スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

良き良きマウスパッドは”Amazon Basicsシリーズ”にあり!? 俺的マウスパッド放浪記

 仕事机の上に防水のテーブルカバーをかけた。最近、画材とかで仕事机が汚れがちなので、その後始末を省力化するために。そしたらマウスパッドが必要になり、今どき的なマウスパッドをアレコレ試し始めた近頃の俺なのであった。

マウスパッドと言っても、どちらかといえばマウスパッドとしても使えるデスクマットみたいな面積が広い製品をアレコレ使った。なかなか快適であり、冬場は手が冷たくなりにくくてイイかも。

 テーブルカバーは、明和グラビア(Meiwa Gravure)の「防水テーブルカバー SKT-1215(120cm×150cm×0.3mm厚)」という製品。Amazonでは2060円で売られている、一般家庭用のテーブルカバーだ。

 これを敷いたら仕事机が汚れにくくなった。仕事机の表面は僅かに凸凹があるマット仕上げという感じで、まあ快適だが、汚れやすかった。テーブルカバーの素材は塩化ビニル樹脂100%で透明。ツルリとしていて汚れにくく、その質感にも違和感はない。

 のだが、コレを敷いた瞬間から、マウスの滑りがかなり悪くなった。以前はマット仕上げの机面でマウスを動かしていたが、この透明ツルツル塩化ビニル樹脂100%のカバーの上だと、マウスにブレーキがかかる感じで、以前ほど滑らかに動かせなくなってしまった。

 そこで、昔愛用していた「超滑るマウスパッド」を引っ張り出してきて使用開始。モノは、たぶん、POWER SUPPORTの「エアーパッドプロIII(特大サイズ/ダークグラファイト)AP-95」という製品と同等の品だと思う。

 下記リンクの最後のほーでPOWER SUPPORT製マウスパッドを25年くらい前にレビューしており、「まさに“史上最強のマウスパッド”だと言えよう」と断言している。

エアーパッドプロIII(と、たぶん同等品)を2025年に使っているの図。マウス、超スムーズに滑る♪ 机面に敷いたテーブルカバーと密着し、マウスパッド自体の安定感も超抜群!
25年くらい前にレビューしたマウスパッドのパッケージがそのまま残っている。俺の場合、こういう残し方をしているのは「そのうち絶対役立つ」と確信しているからだ。そして現在、役立っている。

 マウスを非常にスムーズに動かせるエアーパッドプロIIIの(特大サイズ。すんごく快適♪ セミハードという感じの頑丈なマウスパッドで、マウスが滑りやすく表面が汚れにくく、25年経った現在でも全然劣化していない。とてもイイ!

 のだが……今の時代においてはちょっと小さい。大きさは横25.2×縦19.6×厚さ0.2cmあり、その上でマウスを動かすには十分広いような印象がある。のだが、ちょ~っと狭く、ときどきマウスがはみ出す。

 まあ25年くらい前と比べたら、マウスポインターが動く場である画面のサイズも解像度も大きく高精細になっている。だから、昔のマウスパッドだと特大サイズであっても狭いのだと思う。

 さて、どうしよう。もっと大きなマウスパッドを買おうかな……と思ったところが、俺的マウスパッド沼の入り口であった。

撮影用に買っておいたマウスパッド? がイイ感じ♪

 でっかいマウスパッドは持っている。だが、マウスパッドとして持っているのではなく、小物撮影用の背景紙ならぬ背景パッドとして持っているのだ。

 ひとつは、既に生産完了してしまった品だが、サンワサプライの「大型マウスパッド 200-MPD027-58」という製品。大きさは横58×縦35×厚さ0.85cm。廃止完売時の価格は1480円だったようだ。

サンワサプライの大型マウスパッドを使っている様子。キーボードも乗っかるサイズだ。
表面は目の細かい化学繊維ファブリックで、裏面全体が滑り止め素材となっている。

 サンワサプライの大型マウスパッドは、小物撮影の背景に使う黒いマットな布として便利そうなので買った。結果、非常に便利。黒い背景紙のように傷や折れが出ないし、表面が汚れても拭いたりコロコロでホコリを除去したりしやすい。布地の目が細かいので反射も出にくい。透明や白の被写体を撮るための背景としてかなり便利に使っている。

 ソレを初めてマウスパッドとして使ってみたら……あら! 前述のエアーパッドプロIIIに近い使用感! マウスの滑りが非常にイイし、裏面が全面滑り止めなので机上でズレたりもしない。

 ただ、キーボードとマウスを乗せちゃうと、マウスを動かすエリアがあまり広くない。こういうマットならもう少し広いのがいいのかもなー、と。

 そこで取り出したのが、ロジクールの「デスクマット STUDIO シリーズ」だ。マウスもキーボードも乗っちゃうマットで、大きさは縦30×横70×厚さ0.2cm。

 これのミッドグレーというカラーのものを持っているが、グレー背景で小物撮影するときに便利そうだと思って買った。結果、便利。クセのないグレーだし、サンワサプライの大型マウスパッドのように汚れにくく手入れもしやすい。

キーボードとマウスを乗せて使っている状態。マウスを動かすエリアも十分広い。
裏面は滑り止め素材。厚みと重さもあるので安定性も高い。

 コレのマウスパッドとしての使用感も上々。上記サンワサプライ製品と同様、エアーパッドプロIIIに近い使用感がある。また厚手なのでキーボード打鍵時に机に伝わる振動も低減されて音も静かになる感じ。よくできてるじゃん!

 なんなの、最近のこういうマウスパッド的なマットって、みんな凄く使いやすかったりするの? 敷くだけでPC環境がワンランク上がる感じなんですけどっ!

 ともあれ、マウスパッドとして使うなら、ロジクールのほうが、サイズが大きいし厚みもあって実用的かな? あと、こういうパッド類、冬場には手のひらとかが冷えにくくてイイような気がする。使わないときは丸めてしまえるのも実用的である。

 のだが、しかし、これら2製品は、撮影用の背景として使っているので、やっぱりこのまま背景として役立っていただきたい。なるべく汚さないよう、撮影時だけに使ってゆきたい。とか思うのは、もっと別の今どき的マウスパッドも試してみたくなったから、というのもある。

えっ、REALFORCEブランドのマウスパッド? 使ってみた~い♪

 撮影用に使っていたマウスパッド便利だけど、マウスパッドとしても実用性が高いので、もう1枚買おうかな~ロジクールのやつ、とか思っていたタイミングで、耳寄りな情報を得た。REALFORCEブランドのマウスパッドがあるらしい。その名も「Mouse Pad」。という情報がREALFORCE公式Xから伝わってきた。

 マジで? 大きさは? SとMがあり、Sが縦21×横25cmで、Mが縦27×横320cmとのこと。じゃあ俺的にはMサイズを希望。ネット通販で税込2700円で購入した。

REALFORCE「Mouse Pad」のMサイズを使用中の図。マウスパッドとしては非常に大きいサイズとなるが、このくらいあるほうが現代的なUIは扱いやすいかもしれない。表面は化繊系ファブリックで目が細かく、マウスポインターの追従性も問題ナシ。
裏面全面が滑り止めになっている。厚みはSサイズもMサイズも4mmあり、重さもそこそこあるので安定性が高い。

 さてその使い心地は? REALFORCEブランドだからサイコーだったり……は、しなかった。ここまでに登場してきた全てのマウスパッドよりも、若干、滑りが悪いのであった。まあ僅かな差だが、使い比べると「REALFORCEのマウスパッドがいちばん抵抗感がある」という印象になる。

 でもまあ僅かの差。普通にマウス操作するなら十分快適だし広いし実用的だ。しかし、マウスを比較的に高速で動かしたり、短いストロークを繰り返したりする場合、この僅かな抵抗感が気になってくる。

 俺の場合、Photoshopでマウスによる塗りなどを頻繁に行い、そのときにマウスを高速で動かし続けることがあるので、「REALFORCEのは撮影背景用の黒いファブリックとして使おうかナ?」みたいな結論になった。

まさかの「Amazon Basics」のマウスパッドがベスト……でも微妙な弱点アリ

 このAmazon Basicsのマウスパッドも試しに買ってみよう。Amazon Basics、だいたいはフツーな感じだが、たまに「当たり」があったりして、逆にハズレた経験がないから、当たるとコストパフォーマンス高いんだよな~、という感じで「Amazonベーシック マウスパッド」を買った。Amazonで1099円だった。

Amazon Basicsのマウスパッドを使っている様子。買ったのはMサイズで、大きさは縦27×横32cm。厚さは0.23cm。サイズはやや広めだが、まあちょうどいいサイズ感だ。
裏面全面が滑り止め素材になっているが、ほかのマウスパッドほどは滑り止め効果が高くない。

 使ってみた結果、コレがいちばんイイかも! という結論に至った。サイズもイイし、十分薄くて違和感がないし、汚れも付きにくく落としやすい。ただ、使用開始当初は問題っぽい部分があた。2つあった。

 ひとつはマウスパッド自体がやや滑りやすいこと。マウスもマグカップもスマートフォンも滑りにくくなっちゃう透明ツルツル塩化ビニル樹脂100%のカバーの上でも、Amazon Basicsのマウスパッドは不意にズレてしまう。裏面の滑り止め効果があまり強くなく、薄くて軽いので滑りやすいのだと思う。

 もうひとつは、巻き癖があること。筒状に巻いた状態で配送されてきたが、その巻き癖が何日も残っていた。両端が少し机面から浮いている感じで、まあ実質問題にはならないが、なーんか違和感があった。

 だが、これら2つの問題は間もなく解消した。滑りやすいという問題は、マウスパッド裏・手前・左右に、小さくカットした両面テープを貼ることで解消。机の上でズレることはなくなった。後者の巻き癖は、1週間くらい使ったら自然になくなり、マウスパッドが平らになり違和感はなくなった。

 そしてこのAmazon Basicsのマウスパッドのイイところは、ここまで出てきたマウスパッドのうち、もっとも快適にマウスを滑らせられるということ。エアーパッドプロIIIとほぼ同等の快適さでマウスを扱える。そして安価でありかつ入手性も良好で、その入手性の良さは今後も続くような気がする。

 ほか、汚れにくく汚れを落としやすい点、マウスポインターの追従性など、いろいろ満足度が高い。またこのマウスパッド、605円~1918円の価格レンジで、より小さいサイズからかなりデカいサイズまで4種類がある。サイズの選択肢もコスパも魅力的だ。

 でもマウスパッド自体の裏面の滑りやすさは、たいていのモノが滑りにくくなっちゃう透明ツルツル塩化ビニル樹脂100%のカバーの上でも「ちょっと滑りやすい」と感じるので、「マウスパッドが勝手にズレるのは許せん!」という人には向かないか、そういう人は両面テープでの対処が必要だと思う。

 あるいは凄く大きいサイズを買えば、滑りやすさも緩和されるのかもしれない。ともあれ、その少々の滑りやすさをアレしてナニすれば、このマウスパッドはAmazon Basicsシリーズ製品における「当たり」だと思う。

 ……でも、もっとほかにもマウスパッドを試してみたいっ! マウスパッド自体はそーんなに高くないし、種類も豊富だし、興味本位で試しやすいカテゴリーだと思うんスよね~。てなわけで、また試してみて、いい製品があったら鋭意ご紹介してゆきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。