ニュース

グーグル、台北にAIインフラ開発ハブを開設 米国外では最大規模

 グーグルは、台北に新たなハードウェアエンジニアリングハブを開設した。このオフィスは、米国以外では同社で最大規模となるAIインフラストラクチャのハードウェアエンジニアリング拠点として位置づけられる。

 新オフィスは数百人のエンジニアが所属し、AIイノベーションを加速させることを主な目的としている。AIはグーグルの製品や開発プロセスそのものを変えつつあり、次の変革を引き出すにはコンピューティング能力の大幅な向上が欠かせないとしている。この施設では、熱設計や電力、機械設計など、次世代のグーグルインフラに関わる領域が手がけられている。

 ここで開発・テストされた技術は、世界中のグーグルのデータセンターやAIインフラストラクチャへ展開される見込み。これらは、グーグル検索やYouTube、Geminiをはじめ、何十億もの利用者が日々使っているサービスの根幹を支える基盤となる。

 今回の投資は、台湾が設計やエンジニアリングから製造、展開まで、AIインフラストラクチャを形づくる各要素を結び付ける独自の環境を備えていることを踏まえたものだという。

 グーグルは、アジア太平洋地域で最初のデータセンターを台湾に設け、台湾を世界とつなぐ複数の国際海底ケーブルにも投資してきた。今回のハブ開設は、台湾および世界のAIイノベーションへの継続的な投資を示すものとしている。