【12月17日 AFP】米大などの国際研究チームがボルネオ島(Borneo Island)の熱帯雨林で新種のスローロリスを発見し、論文を先週発行の米科学誌「American Journal of Primatology(霊長類学ジャーナル)」に発表した。

 夜行性の霊長類であるスローロリスは東南アジア一帯に生息する。キツネザルに近い種で、顔や体の毛の色に特徴がある。

 米ミズーリ大学コロンビア校(University of Missouri - Columbia)のレイチェル・マンズ(Rachel Munds)氏らの国際研究チームは、ボルネオ島中東部の高地に生息するスローロリスの3種について、顔の毛の色のパターンの違いから新種であると特定した。

 このうち1種は初めて発見された種だったが、2種はこれまでは亜種と考えられていたものだという。マンズ氏によれば、新種と特定されたスローロリスは居場所を見つけるのが難しく、生息数も非常に少ない可能性があるという。(c)AFP