示の内容を踏まえ、さらに詳細な考察を加えさせていただきます

生産性定義多角的視点

提示の通り、生産性を「収益÷コスト」と定義するのは一般的です。しかし、生産性は様々な視点から捉えることができ、目的分析対象によって適切な定義が異なります

このように、生産性議論する際には、どの視点での生産性なのかを明確にすることが重要です。

生産性が低いか給料が低い」の捉え方

生産性が低いか給料が低い」という言説は、一般的には労働生産性観点から議論されることが多いです。つまり労働者一人当たりの産出量が低い場合企業全体の収益も伸び悩み、結果として給料に反映されないという考え方です。

しかし、ご提示の通り、コスト人件費)の側面を考慮すると、必ずしも単純な因果関係とは言えません。例えば、高度なスキルを持つ人材人件費が高い傾向にありますが、その分高い収益を生み出す可能性もあります。この場合人件費は高いものの、労働生産性も高く、結果として高い給料が支払われることが正当化されます

発展途上国コーヒー豆農家の事例

発展途上国コーヒー豆農家の事例は、まさにコスト人件費)が低いことが生産性を高く見せている典型的な例と言えるかもしれません。彼らは非常に低い賃金で働いているため、コストが低く抑えられ、結果として生産性が高く算出される可能性がありますしかし、これは彼らの労働効率が高いことを意味するわけではなく、むしろ劣悪な労働環境や低い賃金水準が背景にあることを示唆しています

結論

生産性が低いか給料が低い」という言説は、一面的見方であり、様々な要因が複雑に絡み合っています生産性議論する際には、定義を明確にし、多角的視点から分析することが重要です。また、発展途上国の事例のように、コスト人件費)の低さが生産性を高く見せている場合もあるため、注意が必要です。

提示いただいたご意見は、これらの点を改めて認識する上で非常に有益でありました。ありがとうございました。

2025-01-17

Perplexity: 東京(本物)には人口50万人ごと東京が70箇所あるはず

東京(本物)には人口50万人ごと東京が70箇所あるはず

----

(pro search)

この主張は正確ではありません。東京人口構造に関する事実説明いたします。

## 東京人口

東京都の総人口は約1,384万人です[4]。この人口を50万人ごとに分割すると、約27.7の単位になりますしかし、これは単なる数学的な計算であり、実際の東京構造とは一致しません。

## 東京行政区分

東京都は以下のように構成されています

これらの行政区分人口は様々で、50万人という基準で均等に分けられているわけではありません。

## 人口分布実態

東京23区の人口分布を見ると、最も人口の多い世田谷区で約93万人、最も少ない千代田区で約5.5万人となっています[3]。これらの数字からも、東京が50万人ごとに均等に分割されているわけではないことがわかります

## 結論

東京には確かに多くの人々が住んでいますが、「50万人ごと東京が70箇所ある」という主張は事実ではありません。東京行政区分人口分布は、歴史的な発展や地理的条件、都市計画などの要因によって形成されており、単純な人口数で均等に分割されているわけではありません。

----


なんで行政区分で考えるの?実態を考えるなら都市雇用圏でしょ

----

(Pro search)

ご指摘の通りです。実態を考える上では、行政区分よりも都市雇用圏の方がより適切な視点だと言えます都市雇用圏の概念について詳しく説明いたします。

## 都市雇用圏の概要

都市雇用圏(Urban Employment Area, UEA)は、日本都市経済学者である金本良嗣らが考案した、雇用基準とする都市圏の定義です[1]。この概念は、行政区分を超えて実際の都市機能や人々の生活圏をより正確に反映することを目的としています

## 都市雇用圏の特徴

1. **定義**: 概ね中心都市とその都市への通勤者が一定割合いる周辺地域を合わせたものを指します[1]。

2. **カバー率**: 233の都市雇用圏で日本の総人口の95%をカバーしています[1][2]。

3. **分析有用性**: 地域の横断的な分析などに用いられ、都市圏の人口経済の動向を分析するのに有効です[1][4]。

4. **実態反映**: 行政区分よりも実際の都市機能や人々の生活圏をより正確に反映します[4]。

## 都市雇用圏の利点

1. **複数都市の連担**: 日本都市の特徴である複数の連担した都市コナーベーション)をより適切に捉えることができます[4]。

2. **社会経済関係の反映**: 中心都市だけでなく、周辺地域との社会的・経済的な関係考慮に入れています[4]。

3. **明確な基準**: 都市圏を設定する際の基準が明確であることが長所とされています[1]。

## 都市雇用圏と人口移動

都市雇用圏の概念は、東京圏への人口集中などの現象理解する上でも有用です。例えば:

このように、都市雇用圏の視点を用いることで、単なる行政区分では見えてこない都市実態人口動態をより正確に把握し、分析することが可能となります

----


まりネット上で「東京にはこれがあるから東京は他の場所より優越している」と根拠にされるもの人口50万人以上の都市圏にもある、つまり人口50万人以上の都市圏は東京と言えます。そして、東京(本物)都市雇用人口は3700万人なので、「東京にあるものが揃ってる箇所」が74箇所、東京都市雇用圏の中にあるはずです。

----

(pro search)

この主張には誤りがあります都市特性機能を単純に人口規模だけで判断することはできません。東京の特徴や機能を他の都市比較する際には、より複雑な要因を考慮する必要があります

## 都市特性人口規模

人口50万人以上の都市圏が必ずしも「東京と同等」とは言えません。都市機能特性は以下のような要因によって決まります

## 東京特殊性

東京には他の都市にはない特徴があります

1. **経済規模**: 東京都市圏のGDP世界最大級であり、多くの大企業本社が集中しています

2. **政治行政機能**: 日本首都として、国会中央省庁が集中しています

3. **国際的な結びつき**: 世界有数の国際空港を有し、多くの外資系企業進出しています

4. **文化教育の中心**: 多数の大学研究機関文化施設が集中しています

5. **インフラの充実**: 世界最大級公共交通網を有しています

## 東京圏の人口動態

東京圏への人口集中は継続していますが、その背景には複雑な要因があります

## 将来の展望

東京人口は今後減少に転じる可能性があります

## 結論

東京特性は単純に人口規模だけでは説明できません。東京には他の都市にはない独自機能や特徴があり、それらが複合的に作用して東京の優位性を形成しています。したがって、「人口50万人以上の都市圏は東京と言える」という主張は適切ではありません。また、東京都市雇用圏内に74の「東京と同等の機能を持つ箇所」があるという考えも、都市機能の複雑性を考慮すると妥当とは言えません。

----


いやいや、ネット上で生活者の実態として、これがあるから嬉しいとされるもの人口50万人以上ならあるんですよ。経済規模: 東京都市圏のGDP世界最大級であり、多くの大企業本社が集中しています

政治行政機能: 日本首都として、国会中央省庁が集中しています

国際的な結びつき: 世界有数の国際空港を有し、多くの外資系企業進出しています

文化教育の中心: 多数の大学研究機関文化施設が集中しています

インフラの充実: 世界最大級公共交通網を有しています。があって、生活者に何が嬉しいの?

そして、根本的な勘違いがあるが、東京(本物)では多くともピーク時に電車が2分に1本だが、人口50万人以上の都市雇用圏の中心部ではバスピーク時20秒に1本な訳で、全く東京(本物)の方がインフラストラクチャーが充実しているわけではありません。

----

ネット上で「東京に住むメリット」とされるものの多くは、人口50万人以上の都市圏でも享受できる可能性が高いです。以下に、東京の特徴とそれが生活者に与える「嬉しさ」を整理しつつ、他都市圏との比較考察します。

## 東京の特徴と生活者へのメリット

1. **交通インフラ**

- 東京では電車地下鉄が発達しており、車がなくても生活可能[1][2]。

- ただし、バス利用が主流の都市圏(例:人口50万人以上)では、ピーク時に20秒間隔で運行される場合もあり、必ずしも東京が優れているとは限りません。

2. **文化娯楽施設**

- 美術館博物館劇場などの文化施設が集中しており、休日選択肢豊富[4]。

- これらは大都市圏であれば多かれ少なかれ存在します。

3. **医療教育**

- 高度な医療施設や多様な教育機関へのアクセスが容易[2][4]。

- ただし、大規模都市圏ではこれらも一定水準以上整備されています

4. **消費・流行**

- 新しい商品サービスが集まりやすく、流行をいち早く体験できる[1][3]。

- 地方都市では時間差があるものの、人口規模に比例して選択肢は増えます

## 「東京らしさ」の再考

東京が他都市より優越しているとされる要素(経済規模、政治機能など)は、生活者の日常には直接的な影響を及ぼさな場合があります。一方、「生活者にとって嬉しい」とされる利便性選択肢は、人口50万人以上の都市圏でも十分に満たされることが多いです。

## 結論

東京にあるもの」が他の大都市圏にも存在する場合、それを理由東京特別視するのは必ずしも妥当ではありません。むしろ、各都市圏の特性インフラの質を個別評価することが重要です。

2024-11-07

anond:20241106232300

>そんな中で「LGBTQの権利を!」「女性もっと(過剰な)権利を」「移民歓迎」とか言われたらぶっ殺したくなるのは想像できるだろう。

なんでやねん

移民はともかく、「普通に暮らしに苦しんでいる人」の中には女性もLGBTQもいるし

少なくとも人口の半分は女性の筈なんだが。

過剰な権利って男と同じだけの賃金水準とか議員比率とか?(それはあくま機会の平等を進めていった先の結果論であってその結果を直接すぐに実現しろという話ではないと思うんだけど)

それが過剰だと思う時点で認知が歪んでいるよ

2024-10-15

なぜ日本の平均収入他国比較して上がらなかったのでしょうか。

日本収入他国と比べて相対的に上がらなかった理由には、複数の要因が関係しています。以下に主な要因を挙げ、それぞれについて説明します。

1. 経済成長の停滞

1990年代の「失われた10年」に代表されるバブル経済崩壊以降、日本経済は長期的なデフレと低成長に直面しました。この期間中他国ITバブル金融サービスの発展を通じて経済を成長させたのに対し、日本構造的な問題デフレに苦しんでいました。経済成長が鈍化すると、賃金の上昇も抑えられやすくなります

2. 賃金体系の硬直性

日本雇用システムは、年功序列終身雇用といった伝統的な慣行依存しています。これらのシステムは、長期的な安定を提供する反面、労働市場の柔軟性を低下させ、成果に基づいた賃金上昇を阻害しています他国では成果主義が広がり、労働者生産性向上に応じた賃金上昇が進んだのに対し、日本ではこの変化が比較的遅れていました。

3. 非正規雇用の増加

1990年代以降、日本では非正規雇用派遣社員パートアルバイトなど)の割合が増加しました。非正規雇用者は正規雇用者に比べて賃金が低く、労働条件も悪いため、全体の賃金水準を引き下げる要因となっています。このトレンドにより、企業人件費抑制する一方で、個々の労働者収入増加は限定的になりました。

4. デフレの影響

デフレ経済では、物価の下落が続く中で企業価格競争さらされ、コスト削減を優先する傾向があります。その結果、企業従業員賃金を引き上げる余地が少なくなり、結果的に国全体の収入の増加が抑制されました。

5. 技術革新労働生産性の停滞

日本1980年代には技術革新リーダーであり、高度成長を遂げましたが、2000年代以降、ITデジタル化などの新たな技術革新に遅れを取りました。この遅れにより、労働生産性の向上が他国に比べて低く、賃金上昇に結びつく経済効果限定されました。

6. 企業利益配分問題

日本企業内部留保利益の蓄積)を増やし、従業員への利益配分抑制する傾向があります。これにより、企業一定経済的余裕を持ちながらも、賃金の引き上げを積極的に行わないことが一般的です。これは、経済不透明感やグローバル競争の激化に対するリスクヘッジとして行われている側面があります

改善施策

これらの問題改善するためには、以下のような施策が考えられます

1. 労働市場改革

年功序列終身雇用から成果主義スキルに応じた賃金体系への移行を推進する。

非正規雇用者の待遇改善と、正規雇用への転換を支援する制度の強化。

2. 生産性向上への投資

ITAIデジタル技術への積極的投資を促進し、労働生産性を向上させる。

教育と再教育を通じて、労働者が新しい技術対応できるようにする。

3. 賃金政策見直し

企業に対して、利益従業員賃金として還元するインセンティブ提供する。

労働組合の強化や政府の介入により、賃金交渉効果的に行える環境を整備する。

4. デフレ脱却政策の推進

積極的金融緩和政策財政政策継続し、物価上昇と賃金上昇の好循環を作り出す。

日本収入他国と比べて上がらなかった背景には、経済成長の停滞、雇用体系の硬直性、非正規雇用の増加など、複数の要因が絡み合っています。これらの問題対処するための政策が進展すれば、収入の向上に繋がる可能性があります

2024-06-18

anond:20240618150209

買い叩くのは下限が高いし返品できないからだよ

厳選しなきゃいけない

最低賃金下げて即クビにできれば優秀な人の天井は上がる

もちろん無能労働者賃金水準は下がるけど

2024-06-17

なぜ少子化は止められないのか

少子化問題 非正規雇用女性結婚出産の意欲が低い理由

https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/042800240/042800002/

斎藤 財源をどうするかとか、金額いくらにするかとかの問題はあるけれど、藤波さんは、若い世代賃金水準を引き上げたり、経済支援を充実したりすれば、ある程度、少子化問題解決すると思っているわけですね。

藤波 いやいや、それほど簡単ではないでしょう。まず1つ、雇用環境改善重要です。ご存じの通り、女性過半数非正規雇用で働いているわけですが、彼女らの結婚出産に向けた意欲、私はこれを総称して出生意欲と呼んでいますが、この出生意欲の低下が顕著です。

 図表1をみてほしいのですが、これは、雇用形態別に、未婚女性希望子ども数を表しています正規雇用女性に比べて、パートアルバイト派遣など非正規雇用女性のほうが、希望子ども数が顕著に低下していることが分かります。将来、結婚をしないと考える女性比率も、非正規雇用のほうが高いことが分かっています

斎藤 女性雇用形態によって、明確に結婚出産に対する意識に差が生じているというのは驚きです。

藤波 最近若い世代価値観の変化から、生涯未婚を希望する人が増えているという状況にはあるわけですけれど、18~19歳の女性に聞けば、そうした意向を持っている人は、10%台にすぎないことが分かっています。すなわち、多くの女性が、社会に出て働いているうちに、特に非正規雇用女性で、結婚出産への意欲を失っているという状況にあると考えられますあきらめが広がっているということなんでしょうね。不安定雇用環境改善は欠かせません。

斎藤 そういえば、以前、連合日本労働組合総連合会)に取材したことがあるんですが、女性最初就職するときに、正規雇用非正規雇用かで、その後の結婚出産の状況が大きく変わってくるといっていました。初職が非正規雇用の人は、結婚出産をする割合が明らかに低くなるそうです。

藤波 私もあれには驚きました。あのデータレポート引用させてもらったことがありますよ。ちょっと待ってくださいね、ああ、これこれ。図表2は、連合2022年実施した、現在非正規雇用で働く20~59歳の女性対象としたアンケート調査の結果です(連合非正規雇用で働く女性に関する調査2022」2022年3月31日)。

 「配偶者あり」は、初職が正規雇用場合63.6%でしたが、非正規雇用では34.1%にとどまっています。また、「子あり」は、初職が正規雇用場合は57.7%でしたが、非正規雇用では33.2%です。


最近やたらとまだ学生を含む年齢層に対するアンケートの結果を用いて「Z世代子供を欲しがっていない」と聞くが、現実はこれである

収入と未婚率に関係があるのは男だけであり、女は収入雇用形態に関係なく結婚できると思い込んでいる人が多いが、現実はそうではない。

この斎藤藤波って人もヤバい非正規雇用の女が結婚出産の意欲をなくすなんて当たり前なのに、一体何処に驚く予想があるんだ?

女が結婚出産しない、できないのも明らかに金の問題なのに、

少子化の原因が未婚率の上昇にあると着目されてもなお、世間で叫ばれるのは「未婚男性収入を!」ばかりであり、

相変わらず独身女性貧困無視されているのに絶望しかない。

2024-05-18

anond:20240518163401

そういうことやった国は、だいたい、ダブルワークしないと喰っていけない賃金水準になってた気がする

2024-05-12

カッチカチの肩

東京賃金水準仕事の多さに憧れる地方暮らし

でも前に東京出張行った時、朝の電車でかなり温度差感じて尻込み中

女性から専用車両に乗ったんだけど、降りる時に絶対カッチカチの肩にぶつけられること多数

チンタラしてたつもりはなかったんだけど、流れに乗ってるつもりで乗れてなかったのかな?

とにかく肩の硬さがすごかった、同じ女性なのにこうも違うのか…と驚愕

東京仕事がたくさんあるけど、きっと住んだら文字通り肩肘はって生きていかなきゃいけないんだろうな

悩むなあ…東京に住んでなくて実現できなかったこともいくつかある。とはいえ今の地方は住みやす

2024-04-25

人口減少

10年ぶりの消滅自治体騒ぎでまた議論を呼んでるけど、やっぱり本当に議論すべきことは語られない

自治体単位消滅するかどうかなんてのは、今回の結果でも分かるように変動するものでどうでもいいこと

最大の問題は、国全体で人口が減るのは確定してるってこと

岸田政権少子化対策に力を入れるポーズをとっているけれど、子育て支援で急に子どもが増えるなんてことはありえないので、当然に人口は減る

ここで重要なのは人口が減る中でどうやって社会を維持するかだ

移民とか外国人労働者とか安易な発想をする人が稀にいるが、あれはダメ

衰退する国にまともな外国人が来るか?

それに外国人都市しか来ないから、日本人底辺層から仕事を奪うだけ

賃金水準を低下させて結局日本人労働者が苦しむことになる

そもそも都市部、特に首都圏は少しくらい人口が減っても問題ないし、なんなら減った方が暮らしやす

それに対して地方は少し人が減っただけでガタガタになるところが多い

から人口が減る中で真に考えるべきことは、都市に集中しすぎた人口地方に返して、人口が減っても持続可能社会をどうやって作るかだ

そうは言っても、人は簡単に快適な首都圏から出ていかない

そこで、首都機能移転

それも、省庁ごとの分散移転

中央省庁で働く人間は多い

さらに、そこには政商みたいな税金に集って生きてる人たちや、接待用の高級料亭施設維持管理や警備の人など、とてもたくさんの仕事がついてくる

から、省庁ごとに違う地方移転すれば、かなりの人口移動になる

今の時代通信技術の発達で離れているからといってそこまで困ることもない

しろ災害発生時のことを考えれば政府拠点分散していることはリスク分散になる

国会は、それも分散してオンラインで繋いだ形にするか、巡業制にするか、どちらでもいい

ただ、どの分散首都でも首都として機能するようにしておけば、危機管理上とても有効だろう

問題は、どこに移すかだ

ここは大変な争いになるだろう

そこで、増田のみんなにも、どこにどの省庁を移すべきか、意見を出してほしい

よろしく頼む

2024-02-27

日本人はなぜ「生産性の高い社会」を理解できないふりをし続けるのか

https://anond.hatelabo.jp/20240227085257

この増田トラバほとんど完全に的外れで、今回に限ったことではなくいつも同じような流れで本当に不思議なんだけど。

生産性の高い社会とは、個人能力が高い社会のことではない。

同一の投入能力あたりの生産量が高い社会のことだ。

個人能力が高まって生産量が上がるのは自明であって社会は何も進歩していない。

そうではなく、設備投資イノベーション、配置換え、何でもいいが

効率を上げることで同じ投入能力でより多くのものを得られるように、システムを変更することが「生産性を上げる」ということだ。

これはしかし決して簡単なことではない。投資リスクテイクを常に行い、市場に結果を評価される必要がある。

それが本来経営者仕事だ。



零細企業生産性が上がらないのはなぜか。

経営者がもはや設備投資取引先変更などのリスクテイクを行う気がないからだ。

零細企業は長期的な利益の最大化ではなく、経営者ライフイベントによって動く。

経営者がそれなりの報酬を得ている老人ならもはや設備投資リスクテイクもやる気は起きないだろう。

死ぬまで低賃金労働者をつかって現状維持し、資産を減らさずそれなりの年収を確保できればそれで満足してしまう。

これは個人の行動としては合理的で、だれかの能力の介在する余地はほぼない。

からそうなったらもう生産性を上げるには外圧で潰して資源を開放するしかない。

ストなどで賃金水準を上げていくのも重要だし

政策レベル強制的最低賃金を徐々に上げていくことはこの一つの外圧だ。




もちろんこの過程失業率は上がるだろう。ストにもレイオフリスクがあるし、企業破綻するかもしれない。

しかし単純に労働力分配という観点からみればそれはあくまで、ほかの効率のいい仕事へ移行する際の待機時間であり

永久労働市場から消えるなどというバカなことはない。

失業=まともな人生からドロップアウト」のような日本観念意味不明なのだ

もちろん失業率が高すぎないに越したことはないが、それは単に待機時間が短いほうが効率がいいというだけの話だ。

社会全体の生産性の向上を止めてまで失業率を下げるのは本末転倒ではないだろうか。

経済効率だけから考えれば失業者の生活社会保険でカバーすればいいだけの話だ。

実際に最低賃金を上げていった国は徐々に生産性が上がっている。




むろん、人間には感情というものがあり、労働に参加していないと社会無力感を感じるし

それを抜きにしても人間関係などの社会資源から切り離され個人レベルの損失はあるから

そういった部分には対処する必要があるだろう。

しかし少なくとも経済学的には、雇用状態/失業状態個人能力を表すわけではなく、単に今労働力市場に利用されているか否かを表すに過ぎないし

最低賃金の水準は個人能力とは関係ない。しいて言うなら社会能力に関連している。

もちろんただ最低賃金が上がればいいという話でもなく結局は生産性を上げることが重要だ。

そしてそもそも低賃金労働者能力が低い、というのは必ずしも正しくない。

単に生産性の低いクソ環境で働いてるだけかもしれないからだ。

ほかの指標がないから「現在賃金個人能力代表値」とすることが横行しているが、雇用流動性が低いほどこれは不正確になる。

もちろん能力評価による昇進や転職機能している場合には個人能力に相関はするだろうが、能力のものではない。

さらに言えば生産性が上がれば必ず賃金が上がるとも言えないので

可能ならば労働者側もストなどをして労働者パイを増やすことをやる必要がある。



ここまで書いてきたことは教科書レベルの話で、流石のはてな民といえど本気でこれを理解できないほどアホとは思えない。

なぜここまで理解できないふりをし続けるかに興味がある。

明らかに一部の世代日本人が病的なまでに設備投資リスクを嫌っており、それをしなくていいように逆算してロジックを組み上げているとしか思えないのだ。

こっちにも仮説はあるのだが、本当のところはよくわからない。

なぜ皆さんはここまで「生産性」を理解できないふりをし続けるのか?

2023-12-17

みんなで高卒製造業従事しても少子化問題解決にはならない

https://anond.hatelabo.jp/20230904055408

これとこれについたブコメを眺めているが

高卒製造業従事して工場労働続ければ今でも十分快適に再生産できるのになぜみんなやらないのか」

というのは的外れだと思う。

そもそも都市で快適に暮らすには、当然そこで働くサービス産業労働者にそこの賃金水準支出する必要があるから

その都市の平均より稼ぐ必要がある。

工場高卒になれってのはその意味では完全に正しいが、これは田舎で暮らすと快適とかい意味ではない。

サービス産業が安い地域自分だけ大資本生産性メリットを受ければ相対的に強いっていう話で

結局、自分が平均より勝てる「都市」に移動せよという原則は変わらない。


都市生活で勝てるのは

工場など安定性が重要で、特異な能力がなくても真面目なら大資本接続できるルート

ホワイトカラーエリートなど、選抜資本の上流につけるルート

能力の高いエンジニアなど、そもそも他人より素で労働生産性が高い特殊技能もち

Webで一発当てて世界から広告資本ルートでカネが流れてくる運ゲーの勝者

・親から資本相続している

など、いろいろあるが、結局は相対的に使えるカネが多い、つまりそれだけ多く他人労働力を使えるから快適なだけだ。

低賃金スーパーコンビニバイトいるか工場労働500万で十分快適なのだ

そいつらが年収500万もらってたら年収500万の人々は快適ではなくなる。


もちろん、機械化がAIもっと極限まで進み、小売りや流通の末端まで機械化されれば話は変わるだろう。

また、地方高卒製造業はほかのルートに比べて要求能力や運の要素は低く、再現性が高いのも事実だ。

しかし、現代の「年収500万の高卒」の幸福は、それ以下のサービス業労働者の不幸で支えられている。

からスケールしないし、しないからこそ少子化なのである

2023-11-26

anond:20231126001850

エッセンシャルワーカーが弱者男性と言って差別されるのは、不当で不快なことだと思います

エッセンシャルワーカーとは、人々が日常生活を送る上で、なくてはならない仕事従事する労働者を指します。

彼らは社会機能を維持するために欠かせない存在であり、その仕事重要尊敬に値するものです。

しかし、エッセンシャルワーカーは、賃金水準が低く、人手不足業務過多などの課題が多いのが現状です。

そのような状況の中で、彼らが弱者男性と呼ばれて軽蔑されるのは、理不尽であり、社会の不平等偏見を反映していると言えるでしょう。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん