クマと向き合った秋田犬 普段は温厚だが「戦い、家を守ってくれた」
東北各地で連日、クマによる被害が相次ぐ中、岩手県南部の一関市と接する宮城県北部の田園地帯、栗原市の民家では19日深夜、犬と飼い主の男性がクマを間一髪で撃退した。男性が朝日新聞の取材に応じ、一部始終を語った。
「ワンワン!」「キャンキャン!」――。屋外で飼っている6歳オスの秋田犬「鉄雲(てつくも)」の異変に、最初に気づいたのは次女だった。
19日午後11時50分ごろ、同市若柳川南の自宅リビングでテレビを見ていた高橋光太郎さん(41)に、次女が心配そうに話しかけた。「鳴き方がおかしいから、見に行こう」
鉄雲は体高が約60~70センチほどで、体重は43キロの巨体に似合わず、穏やかな性格。普段は人にほえることはまずない。それなのに盛んにほえるだけでなく、攻撃された時に発する鳴き声も聞こえてきた。
4日前の夜、タヌキにほえていたので、高橋さんは「またタヌキかな」と思い、次女と自宅の玄関ドアを開けた。
飛びかかってきたクマ 間一髪でドアを閉めるが…
すると、玄関先に1.3メー…
- 【視点】
愛犬がクマと戦い、飼い主を守ってくれというような話を「文字で」読むと、命がけて飼い主を守ったんだな、怖かっただろうなと、少し「ハートウォーミング」な記事として流し読みしてしまいそうですが、クマに命を狙われる恐怖感、地域としての切迫感を、いか
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