【卒業生だよ】恩師や友人に支えられ京大医学部へ、少人数の野球部で奮闘…片山学園

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片山学園中学校・高等学校(富山市)
2023年3月卒業

京都大学医学部医学科3年
稲場圭太朗さん

Q1.あなたにとって、母校の片山学園はどんな学校ですか?

 思春期に最高の仲間たちと出会い、学校生活や行事、勉強などで互いに励まし合う中で、私自身の心身も豊かに育んでくれた学校だと思います。

 片山学園は富山県を代表する進学校として知られ、勉強中心の学校と思われるかもしれません。でも、例えば中学時代には毎年、修学旅行があります。中1は愛知県の犬山城などを訪れ、中2は広島での平和学習や関西見学をします。中3は上京し、東京の文化や歴史などを幅広く学びます。

 秋の学園祭は中高合同で行われ、ステージ発表やクラスイベントなどでとても盛り上がります。また、片山学園は中高一貫校で高校受験がない分、思い切り行事に参加できます。自分のやりたいことを楽しめて、伸び伸びと学校生活を送れました。

 大学受験に関しても、中高6年間とても質の高い授業を受けることができ、自分の実力以上の大学や学部に合格できたと思います。もし片山学園とは別の中学・高校に進んでいたら、あこがれの伝統ある大学のキャンパスに通うこともなかったと思います。先生方や友人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。

Q2.自分を成長させてくれた母校での思い出はありますか?

 私は中学時代に、秋の中学体育大会で団長を務め、また、学級委員として学園祭のクラスイベントの運営などに取り組みました。未熟で知らないことも多い中学生でしたので、難問やトラブルにもたくさん直面しました。でも、そんな時、先生方が温かく相談に乗ってくださり、アドバイスしてくださいました。どうすればよかったのか、具体的な対策を教えていただき、社会に出てからも生きる教訓を学ぶことができました。

 私は野球部に所属し、片山学園の広いグラウンドで練習に励んでいました。ところが、部員が9人に足りず、通常なら廃部になってもおかしくないような状況でした。それでも、顧問の先生などが野球部の活動を支えてくださったのです。片山学園と同じように部員不足の県内の他校と合同チームを組むことで、試合に出場することもできました。

 野球部員の人数が増減する新年度の春先や、夏の県大会が終わった後の年2回、他校との合同チームを組み直します。そのつどメンバーの学校が変わってしまうので、初対面の他校の部員たちと短期間でチームを作り上げていかなければなりません。でも、そうした経験を通して、私は大切な社会性などを身につけることができたと思います。

Q3.母校での勉強や大学受験を振り返り、思うことはありますか?

 中学時代の学習は、特に課題以外あまりやることもなく、ゆったりと学校生活を送っていました。でも、高校に進むと、予習などで勉強の量はかなり増えました。それでも、食らいついていくことができたのは、中学時代に適切な質と量の課題を、各教科の先生方に出していただいていたおかげだと思います。

 高校1年生くらいから、同級生たちの意識も変わり始め、その流れに乗るようにして、私も自主的に勉強に力を入れるようになりました。最初は自分も友人たちも、受験勉強のやり方がよくわかりませんでした。でも、先生方のアドバイスにみんなで耳を傾け、生徒同士で学習法を参考にし合い、やる気も成績もどんどん伸びていきました。良き仲間、そして良きライバルとして、みんなで (せっ)()(たく)() することができました。

 先生方は手厚く指導してくださいました。特に英語と化学の予習がとても大変でしたが、それに何とかついていくことで、かなり実力が付き、入試本番でも英語と化学は得意科目として私のアドバンテージになりました。こうして振り返ると、先生方や友人たちに支えられ、たどりついた大学合格だったと思います。

Q4.母校を目指す受験生へのメッセージをお願いします

 片山学園には男子・女子寮が整備され、中学生から入ることができます。ですから、地元の富山県内とともに、県外の受験生にもメッセージを送りたいと思います。

 富山県内の受験生は、中高一貫の片山学園に入学しようか、それとも、高校受験で県立高などに進もうかと、迷っている人が多いと思います。片山学園の最大の魅力はやはり中高一貫校であることです。

 高校受験がないので、中学時代は内申点などを気にせず、個性豊かで面白い仲間たちと、伸びやかに学校生活を送ることができました。中高6年間を通して絆も深まりました。また、中3から難しい高校課程の内容をじっくりと学ぶことができ、より高いレベルの大学を目指すのに本当にふさわしい学習環境だと思います。

 県外の受験生の皆さんは、他の中高一貫校との選択で悩むかと思います。片山学園は富山市の郊外にあり、立山連峰などを遠くに望み、市街地を見下ろす自然豊かな地に校舎をかまえています。学園のキャンパスも寮の部屋も、とても広々としています。JR富山駅など中心街にバスで行けるので、学習や生活の環境も整っています。

 中学入試の難易度は首都圏など都会の上位校に比べると高くないかもしれません。でも、片山学園で力を伸ばし、東京大や京都大、早稲田大、慶応大などの難関大や、医学部などに進学する生徒が多く、互いに高め合うことができます。

 片山学園には、各学年の生徒みんなが仲良くなる温かな校風があります。私が中高6年間を過ごし、誇らしく自慢できるところです。片山学園を選び学んで本当によかったと、母校愛をしみじみと感じている卒業生や、在校生がたくさんいます。受験生の皆さんに、自信を持っておすすめしたいと思います。皆さんが入学する日を心待ちにしています。

 片山学園中学校・高等学校について、さらに詳しく知りたい方は こちら

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