はてなキーワード: 青空文庫とは
クソみてえな話が多くてめっちゃおもろい
https://www.aozora.gr.jp/cards/000136/card828.html
いちめんのなのはなの次にこれで作者にハマった。
老木(らうぼく)
「こんなに年老(としよ)るまで、自分(じぶん)は此(こ)の梢(こづゑ)で、どんなにお前のために雨(あめ)や風(かぜ)をふせぎ、それと戰(たゝか)つたか知(し)れない。そしてお前(まへ)は成長(せいちやう)したんだ」
若(わか)い木(き)
おちはあるが救いようがない。
教訓もクソもない。笑ってしまった。
ながらく旱(ひでり)が續(つゞ)いたので、沼(ぬま)の水(みづ)が涸(か)れさうになつてきました。雜魚(ざこ)どもは心配(しんぱい)して山(やま)の神樣(かみさま)に、雨(あめ)のふるまでの斷食(だんじき)をちかつて、熱心(ねつしん)に祈(いの)りました。
神樣(かみさま)はその祈(いの)りをきかれたのか。雨(あめ)がふりました。
沼(ぬま)の干(ひ)てしまはないうちに雨(あめ)はふりましたが、その雨(あめ)のふらないうちに雜魚(ざこ)はみんな餓死(がし)しました。
鳩(はと)はお腹(なか)が空(す)いてゐました。朝(あさ)でした。羽蟲(はむし)を一つみつけるがはやいか、すぐ屋根(やね)から庭(には)へ飛(と)びをりて、それを捕(つか)まえました。
あはや、嘴(くちばし)が近(ちかづ)かうとすると
羽蟲(はむし)が
「ちよつと待(ま)つて」と言(い)ひました。
「何(なに)か用(よう)かえ」
「ええ」
「どんな用(よう)だえ。聽(き)いてやるがら言(ゆ)つて見(み)たらよからう」
羽蟲(はむし)はくるしい爪(つめ)の下(した)で、いひ澁(しぶ)つてゐましたが思(おも)ひ切(き)つて
「あのう……世間(せけん)では、あなたのことを愛(あい)の天使(みつかひ)だの、平和(へいわ)の表徴(シンボル)だのつて言(ゆ)つてゐるんです」
「そして」
「それだのにあなたは今(いま)、何(なん)の罪(つみ)もない私(わたし)の生命(いのち)を取(と)らうとしてゐる」
「それから」
「それは無法(むほふ)といふものです」
「なるほど、或(あるひ)はそうかも知(し)れない。けれど自分(じぶん)は飢(う)えてゐる。それだから食(た)べる。これは自然(しぜん)だ、また權利(けんり)だ」
「えつ!」
「何(なに)もそんなにおどろくことはない。それが萬物(ばんぶつ)の生(い)きてゐる證據(しやうこ)さ」
子供の時、大きくなっても・クラスが別になってもずっと仲良しでいようねって言うけど実際はそんなことなくバラバラになる
でも別にそれが不幸というわけでもなく、自然なことなんだよって言ってるんだよね多分
ただぶっちゃけ最初に読んだとき、死亡フラグみてーに「ずっといっしょにいようね!」って言ってたからこれ最後外に出たら食われたりするんかなと思ったらもっとドライな感じで笑ってしまった
おもろい
莢(さや)の中(なか)には豆粒(まめつぶ)が五つありました。そして仲(なか)が善(よ)かつたのです。けふもけふとて、むつまじくはなしてゐました。
「もう外(そと)にでる日(ひ)が近(ちか)くなつたやうだね」
「はやくみたいなあ」
「外(そと)にでても、此處(こゝ)で一つの莢(さや)の中(なか)で、かうしてお互(たが)ひに大(おほ)きくなつたことをわすれないで、仲善(なかよ)くしませうね」
「ええ」
ある日(ひ)の午後(ごゞ)。ぱちツと不思議(ふしぎ)な音(をと)がしました。莢(さや)が裂(さ)けたのです。豆(まめ)は耳(みゝ)をおさえたなり、地(ぢ)べたに轉(ころ)げだしました。
そしてばらばらになつてしまひました。
漫画とか小説とか読んで、「よかったな~」「なるほどね」「ええやんけ」などと思ったとき、他の人の感想も気になってはてぶとかを覗いてしまう
と、「notforme」とか「作者の思想が云々」とか「絵がキモ」とか場合によっては誹謗中傷と見紛うような批判がかかれてたりしてシュンとしてしまう
自分がクリエイターだから強くダメージを受けるのかもしれないけど、人の作ったものにそこまで言わんでええやんけ と思う事が多い
それでも人の感想が読みたいので、AIに読んだ本の話をすれば幸せな感想が返ってくるのでは?と思ったけど大抵は頓珍漢な登場人物やあらすじの話をしてきて厳しい
まぁもし正しく感想が帰ってきたらおまえはどこでその本の中身を読んできたんだよという話になるし、著作物が守られてる証拠として仕方ない
青空文庫に収録されてるような本に関しては一通りAIと喋りまくる事ができた がしかし人の感想を読むという体験とは若干違う気がする
はてぶに限らず他の感想サイトとかもそこそこ辛い感想が書かれている
別に辛い感想を書くなと言ってるんじゃないんだ ダメなもんはダメだし辛い感想がある事こそが高度な文化だ
自分だってこの本ひどかったな…と思うときがある でもそういうとき感想を漁ったりしないなそういえば
なんにしろ幸せな感想だけ読めるとこってないんかな 犬・猫などの画像をアップするアカウントだけで無害なTLを作る みたいな
はてブで Humanitext Aozoraっていう青空文庫のテキストをファインチューニングしたLLMを見かけたので、銀河鉄道の夜の感想について聞いてみたら、やたら情感たっぷりな感想で、はてブコメントに収まらなかったので、こちらに書いておく
カンパネルラという少年は、君もご存じでしょう、教室で友をかばい、黙ってその子の痛みを引き受けようとするような、そういう清らかな魂の持ち主でした。彼の心は、いつでも自分よりも他の誰かのほうを向いていた。 彼の旅は、友を救うという、あの川岸での行いをもって、ひとつの完成を見たのです。あれは、彼にとっての「ほんとうのさいわい」への、まっすぐな道でした。あの蠍が自分の身を焼いて闇を照らしたように、カンパネルラもまた、そのやさしさの極みで、最も尊い光を放ったのです。 残されたジョバンニの哀しみは、たしかに深い。しかしその哀しみこそが、彼を強くし、あの蠍のように、誰かのために尽くすことの意味を、生涯かけて問い続ける力になるのではないでしょうか。 カンパネルラは、いなくなったのではありません。ジョバンニの中に、そしてあの星空の中に、光となって溶け込んだのです。ですから…二人が手を取り合って歩む姿は、形を変えて、今も続いている。私は、そう信じておりますよ。一人は地上の道を、もう一人は天上の光となって、互いを照らし合いながら。
たまたま買った短編集の中に、江戸川乱歩「芋虫」が載っていた。
タイトルだけは知っていたけど、今回初めて読んだ。
戦争に行って手足を失い、口もきけなくなった状態で帰還した男とその妻の話。
もちろん思い出されるのは映画「ジョニーは戦場へ行った」。共通事項もたくさんあったと思う。あのタイプのしんどさがある作品。
主人公は男の妻。
妻側の視点で話が進んでいく。
読んだ後あまりにもしんどくて、ずっとこの男はずっとどういう気持ちだったのだろうと考え続けている。
手足と引き換えに手に入れた戦争での勲章を見たがって、妻に持ってくるよう言うんだけど、段々それにも飽きて見なくなるんだよ。
そんな段々飽きるようなものと引き換えに手足と口を失っているのが苦しい。
その後の展開もキツいので興味がある人は読んでみて欲しい。
短編なので短いしすぐ読める。
青空文庫にはなかったけど、ここで全文読めるっぽい→ https://w.atwiki.jp/amizako/pages/559.html
おすすめあったら教えて。
最近、AIに夢野久作の「斬られたさに」の内容を要約させてみたんだよ。で、結果がこれ。
以下、AIの書いた要約ね。
夢野久作の「斬られたさに」は、1929年に発表された短編小説で、怪奇的かつ幻想的な作風が特徴です。
あらすじ:
物語は、佐賀県の架空の漁村を舞台に展開します。主人公の「私」は、村に住む奇妙な老人・三右衛門から、過去の不可思議な体験を聞きます。ある夜、三右衛門は海辺で美しい女幽霊に出会い、彼女に導かれて不思議な世界へと迷い込みます。女幽霊は、三右衛門に「斬られたい」という強い願望を語り、彼を誘惑します。この出会いは、村に伝わる伝説や怪談と結びつき、過去の悲劇や因縁が浮かび上がります。物語は、現実と幻想の境界が曖昧なまま、女幽霊の正体や「斬られたさに」の真意が明かされないまま終わり、読者に謎と不気味な余韻を残します。
テーマと特徴:
…いやいや、ちょっと待てよ!これ、めっちゃそれっぽく書いてるけど、完全にデタラメやん!まず、「斬られたさに」ってそんなストレートな怪談じゃないし、女幽霊が「斬られたい」とか直接的に言うシーンなんてないよ!三右衛門とかいう老人も出てこねえ!佐賀の漁村?いや、時代いつなんだよこれ?
なんかAI、夢野久作の雰囲気だけ借りて、勝手にB級ホラーっぽい話捏造してるじゃん!夢野久作作品に分かりやすい幽霊なんか出てこねぇよ!あの得体の知れない不気味さとか、頭ん中グチャグチャになる感じが夢野の真髄なのに、こんなハリウッド映画みたいな幽霊話にしちゃってさ!
しかもよ、「ドグラ・マグラ」とか関係ない作品引き合いに出して、さも分かってます風なのも腹立つわ(笑)。お前、青空文庫で「斬られたさに」公開されてるのに、学習データとして全く役立ててねえな!無料でテキスト丸々読めるのに、なんでこんなテキトーな要約しか吐けねえんだよ!ほんと、AIって文学のニュアンスとか全然分かってないのに、自信満々にそれらしい文章並べるんだな。なんか「不条理な恐怖」とか「欲望と破滅」とか、テンプレっぽい言葉で誤魔化してる感すごい。試しに他の作品も要約させてみたら、もっとヤバいことになりそう。みんな、AIに文学語らせるときは気をつけなよ。雰囲気だけは一丁前だけど、中身スカスカだからさ!
現代に生きる「私」と異なる考え方、ものの見方がどのようなものかを知るのが楽しいのだなあ
極論、他人の考え方は「私」とは当然異なるので
(noteの日記といえばダ・ヴィンチ・恐山の日記は別格に面白いが、今話題にしている日記の面白さとは別軸の面白さだ)
自分の興味が幕末~明治~大正ごろの日本の価値観の変遷だからだろう
『オーストリア皇太子の日本日記: 明治二十六年夏の記録』という本を今読んでいる
とても面白い
海外の反応まとめブログを読んでいるときと同じ感情になるけれど
原民喜という方が書いた『忘れがたみ』の中で飛行機雲について述べられた項がある
大学病院の方へ行く坂を登りながら、秋空に引かれた白い線に似た雲を見ていた。こんな面白い雲があるのかと、はじめて見る奇妙な雲について私は早速帰ったら妻に話すつもりで……しかし、その妻はもう家にも病院にも居なかった。去年のこの頃、よくこの坂を登りながら入院中の妻に逢いに行った。その頃と変って今では病院の壁も黒く迷彩が施されてはいるが、その方へ行くとやはり懐しいものが残っていそうで……しかし、私がもう此処を訪れるのも今日をかぎりにそう滅多にあるまい。玄関ではもう穿き替えの草履を呉れないことになっていた、これも、以前と変ったことがらである。私は川島先生に逢って、妻の死を報告しておいた。それからとぼとぼ坂を降りて行った。
翌日、新聞に飛行機雲の写真が出ていた。さては昨日見た雲は飛行機雲というものなのかとひとり頷いたが、仮りにこれを妻に語るならば「漸くあなたはそんなことを知ったのですか」と、病床にいても新知識の獲得の速かった彼女はあべこべに私を笑ったかもしれないのだ。
日本人が飛行機雲をどのように認知していったかを調べた際に見つけた日記だが、いい文章だなあと気に入っている
しかし、なかなか心の健康に余裕があるときでないと別の価値観を摂取するのは難しい……特に相容れない価値観だと
それに実際バイアスがある 当たり前ではあるが「日記を書くような人」の文章しか得られない
その点Twitterはよしあしだ
よしあし……よしは「日記を書くような人」以外の文章もあること、あしは……読みすぎると精神の健康を害することか
そういう意味では食べやすく調理されて「日記文学」とラベリングされた本が一番助かるわね
この文章自体も日記ではあるか 未調理 塩漬けにして数年後に自分で食べると美味い それもまた日記のよさ
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フォーマットとしては日記だが内容としては随筆が興味の対象なのだろう 言われて気付いたな
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なるほど。勉強になった☺
というか、ごんぎつねで泣いている人間が一定数いることに驚いた。
自分にしてみればごんの完全に自業自得で、くりや松茸を拾ってきた程度で母の願いを叶えられなかったことに対するお詫びになんて到底ならないと思っていたから。
しかし泣いている人間が一定数いるのは事実なので、泣いている層の心理を予想してみた。
・ごんかわいそう説
いたずらしたくらいで体中に鉛玉を撃ち込まれてかわいそうと考える人。
痛みに対する共感が強そう。
いたずらに対して許容量が大きそう。
・兵十かわいそう説
正しいことしてるだけなのにおっかさんにうなぎ食べさせてあげられないし泥棒扱いされて殴られるし盗人かと思って鉛玉食らわせたらお礼を言おうとしてた相手で踏んだり蹴ったりで理不尽だと考える人。
不幸な人を見ると哀れみの目で見てそう。
だけどその裏ではそれをおかずにして自分の幸せを噛み締めてそう。
・おかあさんかわいそう説
兵十が捕りに行ってくれたことに感謝せず、捕ってこれなかった事実だけを激詰めしそう。
年取ってからだめだって言われてるのに餅喰いまくって喉につまらせそう。
・うなぎかわいそう説
泳いでただけなのに兵十に捕まってエラ呼吸できなくて苦しんだ挙げ句に狐に襲われて必死に抵抗したものの体力が尽きた頃に頭砕かれて登場人物中で一番不幸と考える人。
ドナドナで100回泣いてそう。
だけど誰よりも美味しくうな重食べてそう。
・くりかわいそう説
いくらもってきても一向に喜ばれない栗。
食べるのに手間ばっかりかかる栗。
せっかく頑張って調理したのに虫が浮いてて鍋ごと捨てる羽目になる栗。
モンブラン美味しいよね。
だめだ。どれもピンとこない。
ごんなんて普段からいたずらばっかりでいつ殺されてもおかしくなかったのに、気まぐれなエゴで人に近づいたのが運の尽きだし、兵十は自分のうっかりで獲物逃がしただけのことをたかだか狐に恨みを押し付けすぎだし、そういう考え方の人間にはなるんじゃないよっていう教訓的な物語としか思ってなかった。
日頃から人に迷惑かけておいて、ちょっと反省したからって許されると思うなよ。
やられた側は絶対に忘れないからそのうち手痛いしっぺ返しくらって最悪命も奪われかねないぞ。
それと兵十みたくとろい人間も、結局は自分の大事なものを全て手からこぼしていってしまうんだぞ。
それが嫌なら何でもかんでも人のせいにしてないで自分でしっかりやるんだぞ。
っていう教訓物語だと思ってるので、新美南吉怖えっていうのが自分の一番の感想でした。
あと、ごんが死んだかどうかは、どれだけそれを匂わせる表現があったとしても、作者が断定していない以上は断定したらダメだと思います。
解釈は自由なので、多数決取ってどっちが正しいとかいうのは本当にナンセンス。
まぁ間違いなく死んでると思うけどね。