この画像を大きなサイズで見る丸っこい体でとにかく人懐っこいウォンバットの魅力は何度も何度でもお伝えしてきたが、そのフンがなぜかサイコロのような四角い形をしているという話もちらっとした(該当記事)
ウォンバットのフンは縄張りを示しており、フンが簡単に転がってしまわないように四角くなっているのだということはわかっている。
ではどうやってあの丸っこい体から四角いフンを作り上げているのだろうか?
この謎を解き明かすべく研究に挑んだのはアメリカ・ジョージア工科大学の研究者たちだ。アトランタで開催されたアメリカ物理学会流体力学部門の学会でその成果を発表した。
どうやらウォンバットの腸に秘密があるという。
自然界では珍しい四角いサイコロ状のフン
オーストラリアに分布する有袋類のウォンバットには、自分の縄張りをフンを積み上げて知らせる習性がある。
それには、コロコロと崩れやすい丸いフンよりは、サイコロのようなフンの方が積み上げやすい。量も多い方が良い。実際にウォンバットは日に80~100個の四角いフンを排出する。
しかし自然界において四角形のフンは非常に稀だと、米ジョージア工科大学のデビッド・フー氏は話す。平らな面と尖った角を作り出すにはエネルギーが必要になるからだ。
だからこそ、ウォンバットのフンが四角形なのは驚きなのである。
この画像を大きなサイズで見る腸の伸びやすさの違いでフンを成形
デビッド・フー氏とパトリシア・ヤン氏は、車にはねられて死んだウォンバット2匹の遺体を入手し、その腸を調べてみた。
腸にはもちろんフンが詰まっていた。
人間の場合、腸の便の入っている部分は少し伸びて広がる。
これがウォンバットの場合、フンを腸内に収めておくために、腸が通常の幅の2、3倍に広がって伸びていた。
そこでヤン氏らは、スキニーバルーン(お祭りなどで動物の形を作るために使われる風船)をウォンバットの腸内で膨らませて、内部の伸びやすさを計測してみた。
すると、腸は場所によって伸びやすさが異なっていたのである。
硬い腸の壁がサイコロ型のフンの面をつくり、伸びやすく柔らかい腸の壁がフンの角を成形していると推測できる。
こうした角の形成は、腸の仕事としては最後の仕上げであるようだ。
固めるのは最後の仕上げ
ウォンバットの腸は一般に30メートルくらいあるが、はっきりとした角が出来上がるのは最後の数メートルだという。
そこに到達するまでのフンは、腸の中を移動しながらどろっとした消化物から少しずつ塊に変化する。
出来上がったフンは、乾燥していて繊維が豊富だ。これも肛門から排泄されるときに、形を維持するうえで役立つかもしれない。
そしてぽろっと出たフンは、サイコロのようにきちんと立ち、うまい具合に積み重なってくれるとヤン氏は話す(実際に実験で確かめられた)。
ちなみにウォンバットは、縄張りの中にある岩などのよく目立つ場所にフンを設置することが多いそうだ。
とは言えまだ完全解明には至っていない。
腸の伸縮性の違いは発見できたものの、完全なサイコロ型を再現するには更なる研究が必要だ。
現在、ヤン氏らはストッキングを使ってウォンバットの腸のモデルを作り、腸の柔軟性に違いがあることで本当にサイコロ状のフンになるのか実証しようとしている。
この研究論文は『Bulletin of the American Physical Society』に掲載された。
References:sciencenews / phys/ written by hiroching / edited by parumo
















>現在、ヤン氏らはストッキングを使ってウォンバットの腸のモデルを作り、
ストッキングで腸のモデル作るって・・・予算厳しいのかな
>>2
意外なものがちょうど良かったりすることはよくあるから、ストッキングの何かが腸に似てるんじゃない?
予算があるからって1から作ってたら時間もかかるけど、ストッキングならその辺ですぐに大量に購入できるし効率いいじゃん
科学者の執念ってすごいな。。。□□□~★
イグノーベル賞候補かな?
※4
イグノーベル賞受賞しました
かりんとう食べながら見るんじゃなかった…
※5
俺…カップヌードル…しかも、謎肉のヤツ。
※5
ガーナのポップジョイ食ってた私よりはましだと思う
※28
どっかで見たなと思ったらそれだった…■
※5
獲ったよ!
動物世界で一番敵にやられやすいのはうちーする時で
この時油断しやすく、敵も( ̄▽ ̄)顔でやりやすい
ウォンバットも誕生当時は普通の動物と同じ状態だったが
そういう仕方のものは食われちゃって、コロコロスタイルの
モノだけが生き残ったのかもしれない
しかし四角いからと言って何の意味あるのだろう。投げつけたり
ゴルフで遊ぶなんてことしないしわからん
この研究がなんの役に立つんだ?って聞かれると答えにくいけど楽しそうな研究ではあるな。
※9
人間の世界の認識がより精緻になる
こんなに重要なことはない
四角いう○こ‼️
探せば三角や六角のう○この動物もいるんじゃないかと思わせる。
夢があるなぁ。
ウォンバットって、何かどんくさい所がカワイイが、
フンの世界では、動物界随一ではないかい?
へえ?神様も粋な計らいをするもんだねぇ?
それにウォンバットは有袋類だから、
普通の哺乳類にはない性質とかも知りたいな
ウォンバットの顔は幅が広いが、噛む力は強いの?
今、調理中なんだがコンソメ足りない買って来て!
そうそう 固形のヤツ!
ふーん
パッと見るとペットフード..。
あんなに大きいのを1日に100個近くも…体小さいのに。
うん、この形。
まあ全然違う分野で応用できるかもしれないし
※16
う~…ウォンバット!…ってウォンテッドwww
あん畜生に会ったら、今度はただで置かない♪
※17
それはウォンテッド。年がばれるよ(私もだけど)
ウォンバットほんとすこ
たまに四角いヤツ出るけどなぁ
縄張り大事!
っていいながら
人間にモフられるウォンバット
(*´ω`*)
進化と適応ってすごいなぁ
仕上げは おかぁさぁ~ん
皿にきれいに盛られてたらチョコレートと間違えそう
でかいイモムシのフンも変な形してるよね
※25
オーストラリアのお店で”ウォンバットのう○ちチョコレート”ってほんとに売ってるよー!
自然界って「この進化ほんとうに必要だった?」みたいなのが結構あるよね。
ヘラクレスオオカブトの幼虫も四角いうんちするよね
土しか食べないから多分綺麗…なはず
この話題についていっつも思うこと
痛くないんかな、出すとき
へー、知らなかった!
どう見てもベイクドチョコ
最終ケツ論
ウォンバットの黄門様が四角形な模様(股は菱形)
マダタスカルの動物なんだよね?可愛いな。
偶発的にそうなったのか、生存戦略上の意味があったのか…
タレントの伊集院光さんも月曜のラジオで話してた
何か意味があって四角い?
まさか腸や出るとこが四角いわけじゃないんでしょ?
ほんとわけがわからん
面白いなぁ
イグノーベル受賞の記事から飛んできたけど、これは不思議だね。
四角いフンを形成する生理的な仕組みが不思議だというより、そういう仕組みがなぜ発達してきたのかが不思議だ。
つまり、「四角いフン」が先にあれば、それを縄張り主張に使おうが、それで建物を建てようが、なんらかの習性が後から成立して定着する、ということは十分に考えられる。
しかし、縄張り主張という社会的習性が先にあったからといって、四角いフンをする生理的機能が進化してくる、というのはちょっと考えにくいように思う。丸いフンをしていたら、生存や繁殖においてはっきり不利になる、というような淘汰圧がなければならないわけだが、実際問題として、ウォンバット以外にそんなフンをする縄張り動物はいないわけだろう。
記事では
>フンが簡単に転がってしまわないように四角くなっているのだということはわかっている
と軽く書き流してしまっているけれども、縄張り主張とはまた別の、四角いフンにある「隠された優位性(適応性)」、もしくは、副産物として四角いフンを生じさせる、腸の構造にある別の「隠された優位性(適応性)」のどちらかを解明しなければならないんじゃないか。