裏金議員ながら農林水産副大臣に抜擢された根本幸典氏。本誌は根本氏が11月24日に豊橋市内のホテルで、政治資金パーティーを開催するという案内を入手。「大臣規範」では大規模なパーティーの自粛が求められているが、そんなことはお構いなし。さらに過去のパーティーについて調べると、旧統一教会に関する疑惑が浮上した。
前編記事『まったく反省してなかった!副大臣に抜擢されたあの「裏金議員」が大規模「政治資金パーティー」を開催予定』より続く。
パー券の購入者に旧統一教会信者
根本氏の政治資金パーティーをめぐっては、過去に次のような指摘もあった。
「旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題を追及してきたジャーナリストの鈴木エイト氏が、根本氏のパーティー券の購入者のなかに、教会の信者がいたことを明らかにしています('24年11月8日公開『文藝春秋PLUS』)。また、'24年12月、根本氏が裏金問題について弁明するために出席した衆議院の政倫審でも、同じ問題が取り上げられました」(全国紙政治部記者)
本誌が独自に入手した内部資料によると、根本氏側は'21年、世界平和統一家庭連合の豊橋家庭教会のA教会長(当時、以下同)にパーティー券3枚を販売したことが記されている。また、旧統一教会の関連団体である世界平和連合愛知県連合会のB渉外部長に1枚、平和大使協議会のC事務総長にも1枚売っている。
さらに、'22年にも、豊橋家庭教会のD教会長に3枚販売したほか、前年と同じように、B渉外部長とC事務総長にもそれぞれ1枚ずつ販売した記録がある。
根本氏は政倫審で、旧統一教会の関連団体の会合に出席したことや、関連イベントに祝電を送ったことを明らかにしている。一方、パーティー券の購入者に関しては「どういった思想・信条の方が買っているかということは確認していない」などと答弁していた。