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Youtubeのサバイバル企画参加者が行方不明に。18時間後に無事救出

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(著)

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 アメリカのYouTubeチャンネルが主催した野外サバイバルコンテストに参加していた36歳の女性が、森の中で行方不明となった。

 2025年9月5日の夕方、女性は水を求めてベースキャンプを離れたまま戻らず、コンテスト主催者が独自に捜索浴開始したが発見できなかったため当局に通報。

 合同捜索活動が開始され、翌6日の午前10時40分頃、ミシガン州警察のヘリコプターが湿地帯の奥深くにいた女性を発見。救出に至った。

サバイバルをテーマにしたYouTubeチャンネルの企画

 今回の事件は、「Survival Games TV」というYouTubeチャンネルの撮影中に起きたものだという。

 このチャンネルは、一般の人々が自然の中でサバイバル体験を行う様子を撮影し、投稿しているYouTubeチャンネルである。

 既に2つのシーズンを制作しており、これまでは離島を舞台にしていた。参加者は自分で火を起こしたり、水を確保ししたり、魚を捕ったりして生き延びる。

 今回のシーズン3では、初めて森林を舞台としたサバイバル風景を撮影していたところだったという。

 場所はミシガン州オツィーゴ郡のピジョンリバー州立森林公園。ここは幅約19km、長さ約32kmの森林地帯で、倒木が多く、携帯電話の電波はほとんど通じない。

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image credit: GoogleMap

 今回の参加者は合計8人、サバイバルの期間は7日間で、与えられた課題をこなしながら生活する予定だった。

 主催者側は州の天然資源局(DNR)から正式な撮影許可を得ており、現場に立ち会った警察官からも「ボーイスカウトの集団より規律が厳しい」と評価されるほど安全対策を準備していたという。

ルールを無視した女性が行方不明に

 Survival Games TVの共同主催者、ショーン・シャルティエ氏によれば、主催者側は徹底した安全ルールを設けていた。

私たちは多くの安全対策を整えていました。参加者にはコンパスを渡し、無線機を持たせ、必ず「バディ」つまり相棒と一緒に行動し、互いの視界から離れないようにというルールもありました

 また、万一の場合上空から発見しやすいよう、参加者には蛍光色の衣服を着用させ、初日はキャンプ設営に専念させる予定だった。

 水の確保や火起こしなどは翌日以降の課題として、参加者に教える段取りも決まっていたのだそうだ。

 だが、参加者がベースキャンプに到着してから、約2時間が経過した9月5日の午後5時ごろ。女性は「水を探しに行く」と言い残し、誰にも告げずに単独で森の中へ入ってしまった。

彼女は興奮してしまったんでしょう。探検したい気持ちが先走って、コンパスも無線機も持たずに一人で出てしまったんです。

それは私たちのルールに完全に反しており、その場を離れた瞬間、彼女は失格扱いになりました。チーム全員の意見も、「許されない行動」だと一致していました。

私たちは数か月かけて準備し、多くの安全プロトコルを整えていました。それを無視すれば、全員を危険にさらすことになるからです

 その後数時間にわたり主催者とスタッフが捜索を行った。ドローンを飛ばし、林道を巡回し、女性が戻ってくるのを待った。

 しかし彼女は戻らず、深夜になっても姿を現さなかった。気温は摂氏6度前後まで下がり、雨も止まなかった。

 危険を察知した主催者は、9月6日午前2時ごろ、地元当局に通報。警察や州の天然資源局、消防隊による本格的な捜索が始まった。

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18時間後に無事発見・救助に成功

 捜索には警察犬や赤外線カメラを搭載したドローンも投入されたが、森林の密度が高いため、熱源を見つけることはできなかった。動物の反応は拾えても、人間の姿を捉えるのは難しかったという。

 状況が一変したのは日が昇ってからだ。6日午前10時40分ごろ、ミシガン州警察のヘリコプターが、2度目の飛行で湿地帯にいる女性を発見した。

 地上部隊が直接彼女と接触に成功。女性は自力で歩いて森を出ることができた。救急隊による診察の結果、大きなケガや低体温症の兆候はなかったという。

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 シャルティエ氏は、女性が救助された際の様子について次のように語っている。

彼女はそれほど怯えてはいませんでした。迷子になったことを理解し、どう行動すべきかもわかっていたようです。ただ、火打ち石もコンパスもなく、適切な服装でもなかった。森に入るには装備が不十分でした。

それでも「死ぬことはない」と判断し、寒さと疲労に耐え抜いたのです。彼女は元気で、番組を台無しにしたことを深く謝っていました。私たちは彼女が無事で本当に安心しました

 女性は不眠と寒さで消耗していたものの、落ち着いた様子で謝罪を繰り返し、チームも胸を撫で下ろしたという。

 今回は比較的天候が良かったことと、最低限の服装を着ていたことで無事の救出につながったが、寒さや雨、夜間の低温は命に関わる重大リスクである。

 特にこの女性はカリフォルニア出身で、寒さに慣れていなかったため、地域ごとの自然環境に合わせた準備と、危険に対する意識の徹底の必要性を再認識する結果となった。

今後の教訓とするもシーズン3はお蔵入りに

 今回の件で、当初予定されていた「Survival Games TV」のシーズン3の撮影は中断され、事実上の仕切り直しとなった。

 主催者はこれを教訓として前向きに捉え、新たなシーズン構成に取り組む意向を示している。

 今後は参加者が車を降りる時点で、AirTagを持たせるほか、さらに厳格な安全管理を導入するとのことだ。

 また、撮影時には警察と州当局の両方に直接連絡を行うなど、行政との情報共有を徹底する方針だという。

 今回の事件はSNSやニュースメディアで報道され、多くのコメントが寄せられた。

  • 素晴らしい結末だ。この女性を助けたすべての人に感謝したい!
  • 彼女が無事で良かったよ。レスキュー隊の皆さん、ありがとう
  • かわいそうに。誰も彼女にアウトドアの知識を教えなかったんだろう。コンパスも持っていなかったか、あっても使い方を知らなかったに違いない
  • その地域にはミシガンガラガラヘビがいるんだ…俺も捕まえたことがある。彼女は運がよかったな。寒い時期は奴らも攻撃的になるんだ
  • カリフォルニアから来て俺たちの税金を無駄遣いしやがって。あの女は罰金を科されるべきだ
  • この番組やチャンネルはYouTubeのどこで見られるんだ? 誰もシェアしようとしないんだけど
  • 彼女が怪我をしなかったのはもちろん良かったけど、アウトドアのサバイバルコンテストに参加してるなら、一晩くらい森で独りで過ごせることを期待したいよな
  • サバイバルをやる人にとって、18時間って「遭難」に入るのか?
    • 大半の人は寒くなければ18時間くらいは生き延びられる。大したサバイバルじゃない。サバイバリストじゃない人間なら、このくらいの時間、水の確保の仕方も分からず苦労するだろうけどな
  • 捜索隊が呼ばれた時点で、それはもうサバイバルチャレンジじゃない。ただの「迷子にならないチャレンジ」だな

 このチャンネルでは、サバイバル経験豊富な人から初心者までが参加し、「誰もが楽しみながら学べる場」を目指しているそうだ。

 動画はただサバイバルの様子を見せるだけでなく「水の確保、火起こし、シェルター作成、食べ物の判断」といった重要なサバイバル技術を、一般の視聴者に教えることを目的としている。

 こうしたスキルは、単に自然を楽しむだけでなく命を守るためにも必要であるというのが、このチャンネルの趣旨らしい。

 下はシーズン2の予告編。最後までサバイバルし切った参加者には、賞金1万ドル(約147万円)がプレゼントされるらしい。

Survival Games Season 2 Trailer

 とはいえ、今回の救助劇は、いかに徹底した安全対策を講じても、人間の行動は予測しきれないことを示す出来事となった。

 自然の中でのサバイバル体験は魅力的である一方、わずかな油断や規則違反が命に関わる危険へ直結する。

 幸い女性は無事に発見され、大事には至らなかったが、これは偶然の幸運に支えられた結果でもある。

 今後も「Survival Games TV」は企画を続ける意向を示しているが、初の森林編となるはずだったシーズン3は「幻のシーズン」となってしまったようだ。

YouTube survival contestant found safe after missing for 18 hours in Michigan forest
Real Scoop of Lost Third Season from Survival Games TV

References: YouTube survival show contestant rescued after going missing for 18 hours in Michigan forest / Real Scoop of Lost Third Season from Survival Games TV

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この記事へのコメント 16件

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  1. この女性のわがまま一つで、準備にかけた膨大な時間、予算、各種の許可申請全てがパーになり膨大な損失を主催者に負わせたね。
    主催者を気に入らない場合はこういうやり方で妨害する方法もあると世間に知らしめた事が今回の重要な要件ではなかろうか。
    お気楽に見つかって良かったと騒ぎ立ててるのはこういったイベントを妨害したりダメにしたりするやり方の教訓を意図的に無視したり覆い隠して見えにくくする意図があるんじゃないかな。
    今後、この主催者が開催するイベントの許可申請は通り難くなり、資金を集める事も難しくなる事が予想され、もしかしたら主催している団体が解散する目になる可能性も出てきたね。

    • +34
      1. だからイベントをめちゃくちゃにしても良いとはならないよ

        • +8
  2. この手の番組たくさん見てきたけど、ヒストリーチャンネルの1年撮影のやつとかヒグマの生息地に放り込まれたりしてたんだが、あれはルール守ってりゃなんとかなるシチュエーションだったんだろうか?

    ちなみにヒグマの生息地に放り込まれた元軍人さん初日にクマの糞見つけた瞬間、棄権しました。割と軍人さんってサバイバル番組で長続きしないんだよね。消防隊員とかもそうだけど得意そうなイメージの職業の方ほど割とあっさり退場する。レスキュー隊の人なのに危ないオノの使い方で怪我して退場とか。植物学者の方は冬になって食える植物なくなったらクマの餌横取りしようとして見つからず結局棄権とか意外な結果に終わる。

    ちなみにその回は海で小さい貝と昆布系の海藻齧って毎日祈ってた神父さんが最後まで残って賞金手にしてた。

    • +12
  3. >女性は「水を探しに行く」と言い残し、誰にも告げずに単独で森の中へ入ってしまった。
    「(行き先を)誰にも告げずに…」かな
    むしろ「誰にも告げずに単独で森の中へ入ってしまった。皆聞くと「水を探しに」とか言っていた」とか

    まあハイテンション、ADHDと決めたくないけどマニー状態だね

    • +1
  4. >今後は参加者が車を降りる時点で、AirTagを持たせるほか

    AirTagは付近にiPhoneなどのAppleデバイスがないと役に立たないんだけど、こんな森の中でiPhoneを持っている人が近くにいると思えない。そもそも人が近くにいるんならサバイバル企画として成り立たないし。

    • +3
    1. 捜索が必要になる前に引き留めるのに使うんだと思う
      圏外にでたら警報が鳴るわけね
      ドローンで探すときにも役に立つんじゃないかな

      • +8
  5. まぁ安全対策とデリカシーの両立って難しいねぇ
    無防備になる瞬間だからバディと一緒にキャンプ地から見えるところで水たまり作ってきなさいって言ってんだけど伝わらない人出るよな

    • +3
  6. こういう企画だとやらせとガチの境界線が難しいからなあ。

    スタッフのフォローがバレたら、それはそれでやらせ案件で炎上しちゃうし、ガチでやると命の危険あるし、運営は難しいハンドリングが必要よな。。。

    • +2
    1. 見てる側としてはガチでやられたら安心して見てられないかな
      スタッフのフォローはちゃんと動画内で説明すれば炎上はしないと思う
      とはいえ、動画として冷めるのは間違いない。バランス難しいよね

      • +5
  7. どうせ今後もルールを守らない人は出て来るだろうから、最初に「ルール違反による遭難の場合には捜索しません」の同意書に署名させたら良いんじゃないかな?
    助けないって署名をさせる事で少しは抑止力にはなるんじゃない?
    まぁ、実際には署名させたとしても助ける事になるとは思うけど

    • +1
  8. お墨付きの安全対策がもともと機能なんかしておらず杜撰で参加者の良心頼りのものだったって死者が出ずわかってわかってよかっただろ

    • 評価
    1. 危険を伴うものは良心頼りであるって考えるべきだよ
      どんなことだってルールを守らないことで危険が生じる
      交通安全だってそうでしょ

      • +3

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