ヌル終端バイト文字列

 

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技術仕様書

 

文字列ライブラリ

ヌル終端文字列

バイト文字列

マルチバイト文字列

ワイド文字列

クラス

basic_string

basic_string_view (C++17)

char_traits

 

ヌル終端バイト文字列

関数
文字操作
isalnum isalpha islower isupper isdigit isxdigit isblank (C++11)	iscntrl isgraph isspace isprint ispunct tolower toupper
数値形式への変換
atof atoiatolatoll (C++11) strtolstrtoll (C++11)	strtoulstrtoull (C++11) strtofstrtodstrtold (C++11)(C++11) strtoimaxstrtouimax (C++11)(C++11)
文字列操作
strcpy
strncpy
strcat
strncat
strxfrm
文字列検査
strlen strcmp strncmp strcoll strchr strrchr	strspn strcspn strpbrk strstr strtok
メモリ操作
memchr
memcmp
memset
memcpy
memmove
その他
strerror

 

ヌル終端バイト文字列 (null-terminated byte string; NTBS) は非ゼロなバイト列に値ゼロのバイト (終端のヌル文字) が続いた並びです。 バイト文字列の各バイトは何らかの文字セットの1文字を符号化します。 例えば、文字配列 {'\x63', '\x61', '\x74', '\0'} はASCIIエンコーディングでは文字列 "cat" を保持するNTBSです。

関数

文字分類
ヘッダ <cctype> で定義
isalnum	文字がアルファベットまたは数字かどうか調べます (関数)
isalpha	文字がアルファベットかどうか調べます (関数)
islower	文字が小文字かどうか調べます (関数)
isupper	文字が大文字かどうか調べます (関数)
isdigit	文字が数字かどうか調べます (関数)
isxdigit	文字が16進数字かどうか調べます (関数)
iscntrl	文字が制御文字かどうか調べます (関数)
isgraph	文字が図形文字かどうか調べます (関数)
isspace	文字がスペース文字かどうか調べます (関数)
isblank (C++11)	文字がブランク文字かどうか調べます (関数)
isprint	文字が印刷文字かどうか調べます (関数)
ispunct	文字が句読点文字かどうか調べます (関数)
文字操作
tolower	文字を小文字に変換します (関数)
toupper	文字を大文字に変換します (関数)

ASCII値			文字	iscntrl iswcntrl	isprint iswprint	isspace iswspace	isblank iswblank	isgraph iswgraph	ispunct iswpunct	isalnum iswalnum	isalpha iswalpha	isupper iswupper	islower iswlower	isdigit iswdigit	isxdigit iswxdigit
10進	16進	8進
0–8	\x0–\x8	\0–\10	制御文字 (NUL など)	≠0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
9	\x9	\11	タブ (\t)	≠0	0	≠0	≠0	0	0	0	0	0	0	0	0
10–13	\xA–\xD	\12–\15	ホワイトスペース (\n, \v, \f, \r)	≠0	0	≠0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
14–31	\xE–\x1F	\16–\37	制御文字	≠0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
32	\x20	\40	空白	0	≠0	≠0	≠0	0	0	0	0	0	0	0	0
33–47	\x21–\x2F	\41–\57	!"#$%&'()*+,-./	0	≠0	0	0	≠0	≠0	0	0	0	0	0	0
48–57	\x30–\x39	\60–\71	0123456789	0	≠0	0	0	≠0	0	≠0	0	0	0	≠0	≠0
58–64	\x3A–\x40	\72–\100	:;<=>?@	0	≠0	0	0	≠0	≠0	0	0	0	0	0	0
65–70	\x41–\x46	\101–\106	ABCDEF	0	≠0	0	0	≠0	0	≠0	≠0	≠0	0	0	≠0
71–90	\x47–\x5A	\107–\132	GHIJKLMNOP QRSTUVWXYZ	0	≠0	0	0	≠0	0	≠0	≠0	≠0	0	0	0
91–96	\x5B–\x60	\133–\140	[\]^_`	0	≠0	0	0	≠0	≠0	0	0	0	0	0	0
97–102	\x61–\x66	\141–\146	abcdef	0	≠0	0	0	≠0	0	≠0	≠0	0	≠0	0	≠0
103–122	\x67–\x7A	\147–\172	ghijklmnop qrstuvwxyz	0	≠0	0	0	≠0	0	≠0	≠0	0	≠0	0	0
123–126	\x7B–\x7E	\172–\176	{|}~	0	≠0	0	0	≠0	≠0	0	0	0	0	0	0
127	\x7F	\177	削除文字 (DEL)	≠0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0

数値形式への変換
ヘッダ <cstdlib> で定義
atof	バイト文字列を浮動小数点値に変換します (関数)
atoiatolatoll (C++11)	バイト文字列を整数値に変換します (関数)
strtolstrtoll (C++11)	バイト文字列を整数値に変換します (関数)
strtoulstrtoull (C++11)	バイト文字列を符号なし整数値に変換します (関数)
strtofstrtodstrtold	バイト文字列を浮動小数点値に変換します (関数)
ヘッダ <cinttypes> で定義
strtoimaxstrtoumax (C++11)(C++11)	バイト文字列を std::intmax_t または std::uintmax_t に変換します (関数)
文字列操作
ヘッダ <cstring> で定義
strcpy	文字列を別の文字列にコピーします (関数)
strncpy	文字列から別の文字列へ文字を一定量コピーします (関数)
strcat	2つの文字列を連結します (関数)
strncat	2つの文字列の文字を一定量連結します (関数)
strxfrm	strcoll と同じ結果を strcmp で得られるように文字列を変換します (関数)
文字列検査
ヘッダ <cstring> で定義
strlen	指定された文字列の長さを返します (関数)
strcmp	2つの文字列を比較します (関数)
strncmp	2つの文字列の文字を一定量比較します (関数)
strcoll	現在のロケールに従って2つの文字列を比較します (関数)
strchr	文字が現れる最初の位置を探します (関数)
strrchr	文字が現れる最後の位置を探します (関数)
strspn	別のバイト文字列に含まれる文字のみで構成される最も長い先頭部分の長さを返します (関数)
strcspn	別のバイト文字列に含まれない文字のみで構成される最も長い先頭部分の長さを返します (関数)
strpbrk	区切り文字集合の任意の文字が文字列中に現れる最初の位置を探します (関数)
strstr	部分文字列が現れる最初の位置を探します (関数)
strtok	バイト文字列中の次のトークンを探します (関数)
文字配列操作
ヘッダ <cstring> で定義
memchr	文字が現れる最初の位置を配列から探します (関数)
memcmp	２つのバッファを比較します (関数)
memset	バッファを文字で埋めます (関数)
memcpy	バッファを別のバッファへコピーします (関数)
memmove	バッファを別のバッファへ移動します (関数)
その他
ヘッダ <cstring> で定義
strerror	指定されたエラーコードのテキストバージョンを返します (関数)

関連項目

ヌル終端バイト文字列 の C言語リファレンス