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国内キャリア機器投資は2024年度に約3900億円、国内ネットワーク機器市場は伝送装置と基地局が60%を占有

 MCAは、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査を実施し、その結果を調査レポート「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2025年版」に取りまとめた。前回に続き、同レポートから国内キャリアの設備投資に関する調査結果を紹介する。今回は、ネットワーク機器への投資状況を見ていく。

移動系キャリアが牽引する国内ネットワーク機器投資、2024年度は約3900億円

 国内キャリア各社における2024年度のネットワーク機器投資は、前年度比12.2%減の3881億円と推定した。

 主な内訳はKDDIが1007億円、NTTドコモが875億円、ソフトバンクが629億円、楽天モバイルが175億円と携帯電話事業を行う4社の投資額は合計2686億円(全体の69.2%)となり、移動系キャリアが国内ネットワーク機器投資を牽引している点に変化はない。

 また、NTTグループのネットワーク機器投資は全体の46.5%となる1805億円を占めている。

国内ネットワーク機器市場は伝送装置と基地局が60%を占有

 2024年度のネットワーク機器別投資額において、伝送装置や携帯電話基地局、PON/MCは縮小した一方で、ルータやスイッチが微増している。伝送装置とPON/MCは2025年度も縮小が見込まれる一方、基地局やルータ、スイッチは拡大が想定される。今後は伝送装置とルータは微増、スイッチは拡大、基地局とPON/MCは微減とみている。

IT専門の調査・コンサルティング会社として、1993年に設立。 主に「個別プロジェクトの受託」「調査レポート」「コンサルティング」サービスを展開。 所属アナリストとの意見交換も無償で随時受け付けている。 https://www.mca.co.jp/company/analyst/analystinfo/