期待9割、不安1割。 今回は2025年4月30日に公開された【原神】舞台裏の物語「ナド・クライの話をしよう」で触れられた要素について、特に気になったものについてまとめつつ、それに軽い感想を書きたいと思います。 動画の内容 […]
]]>期待9割、不安1割。
今回は2025年4月30日に公開された【原神】舞台裏の物語「ナド・クライの話をしよう」1で触れられた要素について、特に気になったものについてまとめつつ、それに軽い感想を書きたいと思います。
テクノロジーの水準が上がっていくのはあえてだと思っていました。物語の終点は私たちの地平と同じですよ、というのは別のゲームでもやってましたね。
「今までとは違ったキャラクターの描き方をする」というのはスターレイルのようにするということかもしれません。あれは時系列に配慮する手間がなくなる反面、どうしてもプレイ時間が長くなってしまいます。
・樹のようなもの
テイワットのそれぞれの国はだいたい「聖樹」があります。世界樹や璃月の南天門のような白っぽい樹もあれば、モンドの風立ちの地のポプラ、稲妻の神櫻など見た目は普通の樹もあります。ここでいう「白」は月の光を浴びて成長したものだから「白」(白銀)なのでしょう。

・「人」


「人」を描くといって一見すると普通の人から外れた者を描いているのは一つのポイントになると思います。前者は鹿のツノっぽさが「霜月の子」を、後者はいかにもワイルドハントを連想させるデザイン。
・ナド・クライの植生の一部


・ヒーシ島


これの設定絵ですね

遺跡の様式が「統一された文明」ではなさそうなのが気になっています。私は「統一された文明」は月の民の文明だと考えていました。
スメールまではほぼテイワット全域にあった「統一された文明」の遺跡。フォンテーヌ以降では見なくなりました。代わりに見られるのがいわゆる「龍の遺跡」。
でも「月を崇める組織」の話でドラゴンスパインと鶴観を挙げていたのでやっぱり「統一された文明」は月の民の文明だと思います。
・ナドクライの神像の原案?
神像の外観の変化で「対立」を表現するとのことだが確かに兵器っぽく見えなくもない。


ここモザイク入ってるがすごく気になるが、おそらくナド・クライの神(霜月ないし降臨者)でしょう。

あとはAquariaがプクプク獣のシャツ着てるのが気になった

担がれるフリーナ

ナド・クライの情報が出始めた時からこれ1年くらいやりそうだなという覚悟はしてました。ユーザーの足並みをそろえたいというのはソシャゲの運営にはありがちなことです。
これをユーザーがどう受け止めるのかはちょっとわかりません。ストーリーがとっ散らかってたので助かるっていう人もいれば、実質的にスネージナヤが延期されたことを不満に思う人もいるでしょう。
私は旅人とパイモンの旅が好きなのでそれが本編とかかわりがあるかどうかはそこまで気にしていません。あえて気になる点を挙げればスネージナヤでやる内容が削られてしまうのではないかという不安はあります。似たような話繰り返されても困りますしね。
テイワットの勢力のすり合わせで気になってくるのは、やはり「博士」とレインドットと血縁者です。
数々の人体実験とスメールに脅威をもたらした「博士」、「五大罪人」の一人であるレインドット、人間の敵であるアビス教団に加担している血縁者。いずれも何らかの形で「罪」を犯している人たちです。彼らを理解するためには強烈な動機が必要でしょう。
私はストーリーはユーザーが勝手に読むものだと思っています。作者がわざわざ説明しなくていい。物語の核についてはそれなりにきちんと説明しなければなりませんが、そうでない部分は極論触れなくてもいいと思います(ファンブックにでも載せておけばいい)。
原神で核となるのは一つは「旅人」でしょう。星海を旅する双子とはいったいなんなのか、血縁者はなぜその選択をしたのか、旅人が「神」になるというのはどういうことか。特に家族愛については形を変えて何度も描かれてきました。次に「世界」。テイワットという世界はいったいなんなのか、世界樹とはなにか、神の目とは…などなど。もちろん、パイモンの正体もその一つです。
ほかにも魔女会、ファトゥス、魔神、仙人、精霊…挙げればキリがない。原神の世界はなんと奥深いことか。創っている側の努力も相当なものだと思います。
最近の任務では昔の要素拾うことがあります。個人的には無妄の丘の話を掘り下げたのがすごくよかった。ずっと気になってましたからあそこ。ああいうイベントはこれからも期待したい。
放送で触れられた「既存の内容」については次の記事で書きます。
(つづく)
お久しぶりの更新です。 シトラリおばあさまの本当の年齢の次にくらいに謎の存在であるクフル・アハウ。その正体を探るのに聖都トゥランに落ちていた「審議の庭-至高なる領主共識評議会記録」が面白い手がかりをくれました。 「審議の […]
]]>お久しぶりの更新です。
シトラリおばあさまの本当の年齢の次にくらいに謎の存在であるクフル・アハウ。その正体を探るのに聖都トゥランに落ちていた「審議の庭-至高なる領主共識評議会記録」が面白い手がかりをくれました。
「審議の庭-至高なる領主共識評議会記録」は聖都トゥランにおける領主(アハウ)の会議について記したものです。画像を貼るのが大変なのでこの記事の最後に共有リンクを用意しました。どうぞご活用ください。
ver5.0~ver5.5に実装された複数の世界任務ほか一部のキャラストのネタバレがあるので注意してください。
世界任務「炎を辿り、終局へと帰る」ではかなり色々なことがわかりました。聖都トゥランができる前提なのでそれについて整理したいと思います。
スタートは天空の略奪者による攻撃です。
かつてナタを支えていた燃素の豊かな土地は、天空の略奪者に「聖土化」しているとしていると見なされて「天の釘」で破壊されました1。
※「聖土化」(しょうどか)とは淵下宮で出てきた懐かしい単語です。光界(元素)の勢力が拡大し、三界のバランスが崩れてしまう状態をいいます。海祇島ではこれが原因で不作が生じていました。現人神の巫女はこのバランスをとるために血枝珊瑚を用いて海祇御霊祭を行っていました。それはオロバシ(海祇大御神)の身体に生えていたサンゴをヴィシャップに埋め込んで「収穫」するというかなり非人道的な方法で得られたものでした。なんとかしないとですね…というところでシナリオは終わっています。
「釘」が手段の一つなのはややぶっそうな気がします。層岩巨淵のように天の釘はアビスを浄化する作用がありますが、三界のバランスをとるために落とされることもあるらしい。
※オシカ・ナタは秘源遺跡でない(念のため)
上に地図を示しましたが、聖火競技場のあたりのエリアを「万火のほとぎ」といいます。ほとぎは「缶」と書きます。器のことをいいます。聖火競技場のあたりはくぼみになっているでしょう。このあたりに釘が落とされたと考えられます(釘は夜神の国にあります)。
テイワットではドラゴンスパインや千尋の砂漠のように地図上から「天の釘」の影響を見ることができるエリアがありますがナタもそうなのでしょう。
これだけ聞くとパネース(あるいは天空の島)はまさに「簒奪者」といえるもので、理不尽だったと思わずにいられません。
シウコアトルは龍王ニーベルンゲンとともに戦ったのですが破れ、マグマの中で凍結させられてしまいます。
龍という自然を克服して、世界の境界を作ったパネースは自分たちの思うままに世界を作り変え、最後に人間を創りました。その後にこの龍が支配していた地域に人間が住み着き、彼らは自分たちの土地を「ナタランティア」と呼びました。
諸部族の子孫がまだウォーベンで過去を語る方法を知らない時代、古く傲慢な貴族はここに壮大な聖都を築き、ちっぽけでか弱い奴隷たちが「ナタランティア」と呼ぶ国を見下していた。
コテンパンにやられた龍たちは復讐を仕掛けます。復活したニーベルンゲンが「漆黒の力」(=アビス)を利用して天空の島を攻撃しました。これがいわゆる「復讐の大戦」だと考えられます。
テイワットの基本構図は淵下宮から変わっておらず、こんな感じで色分けすることができます。アビスが黒~紫、光界(元素)が金~白、天空の島が青です。
ニーベルンゲンがとった手段は世界の境界を壊すもので、地脈まで壊してしまいます。ここからナタの再構築された地脈、夜神の国の成立につながっていると考えられます。
ヌヴィレットはニーベルンゲンの考え方を間違っていると一蹴しています。
彼は、自分が人間の悲喜に魅了されていることを決して認めなかった。彼は「人も雨の日の水たまりに起こる波紋を見て魅了されることがある」と弁解し、「王たるニーベルンゲンの考え方は間違っており、すべての生命が一致団結した時だけ、漆黒の無に対抗することができる」と説いた。(ストーリー5)
結局、龍は再びボコボコにされます。簒奪者は多大な代償2を払ってなんとかニーベルンゲンを抹殺しました。その後にアビスに汚染されていたシウコアトルが意識を取り戻します。
ククルカン:
かの略奪者が多大な代償を払って黒き翼の王を抹殺した後…かつてアビスに支配された炎の君主は、嘆かわしいことに一時的に意識を取り戻した。その時、彼の目に映ったのは、かつて知恵の炎が統治していた国が廃墟と化し…源火を浴びた土地が漆黒の大敵によって侵蝕されている現実だった。
自らが漆黒の穢れの温床となり、意識のある時間もどんどん短くなり、知覚及ばぬ歪んだ虚無にいつ再び呑み込まれるかも分からない…実際、最期の彼は仮死状態そのものだった。そして、一族は「キュキュ」と泣くことしかできないたわけになり下がっていった…(中略)シウコアトルは最後の時間と知恵を絞って、龍の都を再び改造し、「ツィツィミトル」を創った。そして「ウィツィロポチトリ」を手がけた。
シウコアトルは聖都トゥランを改造します。彼は「ツィツィミトル」(擬似群星)をつくり光をもたらし、あの「ウィツィロポチトリ」というナタ全土を燃素と化す装置を作りました。そこで立てられたのが弟の「摂政者ククルカン」だったと考えられます。
今回のストーリーはこのククルカンと「至高なる領主共識評議会」を構成する13人の領主が中心です。
シュバランケがシウコアトルを打ち倒すことで「ナタ」の時代が始まりました。
① B-CL-11053 議題:摂政者ククルカンに対する糾弾レポート
② B-CL-13097 人類の集落に対する無害化処理について
③ B-CL-16130 至高なる領主イ・カコツィ・イキスマルワシャ(CL-08)に対する処刑を求める
時系列はおそらく番号順になっていると考えられます。この記事ではこの順番で検討します。
CLはCLASSでしょうか。CL-01が議長を務めています。
CL-09が世界任務「心の扉開いて」で出てきたイレールです。彼女は七重燃火の地(チチェンウトゥ)の領主(アハウ)でした。L型自律監視機構統合処理ユニット。定めをクフルという。
裏切り者(オチカン)がイレールを縛り付けたらしい。旅人は心臓(集団記憶装置)を探すように依頼されました。
提案者CL-02、理由は不明。
(〇賛成、×反対、-棄権、空白は欠席)
いきなり弾劾された理由が書かれていないのですが、ここの議論と思われるものが世界任務で出てきます。移動中の会話は見落としやすいし、長くもないので起こします。
??:…ああ、敬愛する我らが銀白の王子殿下、ここに十三の領主と三王子が連名で作成した弾劾案がございます。
??:燃素を彼らに渡しただけでは飽き足らず…一族の親王が影なる裏切り者だったとは…
??:シウコアトル様から与えられた摂政の権力を、受け取る資格など、貴方にあるのか?
??:人間によって作られた身の程知らずの同盟に、あなたが育てた実験体が逃げ込んでるそうだが…
??:なんとも怪しい…殿下の実験室は聖都の中心部にあり、無数の看守が昼夜を問わず監視している…そんな檻から、本当に一人で脱出できるのだろうか?
??:証拠を示せ!
??:親王といえど、このような暴挙を許すわけにはいかない…
??:聖裁を!
この実験体については「飼育の巣の日誌」「「盗炎者」が残した記録」に書かれています。摂政(ククルカン)は彼は実験体を故意に逃がしました。この「実験体」というのがおそらくオチカンのことです。
彼は見た目は人間そのものなのですが、上の資料にあるものとは別に2つ特別なものを持っていました。1つは、龍の魂を持つこと、「焔の主(シウコアトル)の祝福」の血筋です。そしてもう一つが縦長の瞳孔です。だから彼は「蛇王」とも呼ばれて、顔を仮面で隠していました(「つみ3」を思い出した人もいるとおもいます)。
まさにヴィシャップマンです。ナタには「淵上」が来ていますし何かありそうだと思ってました(もっとも、淵上は燼寂海に興味があるようですが)。
最近は無妄の丘、虎千代、ザマランなど昔の未回収要素によく触れています。
まとめると①燃素の扱い方、燃素銘刻(光の刻印)の秘密を人間に漏らしたこと、②実験体を故意に逃がして人間の利益になる行為をしたこと、この二点が弾劾の理由でしょう。処刑されていないのはシウコアトルの弟であることが考慮されたためか。これで摂政の任を解かれたと考えられます。
提案者はCL-05、理由は人間の脅威が看過できないレベルに達していること。
一転して不穏な感じの議題。CL-4は研究に専念するために欠席。CL6とCL10が人間に討たれ4、これを受けてCL5が招集しました。彼は人間が脅威になってきていると考え、無害化処理を提案しました。
具体的には定期的に人間の集落に対して無害化処理(おそらく注射)を行い、余分な集落を焼却して人間の個体数を制御可能な範囲に維持する計画をいいます。
CL-2は二人が滅んだのは弱さ故であるといいつつ、それとは別に提案には賛成しました。CL-09(イレール)は「虫けら」が聖都に攻め入ることはありえないとして棄権。CL-08は過激な手段による逆効果を懸念し反対、CL-09はリソースの観点から反対しました。
この際にCL-07はCL-08が領内の人間をひいきしていると非難していました。
結局、この提案は賛成者5、反対2、棄権3で否決されました。これがのちに問題となります。
※この議題は賛成者5、反対2、棄権3で合意に至っていません。ということは出席者の過半数が合意の基準だと考えられます。
提案者はCL-12、理由はCL-08の裏切りです。
事態がこうも切迫したのはCL–9、CL-11、CL-13が相次いで命を落としたからだと考えられます。人間の急速な成長の背景には龍の技術を盗んだ者がいました。
CL-8が「娘」と呼んだ族が「我々の追放した落ちこぼれ」(ククルカン?)を引き取っていたことが原因です。
CL-8は前の「人類の集落に対する無害化処理」の議題のときに反対を投じていました。そのことでこの裏切りに加担していたのではないかという疑いをかけられたのです。
※ここのCL-8が「娘」と呼んだ族はおそらくミクトラン(謎煙の主)の前身のことを指しています。この龍に祝福された村では聖王と呼ばれた謎の少女(「生まれた瞬間に足首を抉られた少女」「両の足首を燧刃で祝福された彼女」)がいました。おそらく「記憶」(ウクンボク)の古名の最初の人。
賢者と名乗る者が思った通り、人の心を操ることは非常に簡単だった。
苦しみの波をちょっと立ててやり、そこに「希望」をほんの少し与えてやれば、
蟻のようにか弱く、枯木のように愚かなで凡庸な少女は彼の言いなりになった。
こうして彼は、彼女が古の謎煙を眺められるように、彼女を危険に満ちた夜域に導いた。
※シュバランケと一緒に旅をしたトラロカンのリアンカも親に捨てられて龍の母に育てられた過去を持つ。彼女は母である龍から弓を授かった5。
ここで中立的だった議長(CL-1)が初めて反対に回ります。告発されたCL-8も反対します。しかし、賛成過半数により可決しました。CL-8は裏切りの罪で処刑されたと考えられます。
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「アワンヨ」によると三王子はみな人類との戦争で死に、十体の領主は聖都トゥランの崩壊で命を落としたとあります。一体はチチェンウトゥに残ったとあります。
チチェンウトゥに残った龍とはイレールのことです。10+1で2人足りません。普通に考えれば戦争がはじまる前に亡くなったCL-06とCL-10だと考えられます。CL-03については最後に書きます。
おまけですが「光の遺記」は領主たちの遺言とみられるものが残されています。
議長CL-01はイメージどおり、CL-05は最期までCL-08への恨み言をこぼしています。
アハウのあの姿は燃素を借りて現れた形です。
興味深いことに、一匹狼のキィニチには「クフル·アハウ」と名乗る者が常にくっついている。その名の意味は「神聖なる領主」。龍の遺物研究会の信頼できる調査によると、正真正銘、アハウは数千年前の龍時代の遺物だという。その本体は謎の腕輪に封印されており、現在の姿は燃素を借りて現れた形にすぎない。(ストーリー5)
キィニチとの契約で彼が亡くなったら身体を貰うことにしている。そう考えると彼の本体は実は腕輪ではなく燃素なのではないでしょうか。
① CL-4説
CL-04 「凡ゆる運命の隠者」ア・アワハ・クムルカン(Aj Awaj K’umilal Kan)がアハウ(K’uhul Ajaw)の名前に近い。彼が行っていた「燃素化」の研究についても注目です。
CL-04はククルカンの処刑に賛成しなかった四人の中の一人です。以降の評議会に参加していません。「研究者のノート」に出てくる人物はCL-04と関係があると考えられます。CL-04は燃素化研究をしていました。
で、この二つの研究がなんで関係あるのかというと「ウィツィロポチトリ」が万一失敗した時のための予備プランが必要だったからです。燃素化してしまった同胞を固定化する器、「秘源の龍従」がその候補としてあがりました。
逆にこれができないと燃素として人間の「獲物」にさえなってしまう可能性があります。
この研究者はこのトゥランにあった研究室を離れレムナント遺跡(上の地図参照)の東方の研究所で研究していました。
エンポゾ:言い伝えによると昔ここ(レムナント遺跡)は古代龍族の監視拠点だったらしい…だが、初代炎神シュバランケと巨龍の戦争で破壊されちまったようでな…龍の遺物研究会の奴らがいうには、この遺跡は、火山の中に建てられた古龍の都を守るためのものだそうだ…
CL-04の燃素化実験の成果として自意識を持つに至った燃素生命体がアハウではないでしょうか。名前を微妙に変えていることから本人ではなく、CL-04本人は死んでしまったと思われます(領主の中でも年配だった)。資料によるとこの「研究者」は戦火のトゥランに戻ったようです。ということは亡くなっている可能性が高い。
ただし、別の記録には「エネルギーの塊から知恵が生まれることはなかった」とあります。つまり、0から燃素生命体をつくる実験は記録上成功していないことに注意が必要です。
② 火山大王
腕輪に封印されていたとすると何者かに封印されたと考えるのも自然。火山大王については「火山大王と影縫いの針」6に記述があります。
おそらくドゥリンやエリナスと同じようにカーンルイアの災厄の時に飛来した龍と似たような存在だと考えられます。
ハボリムはカーンルイアに向かい(雷電影がカーンルイアで目にしたと話している)、テノッチらはのちに燼寂海と呼ばれるようになったところに行っていたのでナタ本土に空白ができていました。
そのため、カーンルイアのスラーインほか、ゼファニヤやエレアザル(世界任務「山々の影」参照)を含むカーンルイアの戦士が力になったと考えられます。
火山大王の見た目は「黒と紫のまだら模様の、サラマンダーのような巨大な怪物」「黒と紫の巨大な怪物」であったとされています。
アハウの見た目ってどちらかというとトカゲっぽいしそっちの可能性もあると思います。
正直、どちらも決定打に欠けると思います。CL-04と関係があるならもう少しそれらしい証拠をちらつかせる気がします。
CL-03 「秘を紡ぐ者」イ・ケモネル・ハシャテムというちょっと怪しい領主。発言は1回のみ。
CL-03:棄権いたします。星象に定められた魂を持たぬ者の運命などに興味ありませんもの。好きにしてくださいな。(議題:人類の集落に対する無害化処理について)
最初の摂政者ククルカンの弾劾という議題において、中立的な議長CL-01、燃素化研究をしていたCL-04、人間を匿うような動きをしていたCL-08とは別の一人。そしてこの資料の中で唯一、すべてに出席しながらすべてを棄権した人物です。
星象(星のありさま)という発言をしているところを見ると星詠みができたり、あるいは占星術を扱っている人かもしれない。かりに運命が予見している人だとすれば聖都トゥランの崩壊も予見できたはずで、議論にも無関心なそぶりを見せていた彼/彼女は果たしてどう動いたでしょうか?
魔女会や水仙十字結社などの秘密結社と関係があるかもしれません。
ナタはまだいくつかネタがあるのでまた時間がとれれば記事を書きたいと思います。
疑問点がありましたら遠慮なくご指摘ください。多分に解釈が含まれているので別の解釈も当然あると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
「審議の庭」本文https://drive.google.com/drive/folders/1dMM5T_DwBwd66MdsYN7Okj8QCjlwi-8w?usp=drive_link
久しぶりの更新です 「心臓」をベースに色々書いてみたら思いのほか広がったので独立の記事にしました。今までの魔神任務の復習にもなるし、色々な伏線を再検討するのにちょうどいい感じのテーマです。 ver5.3までの魔神任務・世 […]
]]>久しぶりの更新です
「心臓」をベースに色々書いてみたら思いのほか広がったので独立の記事にしました。今までの魔神任務の復習にもなるし、色々な伏線を再検討するのにちょうどいい感じのテーマです。
ver5.3までの魔神任務・世界任務・伝説任務(部族見聞)の内容が含まれているのでネタバレに注意してください。
古代エジプトではミイラを作る時に心臓を重視して、脳が捨てられていたというのを子供のころに聞いて驚いた覚えがあります。その取り出し方がけっこう衝撃的で…。ヘロドトスの「歴史」に書いてあります。
心臓は重要な臓器であり、特別な扱いを受けていました。オシリスの審判では、マアトの羽と心臓を天秤で比べ、心臓が軽ければ魂が安息を得るとされました。

羽で心臓の重さを量り、熔鉄で精神の重さを量る――それは無私の理性による支配であった。
神王の裁きに従って、血に根ざした法律が砂漠の楽土に刻まれたのである。
――「裁断の羽」
どっちも大事と言われればそうなのですが、頭と心臓で二つ大事なものがあるのは不思議。精神・意識と言われれば私は頭を想像しますが、感情というときはなんとなく心をイメージします。
ぐっすり寝て頭がすっきりする時は頭、悲しいときは「心が痛む」、喪失感を味わうときは「胸に穴が開く」、他人の気持ちに対し「胸が苦しい」というように感情を語る時はどちらと「心」を意識しているような気もします。
マヤ・アステカ文明でも「心臓」は重要な意味を持ち、神への捧げものとして使われていました。チャクモール(Chacmool)という独特なポーズをした像について聞いたことがあると思います。
チャクモールは死んだ戦士を象徴し、神へいけにえなどの供物を運ぶ存在と考えられていて、チャクモール像の上で人身御供の儀式がおこなわれたり、チャクモールのもつ皿の上に取り出された心臓が太陽への捧げ物として置かれたといわれる。1
なぜこんなことしてたのかはわかりません。私は自然界のバランスを取るためだと思ってます。例えば天災や疫病など理解できないことが起きたらそこに「神」の意志を感じたことでしょう。逆にイイコトがあっても人はそこに「神」の意志を感じます。神に対して何の「恩返し」ができるかというと…感謝を述べること(お祈り)と神から与えられたもの(命)を返すこと。
聖書に「イサクの燔祭」という話があります。アブラハムが息子のイサクを捧げよという神の命令を受けます。祭壇まで連れていき刃を振りかざすのですが、そこに天の使いが止めに入った。これは神への絶対的な服従を象徴する物語ですが、人身御供をやめよというメッセージが込められているという解釈があります。
この物語の差が両者の犠牲の考え方に違いをもたらしたなら興味深い話です。
まあ、こう考えても結局「人」ではなく「心臓」である理由にはならないのですが、このように心臓にはいろいろな物語があります。
ドラゴンスパインにある「心臓」のようなもの。ドゥリンは完全に死んではおらず復活の可能性が示唆されていました。

「お母さん、ありがとう」
「空を飛ぶ翼と、丈夫な体、全部お母さんがくれたもの」
「僕は、美しい歌声がある場所に行きたい」
「皆のことや、お母さんのこと」
「僕の生まれたところが、どんなに美しいか。全部、彼らに伝えたい」
――「腐植の剣」
「シムランカ」のストーリーですが、私は個人的にこのテーマは「名前」だと考えています。どうやら造語のようですが、ランカはおそらくスリランカと同じランカ、つまり島。simはシミュレーションでしょう(英語+サンスクリット語なのは…)。
こう考えるのは「テイワットは『名前』によって縛られているのではないか」というわたしの推測があります。「運命」に名前がかかわっているのではないかという推測です。まあ、いまのところ根拠が全くありません。
名前被りを極力避けているというのが一つの根拠になりそうですが、パルジファルやアウレリウスのようにごくまれに名前の被っているキャラがいます。
シムランカはある種のシミュレーションでした。ミニテイワットと言っても過言ではない。「ドゥリン」という名前の龍がテイワットと独立した「シムランカ」という世界で別の運命を歩むことができるのか…という実験です。
名もなき人形は旅人という「変数」によって名前を与えられ、運命の束縛を抜けることができました。「博士」には復讐する気が満々ですが。彼が過去の「運命」の束縛から逃れられたのは実は旅人に「名前」をつけてもらったからではないかということです。
(もっとも「神の目」をもらったということはまたテイワットに縛り付けられたのではないかという疑問もあります。)
ちびドゥリンがどう関わるのかについてはこれからのお楽しみに。
ロザリンを倒すと心臓をドロップします。


本来の力を発揮した「淑女」を倒して手に入れた、大きな力を秘めた異形の欠片。
涙でさえも炎をかき消すことはできない。熔銑の如く熱い悲しみと怒りが血管を駆け巡り、涙腺からあふれ出る。
彼女の心が永遠の火に焼かれる前に、最初の愚者が彼女を見つけ出した。彼は分かっていた。より深い憎しみと妄念のみが、彼女を蝕む炎を消し去り、彼女を仲間にすることができると…
――灰燼の心
ロザリンの燃えるような憎しみを象徴するのがこの心臓です。
この炎の能力をどういう過程で手に入れたのかは謎です。彼女は氷の邪眼をもちいてこの力を抑えていました。

「神の心」の器として作られた散兵は(おそらく無意識的に)「心」を求めていました。
丹羽:拙者の心臓を…彼に渡すのであれば…彼に伝えてくれ。長正さまも…拙者も…みな、彼のことを…仲間だと…思っていると。彼が…自らを証明するために、何かをする必要はない…人と人の間は…利害だけではないのだ。そうなるのは…博士とやら、おのれのようなやつだけだ…
――魔神任務間章3幕
400年以上前の稲妻の出来事、フォンテーヌの機械職人エッシャー(「博士」)は丹羽を殺してその心臓を奪い、ある装置に入れました。「人形」はそれを受け取り、御影炉心の暴走を止めました。
人形がエッシャーから与えられた装置を開けると枯れた心臓が出てきた。これは丹羽が逃走する前に罪なき他人を殺して奪ったものだと伝えられた。人形は怒りと悲しみで心臓を叩きつけてその場を立ち去りました。
彼が「心」を手に入れたのはスメールの魔神任務においてです。この任務は「神の心」の力が旅人ヘ向いたらどうなるかというある種の実験でした。それまでの魔神任務ではいまいちよくわからなかった「神の心」が敵にまわったらどうなるか。
スメールにおける「神の心」というのには二つの意味があったと考えています。1つはテイワットの「ルール」を構成するであろう神の心、もう一つは文字通り神様の心です。
ナヒーダは「民の心」が分からないし、スメール人も「神の心」が分からない人たちでした。亡き前神マハールッカデヴァータに対する民の信仰はあつく、クラクサナリデビはスラサタンナ聖処に引きこもった神でした。ナヒーダは夢の世界を歩き回れるようですが、スメール人は子供しか夢を見なかったので神と出会う機会がほとんどなかった。
伝説任務1幕だとそのあたりの温度差がよく書かれていました。それが徐々になくなって言っているのが今のイベントだと思います。

神と人の付き合い方は様々な形で描かれていますがスメールの在り方が個人的には好きです。
余談ですが個人的にはナド・クライ-「博士」と放浪者-ドゥリンがつながるんじゃないかと思っています。「博士」の話がくるならやはり放浪者も登場するでしょう。
「棘薔薇の会」のロゴマークは心臓(心脏)みたいな形をしているらしい。

ナヴィア:棘薔薇の会のロゴマークはママがデザインしたんだよ。あたし、すごく気に入ってるの。ほら、まるで心臓みたいな形でしょ。(世間話・ロゴマーク)
心臓と言われればそんな気がしなくもない。ここから分かるのはテイワットのヒトも「心臓」を持っていることでしょうか(当たり前ですが)。なんとなく記憶に残るセリフでした。
彼のエピソードで「黄金の心臓」というワードが出てきます。モラが血液だとしたら心臓は岩神のことでしょう。
シトラリの部族見聞任務でも出てきましたが、やっぱり悪そうな人。

「黄金の心臓」とはファトゥスの「富者」がよく使う言葉です。お金を血液だとしたら、それを送り出すのは中央銀行。テイワットの金融システムはいまいちよくわかりませんが、とりあえず璃月の造幣局「黄金屋」とスネージナヤの「北国銀行」があります。
神がかかわっている金融システムではなくて、「人」が創り出したシステムに置き換えたいというのが狙いでしょう(その実験がメロピデ要塞の「特別許可券」)。
金銭が流通する軌跡は、世界の静脈を構成する。
ならば世界の中心とは、黄金の心臓とも言えよう。
――「停頓の時」
「人」は金銭の奴隷ではなく主たるべきで、
黄金の心臓は「人」の世界のために拍動するべきなのだ。
——当然、真に金銭を所有できる者はいない。
それは結局、我々「人」の手を経由して、
世界の片隅から時間の終結へと流れるにすぎない。
ゆえに最も理解し難いことと言えば、
いわゆる「世界の片隅」が選ばれ、制約を受けること。
ゆえに最も受け入れ難いことと言えば、
そもそも我々「人」に属するべき偉業が、
いわゆる「神」という代物に横奪され、制約されること。
それこそ我々が取って代わらねばならない理由。
金銭の心臓が異郷の「神」に奪われた以上、
彼らはしばらく人々を奴隷のように酷使することができる。
たとえ黄金の心の持ち主になることはできずとも、
すべての人に平等に金銭を掌握させるべきだ。
「厳冬計画」の担当者としても名前が上がっている「富者」。出番はいつ来るのだろう。
世界任務「古き色合い」

ジェイコブは血を集めるためにエリナスの心臓を活性化させました。迷惑な話ですが彼にとってはかつて自分の命を救ったものだったから「恩返し」の意味も含んでいたのかもしれません。
エリナスは自身が蘇ることによってメリュシー村がぺちゃんこになってしまうと困るので、心臓を止めた旅人に感謝をしました。
エリナス:ワタシの心臓を止めてくれてありがとう。
エリナスは「ママ」に身体を与えてもらったことで初めて地上の暖かさを知りました。しかし、彼女の存在は他の多くの人を傷つける結果をもたらしてしまいました。

メリュジーヌの姿もあっていつもよりしんみりした任務でした。
この龍の心臓はおそらくドラゴンスパインにあるドゥリンの心臓に近いものと考えられます。長い時が経っても死なない心臓とはいったいなんなのか。

ここの心臓というのは水元素に対する支配力(及びその所有者)のようなものだと考えられます。血液はそれだけではただの液体ですが、心臓が循環し、必要な物質と不要な物質の運搬という役割を果たします。
フォンテーヌには次の神話が伝わっています。原初の海(おそらく原始胎海)の成分は血液に似ていて、それを支配していたのが原初の水の龍であり、最初の心臓でした。
元々の心臓が取り除かれて、新しく天の使い(「天空の島の使者」)である「聖霊を創造する使命を背負った統率者」によって別の心臓が作られました。これがエゲリアだと考えられます。エゲリアは「原初のかの人物」のピースを授かり魔神の格と神聖な使命を与えられた。
伝説では、原初の海の成分は血液に似ていて、生命は最古の海水に浸ると一つに溶け合ったと言われている。陸と空に足を踏み入れるべく、生命は血管を進化させ、そうすることで原初の海を体内に留めようとした。そして原初の海すなわち血の海を支配した心臓こそが、原初の水の龍である。心臓の鼓動が聞こえるたび、あらゆる生き物が繰り返し立ち上がり、そして跪くという。
(中略)
元々の心臓が取り除かれた後、天空の島の使者であり、聖霊を創造する使命を背負った統率者は、原初の海に別の心臓を創り出した。龍の如き気高さがありながら見た目は龍にあらず、神の如き威厳を纏いながら神聖な使命を持たない。君主の手で創られたが、素材と性質はこの世界に由来し、外来する要素は一つもない。
彼女は胎海に滴る涙の一滴である。交流と理解を追求し、それ故に涙を流す。まさにその慈悲の心のせいで、純水の生命が軽々しく口にはできないような原罪を犯す。
――「慈水怒濤の翼」
フォンテーヌはこの心臓の力が「神座」という形で水神の力となっていました。魔神フォカロルスは自らを犠牲にその力を「龍」に返しました。
ヌヴィレットの持つ原始胎海の水をコントロールする力、フォンテーヌ人を完全に人間にした力。ヌヴィレットの言葉を借りれば「水元素を掌握する絶対的な力」(古龍の大権)。
フォカロルス自身がこの力を行使すればよかったのでは?と思うかもしれませんが、十全な力を行使するのが無理だったのと魔神にも強弱があること(塩の魔神ヘウリアなど)等の理由が考えられます。だからフォカロルスには自分の力で予言を回避することができなかったのだと思います。
フォカロルスはものすごく遠回しなやり方で龍との和解を果たしました。「龍」からすれば奪われた力を取り返しただけなのですが…。
——ヌヴィレットは水の龍である。彼は確かにメリュジーヌを自身の眷属であり後継者、すなわち最も優れた新世代の水のヴィシャップだと見なしている。しかし、それと同時に彼はこの世界の秩序を壊す者であり、神々の審判者、人類の敵でもある。彼はなぜメリュジーヌのために人間の権利を勝ち取ろうとするのだろうか?
旅人を除いて、そのことを彼に質問できる者はいない。そうして彼はこう答えた——「メリュジーヌたちは人間と一緒にいることのほうが好きなのだ。どうしようもできない。」
裁判を見続けたらふつうは人間の暗い部分ばかり見てしまいそうですが、ヌヴィレットはそうでなかった。いわゆる裁判のエンタメ化にもそういう意図があったのかもしれません。そこに人間の奥深さを見たのでしょう。
イレールとは世界任務「心の扉開いて」(ver5.2)に登場した聖龍イ・クェクシ・ツボロン・ク・レールのことです。旅人とパイモンはオシカ・ナタを探索中にしゃべる石像と出会いました。その石像は旅人たちに「心臓」を探すようにお願いした。
その「心臓」はというとこれです。集団記憶装置のことを「心臓」といっていました。太陽のマーク(?)があります。

完璧で傷一つない宝玉。人類によって文明の篝火が灯される前、チチェンウトゥを統治していた聖龍イ・クェクシ・ツボロン・ク・レールの心臓。
本来は禁城オシカ・ナタのあらゆる装置に命令できる権限を持っていたが、今はエネルギーの消耗によって使用できなくなっている。
完璧を追い求める不完全な人と同じく、完璧を追い求める龍の主も、結局は石のように冷たい末路を辿った。
彼女(?)はチチェンウトゥを統治していた聖龍で、オチカンに裏切られたと言っているのですが、その詳細はまだよくわかりません。
ロノヴァとマーヴィカの交渉からすると初代の炎神シュヴァランケもここで死の執政と取引をしたらしい(ただし「隊長」と違ってシュヴァランケの身体はなくなっている。おそらく「不死」の呪いがないから)。「聖火」がいつ頃いまの聖火競技場に移されたのかは謎。
隊長:…この心臓はカーンルイアの技術によって改造され、地脈の中にある記憶と魂を知識に変換することができるようになっている。副作用は…お前と同様、魂に敏感になり、周囲にあるそれらを感じるようになることだ…五百年前の災害の後、あまりに多くの魂が帰る場所を失った。だから俺は心臓の学習機能を放棄し、器として使うことにした。戦友たちの、そして多くのナタ人の「命」が、ここに宿っている。
この話を聞いた時??でした。先ほどの聖龍の話を思い出してなるほどと考えたりしました。おそらく「記憶」とは別の形でデータとして保管することができるということだと思います。
私たちはよく「心に刻む」ということをいいますが、文字通りの意味もあったのではないか。

??:その新たな心臓には無限の可能性がある。己の勇と忠誠をもって君はそれをものにした。ゆえに「天柱騎士」の称号を授けよう。地の国を支える四柱の一本として今後のカーンルイアの栄光を守りたまえ。
帝国の「四柱」という話はかなり昔(3.5)に出てきたのですが、その内訳はよくわかっていませんでした。私は『ペリンヘリ』に出てくる「王国の最強」の四人(ないし四家)だと思っていました。
「いつも黒駿(黒狼)を連れているニョルド、深秘院で最も戦闘に長けるアルフ、半数もの騎士を率いる将領アルベリヒ、そして無敗のペリンヘリ。」アンジェリカは、自身の思う王国の最強候補を挙げた。
このスラーインに「天柱騎士」の称号を授けてる人物はコロタールと似ている服装から見るにカーンルイアの貴族でしょう。ただ、片目を隠していないため「国王」に近い存在ではないと考えられます。
注目すべきは聖龍の心臓も隊長の心臓も「記憶装置」としての働きをしているところでしょう。
テイワットの記憶は世界樹によって規定されている、その「法則」から外れているのが降臨者である旅人である。それとは別に「ルール」から外れた記憶装置があって、心臓もそうなのではないでしょうか?
心臓を記憶装置と考えるのはやや違和感がありますが、こうすることで魔女会のニコについての仮説が立てられます。彼女が世界樹から独立した観測ができるのは龍の心臓を持っていたからではないか?ということです。
「心臓」をテーマに今までのストーリーを振り返ってみました。こう並べるとファトゥスと龍絡みの情報ばかりなのに気づきます。スメールの「心」についてどこかで書きたかったのですがようやくかけました。
先月は更新サボりましたがしばらく更新頻度は落ちそうです。やりたいこと多すぎてパンクしそう。ナタぷれい日記(5.3)を書いていたのですがこっちの方が先に終わったので上げます。日記のほうはもう少しお待ちを。

ver5.2の感想記事です! アイキャッチは(仮)。 以下、5.2の魔神任務・部族見聞・魔神任務のネタバレしかないので未プレイの人は注意してください。 私のプレイスタイル 基本的に私は数日中に終わらせるようにはしています […]
]]>ver5.2の感想記事です!
アイキャッチは(仮)。
以下、5.2の魔神任務・部族見聞・魔神任務のネタバレしかないので未プレイの人は注意してください。
基本的に私は数日中に終わらせるようにはしています(かけても1週間)。睡眠時間を削ってでも終わらせます。なぜこんな習慣を身に着けているかというと受験勉強の後遺症です。
今回のプレイ時間は16時間程度。効率よくやれば10時間はかからないと思います。
| 魔神任務と部族見聞 | 5.5h |
| 主要な世界任務 | 4.0h |
| その他の世界任務と探索 | 4.5h |
| 探索率100% | 2.0h |
私のプレイスタイルですがボイスのある任務はオートで流す(これは後で早送りで見直すためです)、その他のボイスのない任務は自分のペースでプレイしています。
探索は宝箱、NPCとの会話、看板等のテキストのチェックをしたりしています。
探索する時は基本的には自由にしています。ただし「情報」を発見した時は欠かさず印をつけます。そして終わったらすぐに自分で使いやすいように軽く整理をしておく。こんな感じです。ここからさらに分類するのですが。画像では灰に埋もれた石碑3が欠けていますがあとで見つけました。

記事を書かない時でもこんな感じに整理しています。意外とこういうところに大事な情報が書いてあることがあるのです。ログを使えばもうちょっと綺麗に整理できるのですが、いちいちログ開くのがだるいし、別に誰かに見せるわけでもないので前と同じやり方を続けています。
そして最後は100%を目指して詰めの探索をします。今回はコンパスがあるのでそこまで時間はかかりませんでした。最後は「花翼の集」、ここの地霊壇の鍵を開けたら100%になりました(ここギリギリクァワカン断崖判定のようです)。

アチーブ周りはhoyolabの攻略記事を見て埋めることもあれば、サボっていることもしばしば。ただし、意外と重要な情報が散らばっていることもあるのでできれば埋めたい。
「伽藍に落ちて」のようなヘビーなものが来るわけでもなく、ほんとうにつなぎのような間章でした。ただ、世界任務をやってから魔神任務を先延ばしにした意図はわかりました。
旅人は「花翼の集」に行って事件の後処理を手伝います。そこには、アビスに侵食されて正気を失ってしまったアトコ、コチッタ、オコトランの三人がいました。
旅人の浄化能力を使って彼らの穢れを取り除いたのですが、元に戻りませんでした。それで、別の方法を試してみることに。それは「夢から醒めさせてやる」ような方法でした。
前の二人はその方法で解決しましたがもう一人は暴れ回って手が付けられない。旅人が物理麻酔をした後、「隊長」が現れました。
彼はオコトランは「アビス侵蝕症候群」だといいました。重症だとこちらの声が届かない。

隊長はオコトランに「静幻剤」というものを与えます。オコトランはこれにより正気を取り戻しました。

この静幻剤を開発したのが前にオロルンを乗っ取ろうとした亡霊、グスレッドでした。彼は「隊長」の副官で自分の身体を実験材料にしてまでこの薬を完成させました。
旅人はこの機会に死の執政について尋ねます。隊長は死の執政ロノヴァは「死」だけでなく「不死」も与えることができるといいました。そして「不死」の現実を見せようと…

ヒルチャールの仮面の下のようにドぎついことになっていたに違いない。
ダインスレイヴが老いていないのは例の「指輪」が理由だというのはなんとなく察しがつきます。

一方、「道化」はどうなんだろう。確かに老けてはいますが見せられないほどではない。カーンルイアの魔術師というのも気になってる属性です。

旅人はシロネンの呼び出しに応じて聖火競技場に行きます。そこで「古名」を作るための情報を集め、今回の間章は終わり。
リマインダー的な役割もあったと思います。死の執政とマーヴィカの死、そして、旅人の「古名」を作るということ(聖宵の旅織り)。この二つが物語のカギとなってくるのでしょう。
私の中ではアタリの伝説任務。
クク竜に認められず、何度も飛行試験に落ち、空へのあこがれを手放してしまった人を「失翼者」と呼ぶ。やや差別的な言い方の気がする。

クク竜は自分が認めた人間しか載せてくれません。なぜなら自分の背中に載せた人間が死ぬところを観たくないから。クク竜はいかつい顔をしていて結構優しい。
そんな人でも空を自由に飛ぶことができる…それが「燃素の翼」。

この「燃素の翼」が本当に実用的ならばクク竜に頼らなくてもいい。クク竜の負担にもならないし、竜に認められなくても誰もが自由に空を飛ぶことができる…
実際はそんなことなかったのですが。
私はどことなく背後にファデュイの影を感じています。この装置がファデュイ先遣隊のアレの小型化したものに見えること、そして燃素研究所の謎です。どちらかというと後者の方の方が気になっています。
ナタももう一人くらい執行官出て来てもおかしくありません。「傀儡」はどちらかというとこだわりの強い人形職人みたいなイメージ、「博士」ならそのまま肉体改造しそうな感じがします。まあ、執行官がいるというのは考えすぎでしょう。
あと気になったのは気球という方法があるならばフォンテーヌ人もあんな爆発事故起こさなくて済んだのに。たぶん「燃素」の影響が大きいのでしょう。
最近、というかデートイベントではやってたので昔からあるのですが、フォンテーヌで止め画を使った演出が魔神任務にも追加されるようになったでしょう。どこから来ているかというとウェブトゥーンですよねこれ。


あとはシーンの切り替えとかちょっと映画みたいなおしゃれな感じなのがあったり、エフェクトが増えたりなんかもしています。フォンテーヌあたりから表現の幅を増やそうとしている感じは伝わっています。
私も化石みたいなブログをやってないでもうちょっと表現の幅を広げたいものです。
だいぶ中途半端なところで終わりました。お知らせを見る限りでは2幕までのようです。3幕はおそらく次のverで更新か。
正直、肝心な部分がないのであまり語るところがないのですが、トラポポックティズテトル(トラポ)様とウィツィリンは名前を忘れそうなので書いておきます。


200年以上前っていうのがテイワットでは結構レアです。このあたりの歴史はおそらく空白だったと思います。たぶんテイワットにおいては特に争いもなく、平和な時代だったのでしょうね。
今のところ「ナタの英雄」で固めているのでおそらくオロルンが出ると思います。
今回のメイン任務。あらすじと背景を軽く紹介します。
旅人が出会ったテペトル竜の「ちび」は「焔の主(シウコアトル)の祝福」という印をもっていました。部族の決まりではこの印をもつテペトル竜は大きくなる前に処分しなければなりません。

この印を消すには二つの象徴物をもって火山に行かなければならない。族長の許可を得た旅人とパイモンは「盗炎の賢者」の遺跡を調査し、通牒の金盤を手に入れました。

今回の話はその続きでもう一つの象徴物を探す旅になります。場所はオシカ・ナタと呼ばれる「花翼の集」の北にある古代の遺跡です。
旅人はオシカ・ナタの探索中にとある「花翼の集」の冒険者ポーナと出会います。顔のタトゥーといい、まったく正体を隠す気がない。

冒険者協会を知らなかったり色々ネタが仕込んであります。それほど前には冒険者協会なかったのか。
彼女は「返還の玉」を求めてこの遺跡を探索しに来ていました。
背景①:400年以上前のナタの冒険者たち
カーンルイアの災厄(黒潮)の十年後、アビスを鎮めることはできたが炎神が亡くなり、ナタは精神的支柱を失った。この炎神は時期的に聖火に身を投じたマーヴィカのことを言っていると思います。
フォンテーヌでいうとルネとアランの時代です。
遊学者はある古代の記録から、蛇王の「アビスをこの世界の外へ放逐することができる秘宝」(「返還の玉」)があることを知り、みなに伝えます。
それを聞いて冒険者たちはオシカ・ナタを探索しようとした。このあたりの話は聖遺物「灰燼の都に立つ英雄の絵巻1」(5.0)に書いてあります。
獣使い(レグパ-懸木の里)、?(コパン-謎煙の主)、秘術家(リリム-召霊師)、登山者?(ティトゥ-こだまの子)、呪戦士(タイカ-花翼の集)の5人が冒険に行くことになります。タイカの娘がポーナでした。

しかし、4人の冒険者は帰ってこなかった。彼らは魔龍に襲われてしまった。召霊師のリリムだけが安全な場所にいたので助かりました。カーンルイアの災厄から間もないということでアビスの影響も幾分か残っていたのではないかと思います。
リリムは生きて還ってそのことをポーナに伝えました。それからしばらくたって、ポーナは父と同じ旅をしました。そこでココウィクと出会いました。その後はお察しの通りポーナは命を落としてしまったと考えられます。
背景②:「返還の玉」の正体
結局、この「返還の玉」の伝説は「賢龍」がでっち上げたものでした。
2つの象徴物を手に入れた旅人はいよいよトゥラン大火山へと向かいます。果たして「ちび」の呪いを解くことはできるのか?そもそも本当に呪いを解くことが目的なのか?ver5.3へつづく。
私の想像ですが本当の目的は炎の元素龍を人のコントロール下に移すこと(龍と人の和解)と考えています。ようはフォンテーヌでやった壮大なこと、フォカロルスの計画のナタバージョンということです。これについては別の記事で詳しく書きたいと思います(できれば)。
一覧形式でひと言ずつコメントを書きます
| 「事件は次々に」 | けっこう面白い任務。 炎の瞳を集めようとしていたら急に呼びかけられ、何やら面倒なことに巻き込まれる。 分類としてはシリーズ任務らしい。 途中の監視をかいくぐる場面がなぜかいつもより微妙に難易度が高いのが気になった。 |
| 「勇士の姿」 | 「進め!進め!進め!」、「換羽期」、「龍の帰巣」クリアで発生 こういう実はつながっていました的な世界任務は好き。 |
| 「月光に舞え」 「ともに高みへ」 「いつもそばに」 | マニフェコというフォンテーヌから来た貴族の末裔(自称)のお手伝いをする一連の任務。見た目のインパクトがすごいので覚えている人も多いと思います。 |
| 「テコロアパン浜の謎」 | 「謎煙の主」の西にある霧のかかった島の謎を解く任務。霧のかかった島というと鶴観を思い出します。 赤い声と青い声の導きに従って任務をこなす。 この島の模様が「クイールとウククの物語」に出てくる模様であるというNPCがおり、いい仕込み方だと思いました。 |
| 「伸びゆく歪み」 | 今回のなかでも怖い任務。オシカ・ナタを探索していると、たまにクエニンという「花翼の集」の姿をした謎の戦士が乱入して敵と一緒に戦ってくれる(全5カ所)。 話を聞く限りどうやらカーンルイアの災厄(黒潮)時代の戦士のよう。 実はこの人物は世界任務「流灰の国の迷える旅人」の途中で一度見かけています。 5カ所見つけたあとにその場所に行くと…。 |
| 「心の扉開いて」 | 水没したオシカ・ナタの遺跡を調査する任務。 イレール(イ・クェクシ・ツボロン・ク・レール)-L型自律監視機構統合処理ユニットという絶対に初見じゃ覚えられない名前の石像を助ける任務。 「聖龍」がいわゆるAIだったのは正直驚きました。アハウをみてそっち系なのは言われれば確かにそうですが。 クフル(定め)・アハウ(領主)という意味だそうです。 「高貴なるお方」といったりパイモンのことを下僕と言ったり節々にリルパァールを思い出させるのが気になりました。 リルパァールは花神の眷属ジンニーだから直接の縁はないはず。 「龍に選ばれし者」は見た目でわかるのだろうか…?例えば金髪が特徴とか。でも別にあの世界で金髪が他にいないわけではない。 旅人が「高貴なるお方」であると気づけず悪態をついていたアハウはポンコツAIだったに違いない。 |
| 「竜医の悩み」 | マズカルの依頼でグルル(クク竜)に薬を飲ませようとするが… |
| 「夜という名の孤島」 | ワープポイントの近くの起動装置を見落としてだいぶ彷徨いました。 「古びた日記」から察するにおそらくここが崩壊したのは蛇王オチカンの時代、つまり、数千年前…。 このタマゴ(アグワラ)は「ちび」の拠点に行くとまた見ることができます。 |
| 「石、ヤシ、竜さらい」 | 竜泥棒を懲らしめる任務 続編に「炎と水の良き友人」がある |
シリーズ任務というのは公式の分類で、やや長編の世界任務をいいます(たまにそこまで長くないのもある)。
「流灰の国の迷える旅人」シリーズ任務、「事件は次々に」シリーズ任務、「進め!進め!進め!」、「換羽期」、「竜の帰巣」、「勇士の姿」、「月光に舞え」、「ともに高みへ」、「いつもそばに」、「テコロアパン浜の謎」、「伸びゆく歪み」、「心の扉を開いて」など。
「龍に選ばれし者の旅路」シリーズの任務に新たな内容を追加しました。
お知らせに名前が挙がっていないのがおそらく「龍に選ばれし者の旅路」シリーズの任務に分類されると考えられます。




この任務「パイ」をまた使ってきたのが個人的にはツボ。


結構重要なことに触れている。これは旅人に「色」を見ることができるからなのかは分からない。

彼(彼女?)は足がついているわけではないので当然、夜の国にたどり着いた情報を汲み上げて旅人に語り掛けているものだと考えられます。
今回のバージョンでナタ関連の書籍『秋暮の炎』と『クントゥルの物語』が追加されました。
『秋暮の炎』は「謎煙の主」の部族見聞の途中で、トラポ様(本体)に謁見した時、近くにいたアマゾリというおじいちゃんから買うことができます。
『クントゥルの物語』も同じく「謎煙の主」の部族見聞の途中で、絵具を拾いに行く洞窟のギミックを解くとその先で手に入れることができます。ギミックは壁画のフルーツの色を近くに生えているフルーツの色に合わせるだけです。

璃月の書店(万文集舎)に『隠玉の泉』と『霊濛山の夜話』が追加されています。hoyowikiにまだ記載がないのでおそらくver5.2に追加されたものだと考えられます。
『隠玉の泉』は「金色の瞳」の女性仙人について書かれた書籍です。まあ、小説っぽい感じもしますが次の海灯祭の仕込みかもしれないので頭の隅に置きたいと思います。

霊濛山はあの古華派の本拠地があったところの山です。沈玉の谷にあります。
来年の海灯祭は浮錦と歌塵の再会に期待しています。
とりあえず書きたいことはだいたい書きました。後は掘り下げるだけ。
ver5.2はあとは世界任務の記事と余力があれば何か別の記事を書きたいと思います。
(おわり)
]]>私の好きな二作がコラボということで軽めの記事を書きます。ファミ通インタビューで少し匂わせてたのはこれだったんですね。 スターレイルコラボ 崩壊3rdは現在ver7.7で、コラボはver7.9(2024/11/28)に実施 […]
]]>私の好きな二作がコラボということで軽めの記事を書きます。ファミ通インタビューで少し匂わせてたのはこれだったんですね。
崩壊3rdは現在ver7.7で、コラボはver7.9(2024/11/28)に実施される予定です。ver7.8には原画集イベントがあるようなので復帰艦長は頑張りましょう。
※日付全然違ってました(修正済み)
9/19(木)にメイキングの完全版が公開されるようなので必要な分は追記します。
本国と同じタイミングで公開してくれるのは嬉しい。

神策府のいつもの景元のデスク。この停雲はいったいどの停雲なのだろう。つい最近実装されたばかりの飛霄もいます。ver2.5ではイメージ通りの良い活躍をしていました。
左のキャラは崩壊の影響で黒化した姫軒轅です。編年史に出てくる懐かしのキャラ。崩壊獣蚩尤と戦った神州の英雄です。詳細は女カの記事に書きました。

姫軒轅出てくるのはちょっと珍しいかも。
精衛は神州の仙人の一人です。

この精衛は人々に親しみを持ってもらうように女カがでっち上げた物語上の精衛です。

彼女は識ちゃんと話しているよう。
「これであんたは家に帰れるわ」というセリフの時点ですでに面白い。

ヴェルトにとっては3rdの世界は「故郷」です。何か思うところがあるのでしょう。さすがにテスラを出したりはしないだろうと思います。ヴェルトがホームシックになってしまう。
ヴェルトがスターレイルの宇宙に来ることができた経緯は未だに謎が多い。「星門」が手掛かりになっているようですが、星門自体も未だによくわからない存在です。
宇宙と宇宙が気軽に行き来できるようになっていたらそれはそれでまずい事態です(わかりやすくいうと「穴」ができてしまっていることになる)。クリフォトがせっせと壁つくっているのとも関係しそう。
地球に戻るとなるとお決まりの「時間」の問題も出てきます。この辺りはおそらくカロスタンの話が手掛かりになっていると思います。
ちなみに私はスターレイルはヴェルトが地球に帰還するシーンで終わると思っています。そこでカギになってくるのは星神となった開拓者。星神になれば膨大な虚数エネルギーに触れる機会を作れますからね。
果たして何年後になるのか…。

背中に穴が開いた狐族。なにやら事件の香りがする。
ver2.4で女カに少し似ている霊砂が登場しました。

女カについてはこちらの記事で詳しく書いたので時間があれば是非読んでみてください。
私が読んだ限り霊砂について見た目以外で女カに由来するところは見当たりません。キャラストはver2.5後半に追加されるのでそこで何か書かれているかもしれません。
脱鱗転生したからそういう痕跡が希薄である…などと考えることもできなくもないですが、そこまで無理に関連付けなくてもいいでしょう。ナターシャと同じくファンサービスだと思います。

伝統のバット対決(chapter35参照)。キアナはやっぱりかわいい。

OLっぽい恰好をしたホタルとエリシア。
イベント時空だとエリシアはフリーターという設定です。このシーンはなんとなくエデンと屋上のシーンを思い出しました。

人気のホタルをあえて出してくるあたり気合の入れようが伺えます。
ver4.9にありました。もう3年以上前です。復刻は現在(ver7.7)までされていません。
私が3rdはじめたのちょうどこのころでぼんやりと覚えています。ヴェルトとオットーが一緒にゲームを作り合って、その中の世界の話だったと思います。
当時はPC版がまだ出ておらずipadでやっていました(そのため画像の比率がちがう)。

けっこうツッコミどころのあるおもしろいイベントだった覚えがあります。

最後はなぜかエヴァのパロディで終わりました。
このときに刻晴が謎の斬撃を飛ばしまくる強キャラに改造されていました。刻晴はイベント限定キャラでした。リザルト画面でパイモンが出てくる勲章が配布されたのもこのイベントです。
けっこうな良コラボだったので復刻する機会があれば嬉しい。
クロスオーバーでいうと崩壊学園と3rdのコラボイベントもありました。こちらのエリシアは「電子幽霊」というちょっと特殊な存在でした。

『崩壊3rd』 x 『崩壊:スターレイル』コラボに纏わるエピソードを大公開!
コラボはVer.7.9で実施!内容盛りだくさん!
コメディ、サスペンス、アクションだけではなく、ガンファイトや爆発シーンも!

いつものお二方がコラボをどのような内容にするかを議論していくという動画。以下の5つの案が検討されました。
1 帰り道


2 バトル


3 魔術的リアリズムの職場物語


4 コメディ


5 犯罪映画



5つの案の中だったら「犯罪映画」が見たかった。

花火が登場してどのようなイベントが行われるのか全く予想ができない。3rdのキャラクターたちが「愉悦」にどのように振り回されるのか。
動画の最後で花火は時間を跳躍して崩壊3rdの歴史を書き換えようとしていました。そのため、3rd様々な時間軸を巡る物語になりそうだと思っています(存在するはずのない「花火」が作中に存在しているような話)。もちろん最後はピノコニーと同じ「爆発」ですね。
最近SPキャラが実装されていません。もしかしたらプレイアブルキャラクターとして花火が実装されるかもしれません。原神コラボのときは新武器「弓」をひっさげてフィッシュルが実装されました。
夢の崩壊お祭りゲーがこんな形で実現しそうとは。どちらも好きな作品なので嬉しい。
その後の追加情報を追記しておきます。色が変わっている部分がPV。
| 10/28 | webイベ「古城のファントムナイト1」(終了済) |
| 11/14 | 千面役者「友情出演!」丨紹介ファイル2 |
| 10/29 | 『崩壊3rd』 x 『崩壊:スターレイル』コラボティザーPV「競演」3 |
| 11/15 | 崩壊3rd公式 新S級キャラ——花火・千面役者「友情出演!」予告 – 『崩壊3rd』×『崩壊:スターレイル』4 |
| 11/19 | Ver.7.9更新内容一覧5 |
| 11/22 | 崩壊3rd公式 Ver.7.9 ハイペリオンラウンジ |
| 11/22 | 崩壊3rd公式PV Ver.7.9「トリック×トリップ」——『崩壊3rd』x『崩壊:スターレイル』6 |
| 11/26 | 『崩壊3rd』S級キャラ 花火・千面役者「友情出演!」宣伝PV——「幕間の準備」7 |
| 11/28 | 「崩壊」シリーズは、なぜ人間の可能性を信じるのか?「崩壊」シリーズのシナリオ制作陣に聞く、超絶規模の「人間讃歌」と、「世界の美しさ」を信じ続ける物語の描き方8 |
| 11/28 | ver7.9アップデート |
キービジュアル

さすがに二部のキャラクターはまだ早いか。PVには出てきませんでしたがデュランダル、テレサ、フカ、ゼーレ、ロザリア、リリア、芽衣、ブローニャなどおなじみのキャラクターには出番があると思います。
すでに3rdらしいカオスな感じが漂っています。これを機に3rdに興味を持つ人が増えてくれると嬉しい。
最近、記事をサボってますがこれはゲームの更新が被っているからです(原神→3rd→スターレイル)。のんびり楽しんでます。
(おわり)
※24/09/03追記あり 黄泉との出会い 開拓クエスト「喧噪と騒動」において黄泉は4回登場します。 ⑴ ピノコニーに入る前の夢境 ⑵ ホテルの自室 ⑶「黄金の刻」 この直前にブラックスワンと接触か。 ⑷「原始の夢境」 […]
]]>※24/09/03追記あり
開拓クエスト「喧噪と騒動」において黄泉は4回登場します。
⑴ ピノコニーに入る前の夢境

⑵ ホテルの自室

⑶「黄金の刻」
この直前にブラックスワンと接触か。

⑷「原始の夢境」

彼女は夢境に迷い込んだ開拓者に5つの問いを投げかけました。
黄泉:ただ…分かれる前に、1つ訊きたいことがある。少し奇妙に思うかもしれないし、失礼だと感じるかもしれないが、それでも教えて欲しい……
黄泉:…私たちは、どこかで会ったことがあるか?

(「会ったことがあるかもしれない。」を選択)
黄泉:あなたは昔の友人を彷彿とさせる。おぼろげな記憶だが、私と彼女はとても親しい間柄だったのに…この奇妙な夢のように、近くにいるのに手が届かない存在だった。
黄泉:…もう少し訊いてもいいか?私は良く忘れてしまうから、記憶よりも「感覚」で物事を捕らえるようにしている。答えが正しいか否かは重要じゃない。重要なのは…その時のあなたの反応だ。
黄泉:たとえば…客室で目を覚ました時、あなたはいくつかの名前を呟いていた。彼らは仲間か?家族か?それとも敵か?あなたは多くの人々、多くの物事と強い絆を結んでいるようだが……
黄泉:その絆を失うことに、恐怖を感じるか?

(「そんな恐怖には耐えられない。」を選択)
黄泉:ふむ…仮に巨大で、現実との区別がつかないほどリアルな夢境があったとしよう。そこには別れがなく、誰もが満足感と幸福を得ながら、永遠に楽しく生きていくことができる。
黄泉:あなたは、その中で暮らしたいと思うか?

(「何があったとしても、夢の中でなんか生きたくない。」を選択)
黄泉:なら…その美しい夢が壊れ、あらゆるものが消えてしまうとしよう。友人、家族、赤の他人…そして爽やかな風、空を飛ぶ鳥、星々…最後にはあなた自身も。
黄泉:全員、彼らの記憶の中の全員、その笑顔も涙も、果たした約束も果たせなかった約束も…最後には、全てが定められた結末に向かっていく。旅立ちの時から、その終点を知っていたとして……
黄泉:——あなたはそれでも旅を始めるか?

(「迷わず開拓を続ける。」を選択)
黄泉:難しい問いだということはわかっている。今すぐ決断する必要はない。言っただろう…答えは重要ではないと。
黄泉:耳を傾け、手で触り、考える。そうすることで感じ取れるものがある。それを大切にして、その感覚を頼りに選択すればいいんだ。それで、最初の質問に戻るが……
黄泉:あなたは…私のことを覚えているか?

(「どこかで会ったことがあるような…」を選択)
黄泉:…わかった。
黄泉:面白いな。さっきは無数の似て非なるあなたが、それぞれまったく違う答え出しているようだった。今のが本当に最後の質問だ。ありがとう、私たちにはそれぞれ進むべき道がある。ここで別れることにしよう。
⑴ ピノコニーに入る前の夢境
黄泉:…私たちは、どこかで会ったことがあるか?
黄泉:あなたは昔の友人を彷彿とさせる。おぼろげな記憶だが、私と彼女はとても親しい間柄だったのに…この奇妙な夢のように、近くにいるのに手が届かない存在だった。
黄泉:その絆を失うことに、恐怖を感じるか?
黄泉:あなたは、その中で暮らしたいと思うか?
黄泉:――あなたはそれでも旅を始めるか?
黄泉:あなたは…私のことを覚えているか?
⑵ ホテルの自室

黄泉:からかっただけだ、気にしなくていい。ここは間違いなくあなたの部屋…さっき、あの男が廊下でコソコソしていてな。自分の部屋に戻るようには見えなかったから、少し警戒していたんだ…
黄泉:その後、あなたが同じ部屋に入っていくのを見て、なんとなく理解した。さっきは状況が状況だったから、他の言い訳も思いつかなくて…勝手なことをしてしまったが、どうか気を悪くしないでほしい。

黄泉:恥ずかしい話だが、過去のある出来事のせいで、私は忘れてはいけないことを忘れてしまうことがある…だから、こういう確認も日常的にしているんだ。気にしないでくれ。
(開拓者の名前を確認したあとで)
黄泉:巡海レンジャー、黄泉…周りからはそう呼ばれている。あなたもそう呼んでくれて構わない。私たちは…きっと、また会うことになるだろう。
⑶ 「黄金の刻」
黄泉:あなたと別れてからほどなくして、私はホテルで黒いベールを纏った女性に出会ったんだ。彼女も招待されてきた客らしく、私たちはグラスを手に取り、宴の話をしながら…楽しい時間を過ごした。

⑷ 「原始の夢境」
黄泉:あなたたちが思っているほど事は複雑ではないと思う。これは全部…ある仮面の愚者の仕業なんだ。恐らく、私の何気ない言葉が彼女の気に障ったんだろうな…眩しい光が目に入ったと思ったら、その直後にはここにいた。

⑴ サムとの会話
黄泉:あなたの「脚本」の中に、私に関係することは書かれているか?運命が見た未来の中で、「私」がどういう脚注を残したのか知りたいんだ。

⑵ ヴェルトとの会話
黄泉が「美しい夢」の崩壊は必然だと思うといい、それに対してヴェルトが「そのすべてを変える方法があるかもしれない」と言った後で。
黄泉:そうかもしれないな。だが、もしこれが人々の望む世界であり、生命体が眠りにつく理由なのだとしたら――私たちは、それを変えるべきなのだろうか?

⑶ アベンチュリンとの会話
黄泉:この夢から覚めたら、行くべき場所に行くといい。あなたの賭けは…まだ終わってないからな。

黄泉:彼に結末が決まっていたとしても、そんなことどうでもいい。人には変えられないことがたくさんある。だが、その前に…結末に向かうまでにできることも、たくさんあるんだ。
黄泉:そして「結末」は…それによって全く異なる意味合いを見せる。

ここは崩壊3rdのファンサービスでもありますが、フリバスとの会話をふまえていると考えられます(「先駆者の星に泊まるアンカー」参照)。
「自分と同じような人に出会えるなんて思ってもみなかった。この『道』においては、あなたは私より長い距離を歩んでいる」
「だから、あなたは最後まで私と歩んでくれる、そうでしょ?」
「もちろん、私たちの結末はとっくに決まってる…でも、あなたの言う通り——」
「たとえ、最終的に私が浅い死水になるのだとしても、そこに向かう途中でできることはたくさんある。だから、どんなことにも挑戦してみたいの!」
「だって私は、アキヴィリよりもさらに深く遠い道を歩むつもりだから!」
⑷ 黄泉のプロフィール
長いですが全文載せます。ちなみに最初はマスクされてて読めません。
ストーリー・1
「…人が刀を選ぶのではない、刀が人を選ぶのだ。人が運命を選ぶのではなく、運命が人を選ぶように…あの日、私の手で鍛えた『刀』が少女の手に渡るのを見て気がついた。『八百万の神』に対抗する道のりにおいて、彼女は一見明日へと続いているかのように見える道を選んだ——あるいは、彼女のほうが選ばれたのかもしれない。今が良き時代であったなら、どんなによかったことか。今なお出雲国が脅威に晒されているとしても、人々は変わらず希望を抱いている。いずれ悪神はことごとく斬り捨てられ、再び自由の世が訪れるという希望を…そして刀の輝きが消え失せた時、ようやく気付くのだ。これは終わりなき破滅の道であり、そこに足を踏み入れた者は、二度と後戻りはできないのだと……」
——古びた残編
ストーリー・2
「…刀鍛冶が残した古い残編からは、かつて出雲が滅亡の危機に瀕していたことが窺える。国の存続のため、彼らは『神骸』を使って刀を打ち、その刀を持つ者を救国の英雄として崇めた。学会は『八百万の神』という言葉に関心を寄せている。それと国の命運との関連性は今のところ不明だが、後半の記述によると、出雲の人々の刀の持ち主に対する呼称は、次第に『人』から『鬼』へと変わっていったという。
残念ながら、その世界はすでに星図から消えてしまっている。歴史の真実はどこを探しても見つからず、『記憶』さえも存在しない。武装考古学派が現地に到着した時、星系には「神秘」の歌が流れるばかりであった。『終わりなき雨は黒き太陽より涙のように湧き出る。朧げな雨の帳に隠れ、出雲国の生き残りは彼女に救われ、その手で消し去った故郷に背を向けた…彼女の前途には、見えない影が広がるばかりだ』」
——「執筆者」オーバーンハイム
ストーリー1と2については「顕世の出雲と高天の神国」を参照。今はなくなってしまった「高天原」と「出雲」という二つの惑星に関する話です。両者は対立関係にありました。「高天原」の「八百万の神々」が出雲を侵略し、出雲はそれに対抗するために神の骸で十二振りの刀を作ります。

この二つの星は「黒き太陽」(IX)の出現によって跡形もなく消え去ってしまいます1。
オーバンハイムは依頼にも名前が出てくる博識学会の燭炭学派(出版関係)の人です。
ストーリー・3
「製剤『アウェイク-310』を使用した。これを飲むと、人は極めて深い眠りに落ち、記憶を追体験することができる。患者の中には、この薬で重苦しい生活に向き合う自信を取り戻した者もいるが、彼女は違った。彼女以前に、自力で目を覚ました者はいない。私は彼女の夢を観察したが…それは幸せな記憶とは言い難いものだった。どんよりとした空、破壊された街、荒れ果てた土地と廃墟、そして降りしきる霧雨。
その雨は永遠に降り止まないように思えた。潮は満ち、人々は溺れながら微笑んでいる…深い闇夜の中で、彼方から雷鳴が近づいてくるのがわかる。ある瞬間、稲妻が走り闇夜を切り裂いた。砕け散った空の下で、私は再び彼女を見る——色褪せ無に帰した世界の中で、彼女はそっと刀を抜くと、夢の世界を丸ごと持ち去った。
認めなければならない。この道において、彼女は我々よりもずっと深いところを歩いているのだと。捉えどころのない『虚無』が彼女を自滅へと向かわせる。しかし、彼女は無意識のうちにそれを手中に収めていた。彼女は旅を始めた時から、真の敵に立ち向かう覚悟ができていたのかもしれない……一度、『このすべてに何の意味があるのか?』と聞いたことがある。だが彼女は答えなかった。どう答えればいいのか分からなかったのだろうか?それとも…彼女の中ではとっくに答えが出ていたのだろうか?」
——ある混沌医師の手記
混沌医師は虚無の派閥。
ストーリー・4
「この手紙をここに残しておこう。もし戻って来られなかったら、手紙に彼女の物語を語ってもらえばいい。彼女はエオルケロンで出会った仲間だ。理想の世界を目指す道のりはすごく険しい。私が無事でいられたのは、彼女が一緒にいてくれたおかげと言っても過言じゃない。初めて会った時、彼女は何か使命のようなものを背負っているような気がした。それは「復讐」?きっと違う。深い憎しみを抱いているなら、ふとした瞬間にそれが露わになってしまうものだ。でも彼女は常に穏やかだった。時々、悲しげな表情を見せることを覗いて(原文ママ)……
…私たちが出会う前から、彼女は数々の世界を旅してきたらしく、生活の知恵や技術は十分に身に付いていた。野外で一緒に料理をしたり、テントを張ったり、明日何をするか話し合ったりしたこともあれば、星の見えない夜、彼女が私の話に静かに耳を傾けてくれたこともある。でも、私たちはただ黙々と歩いていることのほうが多かった。この辺りで降る雪は赤紫色をしていて、口に含むとラズベリーのような甘酸っぱい味がする。彼女は味覚が鈍くなっていたけど、それでも私の作ったエオルケロンの雪団子を褒めてくれた……
…彼女と知り合う前、私は長い間ずっと『虚無』の川の中を歩いていた。そして彼女が手を差し伸べてくれたから、私たちは一緒にその川を進むことにした。別れの時が来た今も、まだ岸には辿り着いていないし、この先で何が待ち受けているのかもわからない…でも、ここで立ち止まる理由はない。命はいつか行き止まる道にすぎない。その時が来るまでは、自分の足で終点へ向かう。きっと彼女も同じだと…私は信じている」
——「フリバス」が残した手紙
エオルケロン(Orkron)は「死水に潜る先駆者」に出てくるオールクロンと一緒です(訳し方が違うだけ)。フリバスはIXの深部を探索していたナナシビトの少女です。
「長い刀を身に着けた旅の仲間」(黄泉)はこの子と行動を共にしていました。
⑴ ティエルナンとの会話
黄泉:死があなたの長い夢を終わらせることを……
黄泉:そして、目覚めの世界へと導くことを願う。


これはver2.0でホタルの「死」を弔うために黄泉が言っていたセリフです(ズレはおそらく翻訳の都合)。


⑵ 黄泉の問い
物語は終盤になり最初の問いに戻ってきました。比較するために前の問いも載せておきます。
| ver2.0 | ver2.2 |
|---|---|
| …私たちは、どこかで会ったことがあるか? | × |
| たとえば…客室で目を覚ました時、あなたはいくつかの名前を呟いていた。彼らは仲間か?家族か?それとも敵か?あなたは多くの人々、多くの物事と強い絆を結んでいるようだが…その絆を失うことに、恐怖を感じるか? | これまでの美しい夢の中で、貴方は多くの人々、多くの出来事と固い絆を築いてきた。その絆を自ら断ち切ることに、恐怖は感じるか? |
| ふむ…仮に巨大で、現実との区別がつかないほどリアルな夢境があったとしよう。そこには別れがなく、誰もが満足感と幸福を得ながら、永遠に楽しく生きていくことができる。あなたは、その中で暮らしたいと思うか? | 仮に巨大で、現実との区別がつかないほどリアルな夢境があったとしよう。そこには別れがなく、誰もが満足感と幸福を得ながら、永遠に楽しく生きていくことができる。あなたは、その中で暮らしたいと思うか? |
| なら…その美しい夢が壊れ、あらゆるものが消えてしまうとしよう。友人、家族、赤の他人…そして爽やかな風、空を飛ぶ鳥、星々…最後にはあなた自身も。全員、彼らの中の全員、その笑顔も涙も、果たした約束も果たせなかった約束も…最後には、すべて定められた結末に向かっていく。旅立ちの時から、その旅の終点を知っていたとして……あなたは、それでも旅を始めるか? | なら…その美しい夢が壊れ、あらゆるものが消えてしまうとしよう。友人、家族、赤の他人…そして爽やかな風、空を飛ぶ鳥、星々…最後にはあなた自身も。全員、彼らの中の全員、その笑顔も涙も、果たした約束も果たせなかった約束も…最後には、すべて定められた結末に向かっていく。旅立ちの時から、その旅の終点を知っていたとして……あなたは、それでも旅を始めるか? |
| あなたは…私のことを覚えているか? | × |
| 難しい問いだということはわかっている。今すぐ決断する必要はない。言ったはずだ…答えは重要ではないと。耳を傾け、手で触り、考える。そうすることで感じ取れるものがある。それを大切にして、その感覚を頼りに選択すればいいんだ。 | そうか、よかった…重要なのは答えではなく、あなたが決断を下したということだ。耳で聞き、手で触り、頭で考えることで、感じ取れるものがある。それを大切にして、感じとることで、私たちは存在できる。これは「虚無」を前にした人間に出せる唯一の答えだ。 |



選択肢はどうやら最初の問いかけに自分が答えたものとは関係がないようです(最初の問いが私の選んだ選択肢と異なる)。
迷いが消え、開拓の道へと進む決断ができたということでしょう。
⑶ 黄泉の本当の名前
黄泉:雷電 忘川守 芽衣


⑷ 別れの言葉
赤文字とは関係ないのですが、ここも好きなセリフなので比較しておきます。


| ver2.0 | ver2.2 |
|---|---|
| 金色の夢が今にも動き出そうとしている…これから訪れる長い夜、あなたは多くの挫折を味わい、数々の悲劇を目の当たりにするだろう。やがて、その眼には…色褪せたモノクロの世界しか映らなくなる。 その世界には一抹の赤が現れるが、瞬く間に消えてしまう。だが、信じてほしい…あなたが決断を下す時、その赤は再び現れると…… あなたは――私の言葉の意味をよく噛み締め…そして、目覚めの世界へ帰るといい。 私たちが探している答えはそこにある。 | 金色の夜が動き始める。 これから訪れる夜、あなたは挫折を味わい、悲劇を目撃するだろう。やがて、世界はモノクロになる。 そこには…一抹の赤が現れるがすぐに消えてしまう。だが、信じてほしい…あなたが決断を下す時、その赤は―― ――再び現れる この言葉の意味を良くかみしめ――目覚めの世界へ帰るといい 私たちが探している答えはそこにある |
今回は黄泉じゃなくて開拓者の赤文字だったのですが追記しておきます。
開拓者:私たち、前にどこかで会ったことある?
黄泉:ああ…そういえば失礼を詫びなければならないな。初めて会った時のことを覚えているか?あの時、あなたは古い友人を彷彿させると言っただろう?
黄泉:「自滅」の呪いのせいで、私の記憶は断片的に剥がれ落ち、過去がぼやけているんだ。だが、しばらく一緒に歩んだことで確信できた…あの時のぼんやりとした感覚はただの錯覚で、私たちは本当に初めて出会ったのだと。
開拓者:もし…それが錯覚じゃなかったら?
黄泉:それはどういう意味だ?あなたが私の過去と関係があるはずがない…そこに遡る術はなく、ただの「虚無」しか残っていないのだから。
開拓者:あんたに似た人に…会ったことあるかも。
黄泉:そうか…あなたも似たような経験があるのか?それなら、その記憶の中の誰かと私が同一人物でないことも、わかっているはずだ。
開拓者:でも、変わらないこともある。
黄泉:…ふふ。


またもや崩壊3rdのファンサービスもあり、一段落したしそろそろまとめる時期が来たかもしれません。
最初の出会いはまさにループものという感じですね。黄泉は開拓者に対して3回も自分のことを覚えているかどうかと質問しています。ループしてる主人公の記憶があいまいになることはありがち。
赤文字のテキストは開拓者にとって既視感のある問いと答えを示していると思います。
初めは全部の受け答えを調べようと思ったのですが、黄泉も「答えが正しいか否かは重要じゃない。重要なのは…その時のあなたの反応だ」と言っているので解答自体はそれほど重要ではないと判断しました。
今回のシナリオでは黄泉とアベンチュリンが特に重要そうなのでアンテナはってます。みんな怪しい要素だらけなのですが…。
以上、4カ所追加がありましたが違いに気づいたでしょうか。今回追加された分は全て開拓者との会話ではありません。つまり、上で書いた「開拓者にとって既視感のある問いと答え」という視点はあり得ないことになります(ゲームの前の「あなた」という視点を持ち込むなら別ですが)。
黄泉が刀を抜いた後の姿がまさに赤なので自滅者絡みの話なのではないかと思います。

赤文字のテキストはそこまで重要でないものも含まれていますが、意味を見出すとすれば、記憶があいまいになってしまう中でそれでも黄泉が覚えておかなければならないものであると考えられます。
重要な言葉、例えば、黄泉の本当の名前(雷電忘川守芽衣)がそうです。
重要な問いやセリフ。例えば、そして「結末」は…それによって全く異なる意味合いを見せる。これは決断に関わる重要なものだと考えられます。
黄泉にとって「赤」とは血の色、つまり生命の温もりを表す色です。黄泉の「赤」に対する考えはティエルナンとの会話に出てきます。
彼女の目に映る色は「赤」以外にほとんど残っていません。そうした赤を彼女は温もりを持つものと考えていました。彼女はかつてある人とそうした温もりを多くの人に与え、余生を「人々にとってより良い結末」を追い求めることを約束しました。


人間の終点は「虚無」です。黄泉はいわば三途の川の渡し守のようなことをしているのですが、存在の地平線を越えて「虚無」を断ち切ることをも目標にしています。
果たして「虚無」の先には何があるのか?
だいぶ先の話になりそうですが黄泉と再会する日が楽しみですね。
珍しく開発から答え合わせがありました。
『週刊ファミ通 2024年9月12日号 No.1863』(2024年8月29日発売)p72~85にスターレイル特集が組まれていて、そこに開発者インタビューが載っています。ほかにも興味深いことが書いてあるのでまだの人はぜひ紙や電子書籍で読んでみてください。
開発:黄泉との会話では、セリフの一部が赤く強調されていますが、これらの部分は内容的に重要で、人の感情を揺さぶることができる言葉が使われています。そのような感情に影響を与えるものはまさしく”虚無”の対極にあるものであり、存在意義そのものでもあります。それと、赤字の会話が発生するのは、黄泉が虚無の使令だからですね。彼女は”虚無”の番人であり、これ以上多くの人が”虚無”に陥らないようにすることを目的としています。赤は”存在”の色、赤い部分が道を示し、”虚無”から遠ざけてくれる道標となるのです。2
これ読んで「なるほどな~」って思いました。めちゃくちゃ納得しました。「虚無」の反対って何かというと「存在」ですよね。存在の否定が虚無。虚無を否定すると今度は「永遠」が出てきます。繋がってないようで繋がっているホヨバースの世界観。
最初の方の一見無意味に見えた赤文字も虚無から遠ざけてくれるための道標だと言われれば納得できます。まさに忘川守ですね。存在と非存在の間の最後に立ちはだかっている番人、それが黄泉なのです。
存在のための「道標」というぴったりの言葉がどうして出て来なかったのだろう。
まとめると、赤文字のセリフというのは「存在」を表している。それが、他者(開拓者、ヴェルト)に向けられた時は「存在」への道標であり、自分に向けられたときはそれが「存在理由」(レゾンデートル)であるということです。
「でも、変わらないこともある。」という最後の赤文字だけ開拓者から黄泉に向けられたものですが、そうした変わらないことがあるからこそ黄泉も黄泉として存在できるという意味だと思います。
やっぱりライターさんはよく考えてますね。自分の読みの浅さを恥じつつ、これからもスターレイルはじっくりストーリーを読んでいこうと思いました。
(おわり?)
とりあえず20時間以上プレイしたので感想を。記憶が新鮮なうちに忘備録的に感想記事を書きます。タイトルが日記となっていますが、メモの集まりです。 おそらく過去最大のボリュームなのでゆっくりと楽しみましょう。体感ではver3 […]
]]>とりあえず20時間以上プレイしたので感想を。記憶が新鮮なうちに忘備録的に感想記事を書きます。タイトルが日記となっていますが、メモの集まりです。
おそらく過去最大のボリュームなのでゆっくりと楽しみましょう。体感ではver3.0の1.3倍くらいあるように感じました。
以下、ver5.0のすべての任務に関するネタバレがあるので注意。

| 第一幕「栄華と炎天の途」 | ナタで最初に出会ったのはカチーナ。 彼女は「帰火聖夜の巡礼」に参加するメンバーを探していました。「帰火聖夜の巡礼」は「夜巡者の戦争」の参加者を決めるトーナメントです。この戦争の参加者はアビスと戦います。 この戦いで命を失っても「古名」を持つ者は反魂の詩により復活することができます。 |
| 第二幕「白石に埋もれし黒石」 | 「夜巡者の戦争」である参加者が犠牲となってしまったのですが、反魂の詩で復活することができませんでした。旅人はその原因を探りに「夜神の国」へ行きます。 この過程でナタに降りかかる災厄についても徐々に明らかになってきます。 部族内の裏切り者の捜索、そして、六人のうち残る二人の英雄を待つという感じで2幕は終わります。 |
第1幕はカチーナの成長を、第2幕はムアラニの成長を描きつつ、マーヴィカも掘り下げてナタの世界観もうまく提示する。シナリオの構成をかなりしっかり考えていたことが伺えます。
構成をしっかりしてるストーリーは読みやすい。
「部族」、「古名」、「大霊」、「帰火聖夜の巡礼」、「英雄」、「聖火」、「反魂の詩」、「夜神の国」そして「戦争」。
特に「我々は独りで戦ったりしない」ってみんなが言っているのが好きですね。

ナタは一見すると六つの部族でバラバラに分かれているように見えるのですが、物語と記憶を共有することで一つの「ナタ人」なっているわけです。
カチーナを見捨てる部族の仲間もいれば部族の枠を超えて協力してくれる仲間もいます。

今回から追加された新しいボイス付きの任務。実質的な伝説任務だと考えられます。「旅行日誌」からログを見ることができます。
今回のバージョンでは「こだまの子」、「流泉の衆」、「懸木の民」の3つの部族について追加されています。
| 「祝福を祈り、テペトルに祈る」(1、2) | 「古名」を彫っていたという名彫り師ラゾーリと出会う話。 |
| 「流泉の返す場所」(1、2、3) | ヴィランドラの成長を生暖かい目で見守る話。伝説の「神秘の島」に関する話です。 学者との旅というと「黄金の眠り」を思い出しました。 |
| 「ユパンキの廻焔」(1、2) | フニとトバという子供と出会い、彼らのために竜の子供を助ける話。 彼らは「山下」という稲妻の恰好をした人物と出会っていました。キィニチがこの不審者を捕まえます。 |

「流泉の返す場所」は完結まで描かれていますが、それ以外はまだ続きがありそうです。ムアラニのイラストからわかるように1、2幕で背景の話をやって、3幕にプレイアブルキャラがメインの話をやって完結だと考えられます。

おそらく六部族-六英雄の話だと考えられます。今のところ分かっているのはシロネン(こだまの子)、キィニチ(懸木の民)、ムアラニ(流泉の衆)、イアンサ(豊穣の邦)です。
そういえば宝石店の人がシロネンの話をしていました。
上の4つは「シリーズ任務」と呼ばれる長編世界任務です。特に重要なのは「山々の影」「約束と忘却の間に」でしょう。


| 龍に選ばれし者の旅路 | 「ちび」が関係する短い世界任務の集まり。今のところ10種類あるよう。 探索していると「ちび」が勝手に反応してくれるので満遍なく探索していれば見落とすことは少ないと思います。 |
| 山々の影 | 500年前のカーンルイアの災厄ではナタも「黒潮」に襲われました。ティトゥとともに「影縫いの針」を修復しつつその真相を探る世界任務。 任務「善悪のクヴァレナ」「碑銘の研究」ではスケプティック団に伝わるカーンルイアの話と真相の間にズレがありました。ズレというよりは転倒と言った方が適切かもしれません。 賢者は愚者となり、勇者は悪龍となる、そんな転倒です。 同じように今回の任務ではナタに伝わるカーンルイアの話の真偽についてゆさぶりをかけてきます。 ちなみに途中でエレアザルという名前のNPCがいるのですが、魔鱗病も英語だとEleazarとなっています(たぶん関係ない)。 |
| 炎から夢を取り出す話 | 「流泉の衆」の近くの遺跡で受注できる。チコヤと一緒に「あらゆる傷を治す秘薬」を探す話。この任務で空に浮かんでいる島に行くことができるようになります。地味に重要な任務 景色がいい。 |
| 約束と忘却の間に | 「ちび」に名前を付けるイベントから始まる一連の任務(「森林の書」的な感じ)。森林の書も魔神任務の途中でラナと出会い、そこから壮大な冒険が始まりました。 旅人が出会った「ちび」は「焔の主(シウコアトル1)の祝福」という印をもっていました。部族の決まりではこの印をもつテペトル竜は大きくなる前に処分しなければなりません。 この印を消すには二つの象徴物をもって火山に行かなければならない。 族長の許可を得た旅人とパイモンは「盗炎の賢者」の遺跡を調査することにした。 おそらく5.1以降にもう一つの象徴物の捜索(オシカ・ナタという遺跡)、そして火山(探索している時にたまに見える)の追加があります。 |
| 夜に帰す夜 | 「先人の神殿」の内部を調査する任務。前提として近くのギミックを解き、「伝達使の試練に使われる石の鍵」を3つ集める必要がある。 |
| 熟れない実 | フレイムグレネードの樹を治療する話。 魔神任務5章2幕で「懸木の民」へ行く途中に拾った「通行証」に関する任務です。「通行証」に書かれている崖の下にある×印のところで任務を受注できます。 (任務終了後に?)この樹のてっぺんに登ると宝箱があるのでお忘れなく。 |
| 星に願いを | 「こだまの子」のオルカと一緒に不思議な石を調査する話。 村に行くとパパとママとも会えます。 |
| 虹に乗って波を切り裂く! | サーフィンをする任務 |
| 合成台の謎 | 奇妙な合成台の調査から発展していく不思議な話。 なにか元ネタがあるかも? |
| 伝説の武術のいざない | モンドの世界任務。おそらく璃月の導線として新規のために追加されたもの。 ドラゴンスパインへ向かう人がいたのかもしれない。別にどっちからやっても構わないと思います。ただあそこは敵がちょっと強くなるので挫折ポイントになっていたのかも。 |
以上の任務は「お知らせ」に載っているものです。
書いていて気づきましたがそういえば今回の任務ではあまり悪人がいなかったような気がします。例えばナセジュナ(善悪のクヴァレナ)とかヴァージル(水色の潮痕)のような人です。


「裏切り」を経験してきた旅人からすれば少し物足りなさを感じたかもしれない。
マンク(約束と忘却の間に)を見た時、裏切りそうと感じてしまったのですが普通にいい人でした。

フォンテーヌには正義の国というだけあって悪にも焦点を当てていたように思います。
一方、ナタは上にも書いた通り「我々は独りで戦ったりしない」の国ですからヨコの繋がりが強いのかもしれません。
そう書いているうちに魔神任務でカチーナにケチをつけてきたテペスパンや「流泉の返す場所」(部族任務)のセコい詐欺師カウルを思い出しました。
やはり悪いやつはどこにでもいます。
ストーリーに関係ない部分で、記憶に残っているものを書きます。
・特産品の表示

今まで特定のキャラクターに依存していた特産品表示が自由に使えるようになりました。リリースからだいぶ時間が経過したゲームがこういう機能を向上させるのはいい事でしょう。
・世界ランク9
秘境や地脈などは変化していません。フィールドの敵ドロップとbossドロップは体感できるレベルで上がっています。
余裕があれば上げたほうがいいと思います。敵のHPは多少高くなっていますが、夜蘭と万葉がいれば処理できるレベルなのでそこまでではありません。
・聖遺物変換

いらない聖遺物を一括で経験値素材に変換する機能が付きました。これは非常にありがたい。
聖遺物の容量はいまだにきついですがこれで多少は楽になったと思います。
全割りしている人はどうやって聖遺物のスペースを確保しているのだろうか。
・「野を渡り、古き炎を求めて」
恒常キャラの配布(※期限あり)

迷わずディシアを選びました。その後、ムアラニピックアップでもすり抜けたので3凸になりました。ちなみにティナリもディシアも最初のピックアップ期間に引いています。
リリースして最初に引いた星5恒常キャラは七七でした。完凸もぼちぼち増えてきました。来年はたぶんナタで追加されるであろう恒常キャラを貰いたいと思います。
・スターライト交換に王冠の追加

王冠は常に不足していたので地味に助かります。王冠だけはリリースから欠かさず取っていて、3個(旅人の分)残して他は全て使っています。
毎月スターライト50個を捻出するのはちょっと難しいかもしれない。今までは「紡がれた運命」(ガチャ石)と交換していたのですが、これからは王冠と交換することになりそう。
王冠のためにちょっとだけ余分に回すかもしれない。
・エリクシルの追加

こういうのもったいなくてほとんど使えないタイプの人間です。自塑樹脂(スターレイル)もめちゃくちゃ余っています。
属性杯で一気に消化してしまうか、あるいは冠と時計を狙うか迷います。一番欲しいのは新しい聖遺物ですが、次の聖遺物が追加されるまでおそらく周回するので別の方がいいような気もします。
・グラフィックアップデート
グラフィックがアップデートされたらしい。
気のせいか蛍がよりかわいくなったような気がする。私は古いPCで低画質で遊んでいるので違いが分かりやすいのかもしれない。後ろ姿が変わっているような気がします。


気のせいですね。
しかし、全体的によくなった気がするのでその気分は大事にしようと思います。
・キャラ依存の探索性能

これは否定的な意見も多いと思います。今に始まった話ではないのですが原神では特定の限定キャラクターに優位な探索性能を与えるということがあります。ナタで言えば一応竜でギミックはこなせるのですが、やはり快適さに差があります。
ユムカ竜は足が遅く、沈玉の谷では気軽に空を飛べたのにそれができなくなってるのも探索経験としてややマイナスです。
まだ最初のバージョンなのでこれから改善する可能性は十分あります。たとえばカチーナのように移動性能を持ち、恒常星4で比較的入手しやすいキャラがくるかもしれません。
旅人でもスピリットウェイを移動したい。炎旅人がまだ実装されていないので期待してます。
私は快適に探索したい人なので夜蘭も閑雲も1凸していますし、ムアラニも引きました。探索を重視するならばムアラニも1凸した方がいいと思います(1凸「戦闘中でない時、ムアラニが夜魂の加護状態で消費する夜魂値と燃素-30%」)。
今のところナタの民はカチーナ→テペトル竜、ムアラニ→コホラ竜、キニィチ→ユムカ竜のように竜の探索性能を引き継いでいると考えられます。
そうするとクク竜の能力を引き継いでそうなチャスカ、飛行能力を有するイクトミ竜(謎煙の主と豊穣の邦のどちらの竜か不明)の能力を引き継いでいそうなイアンサとシトラリがヤバそうなのがわかります。

テイワットのキャラクターは風の翼を持っているのでみんな飛べます。ということは、それ以外の性能、すなわち、滑翔時の移動速度アップと空中スキル(魈や万葉みたいに空中でも使えるタイプ)などが来ると考えられます。
放浪者、閑雲とはまた違った移動性能を持つならそれはそれで面白そう。少なくとも「使用後の30秒間、滑翔時の移動速度+30%」(赤羽団扇)、「チーム内の自身のキャラクター全員が滑翔に消費するスタミナ-20%」(アンバー)を超える性能は期待したい。
ver5.0の更新はとても満足しています。本文ではあまり触れませんでしたがマップもBGMも国の特色がよく出ていて満足でした。

今後はシムランカの記事→魔神任務→世界任務の予定。ただしシムランカの記事については4.8が終わってしまったのでタイトルと構成を少し変更したいと考えています。
世界任務ではいままでずっと追ってきたもののシッポがとうとう掴めて嬉しい部分もありました。
今回からスターレイルと同じように魔神任務の長文記事を書いて、余力があれば何か個別の記事を更新したいと思います。
ナタ用にキルゴ使ってサムネを作ろうとしていたのですが、ジェネレーターを見つけたので今回はそちらを利用させていただきました2。
開拓クエスト「風起雲湧、相見える鋒鋩・前編」(ver2.4)に関する記事です。ver2.3と同様に長めの記事を一つ書いて、あとは余力があれば何本か記事を書きたいと思っています。 仙舟羅浮についてはその背後の設定が分かれば […]
]]>開拓クエスト「風起雲湧、相見える鋒鋩・前編」(ver2.4)に関する記事です。ver2.3と同様に長めの記事を一つ書いて、あとは余力があれば何本か記事を書きたいと思っています。
仙舟羅浮についてはその背後の設定が分かれば面白いのですが複雑です。今回の記事は必要な範囲で羅浮の設定を掘り下げました。
今回のクエストは狐族の問題と思わせておきながら実は持明族の問題が重要になっていると考えられます。
開拓クエスト幕間・前編ほか、今までの同行クエスト(白露、飲月、鏡流など)、冒険クエストのネタバレがあるので注意してください
ピノコニーの事件の後、景元は星天演舞に星穹列車を招待しました。
姫子はルアンと会う用事があるので、今回は3人が羅浮に行くことになります。

演舞典礼は仙舟が選んだ「守り人」と戦うことで武威を示すイベントです。勝者には賞金、商品、名声が手に入ります。
武徳を示せば民の心を落ち着かせて士気を高めることができるという将軍の狙いでした。
一行を出迎えてくれたのは彦卿。いきなり歩離人が暴れ出す事件が起きます。この歩離人は謎の少女が倒しました。

景元に会うとそこには朱明の懐炎将軍、先ほどの謎の少女雲璃もいました。懐炎はあくまでプライベートで来たと主張しました。

雲璃は懐炎の孫弟子で「焔輪八葉」の一人です
懐炎は雲璃のことを「人見知りの激しい、人付き合いの苦手な子供」と評しています。

景元は懐炎との面会があるので公務を彦卿に任せます。カンパニーの積み荷に関するトラブルを宥めるという任務です。工造司ではスコートと再会しました。

スコートは「金人旧巷、市店の喧騒」(ver1.3)に出てきたカンパニーの社員です。今回もこりずにまたトラブルを起こしていました。
彼についてはさらにイベント「花咲く習剣録」でも出番があるので、まだの人は是非進めてみてください。

引き延ばしをはかろうとしているスコートを仲裁しに来たのが霊砂。彼女は同盟から派遣された丹鼎司の新しいトップです。ちょっとやり手な雰囲気を出しています。

スコートが荷物の検査をしぶしぶ承諾すると、コンテナの中から狼のような機械が出て来て暴走しました。スコートは次は幽囚獄で再会するかもしれませんね。

一段落して丹鼎司で霊砂と雑談することになった一行。霊砂は将軍の責任について触れます。薬王秘伝による被害が拡大したのには将軍にも責任があるはずだと。

彼女の師匠である雲華は景元によって更迭されており、何か確執があったことを匂わせています。
丹鼎司で雲璃と再会し、彦卿は「手合わせ」をします。そこを、曜青の将軍飛霄が二人を仲裁しました。

神策府で懐炎と再会し、懐炎はそこで真の来意を告げます。飛霄と懐炎は建木の事件が原因で元帥により派遣されてきた。同盟は景元の将軍の資質を疑問視したからです。
ここで懐炎がおもしろい提案をします。勝負ごとには勝ち負けがあり、勝者と敗者を分けてしまう。
協力して一人の者を教えることによって勝利を収めることが出来れば、二人とも何かを得ることができる。
そういう理由でなのかは彦卿と雲璃の指導を受けることになりました。ここから演舞典礼の前日までの修行の話はイベント「花咲く習剣録」で語られます。

演舞典礼の前日に椒丘が来て、一行は典礼の会場の場所を下見に行くことになります。。
その途中で彼らは怪しい狐族と出会いました。あとを付けると彼らは変装していた歩離人でした。演舞典礼の背後で何やら怪しい計画が進行しているよう。
場面は切り替わり開拓者パート。
懐炎、景元、飛霄の三人の将軍に開拓者と丹恒が立ち合います。
開拓者は飛霄の質問を受けることになります。

飛霄は景元の責任について触れます。
薬王秘伝の成長を察知できなかった職務怠慢、
ハンターの言い分を鵜呑みにして危機解決をナナシビトに任せた職務放棄、
そして、独断で演舞典礼を開催すると決めた戦略不全の3つです。

受け答えを通じて飛霄は彼らがウソをついていないことを見抜きました。開拓者たちは十王に奏上する証言を残すために十王司に向かいます。
飛霄が仙舟羅浮に来たのは元帥の命令でしたが、啣薬の龍女(白露)に自分の病気を診てもらうこと、曜青の仇敵である歩離人の戦首呼雷を曜青に輸送するという用事もありました。
幽囚獄では呼雷の輸送に先立ち、雪衣の案内の下で椒丘とモゼが面会しようとしました。しかし、歩離人がこの現場を襲い、呼雷の脱走を許してしまいます。

一方、開拓者たちは寒鴉と一緒にいたところこの騒動に巻き込まれます。雪衣の案内の下、騒動から逃げ延びたモゼと合流して呼雷を追いました。

あと一歩というところで呼雷には逃げられます。果たして演舞典礼はどうなるのか。
後半へ続く。
景元は水面下に潜んでいた勢力を「淀み」と言いました。今回の記事ではその「淀み」である5つの勢力について検討したいと思います。

初めに挙げておきます、薬王秘伝、持明族龍師、曜青の持明族(天風君?)、歩離人(+幻朧)、カンパニー(技術開発部)です。

今までの内容を復習しつつ解説したいと思います。

仙舟同盟は仙舟人、狐続、持明族の3種族からなる同盟です。
仙舟人はかつて「建木」という形で薬師の力により長命を手にしました。しかし、それが招いたのは苦しみの時代でした。
仙舟人はそれを乗り越えるために雲騎軍を結成して豊穣の忌み者と戦い、十王司を立て死を定めました。
一方、狐族と歩離人はかつて「青丘」という場所にいました。そこで「赤泉」により長命を手にします。その後は、仙舟人と同じです。苦しみを乗り越えて、青丘の外に出てそこから時間が経つにつれて故郷の場所が分からなくなった。
歌によれば、終わりのない狼の冬は、青丘の太陽が33回まわった後も続いていたという。物資の不足と飢餓によって、人々は信仰上崇拝していた動物すらも、飢えを凌ぐために食べざるを得なくなっていた。そして大地に白骨が広がるかと思われた時、1人の救世主が世界で最も高い山に登った——その救世主は、狐族の神話の中では「塗山」という名の女性だとされているが、歩離人の歌では「都藍」という名の男性になっている。救世主がどのような名前で呼ばれていようと、その人物が長生の主に人々が生きるための食料を与えてくれるよう、祈りを捧げたことは事実だ。すると、不思議なことに山の頂が裂け、その隙間から甘美な「赤泉」が溢れ出した。
赤泉を飲んだ人々は、口にした動物の肉から力、敏捷性、強靭さを得た。さらには彼らの血にも野性が漲り、獣らしい外見的特徴が明らかになっていった――この時から、世界は以前とは違うものに変わったのである。
新たに生まれた犬人たちは、赤泉を媒体として、そこからあらゆる道具や食料を創り出した――畑には穀物ではなく肉が植えられ、身に纏うのは布ではなく胎盤や臍の緒になった。青丘文明を恐怖に陥れた極寒の雪の地でさえ、もはや恐れる必要はない。犬人たちは極寒の地で生物膜を育て、暖かいドームを作った。これによって狼の冬の苦難を遮断したのだ。1
狐族と持明族はあとから同盟に合流します(合流した時期は不明)。
持明族は「建木」を封印するために自らの海を差し出しました。それ以後、羅浮の龍尊は建木の封印を管理するという責務を負うことになります。
ここで知っておいてほしいのは各種族の長命の原因が異なるというところです。仙舟人は薬師、持明族は「不朽」の星神龍の血筋であることが原因です。
複数の原因が交差するとどうなるのか?については後々で重要となってきます。
薬王秘伝には仙舟人、狐族、持明族、殊族の民(短命種)など様々な構成員がいました。
仙舟羅浮は他の種族に極めて寛容な姿勢を取っています(「殊俗の民」などという若干見下した呼び方をしていますが)。例えば街中には平気で薬乞い(「豊穣」の派閥)の子供がいます。
これはおそらく仙舟人たちも薬乞いであった過去があるからでしょう。「長命」を求めること自体は生き物に普遍的なことで、同盟はその中でも寿禍(薬師)の力を求めることを禁じているものと考えられます。
しかし、この寛容さが付け入る隙になっているという側面があったことは否定できません。
これに加えて、羅浮は構造的に薬師の信奉者が生まれやすい土壌になっています。いつどこにいるか分からない帝弓よりも自身に長命をもたらしている薬師の方が身近に感じる人もいるからです。
また、第三次豊穣戦争もその原因の一つだと考えられます。この戦争では、帝弓の矢によって敵だけでなく味方にも多くの犠牲が出ました。このことから帝弓に対して疑問を抱く人も居ました。
実はこの帝弓の降臨には符玄と景元が関係しています。符玄が方壺滅亡の危機を予見し、将軍である景元に提案しました2。
「仙舟『玉殿』には同盟の観星第一重器、瞰雲鏡があります。この装置は観測だけでなく、外部に信号を送ることもできる…つまり、船を使って瞰雲鏡を方壺に運び、帝弓の光矢が最後に出現した場所に向けて助けを求めるのです。今すぐ動けば、あの惑星(計都)が墜ちる前に事態を好転させられるかもしれません」
この出来事に納得できなかった一人が丹枢です。彼女は親友の雨菲(Yufei)を失ってしまいました。
丹枢は生まれつき目の見えない天欠者で、いじめられていました。そんな彼女を支えてくれたのが雨菲でした。雨菲は医師として後方支援に当たっていたところ、帝弓の流れ弾によって亡くなってしまいます3。
戦争が終わりました。私たちは勝ちました。雨菲は死にました。
なぜ後方の野戦病院にいた彼女が死んでしまったのか、どう考えても分かりません。
私は狂ったように雲騎軍に原因を問い詰め、やっと教えてもらうことができました。
帝弓の司命が世に降臨し、神の矢で歩離人の艦隊を殲滅した時、神の恩恵により「付加的な傷害」が加えられました――その傷害を負った一つに、雨菲のいた野戦病院がありました。
彼女は豊穣の民ではなく、帝弓の司命の神の矢によって、骨の灰さえ残らず消されてしまったのです。
帝弓の司命よ、どうして?
丹枢はこの不条理から帝弓を信じることができなくなります。そして薬師の信仰へと走りました。これが今の「薬王秘伝」のはじまりです。
この羅浮内部の亀裂に目をつけたのが幻朧で、彼女は停雲になりすまし、近くでその分裂と崩壊を楽しんでいました。絶滅大君は仙舟内部の薬王秘伝と手を結んでいました。
① 薬王秘伝と持明族の関係
仙舟人には魔陰の身があり、持明族には脱鱗転生がある。そして、狐族も人間と比べれば相対的に長いですがやはり寿命があります。
完全な(欠点のない)長命を実現するためには魔陰の身を克服する必要があります。その研究をしていたのが丹枢でした。彼女は一つの答えを見つけます。それが「不朽」の龍の力を用いる方法です。

短命種と龍についてはクエスト「トッド・ライオットの学術研究」で語られています。彼は燭炭学派(博識学会)の学者で、仙舟には長命を求めてきていました。
随分前のクエストなのでおさらいすると博識学会の学者トッドは開拓者を利用して「長生を求める」という罪を犯します。

彼は開拓者が忘れ物を取りに行っている隙に持明族の卵からあるものを盗みます。そして、それを自らに注射して若返りに成功します。
…持明の卵の抽出物をチューブ1本分入手できた。実を言うと、注射器の針では彼らの「殻」を突き破れないのではないかと心配していたのだ。帰り道、星槎海で星槎の安全運転を監視している奴に鉢合わせて、驚きのあまり心臓が止まるかと思ったが、幸いにもバレずに済んだ。
これはトッドの師ベニーニの記録です4。トッドはこれをよんで犯行に及んだと考えられます。短命種が持明族の卵の抽出物を利用すると若返ることができます。
しかし、この若返りは止めることができず、最終的には消滅してしまいます。つまり、短命種と龍は相性が良くないということです。
狐族と龍については、すでに書きましたが飲月君が白珠に対して龍化妙法を用いて新たな命を授けようとしました。これは部分的には成功しました。
ただしこれは倏忽の血肉も重要な役割を果たしていると考えられます。
仙舟人と龍。ここで出てくるのが龍蟠蛟躍です。薬王秘伝の調査中に見つけた薬で、この薬を分析してもらうために出会ったのが丹士長である丹枢でした5。
「龍蟠蛟躍」の核心的な原理は、龍祖のこの力を他の生き物の体内に転移させることである。岱輿トウキ、伏冬桑、波月人参…これらの薬剤の核心的な薬理作用はただ一つ、即ち持明髄の細胞を再生および活性化し、薬を注入された体内で活動を再開させることである。
長命種の中で、これらの「薬剤」は「制御可能」な形で魔陰の身を誘発する。本来であれば寿瘟禍祖の影響で無秩序に成長するはずの身体の組織が、龍祖の引導を受け、「制御可能な範囲で制御不可」の状態となる。それによって、受容体は理性を保ったまま、魔陰の身にしか得られない力を獲得するのである。
この薬には持明髄が含まれています。この薬を摂取し、もし「解毒薬」を開発することができれば魔陰の身は不治の病ではなくなるということを丹枢は書きました。
※ただし、薬王秘伝がこれに成功していたのかは怪しいと思っています。なぜなら丹枢のもとでの「薬王秘伝」というのはできてから30年足らずの組織にすぎないからです。とりあえず魔陰の身を誘発し、意識を鮮明にすることには成功したようですがそれ以降どうなるかは全くの未知数です。開拓者に「餐雲承露丹」という薬を渡していたようにまだ改良中だったことが伺えます。丹枢より前の人体実験の記録も残っており、丹鼎司ではこうした禁忌の研究が細々と続けられていたことが分かります。

以上のように、長命種に龍の要素が加わると新しい可能性が開けてきます。
持明族の卵は「珠守り人」が守っているため普通の人は近づくことができません。つまり、薬王秘伝が龍蟠蛟躍をつくるに当たっては持明族の協力が不可欠であると考えられます。
つまり、持明族にも薬王秘伝に対する協力者がいると考えられます。
② 歩離人との関係
薬王秘伝は歩離人とも接近していたことが分かっています。その構成員が戦首の呼雷を脱獄させようとしていました6。
氏名:清寧
性別:女
罪名:破牢釈囚
罪状の概要:薬王秘伝の構成員。前歩離戦首の呼雷を脱走させようとした。天涯洞で地衡司に逮捕された。
氏名:若茗
性別:女
罪名:破牢釈囚
罪状の概要:薬王秘伝の構成員。清寧の事件の共犯。天涯洞で地衡司に逮捕された。
このことから薬王秘伝と歩離人も関係があったと推測されます。
③ 薬王秘伝と龍師の関係

寒鴉の報告にも丹枢と龍師つながりが匂わされていました7。
私と部下は、丹鼎司の過去70年以上の管理文書、丹枢の非人道的な実験記録、彼女と持明族の龍師とおぼしき者がやり取りした手紙を詳しく調べた。これらから、彼女たちが一時的な興味により、古代の邪教を名乗って行動する犯罪集団ではなく、綿密に陰謀を練っていた妖人であることが判明した。
次は羅浮の龍師について検討します。
薬王秘伝の問題で中でも深刻なのが持明族の龍師が関わっていたという事実です。持明族内部はやや複雑な状況になっています。
龍師は龍尊をサポートし、持明族をまとめる役割を担っています。持明族の間には白露派と丹恒派がいます。
※ここでは龍尊制度自体の廃止を望んでいる人は除外します

丹恒が来る前は白露が龍尊としていました。白露は前任の龍尊から指名をうけたという点で正統性を有しています。しかし、彼女はこの地位には特に関心がないようです。
白露は尻尾に封印が施されているためか成長が遅れています。

それから、龍尊様はすでに雷を呼び、水を操る力を発現させています。その力が暴走して『飲月の乱』の惨事を繰り返さないよう、一族の職人に再度『尺木の鎖』を作るよう命じ、龍の尾に装着しました。8
これは、厄龍となり暴走してしまうことを阻止する目的と、龍師にとっても彼女が幼いままでいる方が都合がよかったためと考えられます。
しかし、追放されていた丹恒が羅浮に戻って事態が動きます。彼は頭に角冠をいだき、そして建木の封印を解くという「龍尊の力」を見せつけました。
その結果、丹恒のほうが龍尊に相応しいのではないかと考える人が現れます。こうして、白露の暗殺未遂事件が起きます。

この事件には曜青の持明族も絡んでいた可能性が高いと考えられます。
「龍尊の力」が割れたのは飲月の乱が原因です。
飲月の乱は「雲上の五騎士」の一人である飲月君が「不赦十悪」の罪を犯し、強制脱鱗に処された事件を言います。


前史として、羅浮に豊穣の使令「倏忽」が建木を奪いに来た事件がありました。将軍騰驍は歳陽の話でも出てきました。歳陽の燎原を倒し、造化洪炉に閉じ込めた景元の前の将軍です9。
倏忽は「血塗獄界」という術を使い、飲月君は龍狂になってしまいます。これを破ったのが白珠でした。

飲月君は白珠に恩を返すために応星と共謀して白珠を生き返らせようとしました。その際に用いたのが豊穣の使令の肉体と龍化妙法です。

持明族の龍尊は龍化妙法を用いることで龍脈を次の龍尊へと継承して、自身は脱鱗するとされています。つまり、飲月君は自らが脱鱗する代わりに白珠を助けようとしました。
これ自体「不赦十悪10」に相当する大罪ですが、ナナシビトである白珠ならば外の世界でもやっていけるだろうという楽観があったのかもしれません。
しかし、これは大失敗します。白珠は厄龍となり、持明族の卵を破壊するなどの被害を出しました。鏡流がこの厄龍を討伐しました。
飲月はこの騒動により強制脱鱗の刑に処されることになります。一方、鏡流は魔陰の身を発症してしまい、同族殺しの罪を犯します(この事件は飲月の乱の翌年の出来事です)。
こうして飲月の乱は幕を閉じました。
「龍尊の伝承」が断絶することを恐れた龍師が小細工をし、丹楓の脱鱗が中途半端になされました。このせいで丹恒は残された「龍尊の力」(丹楓の力)を使うことができます。
鏡流も景元も刃も丹恒の用いる力は飲月君と同じものであると評価しています。
この3人は武人ですから主に戦闘面における飲月君の話をしています。しかし、飲月君には治癒の力もありました。

丹恒は今のところこの生命に関わる力(治癒の力)を有していません。

「龍尊の力」とは破壊の力と生命の力と考えられます。具体的には水(と風)を操って戦う能力と治癒に関わる能力です。
※白露も水を操る力(雲吟)と雷を操ることはできます。
そして、丹恒の能力は封印を解く能力と、白露の能力は封印を再びする能力と関わっています(丹恒が「建木」を封印しようとしたができず、白露が封印する能力を見せた場面がありました)。

丹恒が破壊の力であるとすれば白露は創造の力であるとも言えます。この二者が入り混じったものが「龍尊の力」だと考えられます。
「建木」の封印を維持するにはこの2つの能力が必要だと考えられます。
慈悲深い女の声:持明族は輪廻することはできても、命を生み繁殖することはできない…つまり、天災や人災によって人口が減ることは避けられません。

持明族は輪廻することはできても、新しい命を生むことができないとされています。持明族の人口は減る一方です。
これをふまえると、飲月の乱において多数の持明族が犠牲になったことや第三次豊穣戦争で方壺が受けた被害の深刻さが分かるでしょう。
しかし、飲月の乱を経て新たな可能性が生まれました。他の種族を持明族にしてしまうという方法です。
羅浮の龍師の目的は「種の存続」だと考えられます。
しかし、ベニーニとトッドの実験からわかるように持明族の細胞を受け入れることができる種族は限られていると考えられます。
狐族である白珠の場合は豊穣の使令の血肉と龍化妙法が鍵となりました。このため、龍師としては①「龍尊の力」(龍化妙法)を取り戻すこと、②豊穣の(使令の)血肉を入手すること、③ベースとなる狐族を手に入れることが必要だと考えられます。

もっとも、前述のとおり「龍尊の力」は分かれてしまっています。丹恒を据えるだけでは力は取り戻せません。丹恒の中にある丹楓の意識を呼び起こし、白露から力を取り戻し、そうして完全な龍尊を蘇らせること、これも龍師の目的だと考えられます。

「丹楓の意識」なるものが本当に存在しているのかまだわかっていませんが、丹楓が騒動を起こした動機を考えればそれはないだろうと思っています(いつ回収されるかは謎)。
まとめると、新たな持明族の誕生には、豊穣の使令の血肉と龍化妙法が必要。前者のために、龍師たちは薬王秘伝に接近したのではないでしょうか。
そして白珠が狐族であったことからわかるように狐族も必要となります。ここで狐族の供給源となり得るのが、狐族の信徒を抱えている薬王秘伝と狐族を奴隷として扱う歩離人です。
モゼが薬王秘伝の連中が使っていた姿を消す技が曜青の「天風君」傘下の持明族が習得している「風幕」に似ていると言っていました。

ここから少なくとも曜青の持明族が関わっていることがわかります。飲月の同行クエストで白露を暗殺しようとした刺客が同じ術を使っていました。
天風君についてはあまり情報がありませんが、飲月君の死刑に反対したことと羅浮の龍尊である白露の動向をうかがっていることが分かっています11。
また数ヶ月前、曜青の『天風君』から龍尊様の様子を尋ねる手紙が届きましたので、長老たちの方針に従って返事を書きました。具体的には、まだお若い白露様には龍師の補佐が必要である。成人の儀が終われば、龍師は『飲月君』の尊号を奉上することになる…といった内容です。



彼らは羅浮の龍師とは違った目的を持っていると考えられます。
なぜなら、天風君が龍尊であるならば丹楓と同じようにその伝承のために龍化妙法が使えると考えられるからです(丹楓独自の術とは明言されてないはず)。
白露はむしろ貴重な新しい持明族のサンプルともいえますから「種の存続」を目的とする羅浮の龍師がその命まで狙う理由はありません。
確かに白露が亡くなれば丹恒が次の龍尊の候補となりますが、これは幼い白露をコントロールするよりはるかにリスクの高い行為です。
つまり、羅浮の龍師たちは白露を殺害するほどの動機はないと考えられます。
このことから白露の暗殺を目論んでいる者は別の目的を持っているか、あるいは、曜青の龍師たちが天風君のあずかり知らぬところで動いているかのどちらかです。
「別の目的」の一つとして考えられるのが、白露が純粋な持明族ではないからというものです。単に白露が龍尊に相応しくないということです。
純粋な持明族からするとこの点が気になったのかもしれません。
カギになってくるのが霊砂だと考えられます。
彼女の師匠である雲華はかつて持明族と対立し、丹鼎司を追放されました。そしてこの追放を決定したのが景元です。
龍師たちは霊砂に媚を売っています。霊砂は丹士長の玉絡との会話から龍師たちと距離を置いていることがわかります。

霊砂がなぜ重要となってくるかというとこれは持明族内部の自浄作用と考えられるからです。

以上が持明族内部の問題です。重要なのは「龍尊の力」が分かれていること、持明族には「種の存続」の問題があること、そして白露の暗殺未遂事件が意味することだと思います。
頭の固い古い考えを捨てきれない持明族とより柔軟な考え方を持っている持明族の対立ともいうことができると考えられます。もちろん丹恒と霊砂は後者だと考えています。
白露は持明族のもつ平和的な部分だけ継承することに成功したとみることもできます。
今回の話の中心になっている種族です。そのルーツは狐族と関係があります。

狐族と歩離人は「青丘」に住む元々は同じ種族でしたが途中で分岐が生じて別々の種族となりました。彼らは「赤泉」によって長命を獲得したとされています。
商業・農耕をするのが狐族で、狩猟・牧畜をするのが歩離人です。文明と野蛮の対立と言ってもいいと思います。ここでいう「狩猟」には略奪も含みます。武器牧場という生々しい表現もありました(歩離人の器獣は人を食べます)。
歩離人では部族の長を巣夫といい、その巣夫の中から戦首が選ばれます。戦首であった呼雷が鏡流によって倒された後は部族はバラバラになってしまったとされています。
しかし、30年前の第三次豊穣戦争で仙舟同盟は痛手を負いました。組織化が十分でない歩離人でさえこの被害ですから同盟が呼雷を警戒する理由も分かるでしょう。
そんな部族を再び結集させようとしているのがマングスです。彼女は歩離人の猟群(部族)を導いてより大きな猟群を作っていることが確認されています。
マングスは「長生の主の使者」を自称する女で、変幻自在だという。これは幻朧だと考えられています。

薬王秘伝の事件が起きたとき幻朧は停雲に化けていました。彼女の美学は「直接手を下さずに内部に混乱を引き起こし、相手を壊滅すること」だと考えられます。
羅浮においては薬王秘伝という内部の異分子を利用して、羅浮の崩壊を目論みました。停雲に成り済ますことで他にも内部にスパイがいるかもしれないという疑惑の種をまきました。
今度は歩離人と仙舟同盟の対立を利用しようとしています。
今回は博識学会も怪しい動きを見せています。
博識学会はニューロンテネオン号を用いて武装考古学派に「武器」を送ろうとしていました。これらについては「スターピースカンパニー羅浮駐在オフィスからの届出」、「輸送船ニューロンテネオン号の航海日誌」、「ニューロンテネオン号貨物調査報告書」に詳細が書かれています。
かいつまんで言うと博識学会はカンパニーの物資輸送部に秘密裡にある兵器を送らせていた。その兵器というのが「咆哮の棺」と呼ばれる歩離人の生体組織を用いた兵器でした。

名目上は「クリムト立憲国にいる武装考古学派を支援するための兵器」でした。
武装考古学派はたまに出てくるちょっと危ない星を調査している博識学会の派閥です。「ヘルタの手記」にも最も危険な遺跡を探索する学派と書かれています。
星間探査と文明の考古学に情熱を傾け、常に最も人を寄せ付けない惑星を旅し、最も危険な遺跡を探索する学派。想像してみるといい。徹底した武装で、学派は傭兵を率いて探査船から飛び出し、古代の建物の隙間をゴキブリのようにすり抜け、琥珀紀に忘れ去られた運河へ、途中で何人か馬鹿がトラップに引っかかって生贄となる。目的地に到着すると、貴重な古文書や書類を掘り出し、容赦なく爆薬を仕掛け、通路を爆破で作り、そして嬉々として船に乗り込んで離れる……彼らは学者というよりも傭兵だったと言う意見もあるが、その通りである。
わかりやすく言うと、危険な遺跡であれば誰も調査したことのない未発見の滅びた文明があるはずだという思考だと考えられます。危険であればあるほど未発見の可能性が高くなるということです。
この船が歩離人によって襲われました。それを朱明の使者(雲璃)が助けてやむなく羅浮に寄港したというものです。

この物資輸送部に所属していたのがスコートです。
積み荷のコンテナは幽囚獄に持ち込まれていました。丹恒によるとこれらは全て仕組まれていたものだと考えられます。つまり、送り主(博識学会)と歩離人がグルであったと。

博識学会と関係が深いのがカンパニーの技術開発部です。

技術開発部はあの「虚数崩壊インパルス」を開発した部署としても知られています。今回の背後にはこの技術開発部も絡んでいると考えられます。
今回の開拓クエストでは符玄が玉殿にいることが明かされています。同盟の許可なく将軍代行をしていたのだから当然と言えば当然です。


玉殿はあまり出て来ない場所ですが、符玄さまと縁のある場所です。
符玄は仙舟「玉殿」の観星士世家、符氏一族の出です。そして玉殿の太卜司の太卜を師として卜占を学んでいました。
符玄は師匠から「符玄の手によって師匠の運命が絶たれる」という未来を告げられます。その「運命」を避けるために彼女は玉殿を離れ、羅浮に活動の場を移しました12。
「知っているか?『十方光映法界』に問いかけ、卦象を解読した後、僕は君の手によって自らの運命が断絶されると確信したんだ。それでも僕は依然として君を弟子にして、仙舟『玉殿』の太卜たる座を受け継いでくれる日を待つことにした。なぜなら、すべては運命に定められているからだ」
符玄がやたらと羅浮の将軍の座を求めているのもこの「運命」を避けるためだと考えられます。そんな符玄が玉殿に行っているということはよほどの理由があると考えられます。
羅刹と鏡流も玉殿にいます。将軍「爻光」が興味を示したからです。

呼雷は約700年前に鏡流に破れて幽囚獄に捕まることになったので、彼女に恨みを抱いている可能性は高いです。

次のストーリーでは玉殿も重要な意味を持ってくると考えられます。

曜青の狐族ということはやはり歩離人と「月狂い」が関係してくるのでしょう。白露も彼女の「病気」を治療することができませんでした。
彼女の専属医である椒丘は呼雷にその治療の鍵があると考えています。

しかし、「豊穣の忌み者」を利用した治療は「不赦十悪」に相当するものでもあり、一波乱ありそうです。
椒丘の基本的な考え方は、(戦場では)「生き延びること」が唯一の道理であるというものです。生きて帰ってくればいくらでも価値は再定義できる。まずは生きることを最優先に考えようと。
一方、飛霄は自分の「運命」を受け入れています。仮に椒丘が呼雷を用いた治療を提案したとしても受け入れる可能性は低く、彼は独断で動いているものと考えられます。
よりによって天才クラブの一番ヤバそうなやつに見つかってしまった停雲。

仙舟では長命に関わる全てのものが門外不出となっています。ということは狐族である停雲のDNAについても同様に外部へ持ち出せないものとなっているはずです。
つまり、ルアン・メェイにとっては停雲はかなりいい実験素材です。
果たして停雲は無事なのか?もしかしたら次に出会うのは「停雲」ではないかもしれない…。
これも何かありそうだと匂わせていました。なのかがあまりにも失礼な発言をしています。

たしかに今までの仙舟人を振り返ってみてもそれほど見た目が年老いた人はいなかったと思います(子工造司の公輸先生はちょっと年を食ってそうにみえましたが)。
一番ありそうなのは歳陽「火皇」と関係があるからというものです。
景元、懐炎、飛霄はそれぞれ髪の色が同じです。これは帝弓七天将であること、すなわち、星神「嵐」の力を受けていることが関係していると考えることもできます。

飛霄はおそらく御空と同じ綺麗な色の髪をしていたと考えられます。イラストによってはかなり近い色をしています。

これはおそらく第三次豊穣戦争の場面ですが、ちょっとよくわかりません(白っぽくも見えなくないですが)。

もっとも、これは混血であることを仄めかしていると読むこともできます
ちなみに景元は子供の頃から白っぽい。

髪の色≒嵐の力と関係があるとはちょっと言えないかもしれませんが意識しておいても損はないと思います。なぜなら、この仮説が正しいなら元帥も同じ髪の色をしているからです。
※フカの中で一番近いのがこれ
「仙舟人と忌み者の違いは何か?」
丹枢はこの問いに対し、生物学的分類の問題ではなく「文化の問題」であると答えました。

丹枢:同じく「豊穣」の影響を受けている「豊穣の忌み者」と仙舟人の違いは何か、ご存じですか?私は丹鼎司で教わった知識をもとに、この問題に対して真剣に向き合ってきました。そして、私の中で導き出せた結論は一つだけ…それは、特に違いはないということ。唯一の違いは「豊穣」がもたらした長命種の本性を受け入れたか、それに背いたかにあります。曜青の狐族の体内には、豊穣の民の中で最も残酷と言われる歩離人と似た血が流れている…しかし、彼らは「忌み者」ではなく「仙舟人」なのです。つまり、「忌み者」と「仙舟人」の差は生物学的分類の問題ではなく、文化の問題だということ…
丹枢:忌み者が仙舟に入れば仙舟と成り、仙舟人が忌み者に入れば忌み者となる。ただそれだけなのです。忌み者たちは本性に忠実で、より強い肉体を得るために、何の躊躇いもなく己の血肉を変えてきました。一方仙舟では、その手段は言語道断の禁忌とされています。これで、忌み者に「天欠」がない理由をご理解いただけましたか?
まず曜青の狐族ですがこれは歩離人の血が混ざっているということが分かっています。飛霄に尻尾がないのも関係があるかもしれません。
椒丘も他の狐族と違い嗅覚を強調する場面が何度かありました。

モゼについては「鳥人怪人」という謎の称号がついています。これは造翼者との関係を匂わせていると考えられます。彼は椒丘との会話からかつて獄に入っていたことが分かっています。


『帰正本末』序文には意思疎通ができる歩離人の話がありました。

新しい持明族である白露もこの問題の延長線上に考えることができます。
仙舟人は自ら死を再定義しましたが、豊穣の民は不死であり続けています。このアンバランスの中で仙舟人は「薬師」を根絶するその日まで戦い続けなければなりません。
終わりの見えない戦いの中で仙舟人の中には少なからず厭戦感も出ています。こうした矛盾をどう消化するのかも気になるところです。
この戦いの「終わり」を見つけたのが羅刹と鏡流です。この二人は必然的に今後の物語の中心になってくると考えられます。
そして終わりなき戦争に見えた終わり(=平和)を象徴する存在が白露だと思います。
以上のように次の話では「仙舟人と豊穣の忌み者の境界」についても一つのテーマになってくると考えられます。「戦後」のことについても少し考えてみましょうということです。
まとめるとこうです。左サイドが仙舟同盟の外部で右サイドが仙舟同盟の内部の話です。内と外の両方に足をかけていたのが薬王秘伝のイメージです。

点線は推測を指しています。
薬王秘伝は呼雷の逃亡を計画していたこと、羅浮龍師は、曜青持明は術の使用から、そしてカンパニーは「棺」の件です。曜青とカンパニーは縁が深いとされているのですが、持明族との関係は不明なので省いています。
けっこう時間かかりましたがこれで羅浮の背景についてほぼまとめることができたと思います。羅浮は難しそうなことを言っているように見えるのですが、その背景は筋が通っているので読んでいて参考になる部分がかなりあります。
記事を書くのに時間かかり過ぎたのはちょっと反省。
次はシムランカ(原神)の記事を更新する予定です。
(おわり)
不定期で書いているスターレイルの記事です。 印象的な脇役ですがおそらく解説記事の類がないので書きました。女カは「じょか」と読みます(カタカナの「カ」)。 たぶんこのキャラが印象に残っているのは「ぞよ」という語尾にあると思 […]
]]>不定期で書いているスターレイルの記事です。
印象的な脇役ですがおそらく解説記事の類がないので書きました。女カは「じょか」と読みます(カタカナの「カ」)。
たぶんこのキャラが印象に残っているのは「ぞよ」という語尾にあると思います。女カは素裳が握っている「軒轅剣」とも関係があります。
この記事は崩壊3rdを一通りやった艦長と3rdをやる時間はないけど女カについて知りたいという開拓者向けの記事です。
崩壊3rdの編年史他、メインストーリーのネタバレを含んでいるので注意してください。

「私は羅浮で生まれ育った持明族です。かつては『丹朱』という名で、師匠のもとで多くのことを学びました。しかし、彼女は政争に巻き込まれ、異邦の地に追放されてしまったので、私も後を追ったのです。今は名前を変え『故郷に錦を飾る』ことができたので、とても感慨深いです」
崩壊3rdでは女カというキャラクターが丹朱と呼ばれています。そのため、一部艦長からは両者が関係あるのではという声が挙がりました。
確かに女カと霊砂のcvは違うのですが、過去にはナターシャのようにcvは違うけれども関係はありそうというキャラクターは出て来ています。
調べたところ2018年には女カと伏羲の名前は差し換えられていたようです。

女カが丹朱、伏羲が蒼玄となっています。見た目と合致しているので覚えやすいですね。

まずは、霊砂について現在分かっている情報を整理し、続いて女カに関する話を紹介したいと思います。
新しく仙舟「羅浮」丹鼎司の司鼎に就任した、美しく聡明な医士。鋭い嗅覚で病を突き止め、薫香で患者を落ち着かせる。
画像からも分かるように彼女はお香を炊いています。丹鼎司の新しい司鼎とあります。
まず、丹鼎司とは羅浮の組織である六司の一つです。羅浮の雲騎軍のトップが景元で、天舶司のトップが舵取りの御空、太卜司のトップが太卜の符玄であるように、丹鼎司のトップが司鼎であると考えられます。

霊砂の師匠の名前はここには出ていませんが雲華であると考えられます。雲華は持明族との争いに関わって追放されたとなっていますが、その詳細はわかっていません。

丹鼎司は雲華が辞めてから長く司鼎が不在だったようで、ここで力を伸ばし、実質的な指導者となったのが丹士長の丹枢でした。
今は玉絡が代わりの丹士長を務めています。

同盟は「指導者不在の状況」が薬王秘伝による危機をもたらしたと考えました。そこで、派遣されたのが霊砂だと考えられます。
丹鼎司に司鼎が置かれず、放置されていた原因のひとつとして丹鼎司の衰退があると考えられます。

仙舟人は星神「薬師」の影響を受け、優れた自己回復能力を持っています。そのため、医者のお世話になることが少ないと考えられます。
回復力故に、特に薬に頼らなくても回復してしまう。しかし、これには例外もあって例えば精神については肉体のような回復能力はないと考えられます。
例えば戦争による心的外傷が魔陰の身を発症するきっかけとなったりしています。心の病を治すには別の治療法が必要なのでしょう(「忘却」も一つの治療だとされています)。
以上が、霊砂と丹鼎司の背景に関する解説です。
ポイントとなってくるのは霊砂の師匠と持明族が対立していた理由、そして、持明族である霊砂を弟子にとった理由でしょう。
次に女カに関する説明に入ります。
中国は「怪力乱神を語らず」の国だから神話に関する記述が少ないと聞いたことがあるかもしれません。
しかし、中国にも豊かな歴史があります。今回は三皇五帝について紹介したいと思います。
「三皇五帝」について聞いたことがあると思います。3+5で8なので縁起がいい数字です。中国の神話から歴史にかけて伝説の8人の帝王をいいます。
諸説ありますが、ここでは三皇は伏羲 、女媧 、神農 で、五帝は黄帝 、顓頊 、嚳 、堯 、舜 とします。
※これは『史記』の記述によるものです。三皇については唐代に付けられた注釈によります。
崩壊3rdでは主に伏羲、女カ、神農(炎帝)と黄帝(姫軒轅)が出てきます。姫は姓で、のちの周王朝も「姫」の姓を用いています。
スターレイルで素裳が握っている剣が軒轅剣です。


※見た目は同じですがスターレイルの世界には今のところ律者コアが存在しないのでその機能にはかなり差があると考えられます。
黄帝はこの蚩尤を涿鹿の野に戦って破り、ここから新たな秩序がはじまったとされています。
3rdの世界ではこの蚩尤が崩壊獣として登場し、女カ、伏羲、姫軒轅はこれと戦いました。

※蚩尤と姫軒轅、神農に関する物語については「聖痕の謎」という漫画があったのですが、公式から削除されているのでここでは設定として扱っていません。
女カはオタク文化が好きで、アニメ、漫画、フィギュアが好きです。

崩壊学園においてはバビロン学園でニート生活をおくっている神格という過激な設定。天地修復の神話だったり、人類の母であるというのは神話をベースにしています。
ギリシア神話ではプロメテウスが土と水から人間を創ったという話がありますが、中国では女カが泥から人間をつくったという逸話があります。
3rdでも泥から人形(フィギュア)をつくる話が出てきます。


(補足)精衛の由来
精衛は海に落ちて亡くなった炎帝(神農)の娘の女娃(じょあい)に由来します1。女娃は遊歴中に溺死し、鳥へと生まれ変わり海を木や石で埋めようとしました。この鳥は、その鳴き声から精衛と名付けられました。
画像のこの聖痕のセットを精衛海塡セットといいますが、これは「精衛海を塡む」という古事から来ていると考えられます。無駄骨を折るという意味です。
このエピソードだけ見るとネガティブな名前のように感じられるかもしれませんが、逆に絶望の中でも強い意志を貫くことを意味すると考えることもできます。精衛が落とし続けた木石は現文明の礎になりました。
この世界では女カは「神話」をつくった人でもあります。それは神話を通じて人類に崩壊に対抗する知識を未来に残すという意図もありました。
女カには双子の姉がいて伏羲といいます。神話における伏羲は八卦を作ったとされています。八卦は中国の古代哲学や易経において、宇宙の根本原理や自然の法則を象徴する8つの基本的な図形のことをいいます。
崩壊3rdにおいては女カが神の鍵である「軒轅剣」を、伏羲が前文明のコンピューターを管理する役割を担っていました。
女カは前文明の生き残りの一人でした。前文明とは今の文明が出来る5万年前の文明をいいます。高度に発展していたものの、崩壊によって滅びてしまいました。その一部がコールドスリープにより、次の文明を影から支える役割を果たしていました。

※字幕がなぜ女媧のままなのかは謎。右で書類の山に埋もれているのがクライン。
女カと伏羲はメビウス研究室の一員でした。仕事についてはクラインがほぼ負担していたようです。
メビウス博士2は未だにファンが根強いキャラです。博士は研究内容がちょっとアレだったので孤立しがちで、構ってくれるのはエリシアと助手のクラインくらいしかいませんでした。女カと伏羲も彼女に対してはちょっと引いていました。

ちなみにこの「メビウス実験室」3は重要なイベントだと思います。ch31につながる話をしていました。このあたりのwebイベントは内容に踏み込むものがそこそこありました。

「アポニアの心理相談室」4もそうしたイベントの一つです。黄昏の街から至深の処にいたるまでのアポニアが描かれています。なぜ彼女はエリシアを慕うのか?その背景が描かれています。

誘導がないので後からシナリオを読んだ人は気付きようがないのはちょっともったいない。
クラインという数少ない「理解者」に不幸が訪れた後、メビウス博士は孤立を深めていきます。こうして、女カと伏羲は別のプロジェクトに参加することになります。それが火種計画でした。
前文明では世界の終わりに備えて4つの計画が用意されていました。聖痕計画、方舟計画、恒沙計画、そして火種計画です。

聖痕計画はヴェルトさんがいっていた「精神のアダム」をつくる計画です。
一方、火種計画は前文明の遺産を継承して次の文明が自分たちで解答を見つけるという計画でした。次の文明に「選択」の自由を与えるという点で確かに穏当な計画ではありましたが、青写真がなく、実現性が不透明であるという欠点がありました。
そこで、最後の保険として聖痕計画が残されていたというわけです。
火種計画を当初やる予定だったのがエデンで、伏羲と女カも彼女の助手をすることになっていました。しかし、エデンは前文明と運命を共にすることを選び、計画を華に託します。

女カと伏羲は二人があまりに違うので当惑しました。

エデンは前文明のスーパースターでまさに前文明を象徴する人です。一方、華は崩壊が無ければ学校に通っていた普通の女の子でした。
エデンは華に「プレゼント」として火種計画を託しました。そこには英傑ではなくて「華」として生きてほしいという願いが込められていました。

エデンは言ってみればすでに咲いた花ですから、まだ成長途中の華こそ「種」といえるというのもわかる気がします。
初めは当惑した女カと伏羲でしたが、華の人柄の良さに触れ彼女と一緒に計画を進めることになります。それから今の文明がはじまり、華、伏羲、女カは神州の地で文明の発展を支えました。
その後、神州の危機に際して、女カと伏羲は命と引き換えに蚩尤の崩壊エネルギーの大部分を封じました。そして、姫軒轅が軒轅剣を持って蚩尤にとどめを…という流れです。

「伏羲の書」は女カと伏羲が華のために遺した武装人形です。二人は融合戦士ではなかったので華のような長い命を持っていませんでした。二人は華が孤独になるのを防ぐためにこの人形を残しました。

見た目は伏羲(「ぞ」)なのですが、口調は女カ(「ぞよ」)に似ています。女カはメビウス博士が作った武装人形クラインを見て、私も姉上(伏羲)とそっくりの人形がほしいといいました。

これに対して博士はほしいなら自分で作りなさいと言いました。
のちに伏羲は「伏羲の書」を完成させます。しかし「伏羲の書」にはバッテリーの消耗、即ち寿命がありました。これはおそらく前文明から残された資源に限りがあったからでしょう。
この時代の文明の発展レベルでは「伏羲の書」のバッテリーの代わりとなるようなものがなかったと考えられます。こうして精衛は「伏羲の書」と別れることになりました。

この続きが描かれたのは比較的最近の話です。ch40(ver6.9)で再登場しました。クラインと博士たちは「伏羲の書」のバッテリーの問題を解決しました。
ちなみにクラインは電池で動いており、メビウス博士が直々に作った人形であることからかなり高性能な個体であったことが分かります(楽園の管理者としてずっと動いてたくらいですからね)。文明の発展も一因でしょうが、クラインの存在が大きかったと考えられます。

フカはこうして「伏羲の書」と再会し、「伏羲の書」も旅に同行することになりました
※私は前文明を華、現文明に入ってから約500年前までを精衛、現代をフカと使い分けています(公式も概ねこの区別を用いていると思います)。
女カについてはたぶん調べてもあまり情報が出て来ないと思うのでまとめてみました。いかがだったでしょうか。このあたりの話は時系列が前後したりしているので知らないことがあると思います。
仮に元ネタと関係があるとすると元帥の華との縁が深い人物であるのでちょっと詳し目に解説しました。

3rd未プレイでもわかるように解説したつもりですが、間違いであったり分からないところがあればコメント欄で遠慮なく指摘してください。
(おわり)
この記事はレムリアに関する資料を再点検し、まとめるものです。 ※修正予定あり(7/23) レムリアに関しては資料まとまってそうで実は原神の中でも整理が難しい部類に入ると思います。なぜなら資料によって書き方が異なるからです […]
]]>この記事はレムリアに関する資料を再点検し、まとめるものです。
※修正予定あり(7/23)
レムリアに関しては資料まとまってそうで実は原神の中でも整理が難しい部類に入ると思います。なぜなら資料によって書き方が異なるからです。フォンテーヌでは物語の形で後世に伝えられたりしており、微妙に整合性が取れないところがあります。
※例えば『シェロイとシリンの物語』とジュラバドの歴史の関係のようなものです。物語に語られていることとテキストでは食い違うことがあります。私の記事では食い違いがある場合は「物語」については補充的に使います。
あまり情報を多くしてもかえって分かりづらくなるので削るところは削りました。
この記事ではレムリアの歴史をレムス、ボエティウス、エリニュスという3人から振り返ります。補助的にあまり知られてなさそうなアウレリウスの死、エリニュスの「罪」、エリニュスの最期について書きました。
任務「諧律のカンティクル」のネタバレがあるので注意してください。青字の部分は補足説明になります。
魔神レムスはオアシスの歌い手でしたが、砂の王(キングデシェレト)に仕えることを望まず、流浪の道を歩むことになります。時期的にスメールの魔神戦争だと考えられます。
彼は高海を墓場にしようと考え、誰も踏み入れたことのない都市の廃墟に立ち入ります。回廊を抜けて神殿の廃墟の中心に辿り着くと、銀の杉の樹の下で金の蜂シビラに出会いました(響き合う諧律の前奏)。
シビラ
「遠方より訪れし旅の者よ、これは偶然ではない。運命の手がそなたをここに連れてきたのだ。」
「我は銀の樹を守る使者であったが、長い時の中で心も形も失ってしまった。」
「だが、我の目には未来が見える。旅の者よ、そなたは再び都市と臣民を手に入れるだろう。」
「そなたが築き上げた国は繁栄し、いつの日か高海を統治するだろう。」
「そなたは彼らに文明と正義をもたらすが、彼らはやがてその正義のせいで滅びる。」
「結末を知ってもなお、旅に出るというのなら、上へと導こう…」
レムス
「予言する金の蜂よ、もしこれが本当に運命だというのなら、選択の余地などないだろう?」
「もし選択する機会があるのなら、あなたの言ったその不変の結末は必ず変えられるだろう。」1
レムスはメロピスに高塔を建て、離散した人々を寄せ集め、新たな国を作りました。これは「そなたは再び都市と臣民を手に入れるだろう」というシビラの予言のとおりでした。
しかし、予言が当たっているとなると滅亡の予言の信憑性もいよいよ増してきます。レムスはそのことが心配になりました。
シビラは結末の決まった未来は事ができないと言いましたが、衆の水の主(エゲリア)ならばその破滅を招く原因を探る知恵を有しているかもしれないといいました。そこで、レムスは一縷の望みをかけてエゲリアに会いに行くことにします。

レムス
「予言の通り、栄光の王になり、民に文明をもたらした。」
「海に平和を与え、正義に基づいて大地を治め、進歩と秩序を天下に広めた。」
「しかし、新たに創られた栄光の国が繁栄するほど、ますます不安と悲しみを感じるようになっていく。」
「予言では繁栄は百年続くという。だがその後は?破滅する種がすでに芽生えている。」
シビラ
「栄光の王よ!盛衰と変化は世の常であり、フォルトゥナの法則だと言ったはずだ。」
「貧乏でも裕福でも、皆は運命の奴隷。玉座に登ることも、塵になることもそうだ。」
「運命の歯車は冷酷に回り続ける。いくら抗おうと、来るべき結末を変えることはできない。」
「波乱万丈な劇のように、終幕は最初から決まっているのだ。なぜ悲しむ必要がある?」
「運命に定められた審判の時が訪れれば、無慈悲な波は儚い栄光と幸福をすべて呑み込むだろう。」
「必ず訪れる未来を見ることはできるが、破滅を招く原因を探る神聖な知恵は持ち合わせていない。」
「だが光なき海の最深部、溢れる源水の国では、衆の水の主(エゲリア)が幽閉されていることを知っている。」
「無限の海がそなたの王国を呑み込むと予言されたように、彼女は答えを知っているかもしれない…」2
エゲリアは天理の許可なく人間を創造しようとしたため罰として深海に幽閉されました。

深海には龍の子孫が住む王国があり、ヴィシャップのプリンケプスがエゲリアの監獄を守っていました。
レムスはプリンケプスと一度は剣を交えたのですが、音楽を用いて来意を伝えるとプリンケプスはそれに応えました。そして、エゲリアに会います。
プリンケプス
「凡人の僭主よ、お前は根も葉もない呪いを憂い、運命の鎖に縛られると愚痴をこぼす。だが、我が一族がかつて百倍の苦痛を受けたことを知らぬのだろう。」
「ワシらは土地と太陽を失い、光のない海底で生きながらえるしかなかった。」
「凡人の僭主よ、お前も知っての通り、運命は高天の軌跡であり、決して変えることはできぬ。お前の考えは裏切りに等しい。」
「じゃが、もし本当にそのような愚かなことをしようというのなら、衆の水の主に会わせてやろう。」3
レムスはこの面会により「恐ろしい秘密」を知りました。しかし、救いの答えは一切ありませんでした。そして、エゲリアが犯した罪とそれによってフォンテーヌ人にかけられた呪いも知ることになります。
こうした事実にも関わらず、彼は諦めませんでした。彼はエゲリアから「純潔の水」を一杯もって監獄を後にします。
レムス
「海が我が臣民を呑み込もうとするならば、彼らの魂を水と相容れないイコルに封じ込める。」
「時間が我が国を朽ちさせようとするならば、精銅と磐石を使って彼らに朽ちない身体を作る。」
こうしてレムスは魔像を作ることになります。
まずレムスが行ったことは、エゲリアからもらった「純潔の水」を用いてフォンテーヌ人の魂をイコルに閉じ込めることでした。
この「純潔の水」は原始胎海の水であったと考えられます。フォンテーヌ人はエゲリアが原始胎海の水を用いて作り出した疑似的人類であり、その「呪い」として原始胎海の水に触れると溶けてしまう性質がありました。
ヴァシェに溶かされてしまった人々やシルヴァやマルシラックのようにたとえ原始胎海により溶けてしまったとしても純水精霊として残る部分があると考えられます。これを血液としてまた鋼鉄の肉体を与えてやれば新しい「人間」を作ることができると考えられます。それが魔像でした。
レムスはこうして「不滅の軍団」を作り上げます。
シビラ
「そなたの国は怒涛に滅ぼされるだろう。なぜなら、定められた運命は変えられないのだから。」
「彼らは未だに見えない糸と繋がり、傀儡のように苦厄の終末へと突き進んでいる。」4
朽ちない新人類を作ったとしても、再生と滅亡を招く「運命」を克服しなければすべてが破滅してしまいます。レムスは閉じこもりながら運命の主の隙を探しました。
そしてレムスは、俗世の弦の音から「フォルトゥナの秘密」を解明しました。彼は運命の音符を一つ一つ読み取ったとあります。つまり、レムスは「フォルトゥナ」の音階を見つけたものと考えられます。宇宙の音楽(Musica Mundana)の解明だったと考えられます。
「オアシスの歌い手」であり、音楽を活用した統治をしていたレムスならではの解決方法でした。そこから生み出されたのが「調和と繁栄の楽章」=「フォボス」でした。
レムスの当初の予定では新しく生み出された「運命」は鎖として人々を束縛するものではなく、自由な人々がそれぞれ自分の運命を掌握できるような設計だったらしい。しかし、人々は自分で考えることをやめてしまい、特定の考え方を迎合するようになってしまいました。
レムスはフォボスを止めるために自己犠牲の道を選びます。これは皮肉にも彼が逃げた砂の王(キングデシェレト)と同じ末路のように思えます。
旅人は「フォボス」を破壊し、元素の循環に返してやろうというのが「諧律のカンティクル」の大筋でした。
ボエティウスはレムリアのアウレリウスによってその才能を見出されました。元々は普通のフォンテーヌ人だったようです。このアウレリウスという存在が後々重要になってきます。
ボエティウス
「私は孤島の狭い王国の出身です。小屋で生まれ、葦の生い茂る村で育ちました。」
「そんな故郷に、ピカピカの鎧を着た兵士がやって来て、『征服』を告げたのです。」
「まだ子供だった私は、無邪気に半神たちの大きな背中を追いかけて首都に向かいました。」
「幸い手先が器用で澄んだ声を持っていたので、奴隷になる運命を免れました。」
「その後、神王に認められた私は、初めて文明と秩序の力に触れたのです。」
「自分の名前と部族を捨てて、私は生まれ変わりました。世の人は『ボエティウス』の名しか知らないでしょう。」5
ボエティウスは遠征先でカッシオドルと出会ったと考えられます。カッシオドルの故郷はレムスによって滅ぼされ、その生き残りがエリニュスとカッシオドルでした。
若い勇士(カッシオドル?)
「誇りは栄光の王国に住まう民の胸に咲く黄金の花のようなもの。神王の遠見の下に、もはや貧弱な未開の地はないだろう。」
「誇りは栄光の王国にとって尊厳の盾であり、金色に輝く矛先であり、匹敵するもののない神王の権威を守っている。」
「権力によって締め付けられてこそ秩序が生まれ、秩序の支配の下、芸術と美の自由が咲き誇る。」
「美しい黄金の国では、弱小·蒙昧·野蛮は決して容認されず、庇われもしない。臣従するか、滅びるかだ。」
若い楽師(ボエティウス?)
「友よ、兄弟よ。貧しい過去に未練を抱くな。昔日の人が持つ、上辺だけの卑しい尊厳に惑わされるな。」
「貧弱な肉体と精神を捨てて、鋼のように強く正しい人間になったのに、なぜ些細なことでため息をつくのか?」
「友よ、兄弟よ。バネのように永遠に変わらぬ心の旋律に耳を傾けるがよい。神王が君にささやいているのだ。」
「栄光の王国は、完璧な黄金の未来だけを見据えている。昔日の人は必ず滅びるという終曲が未来で奏でられるだろう。」6
「毒龍スキュラは我々の多くの等を破壊し、我々の楽師を殺害した」とあることからレムリア滅亡後の話のようにも読めますが、レムスの夢の中の話です。
カッシオドル?
「まさに私が憂い、嘆いた通りだ。兄弟よ、君は高らかに歌っているとき、弱者の声にも耳を傾けるべきだった。」
「誰もが故郷や自然を奪われたいわけではない。誰もが我々の旋律を受け入れるわけではない。」
「兄弟よ、君は彼らを『昔日の人』と呼んでいた。だが昔日に忠誠を誓った人にも、無視できない執着と尊厳があるのだ。」
「我々は意のままに他人を征服し支配できると思っていたが、栄光の王国の輝きはどうして――」
ボエティウス?
「なんたる軟弱さだろうか!惰弱な哀れみの心がお前の知恵を曇らせ、心をひ弱にし、背後の弱点となって現れたのだ。」
「野蛮と蒙昧が依然としてフォンテーヌの土地に潜んでいる。フォンテーヌの水源を損なっている以上、根絶やしにせねばならん。」
「もし蛮族が壮大な黄金の秩序に溶け込もうとするなら、彼らを受け入れただろう。栄光の王が我々を受け入れてくれたように…」
「だが毒龍スキュラは我々の塔を破壊し、我々の楽師を殺害した。害をなす蛮族には、もはや救いを受け入れる価値もない。」
「受け入れる価値がない以上、土地と水源から彼らを一掃すべきだ。疫病を根絶し、野火を消し止めるのと同じように。」
こうした北方の蛮族に対する差別感情がなぜ生じたのかについて明確には書かれていません。ボエティウスもカッシオドルも元々は蛮族出身でした。

一つ考えられるのがフォンテーヌ人の抵抗でしょう。レムスが正しいと信じ、自分たちを新人類へと改造してくれるというのにそれに抵抗し、あまつさえ楽師を殺したりしている。
そして、決定的だったのが調律師アウレリウスの死だったと考えられます。

アウレリウスはレムリア帝国の4人の調律師の一人で、古株だったと考えられます。彼については早くから北方遠征をしたという記録が残っています。当時、バラバラな部族に分かれていたフォンテーヌでは武力を誇示するだけで簡単に帝国の版図を拡大することができたようです7。
しかし、アルモリカを征服した時に流れが変わります。これ以降、部族が抵抗を見せるようになりました。アルモリカとはエリニュスが引き取られた地であり、おそらくエリニュスの動きが関係していたと考えられます。
この抵抗の中、アウレリウスはフォンテーヌ人と手を組んだ内通者によって殺害されてしまいました。

以上がレムリアに伝わる大調律師アウレリウスの話で、次は物語に出てくるアウレリウスの話です。
『アウレリウス戦記』はコペリウスが書いた劇でアウレリウスはフォンテーヌの英雄として描かれています。
アウレリウスは敵の罠にまはり、味方とはぐれてしまいます。敵軍に襲われているところを少女ドリュアスティスの弓によって助けられます。

彼女はこの地に戦いをもたらすのはやめてほしいとアウレリウスに頼みました。ここまでがフォンテーヌに伝わる伝説なのですが、改変され様々な物語が派生しています。
複数ある物語のうち、アウレリウスが謀殺される展開があるのですが、おそらくこれが作中の史実だと考えられます。アウレリウスは精霊の少女の説得を聞き入れ、軍を撤退させます。しかし、その途中で「狡猾な裏切り者」に謀殺されたというものです。
つまり、アウレリウスは北方への侵略を止めようとして、帝国内の好戦派によって暗殺されたのではないかということです。あとはこの暗殺者を「裏切り者」として殺害すれば戦争の大義名分を得ることができます。
※ここについてはエリニュスの介入があった可能性もあります。つまり、エリニュスの「罪の意識」が生まれたのはこのような卑怯な手を使ったからというものです。ただし、こちらの根拠に乏しい。
フォンテーヌにはドリュアスという部族の集落がありました。それをコペリウスがフォンテーヌに沿った物語に書き換えてしまいました8。
おそらくこれがボエティウスが不協和音を徹底的に排除しようとしたきっかけであると考えられます。そして、この差別意識がフォボスに乗っ取られるきっかけにもなったと考えられます。
なぜならボエティウスが一番強い感情を持っていたからだと考えられます。
ボエティウス
「一時の狂気のせいで、彼は我々全員を裏切った。」
「秩序は容易には変えられない。人を悔い改めさせるのもまた然り。」9
ボエティウスはレムスの企みを止めるべくスキュラを封印しました。こうして、レムリアの残党はボエティウスの下に集まります。
レムリア帝国は滅亡しましたが、ボエティウスを中心に遺民が集まり「色褪せた城」を建設します。そこで彼らはフォンテーヌ人に対して復讐しようとします。
「黄金の劇団」なるものの伝説が残っています。そして、カッシオドルは「黄金ハンター」をしていました。ボエティウスは帝国が滅亡した後に、フォンテーヌが北方の蛮族(フォンテーヌ人)に支配されていることを納得できず、乗っ取りを図ります。
ボエティウス
「なんと恐ろしい!完璧な秩序がまた野蛮にも踏みにじられ、弱者と蒙昧が帝国の領土を占領した。」
「精霊と泉、泉と騎士…子どものたわ言が叙事詩に取って代わり、俗謡が楽章に取って代わった。」
「永遠に続くはずだった権力が神王の一時的な狂気によって打ち砕かれ、今また新しく生まれた蛮族の国に弄ばれている…」
「偉大な帝国が野蛮に戻るのか?無知と蒙昧が理性と文明を征服するのか?」10
カッシオドルは「黄金ハンター」となりこれを阻止し、「色褪せた城」を封印しました。しかし、ボエティウスは消えておらず、フォボスのもとで力を蓄えていました。
鎮魂歌(自滅コマンド)により解放されたレムリア人は無事、フォルトゥナの下へ、元素の循環へとかえっていきました。

彼女については「諧律のカンティクル」では全く触れられていないのですが、レムリア、龍族と対抗するフォンテーヌ人の側の中心人物です。
※ここの「フォンテーヌ人」とは広く現在のフォンテーヌ地域に居住していた部族、という程度の意味で用いています。「呪い」を受けたフォンテーヌ人です。
※フォンテーヌで魔神戦争があったのか?という記事を書きましたが、魔神vs魔神という意味での魔神戦争はフォンテーヌではなかったと考えられます。魔神レムスの自滅によって、フォンテーヌでは幽閉されたエゲリアが魔神の格をもらって執政になったと考えられるからです。結末としては、スメールの魔神戦争と似ていると思います。あちらはキングデシェレトが自滅することによって、マハールッカデヴァータが草神になったと考えられます(ただし、これは明文の根拠を欠く)。
エリニュスの故郷は神王レムスによって滅ぼされました。その虐殺から逃れられたのは二人、エリニュスと「高慢な調律師と出会い、最後には権威の継承者に抜擢されたもの」(カッシオドル)だけでした。
数奇な運命で二人は正反対の立場となってしまいました。
エリニュスはアルモリカ島の領主に引き取られ、「純水」を守護する側になります。レムスの下に統一されていたレムリア帝国とは異なり、当時のフォンテーヌ人はリーダーを欠き、バラバラの部族に分かれていました。
バラバラな諸部族を統一し、帝国の辺境で反撃の狼煙を上げたのがエリニュスでした。
純水騎士エリニュスについては二つの物語があると考えられます。レムリアと戦う物語と「純水の杯」を探し、衆の水の主(エゲリア)を訪ねる物語です。
ここではレムリアと戦い、戦いが終わった後に、エリニュスが「純水の杯」を求める旅に出たと考えます。
※純水騎士は複数いるのでエリニュスは別行動していたと考えることもできますが、個人的には不自然だと思います。
エリニュス?
「高貴なる使者のお方、リマシ皇帝にお伝えください。この世の万物で我々が膝を折る相手は、
慈心深き衆の水の主、我々のために罪を背負う女主人(エゲリア)のみです。最も尊く最も偉大な統治者と呼べるお方。
いかなる王も、神も、すべて、その名前に背けません。あの方は間違いなく善の極みであり、輝きの極みなのですから。」11
エリニュス
「私たちは、白銀の不朽の花に誓います。黄金の僭主を高海から追放し、血と涙でもって不義の者たちを一掃すると」
「そして、清らかな泉が再び元のように流れるまで、純水に由来する精霊たち、万水の主が遺した恩恵を守ると」12
この抵抗の過程で先ほどの調律師アウレリウスの死が起こったと考えられます。

エリニュスが旅に出た目的は贖罪とあらゆる願いを叶える「聖杯」を求めるためだったと考えられます。
エリニュス?
「あらゆる願いを叶える聖なる器…ふん、あの純水の精霊がそう言ったのであっても、あまりに荒唐無稽な話です」
「水の中の血を洗い流せないのと同じで、罪を洗い流せる者はいない。たとえ人々がそれを忘れたとしても、罪は罪なんですから」
「白昼の輝きを取り戻せないのと同じで、過去を取り戻せる者はいない。過去がとうの昔に失われたことなど、私でさえ知っていますから」
「……」
「しかし、もし本当にそのような聖なる器がこのおかしな世界に存在するというのなら、それが本当にあらゆる願いを叶えられるのだとしたら…」
「もし本当に未来のためにすべての涙を拭き、高海の後継者に二度と過去の苦痛を味わわせないのだとしたら…」
「最後に一度だけ、私をその虚妄に溺れさせてほしい」13
???
「原罪を背負いし高海の子よ、苦しみを味わいし我等が兄弟姉妹たちよ」
「汝は運命の凶兆を知り、最後に訪れるであろう災禍を目にした」
「心を強く持て。怯える必要も、恐れる必要もない」
「原初の水を求めよ。あらゆる願いに応じる原初の杯を求めよ」
「彼女に願いを告げれば、すべての罪に対する慈悲を、やがて得られるであろう」14
あらゆる願いを叶える聖杯はおそらくエゲリアがレムスに与えた「純潔の水」とそれを入れた金杯のことだと考えられます。
これがレムスの願いを叶えたため「願い」を叶える聖杯伝説として北方に伝わったものだと考えられます。レムリアの金杯についてはボエティウスが滅亡の際に持ち出しています。
エリニュスが叶えたかった願いはおそらくカッシオドルを元に戻すことだったと考えられます。
エリニュス?
「████、私の████…もう意に反することを無理に言う必要はありません」
「あなたの魂を冒涜し石牢に閉じ込めたのは、あの呪われた僭主(レムス)であることを私は知っています」
「心配はいりません。私の████…あの時の約束を忘れたことは、一時もありません」
「いかなる代償を払ってでも、私があなたをあの永劫に冷たい檻から救い出してみせます」
「私たちが再び万水の主の懐で寄り添い、苦厄に悩まされることがなくなるその時まで」
「青き蝶が再び舞い、私たちの魂をあらゆる水の対岸へ運ぶその時まで」15
しかし、上述の通り「杯」とその中身はおそらくエリニュスの願いを叶えるものではなかったと考えられます。
エリニュス
「衆の水を司る陛下。切望していた純水の杯を賜り、この旅路を終えてよいと認めてくださったことを感謝いたします。まだこの世に残っている騎士、即ちあなた様のしもべたちは、引き続きあなた様と未来の国に忠義を誓うでしょう。私はあの気高い楽師に随行し、今も姿を隠す影を狩り、正義を執行します。闇を征く者が光をよく知るのであれば、光は闇の全てを知らず、善も儚い夢に過ぎません。この善良な騎士たちをあなた様に託します。彼らの罪をお許しください。」16
エリニュス
「衆の水を司る陛下、私の凶悪さを隠すことなく、私の罪をお伝えします。この罪はあまりに重いため、赦される余地はありません。あなた様の気高くて純粋な理想は、このような罪の責任を容赦するべきではありません。私の憂いを解き、心に慰めを与えられるのは放逐のみです。
天からの使者はおらず、度を越した罪状もない。あなたの慈愛と慈悲の国では、罪を裁定できるのは罪だけであり、裁くことができるのは人だけです。
ただ私の苦難を心に刻み、我々の受けた咎をご覧いただければと。この苦難と咎は薬草と毒草のようなものだからです。
私の名をあなた様に託します。我々を厳しく責め立てる者の名が残った時、永久に呪われ、義人と認められないことを願って。」
この「私の名をあなた様に託します」という部分から、エゲリアはルキナの泉という重要な場所がある地にエリニュスの名前を残したのではないかと私は考えています。
ここで「私の罪」というのが全く語られていません。エリニュスは何をしたのでしょう?人を愛すべき存在が人を殺めてしまったのならば確かに罪があると言えます。もっとも、個人的には、もっと血なまぐさいものなのではないかと考えています。
『北境の蛮族に関する考察』にエリニュスのことが記されているのですが「大調律師ユーレゲティアが言うように、彼女は神などこれっぽっちも信じていない――信仰を持っている人が神の名を借りて残虐な行いをするはずがない」とあります。

戦争相手国の言い分を真に受けるのもどうかと思いますが、事実としてフォンテーヌ人とレムリア帝国では戦力面に大きな差がありました。
相手は魔像軍団です。そうした物的・質的な優位を覆すために手段を選ばなかったと考えられます。そうした行為がエリニュスの罪の意識につながったのでしょう。
もちろん下敷きにしているのはベディヴィエールが聖剣エクスカリバーを湖に返す場面だと考えられます(だからここでも3回)。オートクレールが『ロランの歌』なので色々混ぜています。
「気高きオートクレール、光り輝く剣よ!そなたはかつて無数の戦を平定し、この大地の戦いを終わらせた。いつか気高き人が、私の七倍は勝る気高き人が拾い上げ、私の七倍の功を挙げるだろう。共に過ごした数多の良き日々よ!ああ、長い夜は間もなく明ける、すでに私は正義という冠を永久に失っているのだ。衆の水の主の哀れみを!不義なる者の手に渡らぬよう、美しく神聖なる湖水の煌めきを、ここで湖にお返しする!」
こうしてようやく聖剣オートクレールは湖へと沈みました。
複数の資料はエリニュスのその後の行方は分からないとなっています。
「海色の澄んだ目をした騎士はそう言うと、手にした剣を湖に放り込んだ。すると剣は音を立てずに沈み、跡形もなく消えた。その後、彼女は始終付き従っていた精霊と共に立ち去り、以降この世でその姿を見た者はいない。」(エリニュスの歌)
「剣の持ち主だった騎士は感慨に耽った様子で顔を上げた。谷を去った後、その行方を知る者はいない。」(静水流転の輝き)
しかし、「私はあの気高い楽師(カッシオドル?)に随行し、今も姿を隠す影を狩り、正義を執行します。闇を征く者が光をよく知るのであれば、光は闇の全てを知らず、善も儚い夢に過ぎません。」(エリニュスの歌)という部分を見ると「黄金ハンター」であるカッシオドルと同行していたと考えられます。



ボエティウスも同じ章句を引用していましたが、これはレムリアの頌歌からの引用です。

カッシオドルはこれに「いつの日か、水と土が豊かにあふれる場所で…また…再会できるだろう…」と付け加えています。
「再会」とはもちろん旅人とパイモンのことを言っているのですが、ここにはエリニュスも入っていたと考えられます。
エリニュスはフォンテーヌ人、カッシオドルは魔像です。エリニュスは先に亡くなってしまったと考えられます。
そして、エゲリアの「聖杯」が願いを叶えてくれるようなものではなかったこと考えると、彼女は最期までカッシオドルの魂を解放することはできなかったと考えられます。現に旅人がカッシオドルの魂と出会っていますからね。
アランナラがサルバで金色のナラヴァルナと再会することを望んでいたように、テイワットの霊魂は地脈を通じて元素として循環していると考えられます。あの世界では元素が生命の循環を象徴しているものだと考えられます。
「静水流転の輝き」のテキストは2パターンあります17。
『エリニュスの歌』と照らし合わせると左が真正であると考えられます。しかし、「至純の杯」をエゲリアを解放するために使っているなど物語と異なる点もあります。
そうすると右のテキストはなぜ用意されたのかが謎。一つ考えられるのは戯曲として残ったのが右の物語だというものです。
「万水の主」という呼び方はレムリア側がするものとおもいきや「在りし日の歌」で普通に使っているので特に使い分けはなさそうです。
| 真? | 偽? |
| 「深き罪が永遠の都に没落をもたらし、無数の奴隷と僭主が闇夜の荒波に沈んで命を落としました」 「我らはエゲリアの名にかけて誓う。純水の杯を探し出し、あの方の国に返すと」 「これこそが、我らの生まれ持つ原罪を償い、同じ死を避けるための唯一の方法…」 「いかなる犠牲を払おうとも、純水騎士の名において、必ずや気高き使命を果たしましょう」 | 「深き罪が永遠の都に没落をもたらし、無数の奴隷と僭主が闇夜の荒波に沈んで命を落としました」 「我らは母なる神の名にかけて誓う。純水の杯を探し出し、あの方を幽閉する束縛を打ち砕かんことを」 「これこそが、我らの生まれ持った原罪を洗い流し、同じ死を避けるための唯一の方法…」 「いかなる犠牲を払おうとも、必ずや正義の名において為すべき使命を果たすのです」 |
| 壮大な楽章の終わりも、また定められし終演を迎えた。揺らぐことなき正義を守る人々は、古の世の栄華を失った廃墟でこう誓いを立てたのだ。 この水色の杖は、かつてエリニュスという騎士が所有していたものだ。調和と栄光の歌が響き渡る時代、彼女は高海諸国の神に抗う人々を束ねた。 伝説によると、彼女の故郷は遥か昔、神王の憤怒によって燃やされた。そして黄金の都より来た軍団は、彼女の親族をみな奴隷のように酷使し虐殺した。 その運命から逃れられたのはたった二人。一人は戦火の中で高慢な調律師と出会い、最後には権威の継承者に抜擢された。 もう一人は衆の水の主から憐れみを受け、アルモリカ島の領主に引き取られ育てられた。そして、神王に奪われていない純水を守護した。 同じ故郷を持つ末裔であろうとも、運命は彼らを善と悪に隔てた。まるで水中の浮萍が最後には四散するかのように。 | 壮大な楽章の終わりも、また定められし終演を迎えた。報復に耽溺する人々は、古の世の栄華を失った廃墟でこう誓いを立てたのだ。 この水色の杖は、かつてエリニュスという歌い手が所有していたものだ。調和と栄光の歌が響き渡る時代、彼女は高海諸国の神に抗う人々を束ねた。 伝説によると、彼女の故郷は遥か昔、神王の征服によって滅ぼされた。黄金の都より来た軍団は、多くの先住民たちを奴隷のように酷使し虐殺した。 その運命から逃れられたのはたった二人。一人は戦火の中で高慢な調律師と出会い、最後には権威の継承者に抜擢された。 もう一人は崩れた骸骨の間に身を隠し、アルモリカ島の首領に拾われ育てられた。そして、神王に奪われていない純水を守護した。 海風がそよぐ中、共にあの水色の美しい歌に耳を傾けた仲であろうとも、運命の流れはついに二人を背反の彼方へと引き裂いた。 |
| こうして、海風と、湖中の少女の優しい囁きに従い、気高く逞しい騎士達は確固たる足取りで旅に出た。 想像を絶するほど多くの試錬と、世にも稀な困難を幾多も乗り越え、ついに人々の最も誠実な願いを高天に伝えた。 善良なる清き心によって、無数の犠牲を経て得られた純水の杯により、最終的に衆の水の女主人は古の幽閉から解き放たれた… | こうして、潮汐と、精霊の優しい囁きに従い、仇敵の壊滅に目をむいた剣の歌い手はついに旅に出た。 想像を絶するほど多くの試錬と、世にも稀な苦難を幾多も乗り越えたが、いまだに純水の杯を見つけ出せずにいる。 ちょうどその時、高天が万水の女主人を選んだ。そして彼女を古の幽閉から呼び戻し、黄金の君主の座を引き継いで諸海の廃墟を統べるよう命じた… |
| 「衆の水の主よ、慈心のエゲリアよ、あなたの審判を所望します」 「かつては多くの善行と功績を為した私も、この旅の中で深き罪に染まってしまいました」 「あなたの理想は一点の穢れも受け入れるべきではありません。私の心が安らぐためには追放されるしかないのです」 「衆の水の主よ、慈心のエゲリアよ、どうか最後の悲願を聞き入れ給え——」 | 「万水の主よ、誉れある原初の母よ、どうかあなたの戒めをお与えください」 「かつてあなたのために多くの不義なる者を皆殺しにし、無数の城郭を陥落させました」 「どうか教え給え、諸海の後継ぎはどうすれば絶滅を免れるのか」 「万水の主よ、誉れある原初の母よ、どうかこの一度だけ慈悲を——」 |
| 湖水の煌めきのように清く澄んだ朝日の中で、切実で悲痛な言葉が、衆の水の主の心を打つ。 慈心に満ちた神は、人の子の願いを聞き届け、彼女の前途を祝福した。 神も知るように、無私な者にとっては正義の審判だけが寛大な赦しとなる。 あるいはそうすることで、その崇高な決意はいわゆる運命をも染め上げたのかもしれない。 | 滴る血のように暗い夕暮れの中で、切実で悲痛な言葉が、万水の主の心を打ち、 慈心に満ちた神は、かつてフォルトゥナの君主に述べたことのすべてを人の子に語った。 神だけが未だに知らない。独りよがりな願望の報いは、独りよがりな絶望でしかないことを。 あるいはそれによって、その幻想に満ちた破滅がいわゆる信仰の背景をも染め上げたのかもしれない。 |
| 湖水の煌めきのように潔白な水色の長剣は、エゲリアの祝福を伴って澄んだ光の中に沈んだ。 剣の持ち主だった騎士は感慨に耽った様子で顔を上げた。谷を去った後、その行方を知る者はいない。 | とうの昔に血で汚され、漆黒に染まった水色の長剣は、最後の理性と共に砕け散った。 剣の持ち主だった歌い手は力なくよろめいた。谷を去った後、その行方を知る者はいない。 |
| × | 名誉と報復に酔いしれた首領はついに彼女の夢の国を目にすることができなかった。かつて、同様に偉大な志を抱いた神が、いわゆる救いを探し出せなかったように。何年も後、黄金の狩人と称される楽師がその名を思い出したとき、彼の脳裏に浮かんだのは血でも涙でもなく、遥か遠くで響く葦笛の音と、あの水色の月下で揺れる美しい舞いだけだった。 |
今回はレムス、ボエティウス、エリニュスの三人を軸にレムリア史をまとめました。
ver4.6の内容なのですが、よく考えたら水仙の任務も消化するのに数か月かかっていたので別に遅くもないかなと思っています。
この世界任務について私ならテイワットの「運命」から逃れようとしたが失敗し、元素の循環へと戻ることを望んだ人の物語とまとめると思います。ルネは一生懸命「運命」の束縛から抜け出そうとしている人でしたが、カッシオドルは「運命」とともにあることを望んだ人でした。
ブラッシュアップの都合で遅れてしまいました。次の日曜日はシムランカに関する記事を書きます。
(おわり)