自分でゲーム作れる「ロブロックス」 急成長で広がる商機と危うさ
サンフランシスコ=奈良部健
米シリコンバレーのイベント会場に集まった若者たちに交じり、黄土色のジャケット姿の日本人がいた。講談社の社長、野間省伸だ。
野間が乗り込んだのは、ゲームプラットフォーム「ロブロックス」が9月に開いた年次イベントだった。
ロブロックスは、クリエーターがオンライン上の仮想空間で独自のゲームをつくり、共有して一緒に遊ぶことができるサービス。スマホやパソコンなどで遊べ、「ゲーム版ユーチューブ」ともいわれる。
ロブロックス社が公開したのが2006年。今や世界のクリエーターが参加する。コロナ下でも友達と「集える」仮想空間として人気に火がつき、1日の利用者数はコロナ前(19年)の約7倍へと急拡大を遂げている。この1年でも4割増え、約1億1200万人となった。
「日本の大人はまだ気づいていないが、毎日、日本の人口に等しい人たちが使っている。これは魅力だ」。ロブロックスの利用者の裾野の広さに目をつけた野間は7月、ロブロックスとの提携を発表した。
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