「ガンダム ジークアクス」黒沢ともよも「まさか」鶴巻和哉監督&榎戸洋司が明かすハイパー化裏話
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の再上映記念舞台あいさつが28日に都内で行われ、アマテ・ユズリハ(マチュ)役の黒沢ともよ、鶴巻和哉監督、シリーズ構成・脚本を担当した榎戸洋司が登壇。先日最終回を迎えた、テレビアニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」の裏話を語った。(以下、一部内容に触れています)
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は「ガンダム」シリーズのサンライズと「エヴァンゲリオン」シリーズなどを手がけるスタジオカラーの共同制作作品。再上映されている『Beginning』は、テレビ放送の開始に先駆け一部のエピソードを再編集した劇場先行版となる。
イベント中に榎戸は、テレビシリーズの最終回に登場した、ガンダムが巨大化するシーンについて「最終的に白いガンダムがラスボスになることはかなり初期の頃から決まっていた。でも、一年戦争から5年経っていて、かつての機体は型落ちしている。そのガンダムをどうやったら強い敵として見せることができるかを考えた」と明かす。
そして、ガンダムを強い敵と見せるために「最初は分身の術でいくかとも考えた」と他にアイデアがあったことも明かした榎戸。「でも、それは他のガンダムで使われているという話で、その後はハイパー化しか思いつかなかった」と笑顔。しかし、このアイデアに鶴巻監督はすぐには納得しなかったといい、榎戸は「とりあえず保留にしておいて、コンテを描くまでにいいアイデアを思いついたらそれに……という話になったんです。それでその後、映像を見たらハイパー化になっていた」と鶴巻監督とのやりとりも振り返った。
鶴巻監督も「ガンダムでやってはいけない表現かもしれないけど、ネットを見ると、みんな“ハイパー化”と騒いでいた。きっとありだなと思った。巨大ガンダムはスパークがたくさん出ているんですけど、あれを現代風にかっこよく見せようとスタッフと話をしたんです」と回顧。マチュ役の黒沢も「まさか大きくなっているとはと驚きました。これってどういうこと? ってみんなで話をしていました。(キャストも)お客さんと同じ視点で驚きながら演技をしていました」と声優陣の反応を明かしていた。(取材・文:名鹿祥史)


