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JR北海道、2026年春から旭川方面の特急も全車指定席に。道内特急から自由席が消滅、「Sきっぷ」なども販売終了

2026年春 実施
変更前後の各列車の編成図

 JR北海道は、札幌駅と旭川駅方面を結ぶ特急「カムイ」「ライラック」「宗谷」「オホーツク」、旭川駅~稚内駅間を結ぶ特急「サロベツ」を、2026年春から全車指定席とする。

 自由席の慢性的な混雑を受け、着席機会の不公平を解消するものとしている。すでに「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」が全車指定席となっているほか、今回の改定から臨時特急も全車指定席に統一することを発表しており、JR北海道の在来線特急列車からは自由席の設定がなくなる。

 各列車では、普通車の空席が利用できる座席未指定券を設定。特急定期券「かよエール」は、7日前から座席指定を受けて利用できる「かよエール+」に変更して設定を継続する(2026年春をまたぐ場合の買い直しは不要)。

 なお、あわせて一部の企画乗車券の販売を2026年春をもって終了することも発表している。

 旭川方面発着の往復乗車券と特急券がセットになった商品の「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」「指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)」「札幌快得きっぷ」「札幌往復限定きっぷ」「富良野・札幌往復きっぷ」「ふらの・びえいフリーきっぷ」「旭山動物園きっぷ」「旭山動物園アクセスきっぷ」はすべて廃止に。乗車券のみの「旭川・名寄4枚回数券」も設定終了となる。

 前述した「かよエール+」についても、2027年3月31日の利用分をもって終了する予定となっている。後継として、2026年春にサービスを開始するチケットレスの特急定期券「特急 e-Pass」の利用を呼びかけている。