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ハロウィンのレシピもう決めた?

行方不明の猫、自宅から53km離れたパブで発見され連れ戻すも、また来てしまう

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(著)

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Castle Rock Brewery/Facebook
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 イギリスで暮らす飼い猫が、自宅からおよそ53kmも離れたパブ(飲み屋)に現れた。しかも、その出来事は一度きりではなかった。無事に飼い主の元へ戻された後、なんと数週間後に再び同じパブを訪れたのだ。

 よほど居心地がよかったのだろう、そこはすでに、彼の“第二の家”になっていたのかもしれない。パブで「スクリーチ」と名付けられたが、本名は「ピーナッツ」。

 パブの常連客たちともすっかり打ち解け、顔なじみの存在になっている。

自宅から消えた猫、向かった先は遠く離れたパブ

 イギリス・リンカンシャーに住むオスの猫、ピーナッツは、ある日突然、自宅から姿を消した。飼い主のチャーリー・ローリングスさんとサム・バーマさんは心配し、あらゆる手段を使って探し回ったが、なかなか見つけることができなかった。

 イギリスでは、猫を自由に外へ出入りさせる飼育スタイルが広く受け入れられている。猫にある程度の行動の自由を持たせることが“自然な飼い方”とされており、日中は庭や近所を自由に歩き回ることが多い。ピーナッツもそうした生活を送っていた猫の一匹だった。

 失踪してから数日後、ピーナッツは、家から53kmも離れたノッティンガムにあるる「ヴァット&フィドル(Vat & Fiddle)」というパブに現れた。

 この店は、クラフトビールの醸造所「キャッスル・ロック・ブリュワリー(Castle Rock Brewery)」に併設されており、出来たてのビールを楽しめる人気のパブとして知られている。

 スタッフたちは、このふわふわの来訪者にすぐさま心を奪われた。SNSには「新しい毛むくじゃらの友達がパブに遊びに来ています。店内で見かけたらラッキー!」という投稿がされ、猫の写真が次々とアップされた。

 常連客ともすぐに打ち解けたピーナッツは、その特徴的な鳴き声から「スクリーチ」というニックネームが付けられた、地元で彼はちょっとした有名猫になっていった。

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バーでくつろぐピーナッツ Castle Rock Brewery/Facebook

マイクロチップで飼い主が判明

 とは言え、この人懐っこい猫は飼い猫である可能性が高かったため、パブのスタッフはSNSで飼い主を探すことに。

 だが反応がなかったため、動物病院へ連れて行き、そこで埋め込まれていたマイクロチップから飼い主の連絡先が判明し、すぐに連絡を取った。

 電話を受けたローリングスさんは、「もう帰ってこないのではと心配していましたが、本当に安心しました」と話す。

 獣医から「パブで保護されていますよ」と言われ、すぐさま「ノッティンガム 猫 パブ」とFacebookで検索。すると、店の投稿を発見できたという。

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 ローリングスさんは投稿に対して「これは私たちのピーナッツです!見つけてくれて本当にありがとうございます。リンカンシャーからそこまで行ったんですね。行方不明の間に1歳になったので、パブで誕生日を過ごせたのも良い思い出になったかもしれません」とコメントを残した。

 パブ側も「君は短い間だったけど、チームの一員だった。さようなら、ピーナッツ!」と投稿し、別れを惜しんだ。

 こうしてピーナッツは、ローリングさんに連れられ、無事自宅に戻ってきたのだが、話はここで終わらなかった。

Castle Rock Brewery / Facebook

数週間後、再びパブにやって来たピーナッツ

 ピーナッツを連れ戻した後、飼い主たちは迷子対策として首輪をつけようとしたが、ピーナッツはそれを嫌がった。彼の頭の中には、あのパブでの楽しい記憶があったのかもしれない。

 なんとそれから数週間後、ピーナッツはふたたびパブ「ヴァット&フィドル」に現れたのだ!

 スタッフは「ピーナッツが戻ってきた!お店のポイントカードを使いに来たのかな?」とFacebookに投稿。既に飼い主の連絡先を知っているので、すぐに連絡し、再び家に戻されたという。

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Castle Rock Brewery / Facebook

 スタッフの1人、倉庫マネージャーのサイモン・ベルショーさんは「見つける前に、鳴き声で気づいたんだ」と語った。

 飼い主のローリングスさんは、「猫が迷子になって遠くで見つかる話は聞くけど、2回も同じ場所に行くなんてびっくりです」とコメント。

 ピーナッツが再び姿を消したときには、「きっとまたあのパブだな」と思ったという。

 ヴァット&フィドルのゼネラルマネージャー、ダニー・ストーラーさんは「ピーナッツが来てくれるのは本当に嬉しい。いつでも大歓迎だよ」と笑いながらも、「でも、飼い主さんはちょっと困ってるかもね」と冗談めかして話した。

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 それにしても53kmの道のりは猫にとってはかなり遠い。人間が歩いても12時間から14時間はかかる距離だ。

 よほど居心地が良かったんだろうね。そしてしっかり道順を覚えているのもすごい。

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この記事へのコメント 39件

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  1. 自宅から53km離れた所へ地図やナビ無しで、もう一度行く事になったら行けそうにないな

  2. キャッスル・ロック・ブリュワリーのクラフトビールがよほど気に入ったんだろうけど、道中事故に遭わないかだけが心配

  3. オレはなあハードボイルドなんニャ
    オレには普通の家庭なんざ似合わないのニャ
    こう氷の入ったウイスキーを飲んでるのが一番ニャんよ

  4. 二回目はともかく一回目は何で53kmも離れたパブに向かったんだろうか
    いや普通に考えれば迷子になって彷徨ってたら居心地のいい場所見つけて居着いたんだろうけどそれにしても53kmか…

  5. 「クラフトビールの醸造所」の配送トラックにこっそり便乗(ヒッチハイク)すれば、53kmという距離も問題じゃないよね。
    まあ、実際にはどうだったかは分からないけど。

  6. これは私たちのピーナッツです! は草
    あと お店のポイントカードを使いに来たのかな? はスタッフさんのセンスが大変良い

    1. 野暮を承知でいうけどその迷信のせいで引越しで置き去りにされて悲惨な目にあった猫が沢山いるからやめて欲しい

  7. 53㎞は完全にテリトリー外だけどね
    どっかに中継点が、2ヶ所ほどあると睨んでる

  8. 少なくとも一般的な猫の移動距離ではない気がするけど、
    誰かが連れて行ったわけじゃないよね・・・?

    1. それな!
      家を出て何日でパブに着いた(見かけた)のかがわかれば謎は解ける!

  9. 猫にとってはパブの方がマイホームで、53km先まで拉致されて、やっとの思いで帰ってきたのでは。

  10. ピーナッツはビールと一緒なのが自然なのさ 柿の種も付けてくれ

  11. 以前テレビか何かで半放し飼いの猫にGPSを着けて夜間の行動を確認してたんだけど、その猫(確か雄だった)は一晩の間に自宅から2kmほどの所まで移動して帰ってきてた。
    一晩で往復4km移動するだけでもすごい!と思っていた時期が私にもありました・・・

  12. 家でパブのメニューを用意する必要があるのかも
    フィッシュアンドチップスみたいな

  13. GPSとかGoProとか、つけてみたい。

    首輪拒否だし、まぁ不可能だけれどさ
    ピーナッツ/スクリーチの旅路をみてみたいよ

  14. パブで暮らすほうがぬっこにとってはいいのかな?道中危険に合うリスク考えたら

  15. これは仕方ないんじゃないかな
    店側も嫌がってないし、そのままパブを定宿にしてはどうだろう

    1. オスネコは縄張りがあるものね。最初は他のオスから追われ追われて家から53kmも離れてしまったのかも知れない。追われた先に落ち着ける良い居場所があったんで、2回目は自分から行ったんだろう。

  16. 長距離トラックの
    その運転手がこのパブの常連で
    荷台で寝てると自動的に着くのにゃ~(=^・^=)v

  17. これはわかる 家の近所じゃ飲みたくない時のためにちょっと遠いところに行きつけを作る気持ち

  18. 私の移動力は53kmです
    ですがもちろんフルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく

  19. 初回はたまたまトラックに乗ったら着いたということのような。醸造所のトラックは箱じゃなくて樽を積み下ろしするだろうし匂いも独特だから区別できる。初回がよかったから2回目は意思を持って乗車したのでは。

  20. いやまじでw凄すぎでしょw
    これもう危ないから週一ぐらいで飼い主が連れてってあげればと思うけど、片道50km…、渋谷から鎌倉とか。
    遠いな…w

  21. さすがに53kmの徒歩はキツすぎる気もするんだけど、どっかの人間が何度も運んだんだろうか

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