文字列ライブラリ

 

C++

言語

標準ライブラリヘッダ

フリースタンディング処理系とホスト処理系

名前付き要件

言語サポートライブラリ

コンセプトライブラリ (C++20)

診断ライブラリ

ユーティリティライブラリ

文字列ライブラリ

コンテナライブラリ

イテレータライブラリ

範囲ライブラリ (C++20)

アルゴリズムライブラリ

数値演算ライブラリ

ローカライゼーションライブラリ

入出力ライブラリ

ファイルシステムライブラリ (C++17)

正規表現ライブラリ (C++11)

アトミック操作ライブラリ (C++11)

スレッドサポートライブラリ (C++11)

技術仕様書

 

文字列ライブラリ

ヌル終端文字列

バイト文字列

マルチバイト文字列

ワイド文字列

クラス

basic_string

basic_string_view (C++17)

char_traits

 

C++ の文字列ライブラリには3種類の文字列に対するサポートが含まれています。

• std::basic_string - 任意の文字型の文字列を操作するために設計されたテンプレートクラス
• std::basic_string_view (C++17) - 文字列の一部への軽量な所有権のない読み込み専用のビュー
• ヌル終端文字列 - 特別なヌル文字で終端する文字配列

std::basic_string

テンプレートクラス std::basic_string は文字の並びを操作したり格納したりする方法を一般化します。 文字列の作成、操作、破棄はすべてクラスメソッドや関連関数の便利な集合で処理されます。

一般的に使用される型に対して std::basic_string の特殊化がいくつか提供されます。

ヘッダ <string> で定義
型	定義
std::string	std::basic_string<char>
std::wstring	std::basic_string<wchar_t>
std::u8string (C++20以上)	std::basic_string<char8_t>
std::u16string (C++11以上)	std::basic_string<char16_t>
std::u32string (C++11以上)	std::basic_string<char32_t>

std::basic_string_view テンプレートクラス std::basic_string_view は std::basic_string のインタフェースに似たインタフェースを使用して文字列や文字列の一部への読み込み専用アクセスを提供する軽量なオブジェクトです。 一般的に使用される型に対して std::basic_string_view の特殊化がいくつか提供されます。 ヘッダ <string> で定義 型 定義 std::string_view (C++17以上) std::basic_string_view<char> std::wstring_view (C++17以上) std::basic_string_view<wchar_t> std::u8string_view (C++20以上) std::basic_string_view<char8_t> std::u16string_view (C++17以上) std::basic_string_view<char16_t> std::u32string_view (C++17以上) std::basic_string_view<char32_t>

(C++17以上)

ヌル終端文字列

ヌル終端文字列は特別なヌル文字で終端する文字配列です。 C++ はヌル終端文字列を作成、調査、変更する関数を提供します。

ヌル終端文字列は3種類あります。

• ヌル終端バイト文字列
• ヌル終端マルチバイト文字列
• ヌル終端ワイド文字列

追加のサポート

std::char_traits

文字列ライブラリは std::basic_string および std::basic_string_view (C++17以上) に対する型と関数を定義するクラステンプレート std::char_traits も提供します。 以下の特殊化が定義されています。

ヘッダ <string> で定義
template<> class char_traits<char>;
template<> class char_traits<wchar_t>;
template<> class char_traits<char8_t>;		(C++20以上)
template<> class char_traits<char16_t>;		(C++11以上)
template<> class char_traits<char32_t>;		(C++11以上)

変換と分類

ローカライゼーションライブラリは文字列変換に対するサポート (std::wstring_convert など) や文字を分類する関数 (std::isspace や std::isdigit など) を提供します。

関連項目

ローカライゼーションライブラリ の C++リファレンス

文字列ライブラリ の C言語リファレンス