なぜ怒りを制御できない政治家が後を絶たないのか。
官僚や自治体職員などに威圧的言動を繰り返していたとして、自民党の長谷川岳参院議員(53)=北海道選挙区=が批判を浴びている。
中央官庁などのメンタルヘルス対策に携わった経験を持つ公認心理師の舟木彩乃さんに、政治家が怒ってしまう理由、怒りをコントロールするために何をすればいいのかを聞いた。【聞き手・畠山嵩】
<主な内容>
・「ワンマン社長」との共通性
・満たされない自己愛
・「へんとう体ハイジャック」
・国会に「窓口」を
背景に「55年体制」 自民・長谷川岳氏の官僚パワハラ疑惑
「絶対クビにしてやる」 自民・長谷川岳氏、官僚にも威圧的言動か
「ワンマン社長」との共通性
私がこれまでカウンセリングしてきた人たちの中には、国会議員秘書や政治家もいます。もちろん全てではありませんが、「特権階級意識」が強いのが政治家の特徴ではないでしょうか。
長谷川氏の威圧的言動を報道で知ったときも「非常に特権階級意識が強い方だ」という印象を持ちました。承認欲求が強く、議員になって自制が利かなくなったのかもしれないと感じました。長谷川氏を巡っては航空機内での客室乗務員への威圧的言動も問題になりましたが、彼は「国民の代表になるべき人」ではないと思います。
弱い立場の相手に土下座させる政治家もいます。彼らが「怒り」をコントロールできないのも、こうした特権階級意識とつながっているのでしょう。
周りから「先生、先生」と頭を下げられて自分が偉いと勘違いし、「思い通りにならなければ怒っ…
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