首相、台湾有事答弁で釈明に終始 政治とカネには「そんなことより」

有料記事

小木雄太 笹山大志 国吉美香
[PR]

 高市早苗首相は初の党首討論に臨んだ。台湾有事に関する自身の国会答弁をめぐっては釈明に終始する一方、自民派閥の裏金問題を受けて企業・団体献金を見直すよう迫る質問には「そんなことより」と切り出し、話題を変える強引な一面も見せた。討論を通じ、首相と主要4野党との距離感の違いも明確になった。

立憲・野田氏「答弁、独断専行ではないか」

 「まずはとても今、心配している日中関係から討論をさせていただきたい」。高市早苗首相が初めて臨んだ26日の党首討論。トップバッターとなった立憲民主党野田佳彦代表はこう切り出した。

 野田氏は、7日の台湾有事をめぐる首相答弁を機に「日中関係は極めて冷えた関係になった。経済でも人的交流でも影響が出ている。お互いに激しくののしり合うような感情が生まれている」と懸念。米国が台湾防衛を明言しない「あいまい戦略」を取る中、「日本だけ具体的に姿勢を明らかにすることは国益を損なう。(答弁は)独断専行ではないか」と首相の責任を問うた。

 首相は、手元の原稿に目を落としながら「(首脳間の)対話を通じてより包括的な良い関係を作り、国益を最大化する。それが私の責任だ」と淡々と答えたが、野田氏はさらに問題を追及。政権トップが台湾有事のシミュレーションをすることは重要としつつ、「自衛隊の最高指揮官として言葉にしていいかどうかは別問題だ」と迫った。

 首相はこれに対し、日本が集…

この記事は有料記事です。残り2333文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
小木雄太
政治部
専門・関心分野
国内政治、外交
国吉美香
政治部
専門・関心分野
国内政治、沖縄など
  • commentatorHeader
    明石順平
    (弁護士・ブラック企業被害対策弁護団)
    2025年11月27日11時24分 投稿
    【視点】

    「そんなことよりも、ぜひ、定数の削減やりましょうよ」 聞かれてもいない別の話を持ち出して話をそらす。これはWhataboutismと呼ばれる詭弁の一種と言うべきである。 回答しにくい質問を出されたので、そのままで終わると悔しいのか、関係ない話題を出して話をそらすと共に相手を攻撃する。 軽率・軽薄・不誠実。隠しきれない攻撃性。 高市氏の特徴が詰まった答弁である。 高市氏が総裁選に勝利したのはまだ先月のことである。 そこからわずかな期間で長年の連立パートナーであった公明党の離脱を招き、日中関係を悪化させ、円安も急進させた。 果たして総理にふさわしい人物であろうか。

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    三牧聖子
    (同志社大学大学院教授=米国政治外交)
    2025年11月27日10時41分 投稿
    【視点】

    高市首相の台湾有事答弁について、トランプ大統領がどう見ているかの詳細が判明してきた。先日、トランプ大統領と電話会談をもった高市首相は、電話会談の詳細を明らかにすることを控えたが、米メディアは「トランプは高市に対し、台湾問題に関して中国を刺激

    …続きを読む
高市政権初の国会

高市政権初の国会

高市早苗氏が自民党総裁に就き、連立相手を維新に組み替えて突入した2025年の臨時国会。首相が台湾有事をめぐり答弁したり、与党が1年ぶりに過半数を回復したり。激動の国会の関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]