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壊れて狂ったYouTuberの話


「だーいじょうぶ!絶対大丈夫だから、周りの声は聞かないで二人はお互いの目だけ見ててね!」

という言葉を画面越しに聞いてポロポロ涙を流したのは6年前のことだった。

画面に映るのはとある韓国人ユーチューバー。
その動画の内容は日本人の女の子の恋愛相談を彼が聞くというもだった。
彼は定期的にそんな動画をあげていたが、その日のテーマは間も無く兵役を控えた韓国人の彼氏がいる日本人の女の子が、「彼が兵役に行ってる間関係を維持できるか不安だ」という悩みに答えるものだった。

私個人の話をすると、その動画を見ていた当時2019年は私は韓国ではない別の国の恋人がおり国際遠距離恋愛をしていたので、常に会えないことで関係が途切れる不安を抱える恋愛をしていたという点においては兵役を控える韓国人彼氏との今後の関係に悩む女性との共通点を多く抱えていた。
だからこそ、彼のその動画に私は目が釘付けになったものだった。

そんな私の話はさておいて。

視聴者の女性の切実な悩みを紹介した後、彼はまず「兵役とは何か?」「どうして韓国に兵役があるのか?」について、自身の兵役での経験も交えながら面白おかしくもわかりやすくしっかり説明した。

そしてそのあとに、画面を見ていったのだ。

「いろんなこと言う人がいるよ。
別れる、絶対別れる!って周りの人に言われて、
今すごく辛いかもしれないけど、私の周りで兵役乗り越えて幸せになったカップルたくさんいるよ??
日韓カップルもいるもんね!

だからね、周りの声を聞いたらダメ!

周りの声は聞かないでお互いの目だけ見つめてお互いのこと信じる!

それだけでいい。自由に会えなくて寂しいのはわかるよ。辛いのもわかるけど2年早いから。
友達と遊んで美味しいもの食べて彼のこと待ってたらすぐよすぐ!
すぐ会えるよ!すぐ兵役終わって、あー早かったね!すぐだったね!って笑える日が来るよ!」

彼はほんとに優しい顔をしてほんとに優しい声でそう言ったのだ。

だから動画を見ていた私も自然に涙が出た。

私も兵役ではないけれど遠い国に住む恋人がいたから。遠距離も自由に会えないこともつらかったからその言葉に勇気をもらったのだ。

それから彼のファンになった。
更新されたらいそいそと動画を見に行くようになった。

たちつてとを、

た、ち、ちゅ、て、と

と発音して、韓国人特有の息を強く吐きながら話す日本語が特徴的で、常にハイテンションでポジティブな動画だけど動画のテーマは結構面白かった。

そして、いつだって視聴者に対する優しさがあった。
彼の視聴者層は主に10代から20代の若い女性で、K-popや韓国が好きな人が大部分を占めていて、彼は視聴者の悩みにいつも真剣に向き合っていた。

たとえば、彼のコメント欄に書き込まれた
「韓国人の彼氏が欲しいんです!どうやったら出会えますか?」

と言う言葉に対しては、

「日本の女性が韓国の男性を好きになってくれるのは嬉しいけど、韓国の男性の中には日本人の女性を扱いやすい女として扱おうって不届者も多いわけだから、自分を大事にしようね。」

と言う言葉を投げかけてみたり、

「韓国人と付き合う前に体の関係を持っちゃった」

と言う悩みにだって、

「全部の人がそういうわけじゃないけど、ほんとに最低な人間もいるわけだから自分の体を大事にしようね」

と寄り添いながらも、やさしく諭すような。

その顔の中には本当に自分の視聴者である日本人の女性ファンたちに対する心配や、幸せを願ってる態度が出ていて私はそれがすごくみていて「いいなあ」と思っていた。

Xを中心としたSNSでは、
「韓国人の彼氏が欲しい」とか「日韓カップル」とか「韓国人との恋愛」とかそういうキーワードを激しく攻撃したり、冷笑したり、馬鹿にしたりする人がすごく多い。
親切な説教の皮を被ったチクチクした嫌味や、
「こんな人がいるなんて心配〜(チラッ」みたいな晒し行為が横行してる中で、真摯に向き合っている彼の存在は異質であり、だからこそすごく人気があったんじゃないかなあ、と思っている。

K-popの人気アイドルが新曲を出せば、MVを見ながら「ここがやばーい!かっこいいねえ!」とハイテンションでリアクションする、所謂MVリアクション動画もかなり面白かったし、彼の存在は私の小さな癒しみたいになってる時代があった。

彼の名前は「デボちゃん」
日本に住んでる韓国人。
色が白く陶器みたいにつるんとした肌に、ちょっと下手くそな日本語を彼にしかないリズムで操り謎のテンションが面白くて、彼だけの世界を作る一人の才能のあるYouTuberだった。

ご存知の通りYouTubeというのは次から次へと面白い人が出てくるし、次から次へとトレンドも変わるし、1日にYouTubeを見るのに割ける時間も限られているので、そのうち私自身は彼の動画から一旦離れて、数年ほど見ない時期もあったのだが、ある日YouTubeのおすすめ欄に

「デボちゃん韓国に帰ります」

って動画が上がっていたので、懐かしさもあり興味があってみてみると、少し疲れたような顔をしたデボちゃんが「家庭の事情で韓国の釜山に帰ることになった」という動画をあげていた。

彼は日本が好きだったのだろう。
大好きだったのだろう。
慣れない外国語である日本語を覚えて、日本語で発信して日本人にファンになってもらって、きっと素晴らしい時間を日本で過ごしたのだと思う。

だからこそ、日本を出ることを発表する動画の中で彼は終始寂しくて悲しそうだった。

さて、冒頭に書いた通り私がデボちゃんの動画を初めてみたことで彼を知ったのは6年前だったのだが、それから5年後の2024年の12月3日。

韓国で大変な事件が起きた。

2024年12月3日午後10時23分
当時大韓民国の大統領であった尹 錫悦(ユン・ソンニョル)が、非常戒厳令を出したのであった。

非常戒厳令、と言われると日本人の私からみるとなんだかウルトラマンとかゴジラの世界みたいな、エヴァの世界の中みたいな感じの印象を受けてしまうのだが。

韓国において「非常戒厳令」というのはとんでもなく重たい意味を持つ。

なぜ韓国人にとって「非常戒厳令」というものが重たい意味を持つのかというと、日本のお隣の国の韓国は1987年。
38年前までは独裁者が支配する非常に恐ろしい状態だったのである。
クーデターにより政権を掌握した全斗煥という大統領が王のように君臨し、気に食わない人間を秘密裏に捕まえてきて罪を吐くまで肉体的にも精神的にも拷問を加え、何年も監禁したり死刑にするようなことが公然の秘密として行われていたという歴史を持っている。

実際に拷問に使われた部屋
浴槽は水を張り、容疑者の顔を水につけて苦しめるために使われた。
拷問に使われた道具たち

上記の写真は私がソウルに行った際に、
ソウル市内に残る当時拷問に使われていた部屋や設備を見学したときに撮影したものである。

もちろん当時、この独裁体制に対して声をあげたり反対運動をやった人たちはいたのだがそんな人たちも捕まえられてはこの施設に連れてこられててひどい拷問を受けたという。

しかし、最終的にはとある大学生がこの拷問部屋の中で死んでしまったことを受けて国民の怒りが爆発し最後は民衆の力で独裁者を権力の座から引き摺り下ろし、民主化を勝ち取ったという物語を現代に生きる韓国人たちは歴史と民族の物語としてしっかりと抱えて生きている。

さて、なぜこんな話をしたのかというと、
去年の12月に尹 錫悦前大統領が発令した「非常戒厳令」こそが、あの恐ろしい独裁時代に全斗煥が出していたものと同じものであるということを言いたかったからである。

詰まるところ、多くの韓国人にとって「非常戒厳令」というものは歴史の針をまたあの恐ろしい時代に逆戻りさせてしまうというとんでもなく恐ろしいものであり、だからこそ絶対に許せなかったのだ。

12月3日非常戒厳令が発令された夜に、たくさんの韓国人が国会前に集まった。
気温が0度を下回るソウルで、その気候の過酷さも凄まじいものがあるが、もう一歩踏み込んで考えるのであれば、「戒厳令」である。

先ほども書いた通り、全斗煥が「戒厳令」の名の下に何をしたか思い出してみよう。
政権に反対したらどこかに連れ去られて拷問される、死刑になる、行方不明になる。
それと同じ戒厳令が出てしまった2024年のあの夜に、国会前に集まった人たちはどんな思いだったんだろうか。

あと先のことなんて考えないで、いてもたってもいられなくなって家から飛び出していったのだろう。

だけど心の奥底で、自分だって戒厳令下で政権に抗議をしにその身を国会前に運ぶということへのリスクを分かっていたはずだ。

分かっていながら、その恐怖を踏み越えて抗議の声を上げた人たちが本当に大勢いたのだ。

戒厳令が解除された後も、連日国会前に集い真冬の韓国で多くの人が声を上げ続けていた。

私自身も12月7日には、抗議デモの現場に居合わせたのだが、多くの人たちがペンライト、キャンドル、交通整理用の光るスティック、家の中にある一番明るい光を持ってその場に集まり国会前を目指して声を上げながら行進をし続けていた。

その熱気の中に、
「己が国の民主主義をなんとしても死守してやるんだ」

という覚悟と気合と民主主義を生きる国民としての矜持を感じてその場にいるだけで自然と涙が出るような不思議な熱気に包まれていた。

(その時のことはこっちに書いたので興味があればぜひ読んでみてほしい)

YouTubeのおすすめ欄に「デボちゃん」が現れたのはデモの現場に居合わせた数日後のことだった。

「お?デボちゃんも頑張ってるんだなあ」

と思って動画を再生すると、

「今韓国は北朝鮮のスパイが国の中枢に入り込んで影から韓国をし支配しようとしてる状態だった。
それを阻止するために尹大統領は戒厳令をだしたんだ!」

と彼は今回のデモについて説明した。

「だから私は、国を守るために行動した尹大統領を守るためのデモに参加してきた!」

と言って、彼は自分がデモの中にいる映像を映し出したのである。

だけど、彼が写すそのデモの様子ははっきり言って異常だった。

私が韓国で居合わせた「戒厳令反対、それをやった尹は大統領の座から降りるべきだ」というデモでは、多くの人がペンライトやキャンドルを手にしていた。

だけど、デボちゃんが映し出すデモの映像はみんなが韓国の国旗となぜかアメリカの国旗を持って
トランプのプラカードを持ってる人たちもいて明らかに雰囲気が違った。

韓国政府の中枢に北朝鮮のスパイが入り込んで韓国を支配??

それがどうして戒厳令?

その日からデボちゃんの動画はガラリと変わってしまった。

日常的な話やkpop関連の話は無くなって、連日尹大統領支持のデモの映像ばかりになった。

動画の中で彼はなぜか、デモに参加してる人と抱き合い、涙を流し、口汚く尹大統領を引き摺り下ろそうとする勢力、主に李在明を執拗に罵った。

優しい目をして視聴者一人一人の声を聞いて会話をして韓国を面白おかしく紹介してるデボちゃんはどこにもいなかった。

ギラギラした座った目で、呪文のように

「尹大統領がいなくなったら韓国は反日国家になって、日本人は韓国旅行できなくなる。」

と繰り返し、

「私は日本と韓国が仲良くしてほしいから、反日政権が立たないように尹大統領を応援するんだ!」

と、決意表明をしていた。

常識的に考えてほしい。
韓国と日本は隣国であり歴史問題を抱えながらもお互いもはや切っては切り離せない貿易相手であり、パートナー国である。

深く太く結びついた関係を、一人の大統領が日本が好きか嫌いかで簡単に切れるのか。

いや、無理だろ。
子供の喧嘩じゃないんだから。

と、思うのだが画面の中のデボちゃんは真剣だった。

私の気持ちが冷めていくのと反比例に、デボちゃんの動画は伸びに伸びた。

再生回数は100万超えを連発した。
皮肉にもそれはデボちゃんが何年も投稿してきた誠実に作り上げたコンテンツのどれにも負けない圧倒的な再生回数だったのである。

コメント欄も質がガラリと変わった。

「ねえねえデボちゃん」

と、視聴者がデポちゃんに相談して、対話が生まれるようなアットホームな雰囲気だったのが、

「いやー、おばさん泣いたよ。韓国でも戦ってる若者がいる!」
「反日勢力と戦ってくれてありがとう!正義は勝つ!」
「デボちゃん命を大事にしてね!」

というコメントが並び、そのコメントと一緒に高額な投げ銭が添えられていた。

若い、韓国が好きな女の子たちのみんなのアニキだったデボちゃんはもうそこにはいなかった。

日韓友好を誰よりも願っていたはずの、デボちゃんが一番嫌いだったはずのネトウヨとしか言えないような人たちの言葉で彼のコメント欄は埋め尽くされていた。

実際デボちゃんはネットで絶大な支持を得ることに成功した。

「尹大統領を支持するデモに1000万人の人が集まりました!」
という動画を出したときは呆れ果てて、

いや待ってくれよ。
韓国の総人口が5000万人でソウルが2000万人。
ということはなんだ?韓国人の五人に一人、ソウルに住む人の二人に一人が尹大統領のためにデモに行ったの?

そんなわけねえだろ。

と、冷静な頭で一段踏み込んで考えたらすぐわかるようなことを真剣に事実かのように加工した写真を片手に熱弁するデボちゃん。

そしてそれを信じる人たち。

しまいには、韓国でも人気の声優である林原めぐみのような有名で影響力のある人まで彼らのばら撒くフェイクニュースを信じて発信してしまう始末。

これ以上は我慢ができないと思って、私はX上でデボちゃんとそのお友達のきばるんのやってることが、フェイクニュースのばらまきであり彼らが言ってることは出鱈目であるということを主張することを書いた。

鬼の連投

韓国で起きた戒厳令についての一連騒動は、

韓国人が自分の国の民主主義を守り、独裁者になり玉座に上がり王のように国を好き勝手しようとしている尹に対してNOを突きつける戦いである。

そこに反日親日という問題は一切関係ない問題である。

それなのに、韓国の人たちが自分の未来のために必死でやってることを、日本語と韓国語という言葉の狭間を好き勝手にいいように利用して「親日反日の問題」にすり替えて、尹に都合のいい主張を撒き散らかし、フェイクニュースを本当のことのように扱うやり方は卑怯の極みとしか言いようがない。

そういう思いでツイートしたのだが、四万件以上の反応があり、彼らの嘘を打ち破れたかと思ったのだがついたコメントのほとんどが


「こんな長い文章は読めない。」
「どっちが本当かわかんない」
「この人も中国の工作員だ」

というものであった。
私は中国台湾香港が大好きなのでTwitterのプロフィールに「中華圏が好きです」と書いていたのだが、どうやらこの言葉から私はたちまち「中国人」に仕立て上げられ、いつのまにか「中国のスパイ」にされてしまった。

tiktokでも私の発言とデボちゃんの発言どちらが真実なのでしょうか?という雑なまとめ動画まで作られて流された。

(地獄のコメント欄の中身を見てほしい。ほんとにため息しか出ないぞ?)

結果的に私は、デボちゃんときばるんがフェイクニュースをばら撒いてるという事実でネットの空間で波を起こすことができたが、多くの人にはデボちゃんやきばるんが流しまくったフェイクニュースが本当なのか、それとも私や多くの日韓関係者が言ってることが本当なのかを判断できなかった。

どちらが本当なの?

と、戸惑うことしかできなかったのである。

ネットの空間では私の言葉ときばるんやデボちゃんがばら撒いたフェイクニュースが平等の重みを持ってしまう。

その事実と、動画というものの力を思い知らされた。

「だってデボちゃんは親日だから」
「きばるんは危険を犯して真実を伝えてくれてるんだよ?」

と純粋な目で言ってくる人たちに対して、怒りは抱かない。

だけど、私はフェイクニュースをばら撒いて、大量の再生回数とチャンネル登録者数を稼ぎ出したきばるんやデボちゃんなどのユーチューバーは報いを受ける時が来たのだと思う。

昨日、デボちゃんは正式に韓国の警察の捜査対象となった。

下半身のない死体が百体以上韓国で見つかっていて、その犯人は中国人である。

というフェイクニュースをばら撒いたことがきっかけとなった。
元々核処理水を垂れ流しにしてるだの、いろんなフェイクニュースをばら撒いていたので、もはやその一つ一つを否定するのにも疲れてきていたのだが、韓国の大手メディアが報道し、韓国に住む普通の韓国人たちがデボちゃんが日本向けにやってきたことを知ってしまえば警察が動くのも早かった。

きばるんもデボちゃんも、フェイクニュースを載せた動画を全て消して息を潜めてしまった。

きばるんは「私の動画では事実と証拠に基づいて発信している」と、豪語していたけど、だったら動画を消す必要はなかったんじゃないの?

と思ったりもするが、彼は動画を削除した。

デボちゃんは今何を思うのだろうか。
きばるんは何を考えるんだろうか。

韓国で戒厳令が出されたあの夜の前までは二人とも普通に発信する愉快なユーチューバーだった。

デボちゃんは、ほんとにいいアニキって感じだったし。
実際私はデボちゃんの言葉に救われたことだってあった。

どうしてやめられなかったんだろうか。
何がデボちゃんをここまで連れてきてしまったんだろうか。

多くの日韓関係者や、日本語を理解する韓国人達は、この一年近く彼らによって日本語で日本に絶え間なくばら撒かれる嘘とフェイクニュースを解くために多大な労力を払ってきた。

私の相棒をはじめとして、日本社会で生きる韓国人は、自国の民主主義をかけた戦いを「反日親日」のフレームに入れられて事実を曲げられて、嘘をばら撒かれることに無力感と憤りを感じていた。

戒厳令が出たあの夜に、自分の身の危険や後先を考えずに国会前に飛び出した無数の韓国人達の勇気や決意を踏み躙ること。

たくさんの日本人を騙して、不安を煽り、ありもしない恐怖を作り上げたこと。

デボちゃんがやってしまったことは取り返しがつかないくらいに重い。

だけど、嘘に嘘を重ねて、その吐き出す嘘がどんどん過激になるデボちゃんを見てると、表情が変わり目つきが変わり、別人のようにおかしな雰囲気を纏ってしまったデボちゃんを見ていると、怒りというよりも心配してしまう気持ちが勝ってしまう。

「ねえねえ大丈夫?どうしてそんなことしているの?」

って言ってあげたくなってしまうのだ。

日本から韓国に帰る時すごくしんどそうだったけど彼も彼なりに動画にできない個人の事情を抱えていたんだろうか。

あんなふうに壊れていく彼のことを止めてくれる友達や心配してくれる人はいなかったんだろうか。

そんなにも韓国は彼にとって生きづらかったんだろうか。

何年も何年も頑張ってユーチューバーやってきたじゃない。
一生懸命ファンとコミュケーションとって向き合ってきてたじゃない。

どうしてそれを自分でぶっ壊しちゃったんだろう。

もうデボちゃんやきばるんがユーチューバーとして返り咲くのは無理だろうし、表舞台に堂々と立てる日は2度と来ない。

彼らは行くところまで行ってしまったし、
数えきれない越えてはいけない一戦を越え尽くしてしまった。

立ち止まる瞬間一つ一つを踏み躙って突っ走るところまで突っ走らせるほどに、再生回数や承認の蜜は甘かったのだろうか。

デボちゃんというユーチューバーに想いを馳せるとき、いろんな気持ちが込み上げてしまうから。
デボちゃんに救われて、デボちゃんが好きだった時代があったから私もまた黙ってられなかったのかもしれない。

さよなら、デボちゃん。

君はいつか自分が何をしたか気がつく時が来るかもしれないけど、君は間に合わなかったんだ。

人間が罪に気がつくのはいつだって、何もかも終わった後なんだね。

おしまい。

ちなみにマジで気になってるので誰か教えてほしいんですがデボちゃんが飼ってた猿が一時期から動画に一切出てこなくなったんですがお猿さんはどうなったのか気になって夜しか寝れないので誰か教えてください。

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