見出し画像

【追記ありx4】PayPayで一瞬にして73万円を騙し取られた話(1万円しかチャージしてなかったのに)

追記あり(6/19)
追記あり(6/20)
追記あり(6/25)
追記あり(8/10)

PayPayを利用した巧妙な詐欺被害に遭ってしまい、73万円もの大金を失ってしまいました。

同じような被害が広がるのを防ぐため、何が起きたのかを共有させてください。まさか、こんなにも簡単に大金が奪われてしまうなんて、想像もしていませんでした。誰にでも起きる可能性があるので家族にも教えてあげてください。これは下手したら人生詰みます。

一体何が起きたか

残高1万円しかないPayPayで、QRコードをスキャンしただけで銀行口座から73万円が勝手に引き出され、無くなってしまいました。


きっかけはPayPayカードからのメール

「PayPayカード」という一見本物と区別のつかない差出人から、45,000円の請求金額確定のお知らせメールが届きました。その金額が絶妙に「こんなに使ったっけ?」と思わせる金額だったこと、そしてメールのデザインが公式のものと見分けがつかなかったことから、「請求明細を確認する」というリンクを押してしまいました。

(実際に届いたメールの内容)

QRコードのスキャン

パソコンで開いたリンク先のサイトには、2つのQRコードが表示されていました。
左側をスキャンすると右側もスキャンするように促されます。
PayPayを普段使い慣れていない私は、「ログインに必要な認証なのだろうか」と安易に考えてしまい、アプリでQRコードをスキャンしてしまったのです。

(開いたサイトの画像:ぼかしをかけていますが、念のためQRコードは読み込まないように注意してください。)

次々と奪われていくお金

QRコードをスキャンしてもパソコン画面では何も起きず、PayPayアプリ側でも特に説明や確認画面は表示されませんでした。 
不審に思っていると、紐付けられた銀行から「出金のお知らせ」メールが次々と届き始め、慌ててネットバンクを確認すると、身に覚えのない金額(6万円〜10万円)が、次々と自分のPayPayアカウントに送金されているではありませんか。

さらにPayPayアプリ側では、送金されたチャージを使って、操作をしていないのに全く見覚えのない支払いが次々とされていく様子が目の前で繰り広げられました。

(勝手にチャージされては支払われる様子)

必死になってPayPayに登録している銀行口座の紐付けを解除しましたが、気づいた時には既に手遅れで、入金されたほぼ全ての残高が失われていました。(オートチャージ設定はオフにしてあるにも関わらず)
もし銀行口座の紐付けを解除していなかったら、73万円を超えて一体いくらまで引き出されていたのか、想像もつきません。

現在の状況

その後、すぐに警察に被害を相談し、PayPayの補償審査窓口にも連絡しました。現在はPayPayからの返答を待っている状況なので、進展があり次第追記いたします。

今回の件から見えたPayPayの問題点と自身の落ち度

今回の詐欺被害を通して、PayPayのセキュリティ対策における問題点と、自身のセキュリティ意識の低さを痛感しました。

PayPay側の問題点

  • QRコードの説明がない: 今回、PayPayアプリでQRコードをスキャンする際、そのQRコードが具体的にどのような処理を行うのか、アプリ側にも明確な説明や注意喚起が一切ありませんでした。今回のケースのように、銀行口座からの引き落としや高額な支払いにつながる可能性があるにも関わらず、スキャン前にそのリスクを認識することが極めて困難です。

  • 権限の過剰付与: QRコードをスキャンするだけで、利用者の銀行口座から自動的に引き落としを行ったり、高額な支払いを行ったりする権限を付与してしまう仕組みは、セキュリティ上のリスクが非常に高いと言えます。

自身の落ち度

  • 安易なQRコードのスキャン: 見慣れないサイトで安易にQRコードをスキャンしてしまったことは、最大の過ちでした。QRコードのスキャンは、とてもリスクの高い操作であることを認識しておくべきでした。

  • PayPayへの理解不足: そもそも残高が1万円だからそれ以上の被害はないだろうと思っていました。スキャンしただけでここまで権限を許してしまうPayPayの仕様への理解不足が、今回の詐欺被害に繋がったと深く反省しています。

最後に

PayPayは確かに便利なサービスですが、その手順があまりにもシンプルすぎるがゆえに、私のような被害者が今後も増え続けるのではないかと、強い不安を感じています。例えば、お店の支払いで提示されるQRコードが、本当に正しいものなのかどうか、今の私には判断する自信がありません。
PayPayの運営には、どうかこの深刻な問題に真摯に向き合い、私のような悲しい思いをする人が二度と出ないよう、早急かつ抜本的な対策を講じていただくことを、心から切に願います。


追記(6/19)---------------------------------

今回の記事を見て、検証してくださった方がいらっしゃいました。
技術的なことは分かりませんが、ここでの読み取り画面のデザインやQRコードの読み取り挙動(何の確認もなく2つのQRコードがスキャンされる)はまさに私が経験したものと同じでした。

PCで上記画面を表示しつつ、スマホでPayPayアプリ→スキャンを行うと、QRコードが切り替わり、「QRコード2」をスキャンするように誘導されます。
スマホ側は、QRコード読み取り画面を継続して表示します。(SS忘れ)

https://note.com/j416dy/n/n7da53155eaa6

幸い現在この機能は停止されたようですので、同じ目に遭う人がいなくなることを願うばかりです。


追記(6/20)---------------------------------

気をつけてください!WINTICKETのPayPay連携機能は現在停止していますが、手法を変えまだこの詐欺行為自体は続いているようです。

本日、同様のフィッシングメールが届きました。
金額が前回と変わっています。

メールの内容

WINTICKETの連携機能は停止されているので同じ手法のフィッシング詐欺は難しいはずです。一度痛い目に遭っているのに同じことをするなんて非難されて然るべきですが、今回は被害啓蒙と知見共有のためにリスクの少ない別のPCとブラウザを用意して内容を確認してみました。
皆さんはくれぐれも真似しないでください。

リンクを確認すると数秒おきに交互に切り替わっています。
おそらくリンク先のQRコードの有効期限が有効なタイミングとそうでないタイミングで切り替えているようです。

2つのリンクがリアルタイムで変化している様子

リンク先の画面ではやはりQRコードが表示されていますが、前回とは内容が少し異なっています。
前回一切表示されていなかった事業者名や支払い文字が確認できます。WINTICKETとの連携が停止された影響か、単純な支払い用のQRコードを表示する手法に変わっています。
99,000円というのも上限額ギリギリの設定でしょうか。

新たに届いたフィッシングメールのリンク先の画面

↓こちらは私が引っかかってしまった前回の画面です

前回の画面

今回のように金額も書いてある画面であれば、違和感に気づくことはできそうですが、それでもいまだPayPayアプリでスキャンするだけで一瞬でお金を奪われるリスクは存在しています。
身近な方への注意喚起をどうかよろしくお願いします。


追記(6/25)---------------------------------

本日この記事に同じ被害にあったという方からコメントをいただきました。
(4代マコ様、取り上げることに関して不都合がございましたら仰ってください。)

私も全く同様な手口で被害を受けました。Paypayが勝手にチャージを繰り返して銀行口座ほぼ全額の55,6000円損害を受けました。これにとどまらずカード決済で220,000円、合計776,000円をWINCICETに送金されてしまいました。私が被害に遭ったのが6月17日の朝で、すぐにPeyPeyに連絡して対応をお願いしましたがまずは警察に被害届を出して受理番号をもらい補償審査窓口に連絡するように指示されただけでその他は一切対応してもらえなかった。すぐに対応してもらっていれば翌日に貴殿が被害に遭わなくても良かったのにね!
現在補償窓口からの回答待ち、憂鬱な日々が続いています。

コメント欄より

私が詐欺に遭う前日に77万円もの被害に遭われています。特にこの方は銀行からのチャージのみならず、さらにカード決済経由での被害も受けられたそうです。

PayPayは今回の問題を受けて
・スマートペイメント連携時のQRコードを廃止
・連携画面でサービス名と「連携する」「やめる」の選択肢を表示
・スマートペイメント関連の監視を強化
することになったとのことで、こういった対応の速さは評価したいです。

一方、私も警察に被害相談をしてから補償審査フォームに連絡をしたのですが、審査完了には2ヶ月から3ヶ月かかるとのことでした。
金額が金額なだけにPayPay社にはできるだけ早いご対応をいただけますようお願いしたいです。

また、同様の被害に遭って不安な方のためにも審査が完了次第このnoteで共有いたしますので、同様にコメントなどでも情報いただけますと幸いです。

追記(8/10)---------------------------------

2025年7月28日、PayPayより「第三者による利用の可能性が高いと判断いたしました。」という趣旨のメールが到着しました。内容は、不正利用の疑いを受け、今回の被害については全額補償いたしますとのことでした。
コメント欄にも書き込みがありましたが、私の前日に詐欺被害に遭われた方は7月11日に補償の連絡があったとのことなので、同じ詐欺被害でも補償審査のスピードには違いがあるようです。

そして約2週間後の2025年8月8日
補償分としての全額73万円が無事入金されました
予期せぬ金銭的被害に直面し、精神的にも大きな不安でしたが、PayPayの対応により、一日も早く平穏を取り戻せたことに感謝しています。

今回の詐欺被害を受けて

PayPayの今回の対応には素直に好意的な評価をすべきですが、同様の事例を調べてみると補償を受けられなかった人も大勢いることがわかりました。(このコメント欄にも何人かいらっしゃいました)
必ずしも返金対応してもらえるわけではないことに注意してください。

不正利用被害は誰にでも起こり得る問題です。私自身も、今回の一件でセキュリティ意識を強く見直す機会となりました。今後は以下の点に注意したいと思います。

  • メールやメッセージのリンクは開かないで直接サイトから確認する

  • 銀行の紐付けは被害に遭っても大丈夫なサブの口座

  • チャージ上限の設定サービス連携の定期的な確認

  • QRコード決済の利用は、安全が担保された場所以外では可能な限り控える。

今回の件は大変勉強になりました。
QRコード決済を快適に、そして安全に使い続けるためにも、皆さまもくれぐれもお気をつけください。

いいなと思ったら応援しよう!