第25回「統一教会に家庭を破壊された」 証人・山上被告の妹、主なやり取り

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周毅愷
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 安倍晋三元首相銃撃事件の第9回公判で19日、弁護側の証人として、山上徹也被告(45)=殺人などの罪で起訴=の妹が前日に続いて出廷した。妹の証人尋問の主なやりとりは次の通り。

 【弁護側】

 ――母親から「韓国に行くので金を貸してくれ」と言われることは。

 多々ありました。私の腕にしがみついて、家の前で母を引きずって歩いたこともあった。恥ずかしくてみじめで、つらかった。私に関心はないくせに、その時だけは鬼の形相だった。でも突き放せなかった。

 ――兄が自殺した時の被告の様子は。

 遺品を見て、おえつしていた。一晩中、遺体の横で「オレのせいだ」と泣いていた。

 ――それから被告と疎遠に。

 そうです。

 ――事件のときは。

 伯父から知らされた。(ニュースでは)「特定の団体に恨み」とあり、統一教会と確信した。

 ――安倍氏が被害者と聞いて不思議に思わなかったか。

 思わなかった。母の部屋で見…

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安倍晋三元首相銃撃事件

安倍晋三元首相銃撃事件

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