特別企画

「1/16RC M4シャーマン(105mm榴弾砲搭載型)メカニカルステアリングシステム」、実車譲りの制御差動式操向装置を1/16で完全再現!【タミヤ撮り下ろし】

【1/16RC M4シャーマン(105㎜榴弾砲搭載型)メカニカルステアリングシステム】
8月30日発売予定
価格:77,000円

 東京・新橋にあるタミヤプラモデルファクトリー東京。多彩なタミヤ製品がずらりと並ぶ店内には、「第63回 静岡ホビーショー」で発表・公開された新商品たちがずらりと展示されている。今回はそのなかからひときわ大きな存在感を放っている「1/16RC M4シャーマン(105㎜榴弾砲搭載型)メカニカルステアリングシステム」を紹介する。

「1/16RC M4シャーマン(105㎜榴弾砲搭載型)メカニカルステアリングシステム」は8月30日発売予定、価格は77,0000円 ※ファインスペック 2.4G 電動RCドライブセットは別売

 本キットは第二次大戦を通じて約5万両が量産されたアメリカの傑作主力戦車“M4”の105㎜榴弾砲仕様を1/16スケールで再現したものだ。シャーマンのRC自体は数多く存在するが、本キットはその中でも異例の特徴としてM4シャーマンをはじめ、M24やM8、M2高速トラクターなど多くのアメリカ軍車輌で採用された「クレトラック式」と呼ばれる「制御差動式操向装置」同様の「制御差動式」操向装置を搭載したメカニカルステアリングシステムにある。

 この「制御差動式操向装置」は、ディファレンシャルギヤにより履帯の片方をブレーキで減速させると、もう一方が増速することで、ほぼ一定の回転半径でスムーズな旋回を可能とする機構。緩旋回中は履帯が完全停止しないことで駆動ロスを抑え、ブレーキの過熱も防。本キットでは、この「制御差動式操向装置」と基本的に同じメカニズムで作動する操向装置を搭載。モーターのパワーは、車体前部に搭載されたデフユニットを介して左右スプロケットに伝達。

 左右の履帯が同速で回転することで直進し、回転差を生み出すことで旋回を行う。旋回時はステアリングサーボで、デフユニットの両サイドにあるブレーキディスクの一方を制動。右側にブレーキをかければ右に旋回、左側にブレーキをかければ左に旋回。さらに、デフユニットに内蔵された一対のプラネタリータイプのギヤボックスがデフギヤとして機能し、片側を減速させるともう一方が増速するという機構になっている。

車体部分のフレームはジュラルミン製
車体のほぼ中央、センターに走行用バッテリー、右サイドにモーター、左サイドにステアリングサーボを搭載
プラネタリータイプのデフギヤを内蔵した、実車の構造に近い制御差動式操向装置
足回りはダイキャスト製のドライブスプロケットと金属ロッドと金属コネクターで組み立てられた硬質プラスチック製の履帯で構成されている
HVSS(Horizontal Volute Spring Suspension)方式のサスペンションは内部に金属製コイルスプリングを装備しており、フル可動する
プロポにはホイール・トリガータイプのファインスペック2.4G 電動RCドライブセットを使用(別売)
ボディはハイクオリティで再現されたものを継続採用
M1ヘルメットを着用し、戦闘シーンを意識したコマンダーの人形付き
M2重機関銃は本体はもちろん、弾薬箱トレイに別パーツの弾薬箱や稼働パーツをセットするなど精密に再現されている
車体前方機銃は金属製の銃身と銃身カバーを別パーツにすることで精密感を高めている
スコップやジャッキ、オノなどの工具、Kレーション木箱や弾薬箱などの小物も別パーツでしっかりと再現

 見た目だけでなく、内部まで実車再現にこだわった本キット。RCとして動かすのはもちろん、その大きさと細部まで再現されたクオリティの高さが生み出す迫力も素晴らしい。M4シャーマンファンはもちろん、メカ好きにもぜひ手にとってほしいRCだ。今なら貴重な6輪F1マシン「タイレルP34(Tyrrell P34)」の実車も展示されているので、この機会にぜひタミヤプラモデルファクトリー東京まで足を運んでみてはどうだろう。