【独占直撃】小泉農水相から“素人みたいなもん”…“農水省コメトップ”山口農産局長に直撃!

長引く“コメ価格高騰”をどう、終わらせるのかー。日本テレビはその陣頭指揮を執る農林水産省の山口農産局長に単独インタビュー。小泉農水相から“山口さんは素人みたいなもん”と言われたという山口局長が語るコメ政策の難しさと課題とは。インタビュー全文を公開します。
■コメ政策を“はじめて”担当…小泉進次郎農水相から言われたコトバは?
◇実際に局長になってみての苦労は(ことし7月に農水省“コメトップ”農産局長に就任)。
――苦労というか、私自身、色々いままで申し上げましたけど、じゃあ純粋にコメ政策ってやった時あるのかって言われると、初めていま担当してるわけなので。
そういう意味では、結構、「ああこんな風になってるのか」とか、「こういう風にみんな思ってるのか」とか、結構知らないことがいっぱいあって、そういう意味では、日々苦労というわけじゃないですけど、日々勉強だなっていう風に思ってます。
ただその上で、新しいことを今からチャレンジしていかなきゃいけないので、精いっぱいやっていかなきゃいけないなという風に思ってます。
◇新しい視点を、山口局長は持ちやすい立場なのでは。
――そうかもしれませんね。小泉大臣も、“山口さんは素人みたいなもんだから”と。素人っていうのは、これまでのしがらみもないんで、“いろんなことをやりやすいはずだから”などと、励ましてもらってます。
■「随意契約」による備蓄米放出やコメの「増産」…大激動の農水省
◇小泉氏のいる農水省は雰囲気が変わったか。
――いや、農水省、小泉大臣になってからっていうことかどうかはあるんですけど…。大臣自身すごく真面目にコメ政策については、僕、来る前ですけど、午前中、意見交換して、午後も意見交換してみたいな、すごく熱心に取り組まれて。
真面目に、リーダーシップをすごく発揮される方だなっていう風に思ってますので、そういう意味では、我々としてもしっかり支えていかなきゃいけないなという風に思ってます。
◇小泉大臣についてのイメージは。
――もう繰り返し。先ほどもすごく真面目。真面目な方だなっていう風に思ってます。それは、政策の打ち合わせの真面目さもあるんですけど、言葉の端々に、この政策がいま、国民にとってどういう風な位置づけで、あるいは、いまこの政策を国民の皆さんに説明しようと思うと、どういうロジックだと1番伝わるんだとか、すっごく真面目に追求。
ともすれば我々は、我々がこう思ってるんでっていう風にすぐ言っちゃいがちなわけですけど、それをもう1回噛み砕いて、国民の皆さんにどうやったらちゃんと受け止めてもらえるのかっていうのを、しっかり考えられる方だなっていう風に思います。
◇小泉大臣のもと、備蓄米の「随意契約」などを行った。その時の農水省内の雰囲気は。
――ここが私もわからないところ。私も担当していないので、その時は。でもさぞ大変だったんだろうなという風には思いますけども。
◇農水省内では、随分大きく舵を切ったなという感じだったか。
――ですね。やっぱり、「随意契約」でコメを販売するのに、直接、小売業者の方と契約を結ばなきゃいけないので、それだけでも事務がものすごく増えるんです。
集荷業者って呼ばれる方の数っていうのは、一定の限られた方ですけど、小売業者っていうと、ほんとにその何十、何百倍といらっしゃるわけなので。そういう方々からの申請を受け付けて、手続きしようと思うと、既存の体制じゃできないっていうことで、すぐに全省から人を別途集めて、組織というか、そういうことをやる、実務をやる部隊を大臣のリーダーシップのもと、すぐに作ってっていう形で動いてきましたので。
そういう意味ではその時は、側から見てて、すごいスピード感と、強烈なリーダーシップのもとで進んでいくなっていう風に見てました。


