NYは「主権」喪失、共産主義化 トランプ氏
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【11月6日 AFP】4日投開票の米ニューヨーク市長選で民主党の急進左派ゾーラン・マムダニ氏(34)が当選したのを受け、ドナルド・トランプ大統領は5日、米国は「主権」を失ったと述べた。
マムダニ氏が圧勝した翌日、トランプ氏はフロリダ州マイアミで演説し、米国最大の都市ニューヨークが共産主義化すると主張。ニューヨークは主権を失ったが「われわれが対処する」と述べた。
さらに、マイアミは「間もなくニューヨークの共産主義体制から逃れてきた人々の避難所となるだろう」「米国の全国民が直面している決断は、これ以上ないほど明確だ。われわれは共産主義と常識(良識)のどちらかを選ばなければならない」と述べ、その選択を「経済の悪夢」と「経済の奇跡」に例えた。
この演説は、2024年大統領選で民主党のカマラ・ハリス前副大統領に勝利してから1年を記念するものだった。
トランプ氏は支持者たちに向けて、「365日前のあの素晴らしい夜、われわれは米国経済を救い、米国の自由を取り戻し、共に米国を救った」と語った。
マムダニ氏は、トランプ氏やビジネスエリート、保守系メディアに政策とイスラム教徒であることを激しく攻撃されたにもかかわらずニューヨーク市長選に勝利した。
マムダニ氏は支持者に向けた勝利演説で、「ドナルド・トランプ氏に裏切られた国に、彼の倒し方を示せるのは、彼を輩出したこの街だ」「この政治的暗黒の時代に、ニューヨークが光となるだろう」と述べた。
また、バージニア州とニュージャージー州の知事選でも民主党が勝利した。議会の主導権が争われる来年の中間選挙に向けて、政治ムードが変化していることを示唆している。
民主党にとってもう一つの重要な勝利は、カリフォルニア州の有権者が、トランプ氏が他州で命じたゲリマンダー(ゲリマンダリング)として知られる特定の政党や候補者に有利なように選挙区の区割りをする措置を無効化するための選挙区再編案を承認したことだ。
トランプ氏は4日の結果について一切責任を取ろうとしなかった。自身のSNS「トゥルース・ソーシャルへの投稿で、匿名の「世論調査会社」が共和党の敗北について、政府機関の一部閉鎖とトランプ氏の名前が投票用紙に載っていないことが敗因だと示唆していると述べた。(c)AFP