汎用AIシステム作った
なんか「できるなー」と思ってclaude codeに「おい、あれ作れ」みたいなこと言ったら、まあ作るんだけど雑でバカだからなかなか苦戦して、でも30分くらいずっとダメ出ししたら、できた。汎用AIシステム

「AIシステム」については以下を参照
こいつに適当なテキストファイルを与えると、そのテキストファイルについて話をしてくれる。音声でだ。
契約書を入れれば、契約書について話をしてくれるし、論文を入れればその論文について話をしてくれる。便利だ。もちろんOpenAIのリアルタイムAPIを使っている。リアルタイムAPIを時給換算すると1500円くらい。学生のアルバイトを雇うようなものだ。面白い。学生のアルバイトは時給1000円でも雇える場合がある。AIの方がすでに高い時給になっている。
どんなファイルを入れるかで、このAIシステムの能力は変化する。面白すぎる。これぞ汎用AIシステムだ。
これまで「汎用AI」と言う言葉は、かなりインチキ臭かった。
いろんな会社がこの言葉を使って営業していたが、全部インチキだとバレてしまってからは使っている人を見なくなった。しかし、これは紛れもなく「汎用AIシステム」である。第一に、汎用的であり、第二にUIとAIを両方備えている。与えるデータを変えれば、応答も自由にできる。
要は、今まで「えーあいスタートアップ」と呼ばれていたところは、「AI」を、つまりモデルを作ることに腐心していた。というか、客に「ヘイ、御社のデータでLLMをファインチューニング致しやす!」と言う、寝言めいた営業トークをかまして、野村総研が昔やってた「コーパスづくり」みたいな意味のない労働集約型ビジネスに熱中していた。つうかなんとかの一つ覚えみたいに、それか知らないからだ。
附属長岡中学の同級生に矢島という男がいて、「朝まで生テレビ」の話を学校で年がら年中してるようなやつだった。いや、池田だったかな。
10年ほど前、俺の会社が「AI・人工知能EXPO」と言う、「頭痛が痛い」「お腹が腹痛」みたいな、限りなく頭の悪いネーミングの、つまり知能とか知性とかと真逆のネーミングの、頭の悪そうなイベントにブースを出していた。
こんな名前のイベントに大金を払ってブースを出すのは屈辱でしかなかったが、それしかAIがらみの展示会がないんだから仕方ない。
矢島がなぜかそこにやってきて、自分は某総研で「えーあい」のコーパスづくりやってるんだ、と言う話をした。
そもそも中学時代、矢島はコンピュータなんぞに一ミリも興味を持っていなかった。俺が毎日数学準備室でコンピュータを触っていると、2,3人くらいは「何やってんの?」と覗きにきたが、矢島は一度も来たことがなかった。
それくらいコンピュータに興味のないやつが、何が人工知能だよ。笑わせんな。
「そんなもん、いずれ深層学習に駆逐されるぞ」と言ったら、矢島は「それじゃあビジネスは成り立たねえ」とせせら笑った。
あれから十年経った。あいつはまだ「自然言語処理のコーパスづくり」みたいな意味のない仕事をやってるんだろうか。
アルゴリズムは芸術だ。芸術を極めるのに必要なことは、どれだけ時間を費やしたかだ。
同じ頃、俺は東小金井のアニメスタジオに通っていた。意味もなく。そこには日本で一番有名なアニメーターが毎日眉間に皺を寄せて何かを描いていた。一つ一つの描線が素晴らしく、なぜこんなにも魅力のある線が描けるのかと思った。
俺はどうしても自分の頭に浮かんだ疑問を抑えられなかった。
絶対にバカにされるが、絶対に聞いて確かめたい。
そう思った俺は、目の前で素晴らしい絵を描いてる宮崎駿に聞いてみた。
「どうしたらそんなに絵が上手くなるんですか?」
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