米国が提示したロシアとウクライナの和平計画案を巡り、ウシャコフ露大統領補佐官(外交担当)は24日、欧州とウクライナの要望を反映したと報じられる修正案に対して「非建設的で、ロシアには合わない」と批判した。露メディア「RBC」が伝えた。
ウシャコフ氏は、トランプ米政権の当初案については「(ロシアにとって)多くの条項は受け入れやすいように思える」とも述べた。
プーチン大統領も24日、トルコのエルドアン大統領との電話協議で、米国の当初案について「(8月の)露米首脳会談での議論と一致しており、最終的な平和的解決の基礎として利用できる」と指摘した。
欧米メディアの報道では、米国の当初案は、ウクライナ軍の東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)からの完全撤退や、ロシアによるクリミア半島とドンバス地方の領有の事実上の承認、ウクライナの軍事力削減――などが盛り込まれている。
プーチン政権は、この案を基盤にさらに自国の要求を押し通したい構えのようだ。【モスクワ真野森作】
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