【国会6/11】 不都合な真実に迫る!夫婦別姓、子供の立場を最優先に。|参政党・吉川りな
令和7年6月11日
参政党の吉川りな衆議院議員は
法務委員会において国会質疑を行いました。
今回の質疑のポイント
・法改正を望まない多くの国民の声がある
・現行、旧姓の通称使用で問題は起きていない
・子供に親子別姓を押し付けてはいけない
・家族制度の変更なく丁寧な対応で解決できる
動画はコチラから視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=edWJpCOm5CQ&list=PLXd-TymKBr3WQLX0b9Zj4tMPd04JH-4sN&index=4&t=957s

冒頭、吉川衆議院議員は
「野党筆頭理事のご提案より、質疑時間を
お譲り頂きましたことを深く感謝申し上げます。
頂いた時間、充実した議論をさせて頂きます」
と、謝意を表しました。
続いて、
昨日の参考人質疑にて推進派・反対派双方から
様々な意見が交わされた事を踏まえ、
法改正を望まない多くの国民の声を代弁する立
場として、我々は一歩も譲ることはできません」
と、選択的夫婦別姓法案反対の立場を明言。
法改正を望まない
"サイレントマジョリティーの声" を把握のため、
本年5月、参政党にて実施した
『選択的夫婦別姓に関するアンケート』
( 12,673名)の結果報告をしました。
内閣府が令和3年実施した調査同一の質問に対して
●夫婦は同じ姓を名乗るべきである: 97.6%
・回答者の多くは、家族が同じ姓を名乗ること、
これは制度上の形式ではなく、
生活に根付いた自然な形として受け止めている。
(例、◯◯さん家のおじいさん、お孫さんなど)
子供との一体感や子育ての責任感が生まれる。
家族の名前に恥ない生き方が子供の非行抑止など
多くの声が寄せられている。
吉川議員は
「このような声を受け止め、我が党の立場から
質問をさせていただきます」と、
質疑を始めました。

国税・自治体業務の通称使用に問題はない
吉川議員は総務省へ問いました。
旧姓使用によって、住民に課税する際の
納税通知書や納税証明書等に関して自治体から
事務処理に支障が生じた具体的なトラブルの報告
また、ニーズはどの程度あるのか答え下さい。
総務省伊藤大臣官房審議官は
地方税法上、氏名を記載すること、として
■「旧姓の使用については一部の自治体にて
納税者からの求めに応じて旧姓使用の納税通知書
等を作成している場合もある」
■「旧姓の使用に伴う具体的なトラブルの報告や
ニーズについての報告等は承知していない」と、
回答がありました。
次に吉川議員は国税庁に
国税の手続きの納付書や申告書に戸籍上の氏名を
記載が原則であるが、実務上は旧姓を記載しても
納付が受理されている。として
・「還付の際に、旧姓名義の口座を指定しても
還付は可能であるのか 」
・「旧姓での手続きを希望する納税者から
トラブル事例の報告があるのか」と問いました。
国税庁田島徴収部長は
「納税者が税務当局に提出する税務書類は、
国税通則法にて戸籍上の氏名を記載ではあるが、
旧姓を記載した場合でも旧姓記載を理由に
受け取らないことはなく、本人確認の上、
実務上は柔軟に対応している」
還付金においても
■振込先として旧姓名義の予貯金口座であっても
本人確認をし、還付処理をしている。
■国税庁において旧姓での手続きをする
納税者との事務手続き上の大きなトラブル事例は
把握していない。と回答しました。
これを受けて、吉川議員は、
旧姓の通称使用について、経団連の提言では、
税の手続きで負担があると、指摘がされたが
本日の質疑を通じて
●税務上の手続きにおいて、旧姓の通称使用に
実質的な支障がないと確認。
旧姓がすべての場面で自由に使える訳ではないが
個人の希望全てに応えるために、
家族制度の根幹を変える必要があるかは別問題
社会全体の秩序や子供の視点も踏まえ
「個人のアイデンティティーを尊重しつつ、
一定の折り合いが必要」と見解を示しました。

我が国の守るべき戸籍制度
続いて吉川議員は、国民民主党が提出した
民法改正案に対しての質問をしました。
玉木代表は動画発信の中で現行の戸籍制度の
同一戸籍・同一姓的な形式を維持すると述べ
『的』という言葉をあえて強調する点に、
強い違和感があることを伝えました。
●制度の根幹を実質的に変えておきながら、
形式的には似ているとすることで、
変更の本質を誤魔化そうとしている様に
見える。この『的』という表現は、
一体どういう意味なのか。
●国民案が戸籍制度の本質的な変更ではない
と、主張する根拠の説明を求めました。
国民民主党・円議員は
「婚姻による氏の改正で
社会生活上の不利益を防止の観点から予てより
選択的夫婦別氏制の導入を訴えて来た」
これに対しては、我が国の
・戸籍制度のあり方を大きく変えるのではないか
・戸籍を個人ごとに編成に変更するのではないか
と、いったことを懸念する国民の声も聞き、
その意見も踏まえ、
■ 国民の親族的身分関係を登録公証する
唯一の制度である戸籍制度の重要性に鑑み、
戸籍制度の変更は必要最小限に留めるべき、と
考え、現行の戸籍の編成基準を維持すべきことを
法律上明らかにし、戸籍制度を維持する旨を
より明確化する工夫を行った。
■「玉木代表は多分そのような工夫を行い
現行の戸籍制度を維持する旨をより明確化して
同一戸籍・同一姓『的』形式と表現したものと、
考えている」と、答弁をしました。
この答弁に対して吉川議員は
●同一戸籍・同一氏の原則が変質すれば
戸籍制度の本質が変わり形式が似ていても、
それは見せかけであり別の制度になる。
●戸籍筆頭者を残している!という
誤魔化しの案である ! と指摘しました。

続いて吉川議員はこども家庭庁に問いかけます。
内閣府が、令和 3年に実施した世論調査では、
・夫婦の姓が異なることが子供に
好ましくない影響を与えるが69%の回答。
産経新聞による中高生へのアンケートでも
・苗字の違いに対する否定的な意見が多数。
親子の別氏による心理的不安や疎外感は
子供の福祉に直結する問題。
●「こうした影響が指摘されている中で、
子供に関する施策については、子供の意見を
聞くべきではないのでしょうか」
辻内閣府副大臣は
こども家庭庁において
子供・若者に関する制度を検討する際は、
■「当該制度の所管省庁においてできる限り
様々な子供・若者の意見を聴取することが
望ましい」と、述べました。
吉川議員は、本法案は
子供の氏や家族の在り方に直接関わる改正。
夫婦が別姓を選べば
子供は生まれながらにして一方の親と違う姓。
●選択的ではなく、強制された親子別姓となる。
●(強制された親子別姓制度)のもとで、
長い人生を日本社会の中で生きていくのは、
まさに子供達である。
●親がどう思うかだけではなく、
子供がどう感じるのか、その声に耳を傾け、
心理的影響や不安に真正面から向き合う姿勢が
真の子供の福祉を守るために必要である。
●法務省に対して
「子供の立場になった調査や意見の聞き取りに
責任を持って取り組んで頂きたい」
と強く要望しました。
次に、国民民主党への質疑に入りました。
榛葉幹事長は、
子供の問題があまり議論されていない。
広範な国民の総意が必要だ。として
子供を中心とした丁寧な議論の必要性を強調
されていた、が民主党の民法改正案では、
夫婦が別氏を選んだ場合、
・子供の氏は一律に
戸籍筆頭者の氏に決まる制度設計となっている。
・そこに子供の目線や
親子別氏への影響の配慮は見られない。
「どこで誰の意見を聞き、どのような程で
どの様に議論が行われたのかお示しください」
円議員は
民主案では、別氏夫婦は
■「婚姻の際に戸籍の筆頭に記載すべき者を定め
子が生まれた時は子は戸籍筆頭者の氏を称する」
立憲案のように
別氏夫婦が婚姻の際に子が称すべき氏を定める事
としなかったのは、
・子を持つことの出来ない夫婦
・子を持つことを考えていない夫婦 等、
■「多様な夫婦のあり方に配慮し、婚姻と出産と
なるべく切り離して考えるべきと考えた」
合わせて
子供への影響については、
男女共同参画推進本部のヒアリングにおいて、
両親・親子の姓が異なる子供から
・いじめられた経験もありません。
・家族の一体感もあって幸せです。
・可哀想と言う意見はまと外れです。
などの、意見を踏まえた。
円議員自身も様々な子供たちから意見を聞き、
■夫婦・親が同氏であるとか、それが普通いう
普通という言葉は大人が押し付けるものであり
普通なんていう事はない。
多様な家族があって当然だと言う子供達が多く
「普通じゃないから大変だなんて思った事はない
という子供達の声が圧倒的でした」
と、述べました。
これを受けて吉川議員は
●榛葉幹事長は報道において概ね維新案に賛成だ
という発言があり、
円理事の発言と乖離が生じているのではないか、
●党の方針を有権者の皆さんが誤解されている
のではないか、と思う点を指摘させて頂きます。
上記の吉川議員の指摘に対して
円議員の見解を述べる場面となりました。
玉木代表や榛葉幹事長のコメントについて
■「国民民主党として、いろんな意見がある。
そうしたものを全部ひっくるめて
この法案を作成。法案の中身については、
玉木代表も榛葉幹事長も了承していますので
今後その様な事は言わないと思います」
と述べました。

選択的夫婦別姓は子供に負担を押し付ける
続いて吉川議員は立憲民主党に問いかけました。
「親子別姓により
損なわれる恐れのある家族の一体感や子の福利、
これらは子供の人権それに準ずる法的利益とは
考えてないのでしょうか」と問い、
「家族の一体感そのものを保護すべき
重要な社会的利益と位置づける考えを、
どのように評価されているのか、伺います」
立憲民主党・米山議員は
答弁の冒頭、
「国際結婚や離婚家族等で親子間・兄弟間で
姓が異なる家族が多数存在する。
子供への福祉について問うならなぜこれまで
聞き取りをしなかったのか、
これからの疑いを言う事に違和感を感じている」
と、指摘し、答弁に入りました。
■現行、存在する夫婦・親子で別氏であっても
昨日の参考人は、
・特段家族の一体感が損なわれている例はない
両親が生まれ育った姓を使い続け、
確固たるアイデンティティーを持ち
生き生きと生活し働くことで、家族の一体感や
子の福利は向上している。
家族同一の氏を持ち一体感を維持したい夫婦は
夫婦同姓を選択。
何によって家族の一体感を維持し深めるかは
その家族ごとの選択。
■我が党提案の選択的夫婦別姓は、
それぞれの家族が自らの選択よって
家族の一体感の維持向上や福利の制度である」
と、述べました。
吉川議員は
選択的夫婦別姓は、2択(賛成・反対)か
3択(賛成・反対・旧姓の通称使用)で
3択の質問を取り入れば反対の方が多い。
そして再度、産経新聞社のアンケートでは
半数以上の子供が
別姓同入に反対という意見を訴えている。
様々な家庭があることも理解した上で
●同姓を強制されない自由があるのであれば、
子供に親子別姓を強制されない自由もある !
●子供は親より弱い立場で、
親権は子供の利益のために行使すべき。
民法の 820条の大原則と指摘。
●親の利益と子の利益の調整が必要な場面
●多様性や選択肢の拡大と聞こえは良いが、
実際には子供に負担や分断を押し付ける制度
別姓制度を選べるから問題ない!というのは
極めて無責任!
本当に必要なのは、
大人の自由ではなく子供が安心して
この日本社会で育つ環境を守ることである」
と、強く訴えました。
吉川議員は続けて問いました。
制度導入後に、親が旧姓に戻った場合、
次に子も親の旧姓が良いとなった場合、等
波及的なケースは
制度上可能となるのでしょうか。
もし可能であれば、氏が親世代の選択によって
連鎖的に変動し親の旧姓を選べる状況になれば、
氏制度事体に連鎖的な混乱が生じる。
この点についての見解伺います。
米山議員は
既婚の同氏夫婦の一方が復氏する場合を想定とし
その夫婦に子供がいた場合、
新民法791条1項の規定により
■家庭裁判所の許可を得れば
その復氏した親の氏に変更することは
制度上可能。と答弁し、
子が自由に氏を変更でない、この復氏の観点から
家庭裁判所が変更の可否を判断するため
「指摘のような氏制度全体の混乱が生じるとは
考えにくい」と述べました。

現行法で不都合は無い!法案化は必要?
吉川議員は引き続き
参考人から示された夫婦別姓が導入後の
以下の懸念について問いかけました。
家族は同姓で 1つの単位の社会的な前提の崩れ
親子関係や家族関係の推認が困難
お墓などの慣習的な繋がりも薄れていく
子供のアイデンティティー形成にも影響
「こうした家族間や文化的基盤への影響、
予測困難な変化について、制度改正の前に
どこまで検討が尽くされたのか伺います」
米山議員の見解として
現行法において、
親子別姓・夫婦別姓の家族が多数存在しますが、
「現行法において、氏を通じた親子家族関係に
不都合は生じていない」と、再度の指摘し
答弁を始めました。
・姓と墓参りの慣習が、ダイレクトに結びつく
というのはあまりない。
・法務省も特段、氏が違うことによる問題点を
把握していない。
・当事者、政党、当事者団体等が出てきて、
別氏の不都合の訴え・主張・声もない。
■選択的夫婦別姓制度を
反対する参政党・態度が曖昧な自民党からも
不都合が訴えられていない。
■基本的に現行法において、存在する
夫婦別姓・親子別姓の家族に問題はない。
従って
「選択的夫婦別姓を導入後、新たに生じる恐れが
高いとは言えない」と述べました。
吉川さんはこの米山議員の見解に対して
我々は多くの国民の声を代弁している立場として
今のままで都合が悪くないから声を上げていない
ということも指摘させて頂きたい」と強く提言。
さらに吉川議員は、立憲案の
” 私の名前を守りたい”
”アイデンティティの保護を”と繰り返される主張
に、その大事にされている ”氏” を
夫婦別氏でそれぞれ自分の氏を引き継ぐ場合、
●「今の1世代は引き継げるが、
子供には2つの世代を引き継げない。
そうした観点からやはり
今だけ自分だけの意見に聞こえます」と指摘。
国会議員足る者は
「常に現在や過去そして未来を見据えた
社会の公益性を優先にする」と、見解を訴え、
●世界に例を見ない
「現行の戸籍制度や家族のあり方を維持しながら
家族制度の変更なく別姓を望まれる方々には
旧姓の通称使用で今の困り事に対して
丁寧に対応することが今最も必要なことであると
強く申し上げ私の質疑を終わります」
と、質疑を締め括りました。
詳細は動画をご視聴下さい。
