法務省は11月12日、2025年の司法試験に1581人が合格したと発表した(前年比11人減)。合格率は前年比0.08ポイント減の41.20%(受験者数ベース)だった。
全体の受験者数は前年より58人増えて3837人(出願者4074人)で、1次選抜である短答式試験には、2902人が合格していた。
合格者は男性1102人、女性479人。法科大学院在学中受験の合格者は712人だった。平均年齢は前年より0.1歳下がって26.8歳。最年長69歳、最年少18歳だった(年齢は2025年12月末現在)。
合格者数を法科大学院別にみると、早稲田大が150人で最多。京都大(128人)、慶應義塾大(118人)、東京大(116人)、中央大(77人)と続いた。
合格率では、京都大が58.45%でトップ。次に愛知大(55.56%)、慶應義塾大(50.00%)、東京大(50.00%)、一橋大(47.66%)と続いた。
法科大学院を修了しなくても受験することができる予備試験を経由した合格者は428人で、合格率は90.68%だった。
●合格者の声
合格発表は法務省ホームページの他、霞が関の法務省前にある掲示板でも行われた。16時の発表前から受験生らがあつまり、発表とともに「よっしゃー」と声を上げ、友人と抱き合う男性の姿もあった。
合格した受験生たちの喜びの声を聞いた。
「安心とうれしさがある。社会に少しでも役立つ弁護士になりたいです」(早稲田大学法科大学院・23歳女性)
「すでに企業法務の法律事務所に進むことが決まっている。ホッとした。感無量。ちょーきもちいい」(大学4年で予備試験に合格・23歳フリーター男性)
「とにかく安心した。法曹としての第一歩を踏み出せた。依頼者に寄り添える弁護士になりたいです」(慶應義塾大学・22歳男性)
「予備試験受けて働きながら臨んだ。休職して司法修習をうける」(メーカー法務部勤務・30歳男性)