悪夢敗戦のBジェイズ監督 席を立つ直前に自ら切り出す「デーブとドジャースにおめでとうと伝えずここを去るわけにはいかない」
「ワールドシリーズ・第7戦、ブルージェイズ4-5ドジャース」(1日、トロント)
ブルージェイズが激闘の末に敗れ、1993年以来となるワールドシリーズ制覇を逃した。
勝利まであとアウト2つで追いつかれ、延長十一回にスミスの一発で決勝点を献上。第3戦の延長18回の死闘に続き、紙一重の戦いで敗れた。
ゲレーロJr.の目からは涙があふれ、選手らは落胆。本拠地は一気に静まりかえった。ジョン・シュナイダー監督は試合後の会見で「自分たちの野球はできた。彼ら(ドジャース)は確かにいいチームだけど、僕はこのチームの26人、世界中のどのチームより誇りに思う」と自軍の選手らをたたえた。
ただ、会見の締めくくりには自ら切り出した。「デーブ(ロバーツ監督)とドジャースにおめでとうと言わずにここを去るわけにはいかない。本当に激しいシリーズだった。自分たちが最後まで勝ち残れなかったのは残念だが、デーブとそのスタッフ、そしてチームの皆に心から祝福を送りたい。素晴らしいワールドシリーズだった」。王者に敬意を示し、「ありがとう」と席を立った。
今後、語り継がれるであろう歴史的なシリーズとなった。ロバーツ監督もシュナイダー監督とブルージェイズに敬意。「ジョンと彼のチーム、スタッフ、組織には本当に敬意を持っている。彼らは全力でぶつかってきたし、まさに殴り合いのような激しい戦いだった。お互いに殴られたら殴り返して応戦して。本当に凄かった。言葉にならない。心の底からそう思います」。激しい戦いを物語る、疲労困憊(こんぱい)の表情でライバルをたたえた。





