【政局メルマガ(154)】

「日米首脳会談②」

 

  10/28に行われた日米首脳会談の内容やロジスティックスについて大手メディアは、基本的に「大成功」というニュアンスで伝えています。しかし私はそうは思いません。高市早苗首相が現在置かれた状況下ではベストに近い結果を生み出したとは思いますが、合意事項を細かく見れば手放しで喜べるものではありません。例えば、首脳会談の際に日米は5つの文書を交わしています。

 

【首脳間文書】

①日米関税合意の履行確認文書

②重要鉱物の供給確保への協力文書

【政府間文書】

③日米間投資に関する共同ファクトシート

④7分野の科学技術協力覚書

⑤造船能力強化協力覚書

 

 まず前代未聞と言ってもいいのが①です。日本という国は、明治の開国以来、二国間で交わした約束や契約、さらに国際的な合意事項については「意地でも守り抜く」という姿勢を貫いてきた誇り高き国です。

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