「客の相手が嫌でたまらなかったけど…」東京・湯島“個室マッサージ店”の12歳タイ人少女が明かしていた「働くしかなかった理由」

「祖父母や妹に会いたい」

1人の少女が東京・港区に建つ東京出入国在留管理局を訪れたのは今年9月16日のことだった。応対した職員に対し、少女はこんな言葉を口にした。

「タイに帰りたい。祖父母や妹に会いたい」

それは日本国内に蔓延る「人身売買」という巨大ヤミビジネスが明らかになった瞬間でもあった――。

少女が働いていた「リラックスタイム」のHPにはキャスト女性の写真が掲載されていた(店舗HPより。現在は削除済み)
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11月4日、警視庁保安課は12歳のタイ国籍の少女を働かせたとしてマッサージ店経営者・細野正之容疑者(51歳)を労働基準法違反(最低年齢)容疑で逮捕した。

「細野容疑者は東京・湯島のビルの一室でタイ古式マッサージ店『リラックスタイム』を経営。少女はその店のキャストとして働かされていました。同店はタイの古式マッサージ店を謡っていましたが、実際は1万円程度の裏オプションを頼めば性サービスを受けられる、いわゆる違法風俗店だったとみられており、人身売買に関わったブローカーや組織を含め、警視庁が捜査を進めています」(全国紙社会部記者)

タイの田舎町で暮らしていた少女が母親に連れられ、日本を訪れたのは今年6月の出来事だった。捜査関係者が語る。

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