戦時下に撃沈された貨物船りすぼん丸か 退避時とみられる動画を発見
太平洋戦争中の1942年10月、東シナ海でアメリカ軍の魚雷攻撃を受けて沈没し、イギリス軍捕虜ら約850人が死亡した貨物船りすぼん丸を撮影したとされる映画フィルムが見つかった。旧陸軍将校が撮影者とみられ、極めて貴重な記録という。
フィルムは神戸映画資料館(神戸市長田区・安井喜雄館長)が2017年にネットオークションで落札したもので、終戦80年を機に精査し、詳細な内容が判明した。
フィルム缶のラベルには「魚雷飛来実況 1942年10月」と書かれている。さらに「昭和17.10.1 南支那(シナ)海舟山列島沖に於(おい)て/午前7時米潜水艦の魚雷攻撃に遭い/便乗びすぼん丸(原文ママ)沈没」などと記されていた。
りすぼん丸は日本郵船の貨物船で、戦時中は旧陸軍に徴用されていた。42年9月27日、最初の寄港地、門司へ向けて香港を出港したが、10月1日朝にアメリカ軍潜水艦の魚雷攻撃を受け、26時間後に沈没。輸送中だった捕虜1816人のうち、845人が水死した。同船には内地へ向かう陸軍将兵778人も便乗していたが、沈没前に救助船へ移っていた。
映像は長さ5分56秒。冒頭…
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