朝日新聞デジタル

パンツが似合わなくなったと感じたら
植村美智子の『AGおしゃれコンシェルジュ』

FASHION
2024.04.24

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  • 植村 美智子
    スタイリスト

    大阪府吹田市出身。文化服装学院を卒業。アシスタントを経て1996年に独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。個人の方向けのファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」を展開。

「パンツスタイルが好きだけど、似合わなくなってきた気がする……」と、AG世代の方からご相談を受けることが多くあります。

体形の変化という理由が大きいですが、まとう雰囲気の変化が一つの要因でもあると思います。

年を重ねると、積み重ねてきたその経験からか、落ち着いた雰囲気が備わってきます。なので、シンプルなスタイルだと、少し地味な印象、ぼやけた印象になってしまうことがあるんです。

私も痛感しているのですが、大人がおしゃれを楽しむには、メリハリをつけることがとても重要。もちろんパンツスタイルもそうです。きれいめなスタイルでも、カジュアルなスタイルでも、何かしらで印象を引き締め、メリハリをつける必要があります。

合わせるトップスの素材に気を使ったり、メガネなど、ポイントとなる小物をプラスしたり、コーディネートでメリハリをつけていくとこもできますが、パンツそのもので印象を引き締められるといいですよね。

パンツが似合わなくなってきたと感じている大人の女性におすすめしたいのは、センタープレスの入ったタイプです。

センタープレスが入ることで、少しフォーマルな雰囲気がプラスされ、印象が引き締まります。縦にまっすぐ入るラインで、スタイルアップもかないます。

ポイントは、腰回り、もも周りに適度にゆとりのあるタイプを選ぶこと。気になる部分の体のラインを拾わなくなるという利点はもちろん、今の流れに沿った、余裕を感じさせる大人のスタイルを作りやすくなります。

パンツそのものが印象を引き締めてくれるので、どうコーディネートするかは、難しく考える必要がありません。

例を挙げてみます。

オフィス対応のフェミニンさのあるスタイルを作るのであれば、
テーパードシルエットのパンツに、
優しい色味のニットを合わせ、
足元には履き慣れたレザーシューズを。

パンプスはもちろん、今どき感がプラスされる、グルカサンダルもいいかもしれません。

マニッシュ派のカジュアルなスタイルであれば、
今年らしさのあるタックの入ったワイドシルエットのパンツに、
スウェットトップスを合わせ、
足元にはスニーカー。

バッグをレザー素材など、フォルムのしっかりしたものにすれば、大人の女性が着ても違和感のないスタイルが作れます。

似合うパンツのシルエットは、その人の体形、仕上げたいスタイルによって変わってきます。試着をしながら好みのパンツを探してみてください。

好みのものが見つかって、活躍することがわかったら、色違いで購入するのもおすすめです。

いつも素敵に服を着こなして、ファッションを楽しみたい――。そんな40代と50代、Aging Gracefully(=AG)世代に、スタイリストで個人向けのコーディネートサービスも行う植村美智子さんがワンポイントアドバイス。かわいいイラストとともに紹介するコラムです。

黒い服を素敵に着こなすために<br>植村美智子の『AGおしゃれコンシェルジュ』

植村 美智子(うえむら みちこ)
スタイリスト。大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン科を卒業。stylist吉野みゆき氏に師事し、1996年に独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。個人の方向けのファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」を展開。
公式サイト https://liltin.com/

文=植村美智子
イラスト=米山夏子

「植村美智子の『AGおしゃれコンシェルジュ』」記事バックナンバーです。
>>チュニック選び、三つのポイント
>>黒い服を素敵に着こなすために

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